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平成31年(2019年)1月25日更新

庁議

平成31年(2019年)1月25日(金曜日)、都庁第一本庁舎において庁議が開催され、冒頭、知事は幹部職員に対する訓示を行いました。

 

みなさんこんにちは。本日、平成31年度の「予算」、そして、「組織定数」の案がまとまりました。併せまして、3つのシティ、つまり「セーフ シティ」「ダイバーシティ」「スマート シティ」の実現に向けた取組をさらに加速させる。そのために、昨年度に引き続き、「2020年に向けた実行プラン」の「政策の強化」も取りまとめたところであります。
担当の財務局、総務局、政策企画局を中心として、一丸となって、取りまとめに尽力された各局の職員の皆さん、本当に大変、ご苦労様でございました。そして、来月から都議会が始まりますけれども、都議会の皆さん、都民の皆さんの理解と共感をいただけるように、しっかりと説明を尽くしてまいりましょう。そのためにも、ここで改めまして、来年度の予算、政策に込めた私の想いもお伝えしていきたいと思います。
まず、今年でありますけれども、5月に元号が変わります。我が国が新たな時代の幕開けを迎えるとともに、東京にとりましても、150年の歴史に続く次の50年へと歩みを始める、節目の年となります。私たちは、「新たな時代の輝かしい未来を切り拓く」との決意を新たにして、今、為すべきことに邁進しなければなりません。そこで来年度ですが、「都市力の強化」、「稼ぐ東京」、「人と人を繋ぐ」、この3点を柱にして、都政を前へ進めたいと考えております。
まず「都市力の強化」ですが、東京でいつ起きてもおかしくない震災、そして猛暑や豪雨、その一因とされます気候変動への対策の強化であります。そして、安全・安心を守るための取組や、都市の機能、魅力の向上に向けた取組を進めることといたします。
次に「稼ぐ東京」でありますが、今後、人口減少、そしてまた一層の高齢化を迎えるわけで、さらには、税制の見直しで、大幅な減収が見込まれるという中で、引き続き、全国との共存共栄を図りながら、日本経済を牽引をし、そして東京・日本を持続的な成長へ導いていく。そのために実現すべき東京の姿、それを表しております。
そして、3つ目が、「人と人を繋ぐ」ということですが、人と人との繋がりが生むエネルギー、エナジーが、東京の活力をさらに高めていくという確信の下で、多様な人々が支え合っていきいきと輝く東京を創っていこうというものであります。
この3つの柱に基づいて政策を展開していくこと、それはすなわち、「セーフ シティ」「ダイバーシティ」「スマート シティ」を実現していく、そのことに、その目標に直結をするわけであります。今回の「政策の強化」ですが、この3つの柱をはじめとして、社会情勢の変化や喫緊の課題に対応していくという観点から取りまとめたものであります。それぞれ各局においては、目指すべき東京の姿を改めて念頭に置いていただいて、「自らの取組で新しい東京を創っていく」「創る」は創造の「創」であります。createするの「創」であります。「自らの取組で新しい東京を創っていく」という強い気概をもって、それぞれの政策を積極果敢に展開するようにお願いをしたいと存じます。
そして、磨き上げた数々の政策の推進力となりますのが、今日まとまりました予算案、そして組織定数であります。来年度ですが、東京2020大会の準備の総仕上げを行うとともに、その準備を通じまして、東京をさらなる高みの成熟都市へと進化させるために、極めて重要な一年となります。
そこで、これまで積み立ててまいりました基金も戦略的に活用して、来年度予算の一般会計の規模は、過去最大、7兆4610億円といたしました。この中には、職員の皆さんの豊富な経験に基づく具体的な提案も入っている。都民の皆様の生活に根差した提案や、大学研究者の皆様の専門的な提案も入っている。様々な「智恵」をですね、反映させているものでございまして、そして新規事業については、過去最高、411件を計上しております。
一方で、引き続き「ワイズ・スペンディング」の視点から、健全な財政基盤も堅持をしております。予算編成の一環といたしまして実施している事業評価で、900億円の財源を確保いたし、また都債についても、将来を見据えて発行を抑制してまいります。要は、しっかりとメリハリを利かせて、まさに未来に向けた道筋をつける予算。未来に向けた道筋をつける予算、この言葉はキーフレーズになります。この予算を仕上げるということで、皆さんにその点、強調してまいりたいと思います。
職員の定数ですが、強化した政策の展開や、大会準備の総仕上げに的確に対応する、そのために必要な人員を措置しております。
また、今後、都政を取り巻く状況、大きく変化していく中で、都の組織全体を再構築していくことも重要であります。そのあり方については、2020年のその先の未来を見据えまして、来年度を目途に方向性を示していきたいと思いますが、まずは、先日の都政改革本部会議でも議論がございましたように、喫緊の課題について迅速に対応すべく、新たな本部を設置するなど、執行体制を強化してまいります。
また、監理団体についても、水道事業を担う2つの団体の統合、教員の働き方改革、こちらを推進するための団体の新設を進めてまいります。
予算、政策、執行体制、これらが整う中で、都政がしっかりと成果を上げていく。そのためには、引き続き都政改革を着実に推進するとともに、職員の皆さん一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮することが必要でございます。新年のごあいさつでも申し述べたとおり、ライフ・ワーク・バランスを一層大事にする。そしてまた、各局長をはじめとする、まずは上司の皆さんからしっかりと意識をしていただいて、働き方改革を進めていただきたいと存じます。もちろん、山積する仕事に没頭せざるを得ない状況もあるかもしれませんけれども、目の前の仕事に追われるばかりではなく、未来を切り拓くための新たな発想を出していただきたい、そのように胸に刻んでいただきたいと存じます。
そして、職員の皆さんには、もっと世界に飛び出してほしい。今、世界は激動。本当に日進月歩、大きな様変わり、毎日見られるところであります。そのためにも、世界の「今」を肌で感じて、新たな発想を生むための幅広い視野を養ってほしい。そんな想いから、今般、500名の職員を海外に派遣する「国際競争力強化プロジェクト」を、新たに立ち上げることといたしております。新規事業の企画の立案や既存の事業の見直しなど、参考とするために、海外で調査をするなど、世界基準のベスト・プラクティスを学び取っていただきたい、大いに見識を広め、深めていただきたいと思っています。多くの皆さんがこの制度を積極的に利用して、激変する世界の流れの中に飛び込むということで、幅広い視野、そしてまたスピード感を身に着けていただいて、都民のため、そして東京のために、新しいアイデアをどんどんと出していただきたいと思います。
さて、今年、2019年、いよいよラグビーのワールドカップが開かれます。そして来年、東京2020大会、このように、世界的なメガイベントが続けて開催されるということで、大きな注目がこの東京に集まることは必至であります。世界の期待に応えるチャンスでもありますし、その世界の期待に応える大会を実現する、さらにそれを梃子として、その先の東京と日本の持続的な成長、これを確かなものにするためにも、これからの一日一日というのは大変大きな意味を持っていくものだと考えます。要は、やりがいのある、やりがいに満ちたその日々を大切に積み重ねていただいて、常に東京の未来を見据えながら、価値ある仕事を一緒にやっていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
以上、私からの話を終わります。

庁議の様子の写真

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