石原知事記者会見

平成23年11月25日更新

石原知事定例記者会見

2011年11月18日(金曜)
15時04分〜15時30分

知事冒頭発言

【知事】私から申し上げることはありません。質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】新銀行東京の決算ですけれども、今日の発表によりますと、本業の儲けでも2半期連続の黒字を達成ということで、黒字基調が定着したというお話だったのですけれども、知事はどのように評価されますか。

【知事】大変ありがたいと思います。みんな頑張ってくれて、これから、次のステージにかかるんでしょうけれども。東京に対する色々な期待がありますが、内外から、そういうものを受けとめてと思ったんだけれども、世界全体の経済が今みたいな形になってきたんで、なかなか。特に金融庁なんかは、あまり預金を集めない方がいいというような、かつてアドバイスがあったんですが、底は何とか脱したと思うんですけれど、これからまたさらに一踏ん張り、二踏ん張りしてもらって、頑張ってもらいたいと。本当に報告を聞いて、限られたメンバーでよく頑張ってくれたと感謝していますけれども。

【記者】知事もかねてよりおっしゃっていたセカンドステージに関して、来年度から新たな経営計画を策定することになると思うのですけれども、改めてどのような銀行像を明確に打ち出すべきだというふうにお考えになりますか。

【知事】私は専門家じゃありませんから、むしろ、事務の当事者たちが、色々なことを考えて、持ってきてくれて、東京が受けとめるところは受けとめて頑張っていたきいと思いますが、この間も申し上げたかもしれないけれど、かつての段階で、東京も色々なプロジェクトを考えて、協力しましょうといった「デクシア」ですか。フランスとベルギーがやっている銀行つぶれちゃったよね。あの時も、もう1つ、ドイツの銀行と、主に外国の自治体に融資してやっていた会社が、あの段階で、リーマンショックでつまずきまして、逆に東京から融資してほしいなんてとんちんかんな話になっちゃって、苦笑いしていたんだけれど、今度のことで更に、ヨーロッパの金融機関というのは、傷を負ったところもあるみたいだし、なかなか、そういう状況の中で行き先見えないことがありますけれども、それなりに、国内のマーケットの中で頑張ってもらいたいと思っています。はい。

【記者】今週、「教育再生・東京円卓会議」があったのですが、知事として興味深い議論、意見は、どういうものがあったでしょうか。

【知事】インターネットで中継して、全部録画してあるんで、そっちを見てくれよ。ここでかいつまんで言っても、一部にしか留まらないから。

【記者】知事として印象的だった部分というのは、どこかないですか。

【知事】そうですね。相対的に、特に高校から大学にかけての若者たちに、進取の気概が欠けてきて、それが非常に心配だという、一種の総論的なものがありました。同時に、葛西(敬之 JR東海会長)君がやっている、中学校、高等学校の一貫教育の学校があるわけです。あれが、JR東海が志立てて新規の学校を構えて、それでやっと、今度卒業生を出す段階まで来たわけですけれども、6年間かけて。その中間報告といいましょうか、経験の報告もありましたが、それに非常に興味があった。全寮制で6年間暮らすということで、一種の社会体験をするわけです。仲間と一緒に暮らすことで。そういうことで、彼らの学校での体験、授業の受け取り方も含めて、心身性が備えられて、本当の教養というものが育まれているのが分かるというのは、とても大事な報告だったと思います。
 今、私も若い人に期待しているんだけれども、他の文学者はくたびれるからやめてしまった芥川賞だけ、新人に期待して、選考委員していますが、みんな、マーケティングで、同じ小説家がくるくる違うことを書くんだよ。つまり、心身性がないんだね。観念というか、物書きなんだから、自分の肉感、感性でとらえた主題というものを、一生追いかけていくのが芸術家だと思うけれど、それがないんです。それは如実に若い芸術家の中で出てきているわけだけども、葛西君がやった一貫性の教育、中学、高校の6年の中で、これからそれぞれの大学に出ていくんでしょうけれど、その人たちが共同生活するということ、寮の生活体験の中で、生活体験だけじゃなくて、そういうものを通じて学校で教わっている授業の教養というものを、本当に血肉にして、備えていくということは、とても大事なことだと思いました。
 それから、首都大学の原島(文雄 首都大学東京学長)さんから、理系の学生の優秀な絶対値が落ちてきた。理系に進む学生の数は昔とそんなに変わらないんだけれど、非常に優秀な天才とまではいかないにしても、非常に優秀な学生が、こっちも感心するような学生が少なくなってきた。これは非常に残念な傾向で、とても国家としては危険な兆候だと思いますということも言っていましたが、それもむべなるかなという感じがします。
 戦後通じてきた教育の破壊的な改革というのをしなかったら、この国はもたないと思うね。皆さん知っているかどうか、日本は無条件降伏した、同じように枢軸組んで戦ったドイツというのは、無条件降伏したんじゃないんです。条件を2つつけた。何かと言ったら、新しい憲法は私たち自身がつくる。もう1つ、戦後の新生ドイツの教育は私自身が決める。このイニシアティブが通らないんだったら降伏しない。死ぬまで戦うと彼らは言っている。当然ですね。連合軍はこれを許容して、ドイツの再生に力を貸した。日本の場合には無条件降伏したんですよ。しかも、繰り返して言うけれども、日本とドイツが降伏したそれぞれの日、数カ月しか差がないんだけども、アメリカの代表的な当時のメディア、今は大分違ってきたけれど、ニューヨークタイムズの論説を、戦後、ある期間、カナダの客員教授で行った村松剛君が、私と三島由紀夫さんの共通の友人だったけど、村松さんが帰りにニューヨークに寄って、そのコピーを持ってきてくれた。ドイツの場合には、この優秀な民族の再生に我々がこぞって手を貸そうと書いてある。日本の場合には、漫画があって、ばかでかい、ナマズの化け物みたいな怪物がひっくり返って、そのあんぐり開いた大きな口の中へGI、そのGIはアメリカ兵のことだ。これが入っていって、2人か3人で、きばを抜いているんだ。何て書いてあるかと。「この醜くて危険な動物は、怪獣は倒れはしたがまだ生きている。我々は世界の平和のためにこの怪獣を徹底的に解体しなくちゃいけない」。それで、日本の統治が始まったんです。訳の分からない憲法を押しつけられて、日本人の性か知らないけれども、65年間1行も変えずにきた。あなた方、憲法なんて読んだことないだろう。読んでごらん、前文。あの前文で、助詞の間違いが少なくとも3つか4つあるよ。分からないやつは、よほど日本語できないんだよ。それが新聞記者しているなんてお笑いだけど、読んでごらんよ。あんな醜い文章はないね。英文和訳としても間違いがあるんだ。かろうじて、合格点をとるかもしれないけれど、可ぐらいの。その憲法を、9条の問題ことさら言わないけれど、私たちずっと墨守してきたんです。アメリカだって、どこにだって、戦後、色々な状況を見て、国家の基本を、憲法を変えていますよ。日本は、1行1句変えずに来た。こんな民族はないね。アメリカの徹底した解体が見事に功を奏したという1つの証左。教育もそうじゃないですか。東京裁判みたいな、私は子供の頃、おやじが切符買ってきて、2回傍聴しました、隣の大学生のお兄ちゃんに連れていってもらって。げた履いて、階段上がっていたら、MP、向こうの憲兵が「その子供、うるさいから、げた脱げ」と言われて、げたとられてはいけない、私は脱いだげたを抱いて、雨の日だったけれど、床が濡れていたから、傍聴席に歩いていって、げた置き直して、それで見ました。2回傍聴しましたが、裁判のあれはよく覚えていないけれども、その時に、彼らは彼らなりの日本の近代史、現代史とか、完全に否定する史観で、あの東京裁判をやったんでしょう。それをまた、歴代の日本の政治家というのは、与党、野党関係なしに受け入れてきたんだよ。慰安婦の問題だって、全部そうだよ。そういう国ですから、私はドイツ人が注文つけた、注文というのは、もう1回反省して、敗戦から六十年たった今だけど、憲法と教育というのは、日本人自身の手で考え直した方がいいんじゃないかと思いますな。そういう点で、この間の、非常に優秀な3人の、もう1人は中嶋嶺雄(国際教養大学理事長・学長)さん、私の昔の友人だけれども、仲間でやった日本の教育をどうするかという、これは1回で終わらないからもう1回やろうと言っているんですが、非常に参考になりました。

【記者】今、全寮制のお話と理系の学生の話が出ましたけれども、東京都の施策というか、今後、何か都としてやっていくこと、何か思い描いたことなどありましたらお願いします。

【知事】これからもう少し、具体的にいろいろ考えていこうと思いますが。それから、英語をどういうふうに習得するかという問題がとても面白かったけれど。葛西君は、大学出た後、ハーバードで勉強もしているんだね。それで、彼は日本語のできない人間に英語教えてもしようがないという論だったけれど、原島先生は、理科に関して言うと、テクニカル単語というのは習得するのは非常に簡単なんですと。だから、理系の論文とか、その他議論に関して、英語も非常にいいかげんな言語ですから、文法はドイツに負っているけれども。例えば、「ロング・タイム・ノー・シー・ユー」は何ていうの?日本語で。

【記者】久しぶり。

【知事】そう、久しぶり。「久しぶり」は、「ロング・タイム・ノー・シー・ユー」と言うんだ、こんないいかげんな英語ないよ、考えてみたら。ピジン・イングリッシュ(貿易商など外部から来た人間と現地人との意思疎通のため、自然に作られた混成言語のひとつ。)によく似ている。それが通用するんですよ。そういう意味で、英語というのは、かなり幅のある言語だし、特に、理系の問題についての議論、論文というのは、日本人は一種のネイティブになり得るんで、英語の教育というか、英語の物の使い方というのを積極的に考えなければいけないということも、原島さんは彼の立場で言っていました。色々な議論出ました。こういうものを2回、3回繰り返すことで、集約して、東京の教育機関にかけていこうと思っていますから。そこで報告したのは、まず、自分のじいさん、ばあさん、ひいじいさん、ひいばあさんが何をしたかということ知らない若者が多いんだから、大学生の中で65年前、日本がアメリカと戦争したと知らないやつがいっぱいいるんだから、現代史、近代史を必須のものにしようということで、新しい教科書つくった。内容はいろいろ異論もありますけれど、半歩前進だと思いますが、その報告しましたら、これは非常に大事なことで、いいことやったと、評価もされました。これから、ああいう方々の知恵を借りて、最後は政府の仕事、責任だけれども、文部科学省に期待してもしようがない。文科省を指導する最高の指導者がもうちょっときちんと歴史観持ってくれればいいけれど、この連中が情けないことに、東京裁判の歴史観を背負って、頭なれ合ったまま、それきりでいるんだから、話しにならないんだが、これは政治家の責任でしょう。それを刺激するためにも、東京は東京にできることからやっていこうと思っています。
 はい、どうぞ。

【記者】僕は岩手出身で、都が率先して、宮古市の瓦れきの受け入れをしてくれたことに非常に感謝しているのですが、瓦れきの受け入れの選定の所に、ちょっと若干の食い違いが、東京電力とあるみたいでして、東京電力が破砕処理業者が入札審理の上で4社に絞られたということなのですが、瓦れきの。その後、焼却処理業者の選定は、破砕業者に一任されて、入札はなかったということなんですよ。それで、焼却処理業者が、いわゆる東電の子会社であるという。もう1社、同等の機能を持っている、シンシアという会社があるらしいんですが、そこの間では、自由入札というのはなされなかったということがあるのですけれども、その辺については。

【知事】それは東電の子会社が、それを請け負った、入札もせずに随意でやったわけですか、結局。

【記者】その破砕処理業者が4社選びましたが、事前の際に、東京都に出す書面に、どこを焼却処理業者にするかということを記入する欄があったそうなんです。その東京都が選定した4社が全て、東京電力の子会社である、東電グループの東京臨海リサイクルパワーというのを4社とも選んでしまったという。東京都の環境局の調査では、シンシアという会社も焼却の対象に上がっていたのですが、その4社が、4社とも東京電力の子会社を選んだために、東京電力の子会社になってしまったという。いわゆる自由入札が行われなかったという、焼却部分に関して。

【知事】それは、どんな問題が出てくる可能性があるのかな。受け入れている瓦れきは、向こうで積み出しの前と積み込む途中とこちらに下ろしてから、放射能の数値については検査していますから、その問題はあり得ないと思いますけれど。結局、その一種の随意契約という形で、東電の子会社が、それを引き受けて、その検査の途中で、含有されている放射能が仮にあるとして、それをごまかすようなことあったら……。

【記者】ないと思いますけれども。

【知事】論外だと思いますな。しかし、契約の形を考えてみると、神経質な人だったら、そういう憶測をしかねないですね。

【記者】事実、ネット上では、東京都と東京電力が癒着しているのではないかというふうな記事も上がっていますが。

【知事】そういう揣摩憶測(しまおくそく)を生みかねないと思います。今後のこともありますが、これはきちんとした、フリーな入札の形で決めなくてはいけないでしょうね。あれを見た時に、「お」と思ったんですが、4社ともそうですか。

【記者】はい。4社ともそうです。今日、確認しました。

【知事】痛くもない腹を探られるのは業腹だから、こっちは好意で一生懸命やっていることなんでね。今後、他の自治体も引き受ける時に、その轍を踏まないように、これから、新しい契約体系というんでしょうか、そういうものにしていかなくてはいけないでしょうな。

【記者】第2弾、第3弾もこれからあると思いますので、そこでは、自由入札という形で行っていただいた方がよりクリーンな形になる……。

【知事】当然、そうでしょう。それはその通りだと思います。

【記者】もう1つなのですが、先ほど東京裁判の話題が出ましたけれども、知事は東京裁判をご覧になった。

【知事】中学生の時に見ました。

【記者】中学生の時ご覧になったという、この『勝つ日本』という本に書いていましたが、この中でちょっと気になったことがありまして、「現在の日本が持つべきものは何か。それはみずからの力と欠陥をそれぞれ正確に認識した国家の戦略、戦術であり、いわゆる国家の体系にほかならない」と。これは2002年に発行された本なのですけれども、先日、F35が次期主力戦闘機ということで、部品その他のコストは、全て、ものすごく膨大になっていまして、日本でも戦闘機は開発していたのですが、アメリカの言いなりになってしまって。

【知事】そうです。

【記者】結局は、あの部品から何から全部、アメリカから取り寄せなければ……。

【知事】ライセンス生産できる相手じゃないと、アメリカは何でもかんでもブラックボックスに入れて、つくったものを買えばいいんだという。結局、F35に決まったんですか?

【記者】有力なということになっていますね。

【知事】それは非常に疑義があるし、中曽根(康弘 元内閣総理大臣)さんの時代に、三菱重工が開発していた次期支援戦闘機というのは、これは高性能のものだったんだ。アメリカは驚いてつぶしたんですよ。つぶした理由はいろいろ憶測ありますが、とにかくつぶされた。それで、F15か16の共同開発ということで、その飛行機は日米だけが使っていたんだけれども、私はこういう時代にライセンス生産をして、ブラックボックスがない、しかも、日本人の手でもうちょっと改良できる、どんどん日本人の手で優秀なものに変えていく、そういうアローアンス(許容差)がある契約をしなかったら、私は絶対にだめだと思います。

【記者】知事は、以前から日本の技術は世界一だとおっしゃっていますので。

【知事】いや、世界一の部分もありますよね。

【記者】ええ。実際、ボーイングの最新機種には35%、日本の技術が取り入れられていますし、いわゆるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)もそうですが、アメリカということから離れて日本ということを考えるべきではないかと思うのです。

【知事】全くそうですね。頑張ってくれよ、君。

【記者】いえいえ。僕、何もできません。

【知事】本当に飛行機を日本は自主生産したらいいし、三木武夫という総理大臣が、その武器の輸出を禁止するみたいな変なものをつくってしまった。それが何となく生きているんですよ。日本にとって一番いい防衛策は、世界中にない優秀な武器をつくって、売ること。これは、一番の抑止力になるし、防衛力になるんです。だから、私はそれを見直すべきだと思います。隣の中国に、それだけの技術があるかといったら、あるようでない、ないようである、もっと効率のいい、素晴らしい兵器をつくる。ただ、アフガンで戦闘が始まった時に、アメリカでつくっている、ホンダですか、ヤマハですか、バイクをつくっている会社が、非常に優秀なバイクをつくって、それを輸出しようと思ったら、日本の政府が待ったをかけ、タリバンか何か、テロという抑止のため出ていくという、アメリカが向こうでは勝てないと思います。一応、日米軍事同盟を結んでいる、そのパートナーが世界のためにと称して、アフガンに出ていく。バイク、いくら優秀でも、そんなもので勝てはしないと思うね。この輸出も日本の方が待ったかけた、ばか正直に。向こうの従業員は怒ったわけです。俺たちがアメリカでつくったバイクが、なぜ輸出できないんだと。そういう滑稽なことが多々ありますな。この国、本当にどうかしているよ、そういう点で。どうぞ。

【記者】今月末には、都議会の第4回定例会が開会する予定ですけれども、前回の議長人事を引きずって、日程通りに始まるか危ぶむ声も出ています。

【知事】私は、今の都議会の自民党、ちょっとどうかしていると思いますよ。選挙で大敗した遺恨もあるだろう。個人的に色々な人が。議長の不信任案出して何になるんですか。しかも、議席持っていない人間が、今の自民党をコントロールしているというのは、おかしな現象だと思う。もうちょっとしっかりしてもらいたい。民主党だってばかじゃない。是々非々でいけば、私たち、そんなとんでもない予算をしているわけじゃありませんし、予算を人質にとっているのは、むしろ民主党じゃなく、自民党の一部の人たちと思う。私は、ああいうタクティカル(戦術的)な議長の不信任案出して、それで一体、誰を代わりに何をしようと思っているんですか。民主党から今度、議長、出るわけでしょう。その民主党を代表する議長の人格というのは、人によって違うかもしれない。しかしベーシックなものはそんなに狂ってこないんで、私は議長の不信任出して、不信任された議長がどうのこうのと、またこれで開催が遅れるか、遅れないか知りませんけれど、やっていることは、いささかナンセンスだと思いますな。自民党にもしっかりしてもらいたいね。はた迷惑だよ。怒る人もいるだろうけれど。
 はい、どうぞ。

【記者】今、ブータンの国王が日本に来て話題になっているのですが、昨日、宮中晩餐会で知事も欠席されたと聞いているのですが、欠席の理由があれば教えていただけますか。

【知事】もっと大事な討論がありました。たくさんの人がいらっしゃるので、私はブータンの国王、ご存じないけど、総理大臣、よく知ってますし。色々な話もしましたので、殊さら国王陛下に、じかにお話しすることも、その機会もないでしょうから、国家のために大事な話し合いをしましたので、そっちに行きました。どうぞ。

【記者】それに関連しまして、知事も欠席されたということですけれども、大臣であります一川(保夫)防衛大臣も欠席されて、知事の場合は、もっと重要な会合に出られたということですけれども、一川大臣の場合は、同僚の議員の政治資金パーティーに出られたということなのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】政治家というのは、どこかの元首を迎えてのパーティーというのは、年中ありますよ。これはその他大勢が招かれているんで、別にこちらも総理大臣じゃないし、閣僚行っても、そこで相手の元首と懇談するわけにいかないし、その他大勢の1人にしかすぎないわけだから。ただ、そこへ出席するよりも、資金パーティー出るほうがプリファラブル(望ましい)だったということは、その出た会合に対するリップサービスにしても、私は軽率だと思うし、滑稽な現象だと思います。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)