石原知事施政方針

平成15年5月9日更新

平成15年第一回都議会臨時会知事発言

平成15年5月9日

 このたび、多くの都民の方々のご支持をいただき、再選を果たすことができました。
 東京のみならず、日本、さらには世界全体が大きな曲がり角にさしかかっているこの時期、首都東京の舵取りは、これまでにも増して難しいものになると思います。街中で声を聞きますと、危機意識の希薄な国政の担い手たちとは対象的に、国家の現況、政治のありように都民、国民が大きな憂いを抱き、一方ならぬ危機感を持っていることが、非常に強く伝わってまいります。改めて、責任の重さを実感すると同時に、強い意欲もまた、湧き出してきました。
 今政治に求められていることは、明確な指針と強い意思の表示、そしてその実行であります。東京を変え、国を立て直すため、先例や慣習で固められた古い殻を徹底的に打ち破り、そこから新しい時代の進路を切り開きたいと思います。
 これまでの経験を活かしながら、都民、国民の声を背景に、より直截に、より大胆に行動したいと思います。そのためには、都議会の皆様のご協力が不可欠であります。一層の努力を重ねますので、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりますが、本日提案しております副知事選任の同意に関する議案につき、よろしくご審議をお願いいたします。
 なお、今後の対応についてでありますが、都民と約束した公約を実現するため、3人目の副知事については、6月議会に提案できるよう、庁内外から人選を進めております。また、4人目を登用するかどうかについても、今後慎重に検討いたします。いずれにしろ、具体的にご提案できるようになった段階で、都議会とも十分ご相談の上、対応したいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 以上をもちまして、発言を終わります。ありがとうございました。