東北地方太平洋沖地震・東京都知事発言
発言内容
葛飾区にある金町浄水場の水から、二百ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出されました。
検出された数値は、食品衛生法に基づく暫定基準値を下回っており、直ちに健康には影響はありませんし、生活用水として使う分にも問題ありません。
ただし、一歳未満の乳児については、水道水で粉ミルクをといたり、離乳食に使用することを控えて欲しいと思います。
今後、継続して水の検査結果を公表していきますので、都民の皆様には、冷静に行動していただきたいと思います。
二十五日に、私自ら福島県に出向き、佐藤雄平知事と会談をすることにいたしました。
大津波による甚大な被害に加え、原発周辺の避難指示の景況で困難を極めている避難所の運営など、被災地の深刻な状況のありのままを、直接、佐藤知事からお聞きしたいと思います。
また、被災地に対し今なすべき支援、今後の復旧・復興に向けた要望など、率直な意見交換を行って、電力供給でお世話になってきた恩返しのためにも、東京としてできることは、手を惜しむことなく、直ちに応えて参りたいと思います。
なお、都の被災地支援の拠点として、仙台に現地事務所を開設したところですが、同様の事務所を、福島にも設けることを、佐藤知事にも申し出たいと思っています。
現地でのきめこまやかな情報収集をもとに、現場の実情に即した、効果的な被災地支援策を講じて参ります。
東京都知事 石原 慎太郎 |
本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。 |