舛添前知事「知事の部屋」

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海外出張

平成28年6月20日更新

ソウル特別市出張の概要・成果

 ソウル特別市長から都知事として18年ぶりの招待を受け、友好都市であるソウル特別市を訪問しました。
 朴元淳ソウル特別市長との意見交換や要人との面会、ソウル市内の視察、大学での講演を行うなど、東京都とソウル特別市の交流を深め、両都市の信頼関係をしっかりと築くことができました。また、今回の韓国訪問では、東京都民を代表し、セウォル号沈没事故への弔意をお伝えしました。

1 出張概要

○期間 平成26年7月23日(水曜)〜7月25日(金曜)

○出張人数 11名

○総経費 10,070千円  ※出張者及び経費の詳細はこちら(PDF形式:65KB)

2 出張先での主な行動と成果

7月23日(水曜)

 舛添知事は、23日午前、羽田空港を出発し、現地時間で同日の昼に、金浦空港に到着しました。
 午後は、ソウル特別市庁舎前のセウォル号沈没事故合同焼香所で献花をしました。

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ソウル市合同焼香所での献花

 その後、ソウル市庁舎で、朴元淳市長と意見交換を行い、東京都とソウル特別市との信頼関係を再確認し、さらなる関係発展に向けて合意書を締結しました。
 都市の安全・安心対策、環境、オリンピック・パラリンピックなど、両都市には多くの共通する課題があります。この合意書では、東京都とソウル特別市の間で「教え、教えられる」関係を構築し、こうした課題を解決するとともに、都市間交流をさらに強化することを目的としています。

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ソウル市庁舎ソウル特別市との合意書締結式

7月24日(木曜)

 午前中、ソウル歴史博物館を視察し、館長と、江戸東京博物館、北京の首都博物館との三館の連携を一層強化することで一致しました。ソウル歴史博物館は、韓国国内唯一の都市歴史博物館であり、首都ソウルの歴史、生活史、都市発達史など、充実した展示を見ることができました。

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ソウル歴史博物館館内視察の様子

 その後、ソウル市内にある観光案内センターを訪れ、「動く観光案内所」を視察しました。「動く観光案内所」とは、旅行客の往来が多いスポットを中心に、日、英、中3カ国に対応した2人1組の観光案内スタッフを配置し、観光客の問合せに対応するものです。店の場所の案内やソウルの観光マップの配布、簡単な通訳など観光に役立つサービスを提供しています。当日は、日本語対応のスタッフに、案内していただきました。
 知事は、東京オリンピック・パラリンピックを6年後に迎えている私たちとしても、こういうアイデアを取り入れて、海外からの来訪者へのおもてなしをしたいと述べました。

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観光案内センター動く観光案内所視察

 お昼には、韓国国会議事堂において、鄭義和国会議長と会談しました。2018年の平昌大会、2020年の東京大会の成功に向け、日韓両国が協力していくことなどについて意見交換を行いました。

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韓国国会議事堂鄭国会議長との面会

 午後から、京畿道庁舎で、南景弼知事との面会に臨みました。南知事とは、防災や規制緩和等様々な分野で意見交換を行いました。
 知事は、京畿道は、海外からの投資誘致に積極的に取り組んでおり、東京都も京畿道の政策から学ぶことがあると述べました。

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京畿道庁舎南京畿道知事との面会

 その後、京畿道庁舎内にある焼香所と、セウォル号の事故で多くの学生さんが犠牲になられた檀園高校のある安山市の合同焼香所で弔問をしました。

7月25日(金曜)

 朝から、清渓川を視察しました。清渓川は、河川の復元工事により、約40年間道路の下に隠れていた河川が、清流として復活し、市民の憩いの場となっています。
 知事は、今回の視察を参考に、東京でも中小河川をいかに再生していくか考えていきたいと述べました。

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清渓川清渓川視察の様子

 午前中は、朴槿惠大統領を表敬訪問しました。大統領には、セウォル号沈没事故へのお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、安倍総理の日韓関係を改善したいというメッセージをお伝えしました。また、ソウル特別市及び京畿道との都市間交流の推進について報告し、都市外交への理解を得ることができました。

 午後は、ソウル大学国際大学において講演を行いました。東京都とソウル特別市が抱える都市の課題や未来志向の日韓関係について議論しました。夏休みの期間中にもかかわらず、150人以上の人たちが参加し熱心に聴講していました。
 知事は、若い人たちが互いに訪問するなどすることなどを通じて、お互いをよく知り、相互理解が深まることを期待していると述べました。

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ソウル大学素泉国際会議室講演の様子

 夕方には、今回のソウル特別市出張を振り返り、現地で記者会見を開きました。
 その後、金浦空港を離れ、夜に羽田空港に帰着しました。
 なお、知事の記者会見での発言要旨は次のとおりです。

  • 今回の訪問では、東京都民を代表し、セウォル号の悲劇に対して、心から弔意を表すことができた。
  • ソウル市庁前や京畿道庁、安山市の焼香所で慰霊し、献花もさせていただいた。
  • 都市間の交流については、ソウル市長と協力関係の協定書を結んだ。
  • 今後、ソウルと東京都の間で環境、交通、社会保障など、大都会が抱える共通の問題についての協力関係を進めていく。
  • 今東京は、2020年のオリンピック・パラリンピック大会に向けて様々な準備をしており、IT化などの面においてソウルから色々と学ぶことがある。
  • 移動観光案内では、若い方々がペアになって色々な言葉でソウルの観光案内をしており、こうしたものも参考にしたい。
  • 清渓川の再生事業を見たが、大都会と水、川の復活も進めたい。
  • 京畿道の南知事ともお会いし、防災の問題、経済開発の問題、規制緩和の問題などの課題について、意見を交わすことができた。
  • 青瓦台において朴槿恵大統領と会談することができた。
  • 大統領には、セウォル号沈没事故のお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、安倍総理が日韓関係を改善したいという強い意志を持っておられることをお伝えした。
  • また、ソウル特別市及び京畿道との都市間交流の推進について報告し、都市外交への理解を得ることができた。
  • ソウル大学において講演を行い、東京都とソウル特別市が抱える都市の課題や未来志向の日韓関係について議論した。
  • 学生諸君も夏休みにもかかわらず大変熱心に参加してもらい、また活発な意見をいただいた。
  • 短期間の滞在ではあったが、意義深い訪問であった。
  • これを契機に、東京都ソウル特別市との関係強化に向けた取組を一層進めていきたい。
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現地での記者会見