庁議

（令和3年12月28日（火曜日）15時00分～15時08分）

令和3年（2021年）12月28日（火曜日）、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

令和3年、仕事納めを迎えるにあたりまして、感染拡大に備えました年末年始の対応に関して申し上げます。まずこの1年、職員の皆さんには、主管局はもとより、応援業務も含めて、連日コロナ対策に邁進していただきました。そうした中、各局においても日々、都民生活を支える業務に励んでもらいました。改めて、職員の皆さん一人ひとりに、感謝を申し上げます。
さて今年は、年明け早々、あれは1月の2日からでしたが、緊急事態宣言の発出を国に要請をいたしまして、また感染状況もその後、いくつもの波を経験いたしました。まさに、コロナに翻弄された1年であったと言えると思います。そうした中でも、職員の皆さんの奮闘で、世界で30億人以上ですね、が視聴されました東京2020大会、無事成功し、そして都政も、各分野においてしっかりと前進をさせることができた。都政にとりまして、まさに「忘れえぬ1年」となったと思います。
現在、世界では、今度は新しい株、オミクロン株が猛威を振るっております。日本そして東京でも、市中感染が相次いで確認されているところであります。
こうした緊張状態の中で、これから年末年始、ここは人の動きが一層活発になるシーズンであります。
これまで私たちは、時として、連休が契機となって感染が拡大をするということも経験をしてまいりました。
そこでオミクロン株による市中感染が、年末年始の人の動きを介して、面的に、かつ、加速度的に感染爆発につながることを懸念しなければなりません。
都としまして、オミクロン株による市中感染拡大も視野にいれて、先手先手で医療提供体制の強化に取り組んでいるところであります。
また、国への療養施設の提供、そして羽田空港において入国者に対してPCR検査キットの配布、PCRの方です、この配布に加えまして、在日米軍に対しましては、感染防止対策の徹底を申し入れるなど、水際対策にも都として取り組んでいるところであります。
年末年始においても、感染不安をお持ちの方への無料検査、感染状況の日々の分析、陽性者や濃厚接触者の医療機関等への入院・入所調整など、危機感を持って切れ目のない対策を講じてまいります。
さらに、都民・事業者に対しましては、基本的な感染防止対策の更なる徹底を求めることで、年末年始をきっかけとした感染拡大を何としてでも抑え込んでまいります。
都の職員の皆様には、まずこの年末年始の間、自ら率先して基本的な感染防止対策、これを徹底してください。また、オミクロン株による急激な感染拡大に対応するために、今一度、各局における連絡体制を再確認して、そして即応体制を万全にしておいていただきたい。
福祉、医療、警察、消防、交通、上下水道、これら現場の方々においては、年末年始も昼夜を分かたず、それぞれの使命、自らの使命に全力で取り組んでもらうことになります。ご苦労ですけれども、都民の安全・安心のために、どうぞよろしくお願いをいたします。
ということで、来年もこのオミクロン株への対策など、難しい対応が求められることが予想されますが、都職員としての誇りと責任を胸に、都庁の底力を発揮して参りましょう。1年間本当にご苦労様でした。そして、また来年もよろしくお願いいたします。以上です。