知事の部屋

 
猪瀬都知事「知事の部屋」
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記者会見

平成25年6月21日更新

猪瀬知事定例記者会見
平成25年6月21日(金曜)
15時00分〜15時07分

知事冒頭発言

【知事】役所の中で、いろんな会話がありますけれども、調整する、検討するって言葉があるんですが、この、外に対して、あるいは議会に対してとか外に対して、そういうあれを、今、調整しなければいけません、あるいは検討しなければなりませんねと、こういう言い方は、いいわけですが、内輪の会話で、「はい、調整します」、「はい、検討します」って、同じ部の中で、同じ課の中でそういう言葉を使う必要は全くないんですね。そういう日常会話が、やはり意識として、それはおかしいのではないかと。お互いに隣同士の人が、「はい、調整します」、「はい、検討します」って会話をしていたら、お互い、意味わかんないでしょうということで、今日は前田知事本局長のほうから部内に、調整と検討という言葉は、少なくとも身近な中では使わないようにしましょうねと、そういうお触れを出して、少し徹底しましょうねと。言葉は大事です。具体的に何をするか、何をやるか考えるかということを、別の言葉で調整とか検討という言葉以外の言葉を使って、ふだんの語り合いですから、そういう言葉をやめましょうと。外との間では、それは調整とか検討という言葉は必要になりますよ。内側ではやめましょうと、こういう、今日、話が、職員の間に行き渡ったと思います。

1 オリンピック招致に向けた新たな文化施策の展開について

【知事】さて、オリンピック招致に向けた新たな文化戦略についてお話させていただきます。6月7日、2020年の東京の文化政策検討部会を開催しました。オリンピックは言うまでもなくスポーツの祭典ですが、オリンピック憲章ではスポーツと文化を一体のものと考えている。今回の部会の議論で、6月27日に開催される東京芸術文化評議会に報告し、オリンピックの文化プログラムの具体化につなげていきたい。そして、一方でいただいた委員のさまざまな提言の中から、東京招致に向けてすぐに実現できることを取り上げたので、取り上げてまとめましたので、お知らせいたします。
 まず、都立文化施設の開館時間を延長いたします。7月15日、海の日ですね。その週から9月末までの間、東京都美術館、写真美術館、現代美術館、江戸東京博物館の4施設を週末と金曜日など、夜9時まで開館いたします。細かい時間については別紙にありますので、施設によって若干曜日が違うところがありますが、東京都美術館は金曜日、東京都写真美術館は木と金、それから東京都現代美術館は金曜日、江戸東京博物館は土曜日、夜9時までやります。こういう時間延長は、都民がアフター5を楽しめる文化市場の創造につながると。まず、現場を持つ東京都からそういう姿勢を示していきたい。
 次に、東京都美術館と東京芸術大学が連携して、都民とともに五輪みこしを制作いたします。開催地決定直前の9月6日金曜日に、上野公園内を練り歩くことで機運を盛り上げます。それはお配りの紙の中で、どんなものかイメージがあると思います。
 また、東京都美術館と上野の文化施設が連携して、「あいうえの」、あいうえのプロジェクト、上野を愛するという意味ですね。アイ・ラブ・ニューヨークとかっていう言葉がありますが、あいうえおに引っかけて、あいうえの。こういうプロジェクトが8月から始まります。子供たちが学生ボランティアと一緒になって展覧会を観賞するプログラムや、美術館や博物館、動物園など9つの施設をめぐるスタンプラリーなどを実施していきます。ほかにも2020年の東京の文化政策検討部会で出た意見がありまして、例えば、患者と芸術とのふれあいを通じて、病の回復につなげるアート・イン・ホスピタルの都立病院での取り組みを拡充いたします。また、日本が世界に誇るアニメ文化を活用して、空の玄関口である羽田空港の国際線ターミナルで観光客をお迎えします。これは、いきなり入国する、何か殺風景なところに入国するんじゃなくて、いろいろなアニメの、わかりやすい、何かおもしろいものを置いて、ああ、日本に着いたなという感じを抱いていただくと。これらの提案についても早期に実現するように指示いたしました。
 招致活動は、いよいよ終盤戦であります。今回の取り組みをスタートとして、さらにやれることを考えていく。そういう文化の力でにぎわいを創出し、オリンピック開催実現に向けた機運を盛り上げていきたいと思っております。先ほどお配りした紙などを含めて、詳細は生活文化局に聞いてください。
 今日のところは、以上であります。ご質問あれば、どうぞ。
 はい。

質疑応答

【記者】朝日新聞の岡戸と申します。東京都議選の投開票日が日曜日に迫っています。知事は五輪招致とですね、都政運営を新しい議会のメンバーとともに進めていくと思うんですが、二元代表制の中、改めて知事、どう今後都議会とおつき合いされていくか、教えてください。

【知事】今、期間中ですので、都議選についてのコメントは控えさせていただきます。
 はい、なければ終わりにします。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)