石原知事と議論する会

平成14年8月19日更新

このままでよいのか?東京の環境〜便利さの中で車を考える〜
平成11年度第1回「石原知事と議論する会」概要


テーマ  このままでよいのか?東京の環境〜便利さの中で車を考える

日時  平成11年8月30日(月)午後2時から午後4時30分まで

場所  東京都庭園美術館新館ホール(旧東京都迎賓館)

趣旨  東京は、わが国の首都として便利で快適な都市ですが、必ずしも人々が、うるおい、やすらぎなどを実感し、毎日を健康に過ごすことができる環境が整っているとは言えません。とりわけ、自動車は文明の利器として快適な市民生活と東京の旺盛な経済活動を支えてきました。しかし、一方では、排出ガスによる大気汚染、渋滞による都市活動の機能の損失、騒音問題など数多くの問題をもたらしています。21世紀を迎えようとしている今、人と自動車がどううまく付き合っていくかという観点に立って、行政はもとより都民、事業者一人ひとりが、自動車にかかわる行動をもう一度見直さなければならない時期に来ています。
 現在、東京都では「ディーセルNo作戦」を展開するとともに、「TDM(交通需要マネジメント)東京行動プラン」や「自動車使用に関する東京ルール(仮称)」の策定に取り組んでいるところです。
今回の「石原知事と議論する会」では、これらの施策の参考とするために、都民の皆さんのご意見やアイデアをお伺いしました。
   
参加者
(公募都民)
発言者29名、一般参加者131名 
(コメンテーター)
加納 典明さん(写真家) 鹿島  茂さん(中央大学教授)
(都側出席者)
知事、関係局長
(司会)
千田 正穂(フリーアナウンサー)

主な意見

○ 自動車メーカーは、排出ガス対策の研究開発を進めている。ディーゼル対策についても我々の技術開発の遅ればかりでなく、行政の対応の遅れもある。

○ 外環道、圏央道の早期開通及び、PFIを活用しての駐車場づくりの促進を。

○ 貨物車の約1割である営業用トラックと運送業者を都市公害の原因とイメージを抱くような言われ方はうなずけない。

○ 環境問題について日頃から取り組んでいる。ディーゼル車だけを目の敵とするような取り扱いは慎むべきである。

○ 他県から都に流入してくる車に課税する。

○ 朝6時までに都の清掃作業を終了させる。

○ 車線を削って周りに遮音壁等を作るなど、沿道対策を積極的に取り組むべきである。

○ 車の問題を解決するためには、過密に成長する東京を成長管理すべきである。

○ 高齢者や体の不自由な方を考えた交通環境を

○ 貨物列車を増やし、その後の交通手段として電気小型トラックを活用する。 

○ 車のあり方を一義的な「環境問題」でなく「都市環境問題」と考えるべきである。

○ 車が多すぎるので、バスの利用促進とマイカーのナンバー規制を

○ 都市計画の一部として、自転車道の整備と駐輪場やレンタル自転車のシステムの構築を

○ 自転車専用レーンの確保や鉄道、バス相互の乗り換え時の料金の軽減を

○ PL法でディーゼル車の取り締まりを

○ 通勤時に町内会でミニバスを利用できるような規制緩和を

○ 時間限定のビジネス使用割引定期の発行を

○ バスの定時性を確保するため、駅周辺のマイカー乗り入れ禁止などの措置を

○ ディーゼル車の排出ガスの規制強化を

○ 共同荷物集積所の設置や空車の回送トラックの海上輸送化による空車の効率化を

○ 黒煙を少なくするために運転上、整備上の問題に業界全体が取り組むべきである。

○ 排出権を割り当て過不足を市場取引により調整する制度を提案する。

○ 圏央道の早期完成を望む。

○ 東京都からナンバー規制を実施するというアピールを行う。

○ みんなが「幸せ」と感じる対策を行うべきである。

○ 安易な駐車違反の取り締まり強化は考え直すべきである。

○ 車の存在を肯定的に考え、人と車とが共存をしていくべきである。

○ 主要幹線道路以外は、極力、一方通行とする。

○ 歩車分離の徹底、商店街への通行止めを行う。

○ 百貨店は、輸送の共同化やお客様の使用車を減らす工夫をしている。

○ ディーゼル対策よりガソリンの自家用車を減らす対策を

○ 電気自動車の増加促進のため、行政側もフォローアップを

○ 環境にやさしい燃料の導入と交通量対策を複合的に進めるべきである。