石原知事記者会見

平成24年9月3日更新

石原知事定例記者会見録

2012年8月24日(金曜)
15時04分〜15時35分

知事冒頭発言

1 尖閣諸島について

【知事】冒頭、1つ。かねてから検討してきました尖閣諸島の調査ですけども、来週、東京都調査団を派遣することにいたしました。調査団は、海洋生態学の専門家、不動産鑑定士、地元石垣市の職員、市長も同伴したいと言っていますが結構でしょう。専門的な知識を持つ東京都の職員など、合計25名で構成します。購入のための現地確認をするとともに、購入後の活用方策の検討に向けての基礎的な調査を行う予定であります。具体的な日程は、台風の影響を見て決定しますが、どうやら、29日に石垣港を出発して、30日ということでしょうかね。いずれにしろ、台風の影響を見て決定しますけども。なお、上陸については既に国に申請しておりまして、藤村長官は29日までに判断すると言っておりますが、これまでの政府の無為無策を改めて、上陸を早急に承認するべきでありましょう。詳細は、知事本局に聞いていただきたいと思いますが。これは10月にも、もう1回再調査に行きますが、そのときは私も行きます。それで逮捕されたらそれで結構だけどね。
 はい、質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】ニューヨークにある中国語テレビ放送です。尖閣諸島の問題についてちょっと。最近は、中国国内では、50年代、当時の周恩来総理が、尖閣諸島は日本の国土であるという趣旨の発表がありまして、あと、機関紙の人民日報も、50年代、2つの文章がありまして、一応、尖閣諸島は日本のものであるという報道がありまして、これがつい最近、中国で暴露されまして、国内で大きな議論になっておりまして、それにもかかわらず、先週18日、19日、中国20余りの都市で反日デモが起きまして、それで改めて、尖閣諸島は日本に主権があると思われると思いますけど、知事にその根拠を聞かせていただきたいことと、あと、反日デモはよく中国国内で、ほとんど、反日デモ以外のデモがないので、それについての考え方と、あと3つ目は、尖閣諸島に関しては、これから中国と日本はどういうふうに解決すべきと思われますか。3つの質問です。

【知事】とっても大事な質問でね、中国人の記者からそういう質問が出るのは大変意外だったんですけどね。日本の領土である根拠を示せというよりも、逆に、中国の領土であるという根拠を私たちは示してもらいたい。佐藤内閣でもしたと思うんですけども、ハーグの国際司法裁判所に日本はこの問題で提訴しましたが、原告の日本がそれを提訴しても、被告にあたる中国、シナが応じようとしないで裁判が成立しなかった。ただ、このハーグの司法裁判というのは、原告側の提訴国だけでも裁判が行われ得るんですよ。で、それは、私は、日本が承知しているんだったらそれをすれば良かったと思うし、これからでもしたらよろしいと思う。
 それから、もう一つの問題は何でしたかな。

【記者】反日デモ。

【知事】あ、そうね。これは今の中国の経済状況のひずみを見ると、本当に恐ろしいことが起こっていて、例えば蟻族って呼ばれてる、大学卒業しても就職できない若い世代がたくさんいる。それから、地方から出てきて、都市建設で働いたけども仕事がなくなっちゃって、不動産ブームがはじけてしまった後、帰るに帰れない、帰っても職がない。だから地下で惨めな生活をしてる、もぐら族と言われている人たちがいる。あのデモを見てますと、この2つの種族の人たちが主力になっている印象が非常に強いですね。一々、人に会って聞いたわけじゃないけども。
 で、私は、中国の政府は、これは非常に気にしてる思いますよ、こういう人たちの扱い方を。それから中国に、これから、おそらく騒擾事件が起こるでしょう。私は、中国の政府は分裂していくと思うし、中国は4つぐらいの国になったほうが幸せなんです。
 でね、そういうきっかけになる騒擾事件、騒動というのはどこで起きるかといったら、これは農民には力がない。起こるとしたら大都市の中産階級と学生でしょうね。それをシナの、北京の政府は社会心理学的にちゃんと分析しているから、そういうエネルギーを逸らすために、反日デモという形で彼らを煽動しているかもしれないけども、それで決してこの問題は片付くものじゃないし、中国の内部のひずみはそれで是正されるものじゃないと私は思います。これからどういう政権が年末に誕生して、どういう姿勢を日本に対して取るか分からないけど、シナがやっていることは非常に滑稽ですな、私から見ると。はい。と思います。
 はい、ほかに質問、どうぞ。

【記者】German television. May I have two questions? One question for a foreigner like me, it's very difficult to understand why Tokyo Government wants to buy islands such far away from Tokyo?
And second, you said that Chinese sending patrol fishing boats to the islands is half way of declaration of war. Are you afraid that Chinese see this as provocation and this could end in some kind of maritime war in the end?

〈和訳〉
 ドイツのテレビ局の者です。二つ質問があります。一つ目は、私たち外国人にとって、なぜ東京都があのように東京から遠く離れた島を買いたいのかを理解するのは非常に難しいのでその理由をお教えください。
 二つ目は、知事は以前、中国がパトロールの漁船を尖閣諸島に送り込んでいることについて、これは半ば(中国からの)宣戦布告だとおっしゃっていました。中国が今回の東京都の尖閣購入の動きを挑発とみなし、ついには海上での戦争のような形に陥ってしまうとは思われませんか。

【通訳】ドイツテレビの北京支局です。2つ質問がございます。1つは、どうして東京都の方が、東京都があんなに遠い島、尖閣諸島というところをお買いになろうとしているのかの理由を、私たち外人からすると分からないので、お教えいただきたい。

【知事】それについては、あなたが日本語ができる方で、ドイツ語ができるんだから、私が先月の文藝春秋に書いた長い論文がありますから、それを是非訳して、伝えてあげてください。これは私の、国会議員の頃からの長いパーソナルヒストリー(個人的歴史)が関係あってですね。青嵐会というね。日中国交が回復したときに、実務協定を非常に一方的に中国は押し付けてきた。そのときに日本にとって一番メリットのある航空協定に私達は反対しました。そのときはロシアの空が塞がっていて飛べなかったんで、南回りでヨーロッパに行くのが、私達はシナの領土も飛べなかった。で、シナがそれを開放すれば、イスラマバードに直行便を飛んで、そこから中継で、非常に短時間で燃料も食わずにヨーロッパへ行けるはずだったんですよ。私達は、(田中)角さんが、こんなものは1週間で上げろというのは絶対反対してですね。そのときの外務省は非常にしっかりしてた。だから、周恩来首相と大平外務大臣との間に交わされた密電も、秘密の電報、全部暴露して、こんな外交交渉はありますかと言って僕らの前で泣いてたね、一緒に飯食ったときに、ご飯も食べずに。それで、そのときに、まあ結局押し切られたんですけれども、日中国交、すべて実務協定が完成して、初めて日本の経済使節団が行ったときに、永野(重雄)さんが団長だった。それを歓迎して周恩来が、これで日中関係、完全に修復しましたと、我々はこれからいかなる日本人も歓迎するでしょうと言ったときに、永野さんじゃないんだけど経団連の馬鹿な奴が、私達のことを言って、「あの青嵐会どもはあなたはよもや歓迎するんですか」と言ったら、周恩来が呵々大笑して、「私は彼らを非常に評価しています。毛沢東や私は長いこと日本におりました。日本人をよく知っていますが、このごろの日本人は変わりましたな」と。「しかし、青嵐会の諸君は、もとの日本人ですね。彼らは当然、私、歓迎しますよ」と言ったんですよ。
 そういう歴史もありましてね、さっきの方がおっしゃったように、周恩来はちゃんと、尖閣問題も認めた。その後、とう小平が来て余計なこと言い出して、日本の外務省っていうのは腰が抜けてるから、将来の問題にしますと棚上げにされて喜んだんですけど。
 でね、あそこは非常に大事な、戦略的な基地なんです。しかし、あそこに自衛隊を置く必要はありませんよ、まだね。ただ、やっぱり非常に豊かな漁場で、しかも台湾やシナから、大きな大きな何十トンもある漁船がやってきて、あそこで乱獲をする。日本の石垣島の漁船は小さくて、長さも向こうからこれぐらいしかないようなちっちゃな漁船で、これ、非常に荒い海ですから、シケが来ると、あそこで船を支えてシーアンカーを打ってしばらく風を過ごす、何日か過ごして、それで帰って来るということはできないんだ。もう帰って来ようとするときには、そんなことしたら、燃料が無くなっちゃうんだ。
 ですから、石垣島の漁場で、あの豊穣な、たくさん、マグロとかいい魚が採れる所で漁をしたいけども、できない、シケが多くて。だから台湾やシナの漁船が沢山やって来て、勝手に漁業して、日本の漁船が張った延縄(はえなわ)まで切ってそれを自分の物にして。そういうことがあったんで、何とかしようということで、私達、やってました。で、国会議員のときにも、あの島を1つ買おうじゃないかということで、元の持ち主に買いに行ったら、売ってしまったというんで、栗原さんっていう今の持ち主のおばあちゃんに、私、会いに行ったら会ってくれない。政治家、一切信用しませんということで。
 それでね、奇しき縁で、人間の縁でね、私の母親と、私の親が山下汽船の支店長してるとき次長だった上野山さんっていう人の未亡人が、非常に仲良くて、上野山さんが私の母を訪ねてきたときに、その話をしたら、僕、話をしたんですけど、その話を母が取り次いだら、「あら、栗原さんだったら、私、親友ですよ、お茶の」ということで、「慎太郎さんが困ってるんなら、私、取り次ぎます」っていうんで、上野山さんの紹介で会ったんですよ。そしたら、非常に率直に、戦争中、たくさんの土地を一方的に軍に取られた。一銭ももらわなかった。戦後も5000坪余の広大な立派な屋敷に住んでたんだけども、区画整理でどんどん削られて、今、500坪しかない。私は、もう政治はほとほとごめんなんで、一切構わないでくださいということだったんだけども、その方が亡くなった後、栗原さんがですね、いろいろ、お父さんが失敗なんかしたりなんかして、借財もあるんでしょうが、どういう財政事情か知りませんが、いずれにしろ石原さんにだったら売って良いということをおっしゃっていただいたんでね。私は国会議員じゃありませんし、青嵐会もなくなりましたが、それじゃあ東京であそこをしっかり買って、つくるべきものをつくって、石垣の漁民のためにも、安心して操業できるような中継基地、電波の中継基地もつくって、それで国に取り次ごうということで話を、始まったんですよ。ちょっと話が長くなりましたが、そういうこと。

【通訳】2つ目なんですが、ということであっても、やはり将来的に、中国と日本の軍事対立のようなことを煽ることになるとは思われませんか。

【知事】さあ、それは分かりませんね。向こうの思惑次第でしょうね。
 ただ中国は、尖閣という所有権の無いものを自分の領土だと言い出して、それを占領することで、それを前例にして、南太平洋のフィリピン、ベトナムの沖の、そういった島々での占領していったときに、これを日本が最初に守って、アメリカは協力しなかったら、アメリカは太平洋を失いますよ。しかし、その前に大事なことは、例えば1滴でも2滴でも血を流してでも、あの島を私たちが守るんだという意思表示をすることですよ。それが無かったらアメリカは協力もしませんよ。当たり前のことじゃないですか。モンデールがかつて、何も知らない日本の大使に来たときに、沖縄で忌まわしい事件が起こって、あそこに上陸した奴もいた。そのときにワシントンポストか何かの記者がモンデールに、「これ以上、尖閣でのホットフラッシュ(一触即発、危機的な事態)がエスカレートしたら、安保発動するんですか」と言ったら、モンデールは言下に「ノー」と言ったんだ。私はそれに抗議して論文書きました。あのときは民主党政権だったけども、共和党の議員たちに送ったら彼らがカンカンになって怒ってね、こんなことを言ってる大使を置いといたらえらいことになるっていうんで、モンデールは5日後に首になりましたな。
 で、1年半ですね、フォーリーという大使が来なかったんだけども、いずれにしろアメリカは、日本は何でもいいから、大使がいてもいなくても同じことだったんでしょう。でもフォーリーは来て、私を訪ねて来ました。そんなこともありましたが、いずれにしろ、毅然として冷静にっていうの、昨日の予算委員会も聞いてると、総理も言い閣僚も言い、それから質問者も言ってるけど、毅然、結構じゃないですか。毅然とはどういうことですか。言葉じゃないんだ。はっきりここに、日本の領土だということでインフラをつくること、漁民を守ること。それから、冷静にっていうのは、それを着々とつくっていって、相手にきちっと説明して。どういうんでしょうね、あなたの言ってることは間違いですよって、場合によったらハーグの国際司法裁判所で議論しようじゃないですかということを、シナだけじゃなしに世界に向かって提訴することでしょ。裁判することが、そんなに過激なことですか。国際裁判所で裁判することは一番冷静な対処じゃないですか。ということですよ。
 はい、どうぞ。

【記者】今、アメリカの話が出ましたが、米政府側が22日に、香港の活動家が今回、尖閣諸島に上陸した問題に関連しまして、尖閣諸島には、日米安全保障条約が適用されるとの立場をアメリカ側が示しました。この発言について、都知事、どう評価されますか。

【知事】当たり前ですよ、そんなものは。当たり前ですよ。クリントンも言ったし、もともと間違ったことをモンデールが言ったんで首になったんでね。だって、沖縄返還の交渉のとき、私も竹下登さんとくっついて行ったんだ、参議院と衆議院、1人ずつ。そのときはもちろんオブザーバーですけどね、本にも書いたけど、沖縄全体を返還するときに、条文作るときにものすごくたくさん岩があって、名前もない島も岩もあるから困ったなと言ってるから、私達、ヨットの国際レースやるときに、ロールコールのポジションで自分は東経何度何分にいるってこと、報告するんだ。それと同じように、幾つかある点を打って、その点を結んだ確か6カ所か7カ所だったですかね、その線を結んだ南側に入る土地は、無名の島も含めて全て沖縄の県として返還するという条約になったんですよ。その中にちゃんと尖閣は入ってます。

【記者】尖閣諸島の上陸調査の件なんですが、藤村官房長官によると、尖閣の所有者の方は、上陸を許可するかどうかというのは、政府の責任で判断してほしいということを政府側に伝えていらっしゃるそうです。

【知事】そんなこと言ってないよ。つい最近、また栗原君に会ったけども。

【記者】知事はこれまで、上陸についても同意を得ているというふうなお話をされていたんですが、藤村官房長官の言によると、地権者の方は必ずしも都の上陸に賛意を持っていないようにも思えてしまうんですが、このあたり…。

【知事】それ、君らが思ってるんだろ。朝日が、その方が嬉しくて。そう思ってるだけでだね、じゃあ、藤村の言ったことのニュースソースはどこにあるんだ。彼がじかに話したのか。誰が話したんだ。栗原君に聞いてみようか。それで、だれとも話してないということになったら、政府が恥かくだけなんじゃないの。君らが調べろよ、それだったら、藤村に聞いて。「ニュースソースはどこですか」って。藤村にじかに会って、だれが話したんですか。

【記者】すいません。それ、私の方では存じないんですが。

【知事】存じないことを質問するなよ、そんなもの。

【記者】そうすると、知事といたしましては、藤村さんの言ってる地権者の意向というのは、これはあくまで間違いであると、そういう認識。

【知事】地権者はね、好きなようにしてくださいと、石原さんに任せますと言ってるんだから、上陸も含めて。

【記者】上陸調査については、もう、先日お会いして、お伝えはしていらっしゃるんですか。

【知事】もう前から話をしてます、何度も会って。藤村みたいな、昼行灯みたいな訳の分からん官房長官が何を根拠で言ってるか知らんけどね、何か、自分の思惑っていうか、政府の思惑か知らんけど。政府はやっぱり、この問題、厄介なんだろ。どういう意味なのか知らんけど、シナに気兼ねして。なら、さっさと政府代えるんだ、皆で。
 はい、ほかに。どうぞ。

【記者】尖閣諸島の関連で、知事が冒頭にお話しされた中で1点伺いたいことがあるんですが、10月に再調査に行かれると。逮捕するならすれば良いというようなご趣旨のお話がありましたが、これは政府の上陸許可が得られない段階でも、東京都として調査する場合には、場合によっては上陸されるお考えがあるということなんでしょうか。

【知事】これね、何で民間の地権者がいる島に、政府が、そりゃ今、租借していることになってるのかも知らんけど、何で民間人と、東京は公共団体ですけど、その間の商業ベースの取引をしようとするときの調査を、政府が、何の理由で拒むんですかね。これは裁判にかけて聞いてみたいと思うんだよ。
 はい、どうぞ。

【記者】知事、先ほど、10月にご自身が尖閣の調査に参加されたいとおっしゃいましたけども、今回じゃなくて10月にというのは何か。

【知事】今度はちょっと日にちがずれるかもしれない、台風のいかんによって。また新しく出てくるから。それで10月はもっと落ちついてると思うんですが、ただ、西風が強くなる時期でもあるけどね。私が考えてることもいろいろありまして、説明し切れないから、再調査のときに同じスタッフ連れていって、現場でいろいろ指示しますがね。捕まえたらいいじゃないですか。別に石は投げないよ、僕はね。
 でも、無理やり入島、上陸したら、退去はするけど俺は日本人だからね、外国に追っ払うわけにも行かない、香港に戻らせることは駄目だと思うからな。しっかりしろって、本当、日本の政府、国会も。国民の様見ても、本当に皆国民、怒ってるよ、どこ行って聞いても。

【記者】凱旋パレードの件でお伺いしたいんですけれども、50万人を超える人が来たということで、招致機運が1つ盛り上がってるかなと思うんですが、知事はあのパレードをご覧になって、いかがでしたでしょうか。

【知事】あれ、僕がやらしたんだよ。去年、なでしこジャパンが世界選手権、優勝したときに言ったんだ、サッカー協会にも、JOCにも。「お前ら、何やってるんだ」と。「何でパレードやらないんだ」と言ったら、ぽかーんとしてるんだよ。それで今度は、この人に言われたんでやりましたって、その時、僕があんまり人相良くない顔で、「おまえら、馬鹿か」って、「何でパレードやらないんだ」って怒鳴ってる写真が出て、この人のおかげでパレード台無しだって。これ、遅まきながらやって良かったし。よく原発反対だとか何だとか、基地反対で集会するっていうのは、当事者は5万人って言うけど、奇特な人がいて、沖縄の問題っていうのは、気持ちはわかるよ、だけど、10万人とかなんとか言うけど、勘定した人がいるんだよな。そしたら、10分の1でしかなかったとかね。
 ただ、あれはやっぱり、主催者というよりも警察が調べて、私も映像で見ましたけど、50万ぐらいの人、出てただろうね。とにかくメインストリートにクロスしてる大きな通りの奥の奥まで人が溢れてて、おそらく選手の顔、見えなかったんじゃないかと思うけど。いや、気が利かないの、あいつらJOCは。Uターンして、もう一回行けば良いんだよ。そうしたら、反対側の人、見えたんだけど。そういう所が馬鹿なんだな。本当にJOCっていうのは気が利かない。何か手前ら、何か偉そうな顔してるけど、本当に庶民の感情が分からない。もうほとほと私は、それがサービスというもんでしょ。バスがUターンするのが面倒だったらバックで走ったら良いんだよ。そうしたら反対側の人も顔見れるんだから。全くもう。ということであります。
 はい、どうぞ。

【記者】また尖閣のことで恐縮ですが、長浜官房副長官と長島首相補佐官が、再び、何か都庁に、2度目、尖閣の件で来訪したらしいという話を聞くんですが。

【知事】そんなもの、来なくていいって言ったの、僕。お前ら来て、何になるかって。そしたら、藤村よこすって。藤村来て、何になるかって。

【記者】そのときは、何を伝えたいということで…。

【知事】何だか知らないよ。それで、やがて返事が来るだろうけど、私、ある所で総理と1時間半話しました、直に。その結果は今日中に返事が来るだろう。

【記者】夕方に総理が会見されるということになってますけども、そこで何か発言があるということでしょうか。

【知事】さあ、知りませんな。私の言ったことについて関係あるの?会見するって。

【記者】領土問題について、竹島および尖閣の関係で記者会見をするというふうに聞いてます。

【知事】ああ、じゃあ、そのとき、返事が来るんですよ、きっと。

【記者】知事からは、どういうお話をされたんですか。

【知事】いや、それは言わない。その返事、私、非常に期待して待ってますけどね。
それから皆さん、1つ言っておきたいことは、シナも韓国ものぼせてるけど、韓国に関して言ったら、肝心なことを皆知らない。例えば、もうドルは息切れしてるんだろ。その時は日本は、ドル、要するに注入してでも助けてやるという約束してるけど、これも極めて近い将来、その事態が迫りつつあるのに、彼らはそれをどういうふうに心構えしてるんですかね。
 それから、偉そうなこと言ってるけど、サムスンなんかっていうのは、ここまでなったのは東芝のスタッフを、全部10倍ぐらいの給料で引き抜いてって、東芝が1回あきらめた半導体のプロジェクトをサムスンが引き抜いたんですよ。その時、テレビの報道にあったけど、1人迷ってる人が先輩に電話して相談したら、「君の人生の問題だから、行くもよし、行かないもよし。君が決めたまえ。ただ、君が日本の東芝の開発室にある最高技術を持って、サムスンのために向こうで仕事して、給料、何倍になるか知らんけど、君、やっぱり日本の友達を失うことになるぞ」と言われて、その人は翻然として、決心して、今、東北大学の研究所の主任教授してます。
 もう1つ、韓国はUAEに原発を売り込んだ。UAEはフランスのテリトリーで、フランスの政府は仰天して、新聞も大騒ぎになって、ナポレオンがウェリントンにワーテルローで負けた以来の屈辱だと言った。で、ある人が、「何で日本は、この問題を問題にしないんですかね」と言って、僕もね、なるほどなと思ったのは、東芝の西田会長、親しいけど、あの人と飯食ったときその話をしたら、彼が笑って、私達原発の先進国っていうのは世界中でバッティングしますと。世界中の発展途上国は原発を、今、希求してるときに、どこの国に何を売り込むかっていうことをやると、一々競争になるから、すみ分けしましょうということで、UAEはフランスのマーケットになったんだ。そこへ、韓国が目を付けて、それで、西田会長に懇願して、彼はおそらく、向こうの大統領がそのために来る訳ないだろうから、韓国に行って大統領に会ってやって。それで、自分達、UAEに進出したいんだけど、そのとき東芝は絶対に韓国をサポートしてくれますかと。韓国の原発というのはウェスティングハウスですからね。ウェスティングハウスというのは、今や東芝が買収して、東芝傘下の会社になった。ある違うシステムのところは、日本のほうが合理的だから、ウェスティングハウスの専門家もそれに同意して、ウェスティングハウスは完全に日本のものになった。日本の技術体系になった。それで韓国の原発は動いてるんですよ。
 だから、UAEに売り込んだときだって、何か問題があるとき日本がバックアップしなかったら、韓国はどこへ行っても通用しない。そういう密約がある。密約というか、会長が、西田が私に言ったんだから間違いない。そういう関係がありながら、何をのぼせてか、自分の政党の人気稼ぎか何か知らんけど、あの大統領は今まで言ったことを踏まえて、日韓関係っていうのは大事に冷静にやりましょうと就任当時言ってたのが、手前の兄貴が収賄で捕まって自分もこれから危ないんじゃないのか。それ、知らんよ。だけど随分、韓国の大統領っていうのは終わったあと逮捕されてるじゃない。こんな国、滅多にないよね。
 それで、自分の与党を、何とかこの次の選挙に勝たせたいと思うから、ああいう挙に出たんでしょうが。あれ、決してプラスにならないと思うね。日本に退路断たれたらどうするんですか、韓国の経済。かなり被害受けますよ。そういうものを背景にありながらああいう馬鹿なことをするっていうのは、やっぱり外交感覚が欠落しているというか、物事を重層的に捉えだね、私はでも、韓国の大統領は市長のときは非常に評価したんだけど、やっぱり大統領の器じゃなかったということですな。
 それから、やっぱり日本の元首に対する、ああいう侮蔑というのは、はっきり言っとくけども、従軍慰安婦なんて強制したこと無いんだ。ああいう貧しい時代には、日本人であろうと韓国人であろうと何人であろうと、売春というのは大きな、非常な利益のある商売だったから、貧しい人たちは、ある意味で仕方なしに、しかし、決して嫌々じゃなしにあの商売を選んだんだよ。日本軍がそういう人たちを強制した、日本人を強制した、日本にいる朝鮮人を強制して、売春したなんて証拠がどこにありますか。こんなもの、訳分からず認めた河野洋平という馬鹿が日本と韓国の関係、駄目にしたんだ。以上。

【記者】確認ですが、総理とお話しした際には、東京都が尖閣諸島を買うという前提でのお話をされたということですか。

【知事】前から言ってて、それを知らずに私に会うわけがないでしょう、総理が。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)