石原知事記者会見

平成23年1月20日更新

石原知事定例記者会見録

平成23(2011)年1月14日(金曜)
15時06分〜15時13分

知事冒頭発言

【知事】冒頭、私から申し上げることはございません。質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】内閣改造についてお尋ねいたします。間もなく菅(直人)改造内閣が発足いたしますが、報じられている顔ぶれ等で、知事のご感想があればいただければと思います。

【知事】感想なし。やることどんどん早くやってくれ、本当に。

【記者】与謝野(馨)さんが入閣という話ですが、東京都が常々主張されています3,000億円の法人事業税を取り返そうとか、そういうことにはご理解がある人というふうにも思えますが、この人選については。

【知事】税制というのは、誰が考えていっても、落ちつくところは同じなんです。つまり、内閣そのものが、どれだけの認識を持ってやるか、やらないかの話で。ただ、与謝野君の今度の去就については、私は友人として心配しているね。男伊達を売ったんだな。おばあさん(与謝野晶子)の歌じゃないけれど「君恥かきたもうことなかれ」だよ。
 はい、どうぞ。

【記者】改造に関してですが、馬淵(澄夫 前国土交通)大臣が代わられました。八ツ場に絡んで、知事もできれば続けてもらいたいということもおっしゃっていたと思いますが、その受け止めはいかがでしょうか。

【知事】今度の大臣が、八ツ場についてどういう認識を持つかの話だけれど、馬淵さんは、前原(誠司 元国土交通大臣)君がどこで考えて言ったか知らないけれども、いささか、党としての準備がなかったと思うし、前任者の言葉もあるから、あまり激しい言い方はしませんけれども、「中止を前提としては物を考えません」と言ったんで、そのスタンスを続けてくれないと、物事の合理的な解決はならないと思います。
 どうぞ。

【記者】今回の改造、先ほど「感想なし」とおっしゃいましたが、今回の改造内閣をずばり一言で言うと。

【知事】そんなもの分からないよ。当事者じゃないし、君らが考えてやれよ。新聞のコピーライトとテレビのコピーライトと、俺が言うことないだろう。ちゃんと知恵があるんだろうから、考えて自分でやれよ。
 はい、どうぞ。

【記者】日本の大緊急課題としましては、財政問題、社会保障問題だと、そういうふうに与謝野さんはおっしゃって……。

【知事】誰が言おうと当たり前じゃないか。

【記者】入閣しましたけれども。それをやるためには、大連立が必要だという考えが、石原都知事もおっしゃっていたと思いますが、その呼び水に今回の与謝野さんの一件はあったのではなかったかと思うのですが、その辺の見解をお聞きしたい。

【知事】私はそう思いません。

【記者】今回の一件で、これは単なる政権の補強になったにすぎないのか、それとも、同時に解散が、ますます遠のいたというふうな、1つの力に変わっていくのであろうかということの予測はどうでしょうか。

【知事】君は君の予測を言えよ。受け売りの話をしてもしようがないだろう。

【記者】解散はますます遠のいたと思いますけれども。

【知事】内閣行って聞いてこいよ。何故、俺がそんなこと答えなくちゃいけないんだ。何でも聞けば答えてくれる学校じゃないんだ、ここは。
 はい。

【記者】東京をはじめ全国で、漫画の主人公をかたって贈り物をするという事例が多発しております。善意の広がりという、この美談というとらえ方と、匿名の名を借りた自己顕示欲の表れではという見方もあるのですが、どのようにとらえていらっしゃいますでしょうか。

【知事】匿名というのは、自己顕示欲にならないので。世の中すさんできて嫌な事件たくさんあったし、死んだ肉親の弔いも出さずに年金詐取のような事件が続いたところで、日本人は随分落ちたという、そういう反省がささやかだけれど、殊さら美徳とは言いませんが、あれ、好ましくないとは言う人いないでしょう。ああいう行為になって出てくると思うんで、そういう意味では、日本人も全部捨てたもんじゃないというほどの大きな評価になるかどうか分からないけれど、あっていい話じゃないですか。日本人の物欲、金銭欲、性欲、我欲のまかり通る社会に対する1つの反省のよすがになればいいと思いますけれど。
 はい。どうぞ。

【記者】今のタイガーマスクの運動といいますか、広がりにも若干関連はするかもしれないのですが、東京マラソンのチャリティー枠の応募が締め切られまして、先日、募集1,000人に対して707人で締め切りましたという発表がありました。知事、先月の会見では1,000人ぐらい、すぐ行くんじゃないかという風にもおっしゃっていましたが。

【知事】こちらの誤算で、他国の事例を見ますと、ああいうものをアナウンスしてから、応募をするタイムスパンが短すぎたんです。ほかの国を見ますと、もっと長い間かかって、募集しているんで、アナウンスしてから締め切りまでの時間が短かったと思います。それでも7,000万円超すお金が集まって、1人10万円以上でその3倍近いものを出してくださる方もいるもんで、これが1つの事例として普遍していけば、来年からもっとたくさんの人が応募してくれると思っています。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)