石原知事記者会見

平成23年9月29日更新

石原知事定例記者会見

平成23(2011)年9月22日(木曜)
15時01分〜15時09分

知事冒頭発言

【知事】私から申し上げることはございません。質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】昨日の台風の件なのですけれども、昨日台風が首都を直撃して交通機関は都の要請もあり、受入れと早期復旧に努めていましたが、それでも帰宅困難者が多く発生してしまいました。無理な帰宅をしないようにという意識がまだまだ浸透していないように思うのですけれども、その現状を知事はどのようにお考えですか。

【知事】さっきも幹部と相談したんですけれども、色々と家庭の事情もあるんでしょうけれど、特に台風の場合なんかは、台風一過で台風が過ぎれば、アクセスも復活する可能性も十分あるわけですから、無理して帰宅せずに、自分の職場で、家庭の事情が許すならば、留まって残業するとか。それから企業も、そういう災害に備えての備蓄と言いますか、ある程度のものをいつも用意しておくという、これを法律で決めるわけにはいかないから、条例でそれを促すという風な措置をとった方がいいのではないかと思っています。

【記者】知事は『新・堕落論』の中で地政学的に、ロシア、中国、北朝鮮が日本の脅威だと研究されていますが、韓国については、どう思われますか。

【知事】韓国は、日本と友好関係が一応ベーシックにありますし、危機管理、特に軍事に関する地位については、日本と同じアメリカと連携しての自己防衛ということを考えた訳ですから、そういう共通項から言えば、私達が特段に韓国に警戒をする必要はない。これは、色々な意識の問題もあって、例えば、日本の文化、カラーを入れるのに非常に向こうは拒絶的であったり、同時に逆に日本が韓流が流行ったりして、そういうインバランス(不均衡)もありますけれど。私は韓国は日本にとって大事な友好国の一つだと思っていますけれども。どうぞ

【記者】昨日の台風15号で東京都の方から鉄道事業者へ帰宅困難者を保護するようにという要望を出されましたが、一部、ターミナル駅では滞留者が出たようですが、その件について知事はどう思われますか。

【知事】一部ターミナル駅で何が出た?

【記者】帰宅困難者、一時滞留者です。

【知事】しょうがないんじゃないですか、電車が動かないんだから。

【記者】東京都としては、鉄道事業者に対して、利用者の保護に努めるようにというお願い文書を昨日6時半に出しているのですが、それについて、6時半という時間なのですが、若干遅いかなとも思うのですが。

【知事】それは分からないね、事務的な手続きもあったりするでしょうし、状況の判断もあるでしょうから。いずれにしろ、この間のJRみたいに、ああいう震災の緊急事態の時に、お客を公共のスペースからシャッターを下ろして閉め出すみたいなことはするなということは、厳に言っておきましたし、当然そういう指導するのは当たり前だと思いますけれど。さっき言ったみたいに台風ですから、時間が過ぎれば過ぎてしまう訳で、その辺の兼ね合いというのは、その公共の施設であり、お客さんを抱えている鉄道事業者が、ユーザーを追い出したら言語道断だけれど、そこでサービスするといって、いちいちお茶出す訳にもいかないんだから、そんなものは期待していません。

【記者】JRは昨日の我々の取材に対して、前回の震災の時の反省を踏まえて、今回はタイムリーに対応したと言っておりました。

【知事】それは、君らユーザーが判断することで、この間みたいに、客を追い出したら言語道断だと思うよ。台風と地震は違うんだから、過ぎれば必ず電車が動く訳だから、その間、客を入れないという訳にはいかないでしょう。

【記者】先ほどの駅前滞留者、帰宅困難者の件で知事が仰ったのですけれども、企業に備蓄なり、会社に留まるようにというのを、何か条例を考えていらっしゃるということでよろしいのですか。

【知事】そうですね。

【記者】どういったものに。

【知事】これから考えましょう、具体的に、皆さんの知恵も借りて。闇雲に帰るということは、特に台風の場合と震災の場合、状況が違いますけれども、質的に。特に台風の場合には、たまたま退勤時間にぶつかったからでしょうけれど、あれが昼間だったら、みんな眺めながら仕事しているわけだし、ということ。はい。

【記者】帰宅困難者対策の件なのですけれども、企業が抱えこむというのは良いと思うのですけれど、その一方で、繁華街の買い物客等を考えると、避難所の常設は、非常に急務なのだと思うのですけれども、その辺の対策については、どう都知事は考えられていますでしょうか。

【知事】さあ、それは難しいね。街によって性格が違うし。

【記者】あと、具体的な話になりますけれども、例えばJRの東日本の本社ビルなんかは、新宿駅の南口にかなり立派なビルなんかあると思うのですけれども、その辺を避難施設にしたりとか、備蓄なんかを求めていったりしても良いと思うのですが、その辺はどうですか。

【知事】JR東日本は前科があるし、この間の。その辺をコンペンセーション(相殺・補償)したら良いと思うよ。はい、どうぞ。

【記者】防災関係なのですけれども、道路の建物については、耐震診断義務化などありますけれども、昨日の場合、風で街路樹が倒れて車がつぶれたり、道路が塞がれたりということあったのですけれども、こちらの対策は何かお考えですか。

【知事】そんなもの知らないよ。木は倒れて、風が強ければ、いちいち、つっかえ棒をする訳にはいかないだろう。条例作って、法律作って、台風が何十メートル以上、強い風を吹かしてはいけないと、それで済むものじゃないんじゃないか。

【記者】そういう台風が来た時に、企業がそのまま社員を残すという方法があるというお話しですけれども、昨日、都庁はノー残業デーで、台風の中、職員の皆さんが帰ったというお話も聞いたのですが、都庁として、台風の時は特別にそういう対応を取るとかいう手段もあったのではないでしょうか。

【知事】人間個々によって、季節も違うし。原則的に、慌てて帰らずに残りなさいということを言っているわけで、それを法律とか条例で決める訳にいかないでしょう。本当に。相手は子どもじゃないんだから、幼稚園とか小学校の子どもだったら、周りの大人が色々、ある意味の拘束をして、引き止めることもあるだろうけれど。都庁の職員が自分の家の所在によって、色々条件も違うだろうし、帰ろうが帰るまいがそんなものは、自分たちで判断すればいいんだよ。そんなこと。質問にもならない質問するなよ。はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)