知事の部屋

 
猪瀬都知事「知事の部屋」
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記者会見

平成25年11月29日更新

猪瀬知事定例記者会見
平成25年11月29日(金曜)
14時30分〜15時01分

質疑応答

【知事】今日は、都民を代表する都議会の皆様に説明が遅れたので、議会でお侘びをいたしました。
 冒頭、大変恐縮ですが、15時には出なければならない所用が以前から入っておりまして、今日は30分ぐらいにしていただきたいと、15時には出なければいけないので、その点よろしくお願いいたします。

【記者】TBSの蓮見と申します。先ほどの所信表明の中で、資金提供を受けた理由に関して説明がありました。その理由として挙げたのが、先の生活に対する不安という言葉を使っていましたが、もっと具体的に説明を加えてもらえますでしょうか。

【知事】立候補をするしないというふうなことがありましたので、これから先に自分は、副知事も辞め、作家活動もなかなかできないことになるかもしれないという不安はありまして、スタッフも数名雇っておりますから、そういう意味で、銀行から急に借りるわけにいかないということも含めて、そういう不安で個人的にお借りしたつもりでおります。そして、お借りしたお金は一切手をつけませんでした。

【記者】ということは、確認ですけれども、自ら5000万円というものを提示して、受け取りに行ったという解釈は間違っているということですか。

【知事】こちらから提示したことはありません。

【記者】そして、都議の方にですね、議会が終わった後に尋ねてみると、生活に不安があるのであれば別の仕事をされればいいんじゃないですかと、厳しい意見も聞かれました。その点について、知事はどう捉えますでしょうか。

【知事】そうはおっしゃられても、当時は先がほんとにわからない状況で、突然、後継指名され、あちこち挨拶に回ったり、これからどうなるんだろうというふうな不安はずっとありまして、そして、僕の小さな事務所ですけど、やはり年間かなりかかりますので、それを回していくという不安は、すぐ仕事は、そう簡単には回復できないだろうと思ってましたので、見えない世界だったというふうに、僕は当時、感じていました。

【記者】ただ、都知事選に出られる候補者の皆さんは、確かに先のこと不安があるかもしれませんが、ぽんと5000万円借りてしまう、その感覚というのがどうしても一般の感覚としてはちょっと不自然というか、理解しがたいところがあるんですが、納得のいく説明をするためにはどんな言葉を添えたら、都民、あるいは都議の皆さんは納得すると思いますか。

【知事】今となってはそういうふうに言われても仕方ありませんが、当時の心理状態では、いろんな方がいろんな協力をしてくださる、ご挨拶も含めて、そういう意味で僕がいろんな方からいろんな協力するよと言われると、少しおごりもあったかもしれませんね。いろんな方が来てくれるというふうなね。あるいは、こちらから回らなきゃいけないとか含めて。ですから、今、おっしゃられたような考え方には当時は至っておりませんで、大変申しわけなく思っております。

【記者】そして、借用書に関して伺いますが、先日公開した借用書について、当日、記者からですね、最近作成したものではないですかと問われたら、これが原本なんですというふうに名前等を見せていただく場面がありました。これ、問題が発覚した後に、すぐにあれを提示していれば、変な疑いはかけられることなかったと思うんですが、どうしてずれてしまったんでしょうか、公開する日が。

【知事】借用書を返していただいたという報告を受けていましたので、借用書をご本人の前で書いたので間違いないわけで、その借用書を返していただいたという報告があったので、もう返していただいてあれば、もうそれで、こちらもお返ししたということの確認ができているなということだったので、特別、借用書についてあんまりこだわりはなかったんです。返ってるということがわかっていればいいわけですから。

【記者】そして、今日、30分弱、25分前後ですね、所信表明を行いましたが、その中のわずか数分だけ、今回の問題に関する発言がありました。もっともっと説明責任を果たすべきではないかという声もありますが、その点についてはどう感じていますか。

【知事】都議会の皆様に対しては、これからできる限り説明をさせていただこうというふうに思っております。都議会の皆様は都民に選ばれた方々で、都知事と都議会は両輪でありますので、これからも説明をしていきたいと思っております。

【記者】野党だけじゃなくて、今日、上から見てますと、特に自民党、公明党、そこからもですね、かなり批判の声というのが上がっていたように雰囲気として見られたんですが、都議全体として反発の声が上がっている、これに対してどう対応していきますか。

【知事】都民の負託に応えるべく、真摯に受けとめてお応えしていこうと、このように思っております。

【記者】そして、野党の一部議員から、もう既に百条委員会を開くべきではという声も上がっています。これには、どう思いますか。

【知事】ですから、できるだけ説明をしていくつもりでいます。

【記者】ニコニコ動画の七尾です。よろしくお願いします。都民とかですね、ネットユーザーの全てではないですけど、ちょっと大方の意見をちょっと申し上げますとですね、猪瀬知事については作家としてのですね、ブランド、功績と、副知事時代の理詰めでですね、地道に成果を上げてこられたことに対する評価が高かったわけです。ただですね、今回の件につきましては、知事のですね、ご説明が取材を受けるたびに二転三転していたということと、出てきた借用書もそうなんですけども、お仕事とは別にですね、ご自身のことになるとちょっと、途端に説得力がなくなることにがっかりした方が多いわけですね。今後、違法ではないことが証明されてもですね、一度なくした、がっかり感というかですね、信頼を回復することは難しいと思うんですけども、この点をどう考えるかということなんですね。仕事を一生懸命やられたとしても、この問題、やっぱりどうしてもですね、尾を引いてしまうと思うんですけど、この点、いかがでしょう。

【知事】お借りしたことは事実で、借用書を書いて、そしてそれを手をつけずに保管して、そして返済してということについては説明させていただきました。実際に手をつけなかったということで、僕は当時、今、おっしゃられるといろいろとご批判のとおりかもしれませんが、ご批判を受けても仕方ありませんが、当時はまだ何が何だかわからないような状況のときでありまして、したがって手をつけずにお返しして、返済するつもりでおりました。
 火曜日の記者会見でも申し上げましたが、2月4日に返済の話をするつもりでおりました。そして、2月3日にたまたまキャンセル、ドタキャンということになっちゃいましたもんですから、その後、IOCの評価委員が来日したり、予算議会、ずっとやってましたので、さらにはニューヨークに出張に行く、さらにはロシアのサンクトペテルブルクにプレゼンに行く、その間に家内が倒れ、それで入院し、見舞いにも行くというふうな流れがありまして、ほんとにそれは、あとローザンヌにも行かなければいけない、家内の葬式もある。そういう中で、8月23日にやっと家内の鍵があきましたので、そこで、もうこれはこのままになってると、2月にお返しすると言ったまま放置されているので、これをお返ししなきゃねということで、その準備をしようとしていて、またブエノスアイレスのプレゼンの練習など出張で、もう8月末にはブエノスアイレスへ行かざるを得なかったということで、返す時期がたまたま徳洲会の捜査と重なったということは、非常に、僕としてはそういう時期になってしまったという反省が強くあります。
 ですから、都知事選の前の状況の混乱の中で、お借りしたまま整理をしておけばよかったものが、整理されてなかったという形に結果としてなりました。大変申しわけないと思っております。

【記者】すいません、最後です。今回の件でですね、残念ながら知事をやはり擁護する有識者がなかなか見当たらないんですね。例えばですね、今回の件で辞任について頭をよぎったことはないのか。例えば、一度辞められてですね、出直し選挙ということは頭によぎったことはないんでしょうか。

【知事】そういうことは頭によぎったことありません。立候補の前にお金をお借りして、そのお金が、借用書を書いてお借りして、その借用書はご本人の前で書いてますので、ご本人は、徳田毅さんは認識しているはずですが、当然ながら。そのままお返しするのが遅くなったと。当時の、あの先が見えないときの混乱状態のまま選挙が始まり、そして都知事に就任して1日も休みないような状態が続きましたので、そういう都知事になる前の僕自身の至らなかったことというのか、そこまでその当時、先のことまであんまり考えてない、不安があるだけで、都知事になってからは、今度、もうそれだけ頭いっぱいでしたから。ただ、先ほど申し上げましたように、2月3日に、2月4日にお返しする予定でいたことはもう間違いないことなんで、そこからずっともう都政一本やりというか、休日もないような状態が続いておりましたので、そういうことは早くちゃんと、ある機会を探せばいいんですが、なかなかそういう機会を探すことができなくて今日に至ったということなので、仕事そのものは一生懸命やってきたつもりですから、僕自身は先ほど申し上げましたように、そういう混乱期の中で考えが至らなかった状態を、そのままどっかに置きっ放しにしていたというのがほんとのところでございます。だから、申しわけないと本当にお詫びしております。

【記者】日本テレビの坂巻です。この問題が発覚したのは1週間前の先週金曜日です。報道で発覚しておりますが、1週間たちまして、その間、徳田毅さんと連絡をとられたことはありますでしょうか。

【知事】借用書を徳田毅さんの前で書いたということについて確認はしました。

【記者】それはあれですか、事実確認というか、事実の。

【知事】というか、本物ですよということを、当然ながら疑われているんで、そうじゃないですよねということです。

【記者】すり合わせという……。

【知事】いや、そういうことじゃなくて、それぐらいです。

【記者】ちなみに、いつごろご連絡したんですか。

【知事】いや、それははっきり覚えてませんが、本物だということは、僕自身が本人に、当時、目の前で書いてますから、本物だというふうに思ってます。

【記者】お電話でしょうか。

【知事】確認をしたということですね、人を介して。

【記者】会われたということですか。

【知事】お会いしてません、全然。そして、返してもらってますよということですね、僕のほうにね。

【記者】毅さんと、そこの会話はどんな話をされたんですか。

【知事】いや、だから直接は話しておりませんので。

【記者】どなたが、じゃあ毅さんと連絡をとられたんですか。

【知事】いや、それは人を介してということで。

【記者】秘書の方でしょうか。

【知事】それは連絡というか、返済した紙は、ちゃんと来てますよというふうな意味ですね。

【記者】あと、この借用書についてちょっと伺いたいんですが、借用書を探されて、出てきたということですけれども、借用書を金庫から取り出されたのはどなただったんでしょうか。

【知事】うちのスタッフが金庫から取り出しました。でね、もう来てるってことは、もう9月の下旬の話ですよね。下旬の話で、借用書は届いてるよということで、ああ、そうということで、大体、話は僕としては終わってました。ただ、自分で見てなかったというだけです。普通、借用書を返したと言われれば、それでもうお金が相手側に戻ったということの証明ですから、それで相手側が認識したというふうなことで、それで僕は十分でした。

【記者】そうしますと、どういう状態で金庫に入ってたかというのは知事はご覧にはなってないんですか。

【知事】うちのスタッフが、ですから僕自身が目で見てないので、本物かどうか。目で見るということが皆さんにお答えするときに必要なので、自分で目で見たのが月曜日です。

【記者】金庫の中で、封筒に入れられて保存されていたのか、それとも、そのまま1枚紙で保存されてたのかという、その辺は。細かくてすみませんが。

【知事】出してきてもらったのを見たということです。

【記者】あと、最後でごめんなさい。今日の所信表明で説明をされましたが、議場の議員からは、そんな説明じゃ納得いかないと、白々しいですとかいうやじが飛んでおりましたが、一般の方なんかに聞いても、やっぱりなかなか、ほんとかねと、信用できないねというような、借用書のことも含めて、あと説明のことですね、という声があるんですけども、どうしてそういった知事の説明が伝わらないとご自身でお考えでしょうか。

【知事】僕のほうとしては伝えたつもりですが、つまり火曜日の会見でも申し上げましたが、ご本人の前でサインをして、そして、それを、借用書をお預けしたということは再三説明しております。で、したがって、そしてその借用書が戻ってきているという事実がありますので、それはお金を返したから持ってきているんですが、したがってお借りして借用書を書き、そして返済して借用書を返してもらうというプロセスは、非常に僕にとっては明快なので説明してきたつもりです。この間の火曜日にわかりやすく、それで具体的に借用書を提示させていただいたと、こういうことです。

【記者】知事、すいません、朝日新聞です。すいません。徳田議員のやりとりと、あとお金の保管について伺いたいんですけれども、徳田議員からですね、5000万円を受け取るときに貸すという言葉を言われたんでしょうか。

【知事】借りたんですから、貸すということになりますよね。

【記者】徳田議員から、実際に貸しますというふうにはおっしゃられたんですか。

【知事】貸しますので借用書を書いてくださいということで、お借りしました。

【記者】借用書には返済期限が、期日が書かれてなかったんですけれども、これだと返す時期はいつでもいいと、逆に言うと返さなくてもいいと読み取れるんですけど、そういう……。

【知事】いや、僕は借用書を書いたから、借用書は相手側にあるということですから、返さなければいけないというお金だと認識してました。

【記者】徳田議員からは、いつごろまでに返してほしいという話はあったんでしょうか。

【知事】僕のほうでお返ししたいと言ったのが、2月になる、1月の下旬ぐらいでありますから、借りたまま手をつけずに置いといて、そういうお金は僕にとって必要ないものだという判断ですので、お返ししなければと思って、できる限り早くと思って1月下旬に連絡をしたわけであります。

【記者】5000万円を渡されるときに、いつ返す、いつまでに返してくださいというやりとりはなかったということですね。

【知事】借用書を書いたということは、僕自身は借りたというこちらの認識の問題がとても強いですから、早く返さなければいけないという気持ちは強かったです。

【記者】先ほどのやりとりの中で、借用書について、本物だと思っているとおっしゃいましたけれども、自身でお書きになっていたら、思う必要もなく確信できると思うんですけど、何でそういう言い方が出てくるんでしょうか。

【知事】いや、本物であるに決まっているでしょう、それは。僕は自分の目で見たんだから。

【記者】あと、すいません、現金で受け取ったわけですけれども、この現金をですね、保管するのであれば、口座に入れたほうがより安全で確実だと思ったんてすが、何でこれは現金で預かったままだったんでしょうか。

【知事】借用書を書いて、僕はそういうお金をあまり目にしたことがないので、ちょっと驚いて、そして預かって、それでどうしようかなと、そういう不安がありました。ですから、できるだけ早く返さなければなという気持ちが中心でした。

【記者】その答え、でも、5000万円というお金は非常に大金なので、口座に入れておいたほうが安全で安心だと思うんですけど、そういう考えはなかったんですか。

【知事】特にありませんでした。

【記者】あと、すいません、5000万円をですね、札束で積み上げると50センチぐらいになると思うんです、高さでいうと。これは貸し金庫に本当に入ったのかどうか、実際に貸し金庫の大きさがどれくらいなのか、知事から教えていただけないでしょうか。

【知事】入る大きさです。

【記者】あと、すいません。これ、実際にですね、やりとり、借用書、借りました、返しました、貸し金庫の出し入れについてなんですけれども、出し入れの記録とかをですね、改めてこう、報道陣、我々に公開していただくわけにいかないんでしょうか。

【知事】貸し金庫については個人の問題ですので、特にそういうつもりはありません。

【記者】しかし、借用書も個人の話ですよね。借用書は公開されたわけですよ。

【知事】ただ、貸し金庫には、登記簿とかその他もろもろの書類が入っているということです。ですから、貸し金庫の出し入れというのは、ごく、別に、当面、入れっ放しという形になりますと、登記簿謄本とか、そういうものが入っているものです。

【記者】猪瀬知事に貸したという記載が、徳田議員側の資産報告書になかったということですが、これは、本当に貸し借りだったのかというのが改めて疑われるところなんですけれども。

【知事】それは、先ほどから申し上げておりますが、徳田毅議員が目の前に借用書を出して、ここにサインしてくれと言ったのでサインしたわけですから、それは、何らかのあれが残っているんじゃないでしょうか。

【記者】すいません、テレビ東京です。今後、仮にですね、議会に100条委員会が設置された場合に、知事ご自身、積極的に調査に応じる準備というのはできていらっしゃいますでしょうか。

【知事】議会の方々には、できるだけ説明をしていくつもりでおりますが、大体、今言った以上のお話、つまり、お借りを、お金を借りて、そしてお返ししたということで、確かに、言われてみれば金利がついてないとか、そういうことはありますけど、当時はそういうことについて頭になかったものですから、それをお返ししたということで、それ以上のものではありません。先ほど、なぜお借りしたかということについては、先行きの自分の仕事の不安に、ちょっと自分の事務所を回していかなきゃいけないということで、何人かスタッフがいて、どう、この後どうなるんだろうという生活の不安があったのでお借りしてみたものの、結局、その、そのお借りしてみたもののあまり必要でないなという、結果的に思いましたので、できるだけ早く返済しようと、こういうふうに思ったと。それは、火曜日にお伝えしたとおりで、返済するつもりで急いでいました。残念ながら返済が遅れてしまったことについては、大変申しわけないと思っておりますが、事実の経緯はそこに尽きるところがあります。

【記者】これ以上説明できないということでいうと、なかなか議会の皆さんが納得するのは難しいんではないかなというふうに感じるんですが、今回、辞任は考えていらっしゃらないということですけれども、知事自身の問題がですね、オリンピックの準備含めて、都政のスケジュールに影響を及ぼしかねないという、この状況はどんなふうに捉えていらっしゃいますか。

【知事】これからもちろん議会の皆様にいろいろご説明させていただきながら、今、この予算の時期で都政に滞りがないように、できるだけ努力しなければいけません。そういう責任を強く感じております。繰り返し申し上げますが、立候補するということの騒ぎの中で、私自身が考えが至らなかった、そういうことの件が、このお借りした話でありますから、その考えが至らなかった時点の僕自身に対して責めを負うのは当然ですが、それについて借用書等あり、そして、それについて返済し、したがって、その説明も今ずっとしてきましたが、そのまま使わずに、全く使わずに置いてあったということでご理解していただきながら都政のほうはきちんと都知事になってからの仕事の、仕事ぶりというか、そういうものをある程度、ま、都議会の方々のご努力というか、両輪でやっていく、そういうところで一生懸命やらせていただきたいなというふうに思っておりまして、今、都政を滞らせることは混乱を招くことではないかというふうな、そういう、僕自身の責任感があります。そういう、混乱を招く一因をつくったことはたしかですが、できるだけ仕事をして、今、一日も遅れてはならないような事柄がたくさん山積みにされていますので、とにかく仕事に邁進させていただきたいと、こういうふうに思っています。

【記者】知事、いいですか、共同通信です。すいません。貸し金庫が開くというのが8月23日にわかって、そこからご返済されたということだと思うんですけれども。

【知事】そこから確認して、これで返済に入らなきゃなというところで、結局仕事に追われてしまいました。

【記者】それで、その、徳洲会の捜査とは、全くその返済は関係ないということだったと思うんですが、9月に強制捜査が徳洲会に入ると思います。これは、そのときにはニュースとしてはご存じでしたか。

【知事】いや、全く認識しておりませんでした。

【記者】9月の強制捜査、徳洲会への特捜部の強制捜査ということは、ニュースとしても把握はなさっていなかったと?

【知事】全く認識しておりませんでした。先ほど、今申し上げましたように、2月の4日にその返済の話をしていくつもりでいましたが、それが延び延びになって8月23日にやっと金庫があいたので、じゃあそろそろやらなきゃいけないじゃない、これはというね、ことで、その準備に入ろうとしましたが、今おっしゃられたようなことではなくて、2月から8月まで延びちゃったなというのが、気持ちですというか、事実です。

【記者】返済に関係したということではなくて、徳洲会事件という、そのものについてニュースとして初めてお知りになったのはいつですか。

【知事】それは、新聞に9月に載ったときです。

【記者】そのときには気づかれたということですね。

【知事】はい、ええ、そうです。

【記者】ご自身の、徳洲会グループからのお金の借り入れとですね、事件とは全く関係ないと思うんですが、それはその誤解を招きかねないなというようなことは、そのときお思いにならなかったんでしょうか。

【知事】いやだから、もっと早く、8月23日以降、ただ、ブエノスアイレスが、でもう日程が詰まっていましたので、そこで確認をした。これで払える状態になってきた、なっているということで、急がなければねというふうなことを話したんですね。今のニュースのことは全然知りませんで、ニュースを見て、あ、こんなふうになってて、時期が重なってきちゃったねというふうには思いましたが、返すべきものはやはり返すべきものでありますから、先ほどから繰り返し申し上げて大変恐縮ですが、2月4日に返すという話をできかけていたわけですから、それが延び延びになってしまったので、やはりこれは返さなきゃ、急がなければいけないというふうに思っていました。

【記者】たまたま、強制捜査の後に返すタイミングになったけれども、関係ないと。

【知事】残念ながら、その強制捜査のタイミングが、になってしまったということは非常に残念です。

【記者】その後、11月にですね、徳田さんのご親族の方が実際に身柄を、逮捕されてしまうという事案が起こると思うんですけれども、それを、強制捜査の後も実際、身柄事件になったということでですね、ある種1つ事件が進んだという形になると思うんですが、その、いうようなグループからですね、ご自身も、お返しになっているとはいえお金を借りていたというようなことは疑われかねないお金のやりとりではないかということは、そのときは、11月の段階ではどういうふうに受けとめられましたですか。

【知事】9月にもう返して、一応、借用書が戻っているという時点で僕の中では終わっていました。

【記者】事件とも、推移を……。

【知事】というか、個人的に借りたものを返して借用書が戻ったという時点で、はっきり言いまして、借用書が戻ったということで、もう僕は忘れていたと言ったら失礼ですけれども、そういうふうな感じでおりました。

【記者】お尋ねした趣旨としては、東京都の知事あるいはいろんな社会の不正について筆を奮っておられたノンフィクション作家の知事、作家というお立場でもですね、世の中で話題になっているような事件のグループ、団体からご自身がお金をやりとりなさっているということがですね、なぜご本人、ご自身のほうからご説明が、ニュースで報じられる前になかったのかというのが、ちょっと気になるんです……。

【知事】いや、だから先ほどから申し上げましたように、借用書を書いてお借りしたものを返済したという、返済は遅れましたが、返済したということで、僕の中では、返済して借用書が戻ったという報告を聞いておりますので、僕の中では終わっている話だと思っていました。

【記者】その後……。

【知事】あの、すいません。ちょっと、先ほど、最初に申し上げましたが、ちょっと15時に出なければならない所用があるということを前にお伝えしましたが……。

【記者】すいません、1つだけ最後、あの……。

【知事】これで終わりにさせていただきます。

以上

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)