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平成31年(2019年)1月18日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成31年1月18日)

知事記者会見
2019年1月18日(金曜)
14時00分~14時35分

知事冒頭発言

1 西村選手のスケートボード・ストリート第1回世界選手権優勝について

【知事】まず、お花でございます。都立農芸高等学校から、園芸科学科の皆さんがつくってくださいました。大分、春を感じさせる、チューリップも出てまいりました。
さて、まずは17歳の快挙からお知らせいたします。スケートボードの競技で、東京都出身の西村碧莉選手が、ブラジルのリオデジャネイロで行われました、スケートボード・ストリートの世界選手権、第1回でしたけれども、このチャンピオンとなられたということで、素晴らしいことでございます。お祝いを申し上げたい。
そして、スケートボードは、ご承知のように、東京2020大会からオリンピックで追加種目として初めて開催される競技でございまして、会場は、有明アーバンスポーツパークになります。スケートボードをはじめとして、若者に人気のある競技が集まって、大会を盛り上げてくれることを期待いたしております。東京2020大会はじめ、今後、西村選手が多くの国際大会で活躍していただく、それを楽しみにいたしております。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

2 八角理事長との面会について

【知事】次もオリパラに絡むのですけれども、来週1月21日(月曜日)ですが、公益財団法人の八角理事長と両国国技館でお会いすることといたしますのでお知らせをいたしておきます。この両国国技館が2020大会のときのボクシング会場になるわけでありますが、日本相撲協会には、大会に向けて、その意味で会場を提供していただくということで、多大なる御理解と御協力を得ているという話で、御挨拶に伺うということでございます。
併せまして、世界に向けて相撲文化を発信していただくとともに大会気運の醸成への協力もお願いしたい。
1月場所の開催中でございますので、お忙しいことだと思いますけれども、八角理事長の貴重なお時間を頂戴いたしましたので、短い時間ですけれども、忌憚のない意見交換を行いたいと考えております。
ちなみに、先日、日本人唯一の横綱である稀勢の里関が引退されました。まだまだ活躍していただきたいと思っていた人はたくさんいると思いますけど、残念ですけれども、ご本人も「悔いはない」と仰っておられます。今後、相撲界の発展、そして後進の育成にご尽力いただいて、そして、オリンピック・パラリンピックに合わせて、競技種目にはなっておりませんけれども、是非盛り上げに一役買っていただければと考えております。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

3 東京2020大会に向けた安全・安心シンポジウムの開催について

【知事】それから、同じく、2020大会に関連いたしまして、安全・安心シンポジウムを2月14日(木曜日)、バレンタインデーに、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催いたしますのでお知らせでございます。
都におきましては、東京2020大会に向けて、東京を訪問される多くの方々が安全・安心に、大会を楽しんでいただけるような取組を推進しているところでございます。そこで、今回のシンポジウムでございますが、身近な防犯活動の提案、それから、外国人観光客も含めた防災活動での共助の取組などを紹介しまして、都民の皆様一人ひとりがどう行動して、どう大会を迎えれば良いのかなどを一緒に考えていきたい。そのために、シンポジウムを開きまして、防災の専門家であります市民防災研究所理事・特別研究員の池上三喜子さん、それから、防犯の専門家として公共政策調査会研究センター長の板橋功さん、それから、組織委員会のセキュリティー部門の責任者でいらっしゃいまして、元警視総監、そして元内閣危機管理監の米村敏朗さん、そしてもう一人、元バレーボール選手日本代表の大林素子さん、この4人の方々をお迎えしまして、そこに私も加わって、それぞれの知見を活かしたお話を皆さんから伺って議論を深めたいと考えております。
会場には、大会時に使用いたしますX線検査装置であるとか、顔認証システムなどのセキュリティ機材なども展示いたします。是非、多くの方々にご参加を賜りたいと存じます。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:157KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 受動喫煙防止対策PR動画等について

【知事】そして、最後でありますが、東京都受動喫煙防止条例のPR動画とポスターができ上がりましたので、そのお知らせでございます。と同時に、AI、人工知能のチャットボットも活用していくということで、その開始についてもお知らせいたします。
東京都受動喫煙防止条例ですが、都民や保護者の責務、それから、喫煙をする際の配慮義務などについて、今年の1月1日から施行されております。
これに先立ちまして、昨年12月27日(木曜日)には、池袋のサンシャインビルの広場でキックオフイベントを行いました。そこで、受動喫煙防止条例をさらに多くの方に知っていただきたいということで、健康ファースト大使に高橋尚子さんにご出演もいただいて、そしてPRの動画を作りましたので、ご覧いただきたいと存じます。

(動画を上映)

ということで、動画でございます。高橋さんには、2020年4月に条例全面施行となりますので、一緒に盛り上げていただきたい、また、駆け抜けていただきたい、こう考えております。
とても疾走感、躍動感にあふれる動画、そしてポスターになったかと思います。この動画については、今日1月18日(金曜日)から「東京動画」、それからホームページ「とうきょう健康ステーション」で配信いたします。それから順次、新宿駅西口広場とか、東京メトロの池袋駅、それから都営地下鉄の六本木駅など、約20か所の駅構内のデジタルサイネージなどで放映してまいります。
ポスターもそれぞれ、JR山手線の渋谷であるとか新橋など、15駅に貼り出す予定といたしております。その他、動画、ポスターを、さまざまなイベントなどで幅広く活用していく計画であります。
それから、併せまして、24時間365日、受動喫煙防止対策に関してのお問い合わせに対応できるように、AIがご質問に自動的に回答するということで、チャットボットによるサービスを本日1月18日(金曜日)から開始いたします。チャットボットというのは、「チャット」と「ロボット」の合成語でありまして、そして電話などでご連絡いただきますと、そのご質問に従って、ずっと蓄積されているさまざまな情報をきちんとお伝えできるようにするということであります。
そこで、条例の内容などに関する質問を入力していただいて、すぐにお答えできるようになっておりますので、それこそ24時間365日、働き方改革に関係なくこのチャットボットが働くということで、2020年4月の全面施行の前に、しっかりと皆様方にご協力いただける体制をつくるということであります。
こうしたPRなどを通じて、受動喫煙の健康への影響であるとか、受動喫煙を防止するための都独自の新たなルールを設けておりますので、都民や事業者の皆さんと共有できればと考えております。
詳細は、福祉保健局にお聞きください。
私の方からは以上でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:589KB)
(「受動喫煙防止対策 PR動画&ポスターを作成」は、こちらをご覧ください。)
(「 受動喫煙防止対策 AIチャットボットサービスを開始」は、こちらをご覧ください。)
(動画は、こちらをご覧ください。(15秒版))
(動画は、こちらをご覧ください。(30秒版))

質疑応答

【記者】1月幹事社の朝日新聞の井上です。ありがとうございました。それでは、幹事社から、まず何点か質問させていただきたいと思います。
まず1点目が、JOCの竹田会長についてなんですけれども、フランス当局が招致を巡って汚職疑惑があるということで、本格的な捜査に乗り出しており、今週竹田会長の会見も開かれて、会長自身は疑惑を否定されていたわけではあるんですけれども、まず、そういった事態が今行われていることを改めてどう思われるかということと、先日、竹田会長の会見が、質疑なしで7分間で終わるということで、説明不足じゃないかというような意見が結構出ているのと、それに応じて、オリンピック・パラリンピックそのものへのイメージの悪化というものが危惧されるところであるんですけれども、その辺り、知事としてどのように見ていらっしゃいますか。

【知事】この件については、以前から調査が行われ、また、JOCの方からも調査報告書がまとめて出されたことを承知いたしております。去年、一昨年でしょうか。そして、今、こうやってまたフランスの方で問題になっているということ、とても心配していますし、仰いますように、気運の醸成、「さあ、これからだ」といったときに、ちょっとというか、かなり残念な思いでございます。
それから、先ほどの記者会見についても、折角の機会であったら、発信もきちんとされていただいた方が良かったのかなと。まあ、裁判が絡みますと、あまり喋らない方が良いとか、いろいろな意見もあるのでしょうけれど、やはり、しっかり伝わるようにしていただきたかったと思っております。
都はホストシティとして、当事者そのものでございます。今回、私も改めて、この問題を確認したところ、招致委員会はもう既に解散している。当時はNPO、任意団体であったということで、情報の保全が、当時の副会長の方が管財人的に保管しておられるということで、都の方からは、都にいろいろ情報開示のお知らせがあっても、そこは「不存在」としか答えようがないというのは、私は、そういった情報保全のあり方についても、課題は残していると思います。
翻って、今、招致委員会は、招致が成功した時点で解散したからこそ、そういう事態に陥ったわけでありますけれども、これから組織委員会が2020年、大会を成功裏に終えた後、解散されるということになりますと、その情報の保全はどうあるべきかというのは、実は今からもしっかりやっておく必要があるのではないかと感じております。また、都としても、そういう意味で情報の保全は、今回の組織委員会というのは、任意団体ではなくて、財団法人という位置付けですから、法律的にもその情報保全は、10年間すべしということにはなっておりますけれども、やはりこれまでのいろいろな大会においても、どういう経過でどうなったかというのは、残念ながら問題になることが多い。であるならば、今からも情報保全については、しっかりしておくという準備をすべきだと、私はこう考えております。組織委員会の方とも、その点については、今後のあり方について連携していきたいと思っております。
いずれにしましても、今後の捜査が、特にフランス側で行われるということで、なかなかわかりづらいところではありますけれども、都とすれば、しっかりと準備を加速させると同時に、気運に水を差さないようなさまざまな工夫もしながら、そしてまた、世界に向かって「潔白である」ということをしっかりとJOCの方からも発信をしていただきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。
続いて、築地市場跡地の再開発について、もう報道は出てはいるところではあるんですけれども、まちづくり方針の素案の中で、コア施設としておくのはMICEを中心に考えていくというような素案を今、作成していらっしゃるところということだったんですけれども、現段階では、知事としてはそういった案が出ていることも含めて、跡地の再開発の方向性、どのようなものが望ましいと考えるのか、改めてお伺いできますでしょうか。

【知事】これまでも、有識者の方々にお集まりいただきまして、大きな観点から捉えたあり方など、検討していただきました。そして、まちづくり方針の内容については、さまざまな観点から検討していただいているところであります。現在は、詰めの検討を行っていると聞いておりまして、そして、予算案の発表を25日(金曜日)に予定いたしておりますけれども、それまでに、まちづくり方針の素案については、公表してまいります。そして、都民の皆様方のご意見を伺うという、このような手順でしっかり行っていきたいと考えています。

【記者】最後ですけれども、昨日、またいろいろと報道が出てましたけれども、バンクシーの作品と似たような絵が東京都の防潮扉に描かれ、いろいろ話題が広がっているところでありまして、知事ご自身も見に行かれたということで、まずは本物かどうかというところが一番最大の関心事になってくるかと思うんですけれども、まず、ご感想として、見てみられたご感想としてはどうでしたか。

【知事】感想は、非常に、何て言うんでしょう、私が見に行ったり、今こういう状況で盛り上がっているのは、それこそがバンクシーの思うところではないかなと。ただ、それが本物かどうかは、それこそ専門家の方に意見も聞いてみなければならないし、どうやってそれが本物かどうかを誰に聞くのということも含めて、非常にバンクシーらしさ満載で、今進んでいるのかなと思います。でも、実際に、今後の手順については専門家の意見も聞きながら進めてまいりますが、実際それが本物であったとすると、やれ公開できるのか、展示できるのか、本人の承諾が必要なのかなど、いくつかの課題が出てくるわけであります。著作権ということも出てきますので、今後、少し時間かかるのかなと思います。
それから、そういう美術界と言いましょうか、そこでの噂話とすれば、「10年前ぐらいからあったんじゃないか」というような話があったり、実際見てみますと、少しかすれていますので、少し時間が経過したのかなと思います。
とはいえ、これは落書きでございますので、落書きそのものを許すということではございません。ただ、この絵は一方で、小さく、そう大きなものではなくて、美観を著しく損ねているわけでもない、大切な防潮扉の機能も阻害はしていないけれども、しかしながら、防潮扉も、重要な役割を都民の生活において果たしているわけでありますので、このように話題が及んでしまうと、その後、皆さん、「見たいな」という方は多いかと思いますので、逆にそういう意味では、無用な混乱を招くことがないように措置したところでございます。かわいいネズミの絵でした。

【記者】ちなみに、バンクシーはよく反体制的なメッセージを絵に込められたりですとか、そもそもバンクシーとしたら、あそこに、もし仮に本物だったらとしたら、あそこに描くことに何らかの意義があって、取り外して保存ですとか、展示とかは望んでない可能性があったり、あそこの絵そのものにも何らかのメッセージ性が込められている可能性があるかと思うんですけれども、そういったところというのは、知事としてどう見ていらっしゃいますか。

【知事】それは、本人に聞いてみたいところだと思いますが、いずれにせよ、「10年ぐらい前からはあったのではないか」とか、「あの近くでデザイナーとして働いていたことがあるようだ」とか、今、全部噂レベルであります。先ほども申し上げましたように、では、どこに連絡して、どうやって本人に確認するのか。言ってみれば、バンクシーという人は、そのことが、全体がアートだと考えておられるのかもしれません。その意味では、既に本物かどうかは別にしても、今、とてもバンクシーっぽく物事は進んでいるのかなと思います。

【記者】ありがとうございました。
幹事社からの質問は以上になります。ご質問される社は挙手の上、社名と氏名を名乗ってから、質問してください。どうぞよろしくお願いします。

【記者】TBSの加古です。厚労省の勤労統計問題についてお伺いしたいんですけれども、知事は、先週の会見で、「都として当時の職員の聞き取りなど、調査をしていると」仰ってましたけれども、現状はどうなってますでしょうか。

【知事】都でも、この件が発生後、調査を始めております。ただ、現時点では、都から国に対して、全部ではなくて抽出調査に切り替えるように、公式に何か要請を行ったという事実は確認はできておりません。国にも事実関係の確認を依頼しておりますけれども、引き続き当時の経緯については、調査を進めていくということです。
一方で、厚生労働省の方では、弁護士さんをはじめ外部有識者が加わって、「特別監察委員会を立ち上げる」と仰っておられますが、調査を進めていると聞いておりますので、その動向も踏まえながら対応していきたいと考えております。
しかし、改めて申し上げますが、都は、これは法定受託事務として受けて、国から指示された手法に従って調査を実施している。あくまで、それが法定受託事務であるということで、調査手法の決定、そして都道府県への指示というのは、国の責任において行われるものと認識いたしております。その上で、その当時のどういうやりとりがあったかなどについては、引き続き、調査しているところであります。

【記者】当時の職員の方に聞き取りを続けているということですけれども、対象となる事業者数が減ったことに関する国とのやりとりについて、何か言及はありましたでしょうか。

【知事】今のところ、それは聞いておりません。
むしろ、前の方にちょっと聞いてください。

【記者】MXテレビの白井です。町田市の公立高校で、男性教諭が生徒に暴力を振るうような動画がインターネット上で公開されました。この件について伺いたいんですけども、今回、生活指導の一環で、両者が口論となる中でこのようなことになったということで、暴力を振るうことは絶対許されないことだとは思うんですけども、動画を見ると、生徒側がかなり暴言というか、話しているところも確認されます。まず、この件についての知事の受け止めと、あと、教育委員会というのは独立した機関ではありますけれども、今後の教員、そして生徒の指導のあり方について、お考えのところ、お願いします。

【知事】原則を申し上げますと、それが全てでもありますが、体罰は、学校教育法でも禁じられているという行為であります。生徒の模範となるべき教師ということだと思いますけれども、そういうやりとりの中で、怒りの感情のままに生徒に暴力を振るってしまった。それが、今、このご時世ですから、ああやって動画で拡散されてしまったということですけれど、やはり、体罰というのは、これは避けなければならない。
都教育委員会の方では、これまで、体罰の根絶ということで、これまでもいろいろなガイドラインを作ったり、それから、校内研修を行ったりということを進めてきているわけで、そういう中でこういう事態が発生したということについては、私も残念に思うところであります。体罰を行った教員に対しては、事実関係を調査いたしまして、厳正に対処していくと、都教育委員会の方では考えていると聞いております。

【記者】THE PAGEの具志堅です。すみません。環境施策についてお伺いしたいんですけれども、昨日、例の、プラスチックの持続可能利用の施策のあり方のパブコメが始まったということで、これは、知事が昨年の8月に廃棄物審議会の方に諮問をされて議論が始まったと聞いております。
この件について二つお伺いしたいんですけれども、まず1点目が、リリースを見ますと、このパブコメが終わった後、2019年の初めに中間答申が行われるということなんですけれども、その後、知事としては、今後、使い捨てプラスチックの削減に向けて、どういった施策を展開していこうとお考えなのかということが、お聞きしたいことの1点です。具体的には、例えば、使い捨てプラスチックの削減条例とか、条例を具体的に作って、都として取り組んでいかれるのか、それとも、従来施策の延長線上で考えているのかというところも含めてお聞きしたいというのが1点です。
それと、2点目が、中間取りまとめの中身をご覧になっていただいてたらで結構なんですけれども、この中身をご覧になって、例えば、知事が、8月に諮問をされたときに、使い捨てプラスチックの大幅な削減をできるような仕組みを考えてほしいと望まれたと思うんですけれども、それが実現している内容になっているのかどうかというところも含めてお伺いできますでしょうか。

【知事】使い捨てプラスチック、これはストローに始まり、ありとあらゆる物に便利に使われていることは事実であります。それだけに、その便利さを代替するものが何なのかというのを探すのは、そう簡単ではないかとは思いますが、これをきっかけにして、既に、ストローの分野でも紙ストローの、イノベーションというか、そういった形でも進んでおりますし、どこまで、どういう形で進めていくのか、まさしく、パブコメの結果なども踏まえて、しっかりとした中間取りまとめにしていきたいと思っております。
条例にするかどうかも含めて、どこまでを対象にするかというのは、とても大きな課題だと思います。それから、どのようなリサイクルの、もう既にでき上がった形はありますが、それをどのようにして、さらに新しい製品にしていくかの技術であるとか、そもそも使わないという、そのためのPRといいましょうか、意識改革であるとか、これはいつも環境問題のみならず、私は「心」「技」「体」と申し上げておりますけれども、その固まりが、今回のプラスチックに対しての対応ではないかと思っております。
今回、パリで行いました風呂敷展も、基本的には、「代替として、こういったものがありますよ」というエコの発信でもありますし、いろいろな形での消費者、生活者と連携しながら、また、製造の方の両方から、この連携が取れればと思っております。大変大きな課題ではありますが、日本から出て行く、海の中に流れ出ていくプラスチックの量などは、極めて大きいものがございます。これだけリサイクルの循環型社会が定着している日本であっても、なかなか課題は大きいものだと思いますが、是非、これだけの人口規模を抱え、大きな経済活動が行われている東京でございますので、いろいろチャレンジはしていきたいと思っております。
条例化するかどうかなどは、これからの流れを見ていきたいと思っております。

【記者】新宿新聞の喜田です。昨日が、阪神淡路大地震の24年目ということになりまして、思い出されることだと思いますけれども、帰宅困難者問題について、今まで何回も聞いてきましたけれども、一つは、国立競技場につくるという話があったんですけれども、それが現在、どういう状況になっているのか。つくられないんではないかという心配があるわけですが、その辺をちょっと教えていただきたいということです。
それから、避難場所は現在、帰宅困難者の人数が96万人と言われてる中で、備蓄関係でできているのが、34万9,000人と聞いておりますけれども、帰宅困難者の避難場所施設が、これで十分足りてるのかどうかということ、どう認識なさってらっしゃるのかということです。それから、今度の備蓄の予算が削られたと。削られたといいますか、昨年と比べまして低くなったということについては、この備蓄問題については今後も必要なのかどうかということにおいて、どういう認識を持たれているんでしょうか。お聞きしたいと思います。

【知事】国立競技場、大分完成に近づいてまいりましたが、都といたしまして、国の施設である国立競技場に拠出金、それも400億円に上るということでございますので、都民に対しての責務といたしましても、この避難所という、また備蓄等々の機能を果たせるように、それはしっかりと進めさせる必要があると、このように当然のことながら考えております。
今現在、どこまでどうなったかというのは、ちょっとこの場ではお答えしかねますが、しかし、そもそもはそういう考え方でもって、避難の場所であり、そして、また備蓄の場所であるという発想の下で拠出しておりますので、それを都として、しっかりこれからも確認していきたいと思っております。

【記者】でき得るんでしょうか、本当に。どうして、それが言えるんですか。できるということは。

【知事】設計上もそのようになっておりますし、JSCが地域防災力を高める災害に強いスタジアムであるという、その整備をするということでございますので、その信義が守られるのは当然ではないかと。

【記者】何万人ぐらいの想定しているんでしょうか。

【知事】何万人か。これについては、約8万人相当です。

【記者】それは観覧席にね。国立競技場に観衆が来る人数が8万人って言われてますよね。

【知事】それもありますし、その他のスペースもございますでしょうから、必要に応じてということになろうかと思います。

【記者】だけど、スペースはあるんでしょうか。もう来年の話ですよ、オリンピックは。

【知事】避難所は新国立競技場のみならず、他の地域、他の建物であるとか、他の施設など多々ございます。震源地によって、被災の状況によって、それはどこが中心になるかというのは、発災の状況次第になってくるかと思います。

【記者】オリンピックのときに観覧席に6万人ね、観覧席ですよね、いらっしゃると。そのときに、その人たちはどこへ逃げ込むんでしょうか。

【知事】大会の開会のときですか。

【記者】ええ。

【知事】開催中ですか。

【記者】開催中。

【知事】それらについても、しっかりと、会場のセキュリティということで、いろいろな場面を想定しながら、これからもシミュレーション重ねてやっていくということであります。

【記者】大地震のときに東京は危険だということが、世界に情報発信されないように、これは考えていかなきゃなんない重大な問題だと思うんですけれども、そういうことについてはどうでしょう、認識ありますか。

【知事】それは、あります。そのために、いろいろと重ねているわけでありますので。はい、どうぞよろしくお願いいたします。

【記者】日刊スポーツの中山です。すみません。共同質問にも出ましたバンクシーの問題ですが、知事がツイッターで、「都への贈り物ではないか」という話の記述をされて、それにちょっと賛否が広がっている状況があるようでございます。でも、先ほども出ましたけど、バンクシーの絵っていうのは反体制とか、風刺の意味も込められ、ある意味、落書きでもあります。都への贈り物という、その記述に関して、もうちょっと説明をお願いできればなと思います。

【知事】でも、贈り物だと思います。しかしながら、落書きを勧めてるわけではございません。
以上です。

 (テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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