知事の部屋

 
猪瀬都知事「知事の部屋」
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平成24年12月18日更新

庁議を開催 〜就任にあたって〜

 12月18日、都庁第一本庁舎7階特別会議室において庁議が開催されました。知事は、就任して初の庁議で次のように述べました。

庁議(動画:約11分)

 

庁議発言 猪瀬知事
 まあ、改めて言うまでもないんですが、隣の席からちょっと移ったような感じになりましてね、皆さんの顔ぶれも、だから、分かっておりますので。先程、副知事お二人に言いましたが、まあ環境局はもう既にアカウント持ってるけれども、ツイッターのアカウント、全局持つように、ということをちょっと話しました。これはね、まああそこに変なことを書いちゃまずいんだが、どうやってうまく上手に書くかっていうことを、頭、知恵絞んないと、「何月何日に、どういうイベントある。今度こういうのやります」そういうものを入れるということと、それだけじゃなくてね、NHKのアカウントを見てると、やっぱり番組ごとにやったり、いかにも局の建前だけ書いてあるところがあったり、それから編成とか、あるいは個人でやっているという微妙な間合いがありますから、それを上手に、あれ参考になりますので、あそこも堅い組織ですけど、その辺をよく考えながら、いかに柔軟性を出すかというふうにやってますからね。是非、お薦めします。

 それで、まあ既に石原知事から「我々は首都公務員だ」とこういうふうに言われていると思いますが、改めてね、憲法92条を見ると、「地方公共団体」と書いてあるわけですね。「団体」っていうのはね、農協の観光旅行じゃないんだからね。「団体」なんて言われているのは、おかしいんだ、これはね。あれちゃんと英文を見ると、「local self-government」って書いてあるわけ。「地方政府」と書いてあるんです。で、日本全体はね、霞が関というのは縦割りの12の省があって、構成されている。それは、日本をその縦割りで仕切っているわけですね。で、アメリカは「United States of America」だけど、日本は「United Ministries of Japan」ですからね。しかし、東京は「State」ですから、東京というStateがあって、日本という国が、そこにも政府がある。でも、新しい政権になっても、その省そのものの縦割りは、結局大臣はそこの省の省益をどうしても表現する、というところで、今度、経済財政諮問会議、復活させるようですが、国家の統一意思というのはなかなか、つくれない。しかし、東京はそうじゃない。で、国家というのはそもそも、外交と防衛とね、金融をやればいいんです。あとは全部、local self-governmentに任せればいい。東京の場合は特に、普通の県と違いますからね。東京、心臓ですから、この東京、心臓がやはりこの国を支えています。そういう意味で、皆さんの役割は皆さんが思っている以上に、大きいと思ってください。局長さん、皆さん、ある意味では、東京国の大臣ですからね。いいですか。そして、実体があるんです。国は今言ったように、実体がない。まあ、自衛隊はある、実体は。でも東京は、現場がある。消防もあるし、水道もあるし、下水もそうだし、都市整備も、みんな現場を持ってる。現場で働いて、結論を出してる。そこが、霞が関と違う。まあ、そういうことでね、皆さんは東京国の大臣であって、なおかつ現場の現場監督だということで、是非、今までやってきたことを、さらにスピードアップしてやるというふうに考えていただきたいですね。

 あとね、僕はね、今年の2月26日、42.195の東京マラソンを完走しました。ね。それで、65歳で、初挑戦、初完走です。あのね、スポーツ振興局長にね、「最高10キロですか」って、僕ね、ちょっと皮肉っぽい顔してね、言われたんですね。ハーフマラソンぐらい出といてくださいよ。って言われたんだけども。全くそのとおりなんだがね。考えてもしょうがない。すぐ東京電力の問題が始まっちゃった。1月から。練習している時間がない。でも、こつこつ2キロ、3キロ、5キロ、毎日走ってましたけどね。そこで考えたのは、30キロから42キロまでは走っておこうと。そうすると、大体みんな30キロ過ぎたらくたびれちゃう。で、僕は何とか30までたどり着けば、すでに30から42キロを知ってるぞと。走っといたからね、そこだけ。これは、マネジメントなんです。リスク管理と。42キロを走るってのはリスクですから。完全にリスクをとったわけ。リスクをとって、あいつは5キロとか20キロで倒れたら、笑い者になるぞ、というリスクをとって、なおかつ30から42はやっといた。そうすると、もちろんそれで完走できたわけですが、何とかしなきゃいけないといったら考える。終わりのイメージを掴んどく。これマネジメントですからね。リスクをとり、マネジメントをやる。これが危機管理ですから。ということで、一番苦手なことを克服したので、あえて申し上げますが。

 そして、別に強制するわけじゃないよ。まだ10万円の枠は余ってますからね。僕はコネでやったんじゃないんですよ。ちゃんと10万円払って、ね。東北に寄付がいくんです、震災のところに。その10万円の枠で僕は出ましたからね。10万円の枠はまだ何百も余ってますから。皆さんも是非、その気があったら、スポーツ振興局長に言って下さい。まだ歳じゃないんだよ。僕は・・あ、石原さんを見てごらんなさい。80歳で暴走してますからね。好奇心があれば、まだちょっと50代ぐらいになって自分が歳取ったなと思ったら大間違いですからね。これからやることが一杯あって、一番やる時期ですから、仕事ができる。ね。そういうつもりで頑張っていただきたい。

  これは全庁中継?ま、局長が、頑張れば都庁の若い職員もついていきますから。今日ちょっとね、5階の講堂でちょっとしゃべったの。夕張に鈴木君がいきましてね、27,8の時にいったんですね。夕張はね、お金がないからね。夕方5時になると、暖房切れるんですよ。それでさ、300人の職員が100人になっちゃったから。それでジャンパー着てね、それで夜10時くらいまで、仕事やってた。まあそういうことで、東京都の職員は100点満点じゃないよと。120点満点で。100点は、やるの当たり前、あと20点は国のためにやる。国のためというのは、日本全体のためです。だから夕張が破綻したらいく。もちろん被災地が、東北の震災があったらすぐそこにいく。あるいは宮古のがれきをすぐ引き受ける。東奔西走して、もちろん東京自身の中小零細企業を含めた、東京自身の日本の経済の中心地としての力をどんどんどんどん発揮できるような、そういう政策をうち、高齢者や、高齢者の介護や若い人の雇用、あるいは女性が明るく働けるような職場、そういうものを作りながら、なおかつ、なおかつ日本全体のことを背負っている。こういうことで、120点満点が首都公務員、団体じゃないよ、だから。総務省の人と話していると、「団体の」というのがしょっちゅう出てくる、言葉が。皆さんでも使っている人いるけど、だめだよ、そういう言葉使っちゃ。ね。そういうことで。まあ「東京国」とまでは言わないが、でもやっぱり、首都ですからね。で、国と違って、スピーディーに仕事をして、現場を持ってやっているわけですから。そういう誇りが一番大事だと思います。是非、皆さん、ちょっと席を横にずれてきましたが、これから一緒に4年間全力で走りたいと思っていますので、よろしく協力をお願いいたします。以上です。