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平成30年(2018年)3月23日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成30年3月23日)

知事記者会見
2018年3月23日(金曜)
14時00分~14時33分

知事冒頭発言

1 日大三高が第90回選抜高校野球に出場することについて

【知事】まず、私の方から、今日は4点、お伝えすることがございます。
まずは、今日から第90回の選抜高等学校野球大会が始まっております。東京都からは、日大三高が出場ということで、早速、明日の第一試合からということでございます。日大三高の選手の皆さんを、この都庁からも送り出したこともあって、また、主将が、「チームの仲間全員で優勝旗を持ち帰ってくる」と、力強く、そのとき言ってくれてましたので、しっかり応援をしていきたいと思っております。是非、いつもの練習の成果を存分に発揮していただいて、甲子園で良い試合を行って、勝ち抜いていただきたいと思っております。まず、冒頭、エールを、野球、甲子園の方に飛ばしたいと思います。

2 「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」PR映像制作について

【知事】 それから、私も会場を何か所か見てまいりましたが、平昌のパラリンピックに参りましたので、そのご報告でございます。3月17日(土曜日)から19日(月曜日)までの間、平昌パラリンピックの大会に赴きました。そして、選手村、競技施設、それから、バリアフリーの状況などを視察してまいりました。閉会式の方にも出席いたしまして、最後の締めを見届けてまいったところでございます。
さまざま、バリアフリーの工夫がされていたり、それから、ボランティアの皆さんが非常に誇りを持って当たっておられることなど、印象的でございました。これまでも報告などを職員などから聞いてきたわけでございますけれども、直接見ることで、「3Dで」と言いましょうか、高さなど、自分で実感することなど、プラスの効果があったのかなと思います。
何よりも、今回も平昌大会前半のオリンピックの方では13個のメダル、パラリンピックでは10個のメダルを獲得するということで、選手が大活躍されて、日本中がまた盛り上がったということだと思います。
そして、最後、閉会式では、国際パラリンピックの会長の方から、「いよいよ次は東京ですね」とも声をかけられたところであります。是非、この盛り上がりを次の東京大会の方につなげていきたいと考えております。
メダルの話ついでにということではないのですけれども、この都庁でも今も毎日、いろいろな方がお届けいただいております小型の電子機器でありますけれども、いわゆる「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」の動画をまた作りましたので、お知らせしたいと思います。

(動画を上映)

 最近は、これは、環境省が主体となって、テレビコマーシャルで全国的にも流すようにもなっております。これからも全国各地で、それぞれ受け手となるところも用意をされておりますので、是非、このメダルプロジェクトにご参加いただくことによって、2020年大会にご自身がコミットするという感覚を共有してもらいたいと思っております。この動画でありますけれども、「東京動画」の方に載せておきます。
それから、同じく、この都市鉱山なのですけれども、ちょうど今、年度末で引っ越しのシーズンなので、この際、「お宝探しをやってみたらいかが」という呼びかけで、「年度末宝探しキャンペーン」を開催するというお知らせでございます。今の話でありますけれども、新宿西口の大型デジタルサイネージなどで映像を放映したり、それから、都庁の受付窓口で、映像にもあります一言メッセージのパネル展示も実施いたします。まだまだメダル5,000個には、「道半ば」と言っていましたが、道のりは長いものがございますので、お住まいの区市町村の窓口、それから、都立のスポーツ施設など、「メダル協力ボックス」にお持ちいただければということであります。
ということで、オリパラに関連してのご報告でございました。詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。


(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:200KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)

3 「NO LIMITS CHALLENGE」の実施について

【知事】次が、同じくパラリンピックに関連してでありますけれども、「NO LIMITS CHALLENGE」の実施のお知らせでございます。この「NO LIMITS CHALLENGE」ですけれども、パラリンピック大会、それから、競技の認知度向上と気運の醸成を図る、そして、パラリンピックの魅力を多くの都民の皆さんにPRをするための実施でございます。
具体的には、区市町村などが主催する、いろいろな、都民が集まるイベントがございますので、そこでパラリンピックの競技を実際に体験できるブースをつくります。そして、パラリンピアンとの交流も行ってもらう、競技、選手を紹介するなど、是非パラリンピックを盛り上げていきたいと思っております。
具体的には、4月1日(日曜日)に、去年はフラッグツアーで参りました小金井の桜まつりでありますけれども、こちらの方にパラリンピアンの根木慎志さんとオリンピアンの柴田亜衣さん。根木さんは、車いすバスケットの選手、それから、柴田さんは競泳ですね。柴田亜衣さんと一緒に、ここでパラリンピックの競技の一つであります車いすバスケットボールの体験会を実施することといたします。
それから、4月7日(土曜日)、8日(日曜日)に、「第47回府中市民桜まつり」がありますけれども、こちらでは卓球体験会を実施いたします。そういった具合に、来年度は、年間を通じまして、都内で約40の会場で、いろいろなパラリンピックの催しを行いますので、是非一度体験していただきたいと思います。一旦体験をすると、その面白さとか大変さとか、やっぱり体感していただけますので、そういったことで工夫をしていきたいと思っております。是非ご参加いただきたい。
そして、参加していただいた方は、前もご紹介したと思いますけれど、パラスポーツの体験をした分、お遍路さんではありませんけれども、スタンプを押してまいります。全部で22競技が、パラリンピックの場合、スポーツがございますけれども、体験したり見たりしたときにはスタンプを押します。
ちなみに、私は、これまで実際に自分で競技に参加、体験したものと応援したものと、合わせますと、22のうち11、既に体験しておりまして、是非、完遂したいと思っております。ということで、できるだけ皆さんに参加していただく、そんな工夫を、これからもしてまいりたいと思っております。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:362KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 島しょ地域の「花」について

【知事】それから、ちょっと春を感じていただくということで、(会見室に飾っているのは、)今日は「プリムラ・マラコイデス」というサクラソウ科の花でございます。都立農芸高等学校からご提供をいただいているものでありますが、花のシーズンということでもあり、ちょっと、お花に関してのご報告であります。
大島では、1月末から「伊豆大島椿まつり」が、この週末の25日(日曜日)で終わりますので、まだ間に合います。どうぞいらしていただきたいと思います。大島の椿。
椿に続いては、今度は八丈島の「フリージアまつり」が、同じく25日(日曜日)から始まります。先日も町長はじめ、フリージア娘の皆さんがお越しいただきました。キャラバン隊の皆さんがお越しになって、最近はフリージアも黄色だけではないのですね。白からピンクから、いろいろな色が付いて、とてもカラフルになっているのに大変驚きます。
このフリージアのお祭りの方では、フリージアの花摘み、花びらで作る巨大な「インフィオラータ」。「インフィオラータ」というのは、先日も参加いたしましたけれども、紀尾井町の方のイベントで参加いたしましたけれども、「花のカーペット」という意味だそうでございます。最後の花びら1枚落として完成というので、私も参加して、とてもきれいなイベントであります。
この「インフィオラータ」も、4月8日(日曜日)まで八丈島で開催しております。是非、花と緑と温泉という3拍子揃った八丈島の方にも足を伸ばしていただければと思っております。
それから、東京には、大島、八丈島以外にも、個性豊かで魅力溢れる島もたくさんありますので、椿まつりを皮切りにして、暖かくなるこれからが、まさしく島の観光シーズンとなりますので、それぞれ島自慢の花、それからフルーツ、美味しいお魚、焼酎、温泉、もう楽しいことがいっぱいの島の魅力、これからますます良い季節になってくると思いますので、是非にということでございます。
私から、以上、四つの項目、お知らせなどさせていただきました。
幹事さん、どうぞ。

質疑応答

【記者】3月幹事社のNHKの笠松です。幹事社から質問します。冒頭にあったメダルプロジェクトなんですけども、都庁では1年ちょっと前に回収箱を設けて、たしか去年の夏ぐらいには、電子機器の回収5万個が達成したということでした。現在の回収状況、それと知事の受け止めを聞かせてください。

【知事】今、9万3,000個で、10万個を目指しているということであります。これは携帯電話の数で、あと、集めているのは小型電子機器ということで、例えば、パソコンとかカメラとか。いや、(記者を指して)「それを出せ」とは言ってないですから大丈夫です。小型機器、いろいろなものに入っておりますので、金、銀、銅という素材として。ということで、それは数え方が、「トン」になるんですね。というので、これは、では、一体何個に匹敵するのかなど、組織委員会と集めてやりますので、全体像をちょっと把握するようにと、先ほど、この都市鉱山のことを話をしながら指示をしたところであります。大体わかればと思いますが、5,000個つくるというのはそう簡単な話ではない。
ただ、私が、この話を海外からのお客様にお話しすると、非常に「わかりやすい」と言いましょうか、「そのプロジェクトは大変良い」と言ってくださいます。そして、ご承知のように、各国から政府の関係者の方とか、イギリスだったら、メイ首相から始まって、それから、オーストラリアもニュー・サウス・ウェールズ州の首相がいらしたり、イアン・ソープさんも、そのとき一緒に来られてと、海外からのお客様は大体、もう携帯電話、多分、大使館の館員の方の古い携帯電話だと思うんですけれども、それをお持ちくださるというのが、何か儀式のようになってしまっているぐらい、非常にメッセージ力があると思います。是非、この件については、東京のレガシーの一つにできるように、これからも皆さんの協力をお願いしたいと思っております。NHKの方でも、是非、「都市鉱山、みんなで頑張ろう」と言って、取り上げていただければ大変助かります。よろしくお願いいたします。

【記者】次の質問です。今日、都議会の二つの会派から表明があった件です。一つに、先日廃止が決まりました特別顧問等に関する経費、もう一つは、築地市場跡地の再開発に関する経費、この二つについて、「予算案に計上されているのを削除すべきではないか」という旨の表明でした。特別顧問等の廃止については、今まさに審議されている予算案に計上されているにもかかわらず、先日、廃止が表明されたということ、それから、再開発の方については、再開発の方向性がまだ具体的に示されてない中で予算に計上されているということと、市場業者の使用料から成り立つ市場会計、ここから計上されているということがおかしいのではないかという指摘でした。これらの指摘に対する知事の受け止めをお聞かせください。

【知事】今、まさしく予算案については、ご議論いただいているところでございますので、議会の場で議論をしっかりと重ねていただくということに尽きるのだと思っております。いろいろご意見があるのは当然のことだと思います。だからこそ、審議をしていただいているということであります。
特別顧問につきましては、先の予算委員会の中でも、私は「必要があれば、外部の第三者からアドバイスを聞く、いただくことも検討していきたい」とも申し上げております。今、その仕組みについても検討中でございますので、必要なことについては必要な予算でやっていくということだと思います。これについては、それの要綱などもつくる必要が、外部を雇い入れるというか、外部にアドバイスをお願いするということについても、いろいろと仕組みが必要かと思っておりますので、それも検討しているところでございます。
そして、結局、「その分、お金、使わなかったじゃないか」ということについては、不用額を使わないということはしばしばあるわけでございまして、これについては、都政をこれからも充実させていく、都政をしっかりと改革の流れを確実にしていくということに必要な金額については費やしていくことになろうかと思っております。ということで、不用になった額についての処理というのは当然のこと、不用として使わないということになります。
それから、築地の市場用地の取り扱いでありますけど、これは何度も申し上げておりますように、築地の再開発の検討会議で検討を行っているところでございますので、そこからも、そこで今、再開発の検討をしていただいているところでありまして、予算を、この時点で減額するということは、むしろ適当ではないと考えております。

【記者】幹事社からは以上です。
各社、質問、お願いします。

【記者】産経新聞の大泉です。高校入試についてお聞きしたいと思います。異例の規模で、都立高校の入試で三次募集をしているわけなんですが、昨日、その途中経過の数字が出てまいりまして、たしか、全日制で0.06倍ですかね、あまり募集状況は芳しくない模様です。こうした都立高校の定員割れという状況が、これは、知事としては一過性のものと捉えられているのか、それとも、今後も続くというようなお考えなのか、もし、一過性ではなく今後も続くということであれば、何かしら、都立高校の存在感、価値を高めるような方策も必要になるのかなとは思うんですが、そこら辺も含めて、お答えください。

【知事】まさしく旬なニュースかと思います。そして、いよいよ新学期が始まろうとして、また、入学のシーズンを迎えているという、その間際でございますが、現時点で、大体、もう進学先というのは概ね決まっているということなのだと思います。そして、その結果としての数字だと思います。しかし、これはある意味、次世代の人材をどのようにして学んでもらうか、育成をするのかということで、公立と私立とが、お互い切磋琢磨すべきだということを教えてくれているのではないかと思います。
都立高校では、これまでも都立高校改革というのを推進して、特色ある学校づくりを行ってきているわけですけれども、しかしながら、今後とも魅力ある学校づくりを行うというように、この魅力、そして、生徒、保護者に一層の効果をPRしていくということを、都の教育委員会の方で行っていくと聞いております。やはり、私立学校の事実上、実質無償化ということも影響はあろうかと思いますけれども、しかしながら、家庭の経済状況に左右されずに、誰もが希望する教育を受けられるように、その保護者の負担の軽減の充実を図るという意味では、これは意味のあることだと考えております。いずれにいたしましても、この数字をしっかりと捉えながら、都立高校、どのような魅力を増していくのかということ、教育委員会を中心として議論する必要があるのではないかと思っています。

【記者】MXテレビの白井です。先ほどの特別顧問の給料などの件なんですけども、4,300万円は、その経費に関しては、もうそのままで行くというような、削除などはもう考えていないという認識で先ほど受け取ったんですけど、その認識でよろしいのかということと、ちょっと話はパラに戻るんですけれども、知事が現地で訪れた江陵駅の周辺で民間のボランティアがかなり活躍されていまして、知事がいらっしゃったときは、少し活動してはいなかったんですけれども、黄色い服を着て活動されていて、近くのホテルとか、あと、美味しいお店とかを見つけて、オフィシャルのボランティアの手が届かないような少し隅々までやっていきたいということで、日本人の方もいて、東京オリンピックでも活躍したいと仰っていたんですね。民間のボランティアについての期待感とか、そういったこと、2点、お願いします。

【知事】特別顧問等外部のアドバイスを受けるということについての費用、予算については、これは変更するものではありません。
二つ目のパラリンピック、ボランティアでありますけれども、リオのときもボランティアは大変活動してましたし、そして、今回の平昌においても、ボランティアの皆さんは大変誇りを持って楽しそうにボランティアに努めておられる姿を私も拝見いたしました。それぞれ得意範囲を活かしながら活動されておられたということを実際に見てまいりました。今日、某紙の方に、私が寄稿いたしている中にも書いたのですが、95年に阪神大震災が起こりまして、この年が日本のボランティア元年とされています。そして、あの時は本当にみんな泣きながらボランティアされたのをよく覚えておりますし、非常に素晴らしいボランティアの皆さんに励まされて被災地の皆さんも元気をもらったといったところがあったかと思います。
今回の2020年の東京大会のボランティアは、悲しみのボランティアというよりも楽しみのボランティアとして確立することを期待いたしております。例えば、ボランティアの方でも、障害を持っている方でもボランティアは当然できますし、それから、語学などに長けた方は、それを活かしていただけますし、いろいろなバラエティを考えながら、東京、都市ボランティアとしての3万人の確保ということを進めていきたいと思っております。そして、また、その東京大会のボランティアが、先ほどの都市鉱山ではありませんけれども、2020年大会の東京の主なレガシーの一つに入るような、そういうボランティアにしていきたい。そのためにも皆さんにご協力いただきたい、このように思っております。

【記者】毎日新聞の円谷です。よろしくお願いします。すみません。引き続きで、その予算の修正動議の件なんですけれども、特別顧問の経費についてなんですが、引き続き外部のアドバイスを受けるということで、もう決まっていらっしゃるんでしたら、予算がかかると思うんですけど、まだ使い道が決まっていない状態で審議をしてもらうというのはちょっと難しいのかなと素朴に受け止めるんですが、今後、総括質疑などでもそういった質問は出ると思うんですが、その特別顧問の経費、今後、外部のアドバイスを受けるか、受けないかなど決まってない中で、どのように予算の理解を求めてお答えになられるのかというのをお聞かせください。

【知事】今申し上げましたように、外部のアドバイスなども今後も受けることは多々あるかと思っております。それに必要な予算として確保できているとお考えいただければと思っております。

【記者】日刊ゲンダイの今泉です。2点伺わせてください。1点目は迷惑防止条例の改定、2点目は都庁の来庁受け付けの変更について。まず、1点目なんですけど、いわゆる防止条例についてなんですが、濫用防止策の正当な理由というものの解釈が非常に曖昧になっていて、法曹界からも懸念が出ている中、委員会審議はたった1時間で終わって、採決がなされ、29日(木曜日)の本会議で採決されると。おそらく都民ファーストの53名の議員の方にも多様な意見というのがあると思うんですが、そこを無視して賛成を強制、半ば強制するような形で、この条例を改正するというのはどうかなと思っていまして、ここは一つ、立ち止まって考えるべき案件なのではないかなというところがご感想を聞かせていただきたいところで、2点目は、その都庁の受付が変わったことで、エレベーターに乗るまでに、ものすごい行列が今起こっているような状況なんですよ。前は、何か入庁の首から下げるものだけを、パッて警備員の方が渡すだけだったんですけども、何かパソコンで何かいろいろやらなきゃいけなくなっちゃって、それで警備員の方が戸惑ってて、ものすごい行列ができちゃってて、皆に不便をかけてしまってるような感じなんですね。そこは何か改めるべきお考えあるのかなということ。一つ、苦情みたいなものなんですけど。

【知事】はい。二つ目のご意見というか、苦情については、善処していきたいと思います。まだそういう操作に係の者が慣れていない可能性も。

【記者】一度見ていただければわかると思うんです。

【知事】ご意見として、まず、伺わせていただきたいと思います。
それから、今、議会の方でご審議いただいている、いわゆる東京都迷惑防止条例改正案でありますけれども、最近、これは、スマートフォンが普及したり、SNSの利用者が急増しているということからも、「つきまとい行為等」が行われるなど、これまでの条例では不十分な部分があるということから改正につながったということでございます。人身に関わる重大な事案に発展するおそれがあることもあり、早急な対応が必要ということで、今回の定例会に提案したものでございます。
これによって、規制されるのは、「正当な理由なく」して「特定の者に対するねたみ、恨みその他の悪意の感情を充足する目的で」行われる、いわゆる「つきまとい行為等」ということでございます。これらの要件を満たすかどうかについては、個別の事案で客観的な事実に基づいて判断されるということでございますが、これによって恣意的な判断を防ぐためにも濫用防止規定も設けておりまして、厳格に運用されることとなると理解をいたしております。議会の方でご審議をいただいたものと理解をいたしております。

【記者】共同通信の河村です。ちょっと、少し話が変わってしまって、オリンピックの開会式の休日化について、2点お尋ねします。
1点目が、先日都議会の議長や、各会派の幹事長の方が、現状の制度では都条例で行うことが困難なため、国会で必要な法制化に向けて、協力をお願いしたいという要請書を、議連に衛藤征士郎衆議院議員の方に提出されております。この件に関して、都議会がそういう要請をされているんですけれども、知事としてはどう対応されていくかというのが1点目です。
2点目なんですが、この件で、都議会公明党の幹事長が、報道機関のインタビューで、「場合によっては、自動車の利用者に課金するロードプライシングについてもやる必要がある」という発言をされていました。このロードプライシングの制度については、知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】まず、総合的にお答えいたしますと、休日化、祝日化、そして、ロードプライシングなどを含めて、どのようにして東京大会がスムーズに行うことができるのか、そして、また皆さんが不便を感じることなく、どうやって大会を盛り上げて成功に導くか、その方法論はいくつかあろうかと思います。そして、前半の方ですけれども、休日化、祝日化、それぞれ、国の法律であったり、それから、都で決められることであったり、それはその効果によって違ってくるわけで、休日、祝日、それぞれ法律や条例など、変わってくるということであります。
先ほど申し上げましたように、東京大会をどのようにしてスムーズに、かつ盛り上げていくかという、その目的のためにベストなものは何なのかということを、これからも求めていきたいと思います。
また、必要な国への呼び掛け、また、国会への、多分、議員立法になるかと思いますので、呼び掛けも引き続き必要に応じて行うことになると思います。いずれにしましても、山の日、海の日、それぞれ、これを盛り上げる議員連盟の会長さんが衛藤先生ということで、両方兼ねておられるということでございます。
いずれにしても、これらの2020年に限って、どう動かすかという話でご相談をしていると思っておりますので、2020年の特例としてお認めいただければよろしいのかと、私は思っております。
あとは、議連同士の呼び掛けを続ける、議員同士の理解を深めていくことがよろしいのかなと思っておりますし、衛藤会長には、是非そこをご理解いただくように、私からお願いをしたいと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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