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平成30年(2018年)4月2日更新

庁議

平成30年(2018年)4月2日(月曜日)、都庁第一本庁舎において庁議が開催され、冒頭、知事は幹部職員に対する訓示を行いました。

桜が舞う中で、平成30年度が幕を開けました。今日ここにお集まりの各局長をはじめとする、庁内の体制も新しくなったところであります。異動された職員の皆さんも、また、引き続き同じ職場で仕事をされる皆さんも、新年度の始まりに当たって、それぞれ決意の下でスタートされていると思いますが、改めてこの庁議において一言、申し上げたいと思います。
まず、午前中に入都式が、芸術劇場の方で行われました。未来への可能性に満ちた、多くの新規採用職員を迎えたところであります。一方で、この3月には、都政の発展に長年尽力された多くの皆様方が退職されたところでありますが、引き続き、都民のための都政、これを着実に紡いでいくためにも、職員の皆さんには先輩諸氏が残された貴重な知見やノウハウを活かす、そしてまた、都民の多様なニーズや時代の流れを常にアンテナを張って、新たな知恵を大胆に生み出していただきたいと存じます。
東京に暮らす誰もが大いに輝いて、激動の時代にあっても成長を続ける東京を共に創り上げていくためにも、過去に学びながら、未来を見据えて、山積する課題に果敢に挑戦していきたいと思います。
さて、今日からの新体制でございますが、戦略政策担当理事を設置をいたしました。例えば、「高齢者の活躍促進」であるとか「国際金融都市の推進」など、局が横断的に取り組むべき戦略的な政策課題ばかりでございます。迅速な施策の具体化を図るということで、現在はいろいろテーマとして大小ありますけれども、8つの課題といたしまして、リーダーとなる局が、関連する局を取りまとめ、横串をさすということで、全庁一丸となって、2020年とその先を見据えた事業を展開をいたし、東京の持続的な成長に繋がる成果を確実に上げていきたいと思います。各局長をはじめ職員の皆さんには、日頃から局の垣根を取り払って、横の連携を一層徹底しながら、仕事に取り組んでいただきたい、その先頭に皆さんには立っていただきたいと存じます。
それから今回、女性職員の登用につきましても、さらに積極的に進めたところでございまして、これまで以上に、都の意思決定の場に女性の視点が加わることで、政策がより厚みのあるものになると、このように期待をいたしております。これは、「人」に着目した都政を進めていく上でも、重要なことと考えております。
意思決定を行う上で、男性・女性を問わず多様な意見を尊重しながら、全体を俯瞰する、いつも言っている3つの目、「鳥」と「虫」と、そして「魚」。この3つの目を駆使しながら、幅広く議論を重ねていただきたい。そして、あらゆる層の、あらゆる個性を持った都民一人ひとりにしっかりと寄り添っていただきたい。そのような都政を共に展開していきたいと思います。
ちなみに、平成30年度の予算でございますけれども、皆さんの大変な、精力的なサポートによりまして、本会議、予算特別委員会を通じてご審議をいただいて、無事成立することができました。予算編成から議会への真摯な説明まで、この間の尽力、皆さんの支援、大変ご苦労様であったと思います。
言うまでもなく、予算の成立というのはゴールではございません。これからまさしく、年度を通じてワイズスペンディング、そしてまた予算執行の効果を最大限に高めていかなければなりません。そして、待機児童対策、超高齢社会への対応、それから今年度大きな課題でございます、豊洲市場への円滑な移転等を着実に進めていく。そのことが、都民の皆様、都議会の皆様に対する我々の責務と考えます。そして、局と局との連携を一層深めていただいて、「2020改革プラン」に基づいて、自律的な都政改革をさらに加速していただきたい。そして、その実効性を高めることによって、機能的かつ効果的な執行体制を築いていきたいと思います。特に、現在推進している3つのレス、「はんこレス」「ペーパーレス」「キャッシュレス」というこの3つのレスでございますけれども、そのための土台とも言えます取組となりますので、積極的に進めていただきたいと思います。
それから、都政の様々な分野で現場を担っていただいている、監理団体との連携も重要であります。監理団体は、都と共に政策実現を目指す都庁グループの一員と位置づけまして、そして近々、私と監理団体のトップとの意見交換も順次実施をしてまいりたいと考えております。それぞれの団体が担っている事業分野の現状、課題の共有をしていきたいと思います。つまり、都庁内部のみならず、都庁グループ全体の連携を強固なものとして、その総力を結集してまいります。予算編成、実行プランの強化の中で練り上げた政策を力強く前へ進めて、そして、「セーフ シティ」「ダイバーシティ」「スマート シティ」を実現してまいります。東京2020大会の成功に、これによってまた一歩大きく近づく1年としたい、このように考えておりますので、よろしくお願いします。
それから、ラグビーのワールドカップの対戦相手がルーマニアに決まったということでございます。先月18日に決まりました。その同じ日に、平昌のパラリンピックが閉会をいたしたところでございます。これからは、ワールドカップとオリンピック・パラリンピック、この2つの世界的な大会を東京に迎える時がいよいよ近づいてきたということでございます。
平昌大会では、日本選手がその素晴らしい活躍で、大きな勇気と感動を与えてくれたと思います。一人ひとりのアスリートが、多くの汗と涙の先に掴んだ舞台で目一杯輝く姿というのは、大変眩しいものがございました。私も現地で、パラアイスホッケー日本代表選手団として参加していた都の職員2名、石井英明さん、田中純二さん、このお二人、負けた後でちょっと残念だったんですけれども、しかしながら素晴らしい活躍をしてくれたことを、称えてまいりました。
そして、フィギュアスケートの羽生選手が、「人生全てをかけた結果が金メダル」というふうに述べておりましたように、オリンピック・パラリンピックというのは、アスリートが自らの全てをかけて挑む大舞台、その大舞台を、私たちは全身全霊で、その準備をしていく、気運醸成に取り組んでいかなければなりません。また、平昌にまいりました際にも、アスリートが競技に集中できるように、バリアフリーなどの環境づくりにも工夫されているところも見てまいりましたが、ボランティアの方々も、大変誇りを持って、そしてその務めを果たしておられるのも見てまいりました。こうしたいろいろな例も参考にしながら、選手の誰もが、持てる力と技を存分に発揮できる、そんな大会となるように、怠ることなく準備を進めてまいりたいと考えております。
さて、今日からは、柔軟で多様な働き方をより一層推進するために、この本庁の職場においてのフレックスタイム制が本格的にスタートするということでございます。こうした制度も十分に活用しながら、都庁の生産性を益々高めていただきたいと思います。そのためにも、職員自身はもとよりも、何よりもその先頭に立つ、こちらに集まっていただいておられる各局長をはじめとする上司の皆さんが、良き例を示していただきたいと思います。一人ひとりの生き方について、そのためにも工夫を重ねていただきたいと思います。ライフ、そしてワーク、どちらもしっかりと充実をさせながら、都政の使命を共に果たしていただきたいと思います。私もより一層、都政に邁進、専念をしてまいる所存でございます。30年度、皆さんの力に期待をいたしております。よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

庁議の様子の写真

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