C40が推進する低炭素都市開発認証制度
「クライメット・ポジティブ開発プログラム」への参加について
「JR品川車両基地跡地開発」の参加が認められました
平成28年2月16日
環境局
このたび、東京都の申請に基づき、東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR東日本」という。)の「JR品川車両基地跡地開発」(以下「品川開発プロジェクト」という。)が、C40(注)が推進する「クライメット・ポジティブ開発プログラム」に、参加することとなったので、お知らせします。
「クライメット・ポジティブ開発プログラム」は、低炭素都市の実現に向けたモデルとなる開発事業を認証する制度です。温室効果ガスの排出がゼロ以下を目指す都市開発であり、開発区域が所在する都市の気候変動政策に合致したものが認証の対象となります。
現在、ロンドン、シドニーなど世界17都市の開発プロジェクトが、この認証制度に参加しており、品川開発プロジェクトは、日本で初めての参加プロジェクトとなります。
JR東日本では、今回の認証を受けて、最先端の建築物省エネ対策や食品廃棄物のバイオマス化などの導入を検討していきます。都としても、気候変動対策の先進的な取組として、本プロジェクトに対して、技術的な協力・支援を行っていきます。
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(注)C40(シー・フォーティ/世界大都市気候先導グループ)とは・・・
世界の都市が連携して温室効果ガスの排出削減に取り組むネットワークとして、2005年に設立。現在、参加都市は84都市。都は2006(平成18)年に加盟。
問い合わせ先 (クライメット・ポジティブ開発プログラムについて) 環境局総務部環境政策課 電話 03-5388-3501 |
〔参考〕
クライメット・ポジティブ開発プログラムの概要
開発区域の温室効果ガスの排出をゼロ以下とする開発を推進し、低炭素都市の実現に向けたモデルとすることを目的とするC40の認証制度。このプログラムへの参加が認められ、第一段階の「候補者」になると、その後、開発終了まで、段階を進むごとに審査・認証が行われる。参加の申請は、開発地が所在する自治体が行う。
開発事業は長期に渡るため、現時点では、「建設中」及び「クライメット・ポジティブ達成」の認証を受ける段階まで進んでいるプロジェクトは無い。
認証の4段階
第一段階(計画の構想段階):候補者【Candidate】
第二段階(計画の詳細段階):参加者【Participant】
第三段階(建設段階):建設中【Progress site】
第四段階(開発終了):クライメット・ポジティブ達成【Climate Positive】
※今回、JR東日本の品川開発プロジェクトは、第一段階の「候補者」として認証されました。今後、開発が終了し、「クライメット・ポジティブ達成」に至るまで、段階を踏んで審査・認証が行われます。
クライメット・ポジティブ開発を目指す世界の開発プロジェクト
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※参考:「C40 クライメット・ポジティブ開発プログラム」ウェブサイト(英文)
※参考:C40ブログ「東京の品川開発プロジェクト クライメット・ポジティブに向けて進行中」(英文)