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令和4年(2022年)7月1日更新

庁議

(令和4年7月1日(金曜日)9時50分~10時00分)

令和4年(2022年)7月1日(金曜日)、都庁第一本庁舎において庁議が開催され、冒頭、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

(小池知事)

皆さん、おはようございます。本日付で局長級の人事異動を行いました。そこで、この機会に、私の方から一言、申し上げたいと思います。
まず、先週から、じりじりと焼けつくような真夏の暑さが列島を覆い、東京も6月としては観測史上初めてとなる連日の猛暑日を記録をいたしております。熱中症によります救急搬送も急増しております。「電力需給ひっ迫注意報」も初めて発表されまして、都民生活、そして都市活動の「動脈」ともいえる電力の供給がまさに綱渡りの状況となっています。そこで、重要なのは何かというと、都民・事業者の皆さんに迅速に、かつ正確に情報をしっかり提供すること、そして理解と共感を得て具体の節電行動に繋げていくことであります。何よりも都民の命を守る、そのために、エアコンの適切な使用など、熱中症対策もしっかりと呼び掛けながら、節電を進めていかなければなりません。
新型コロナウイルスの感染も残念ながら再拡大というところであります。改めて危機管理、徹底をしまして、都民の安心・安全を第一にしまして、さらに緊張感を持って職務にあたるようにお願いをいたします。
時代は益々その変化のスピードを速めています。先の定例会でも申し上げました、我が国を取り巻く環境は今様変わりしている。ガラガラと音を立てるように変化をしています。この猛暑が象徴する気候危機ですけれど、これはまさに脱炭素化が待ったなしだという意味。そして、エネルギー、国防、食料、そして経済。私たちは今、戦後最大の試練を、どの分野をとっても迎えているといっても過言ではありません。歴史の転換点に立つ今こそ、「首都東京の行動、それが日本の行く末を左右するんだ」、そのような危機感、使命感、職員の一人ひとりが持っていただきたい。躊躇している時間はありません。スピード感を持って危機に立ち向かい、より豊かで力強い都市へと東京を進化させてまいりましょう。
そのためにも、新体制がスタートするこの機に、皆さんに三つポイント、お願いをしたいと思います。
一つ目です。全体を俯瞰する目を持つこと。目の前のことだけでなく、ずっと離れて見て、それが全体でどうなのか、ということも考える。俯瞰する目を持つことです。そして、グローバルな現代社会です。否が応でも世界の潮流を意識しなければ生き残ることはできません。世界各地のイノベーティブな取組を貪欲に吸収をして、切磋琢磨しながら厳しい世界の都市間競争を勝ち抜くことが今求められています。都政の足元をしっかりと固める。加えまして、時代の大きな動きの中で、あるべき未来の東京の姿を見定めながら、バックキャストで今為すべきことを考えてください。空間的・時間的に広く見渡す「鳥の目」を持ちながら、サステナブル・リカバリーの実現に邁進していきましょう。
二つ目です。都庁の総合力を発揮すること。例えば、エネルギーの問題です。電力を減らす、創る、蓄める、このHTT運動の一つとってみても、一部の局だけで成し遂げられるものではありません。今こそ、横串をぐっと刺して、総力を結集して解決策を練り上げる時。このあと、「エネルギー等対策本部」を引き続き開催いたしますが、この本部を梃子としまして、都政を取り巻く様々な課題に総力戦で挑んでまいりましょう。「自分の局には、これは関係ないな」などということは止めてください。全ての局が自分事と捉えて取り組んでいただきたい。コロナの時もそうでしたよね。そして、皆さんがこれまで蓄積してきた都庁の英知、そして知恵、これをぐっと寄せ合って、都政にも新たなイノベーションを生み出すこと、心から期待しています。
三つ目です。あらゆる政策を広報と一体で考えることであります。せっかく良い政策を練り上げても、その情報が必要な人にしっかりと届かなければ、政策の効果を十分に発揮することは叶いません。そのために、今日から広報政策の司令塔となる新しいポストも設置をいたしました。政策を進める際には、必ず、この「伝わる」広報もセットで考えて、戦略的なプロモーションを展開をしてください。そして、都民の皆さんの「共感」を育んで、着実に東京大改革を前に進めていくようにいたしましょう。
以上3点お伝えをいたしました。先行き不透明な時代を切り拓く。そのためにも、首都東京を支える職員、その屋台骨の一人として、今為すべきことは何かを考えて、発案をしてください。どんどん提案してください。その政策の実現にあたっては、タスクフォースを設置をして強力に推進をしていきますので、このことを常に、肝に銘じていただきたい。
さて、良い話題とすれば、ワールドエコノミックフォーラムが最新の調査で、世界で訪れたい国のトップに日本を挙げました。第一位に挙げました。また、円安状況ではありますけれど、円安がプラスに働く産業分野もあることでしょう。これをむしろ、経済の活性化に向けた追い風として捉えていくという考え方も必要かと思います。一周年を機に東京2020大会のレガシーも大いに発展させる。そして、東京の都市力をさらに磨き上げていく。このことが重要です。
そして、何より「人」が輝いてこその東京だと何度も申し上げております。それは職員の皆さんも輝くということも含まれております。どうぞ、休む時はしっかり休んでください。そして、心身ともにリフレッシュすることも大切です。夏休みもどうぞ順番にしっかりととってください。改めて全力で職務に励んでくださるようお願いいたします。
都民のため、東京さらには日本の明るい未来のために、危機感と使命感を胸に、共に全速力で走り続けましょう。
以上、私の話を終わります。

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