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令和2年(2020年)2月14日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年2月14日)

知事記者会見
2020年2月14日(金曜)
14時00分~14時33分

知事冒頭発言

【知事】本日の記者会見を始めます。
本日は都立農産高等学校園芸デザイン科の皆様がこのように寄せ植えを制作してくれましたので、ご紹介いたします。

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、新型コロナウイルスの感染症についてであります。昨日、初めて都内在住者について、新型コロナウイルスの感染症患者が確認されたところであります。現在、国内の感染者の拡大を防ぐ重要な局面であるとの認識を持っております。この事例につきましては、関係する区の保健所と連携いたしまして、現在、積極的な疫学調査を実施しているところであります。今、様々な情報、報道が流れているようでありますけれども、感染経路の確認を含めまして、本日の17時までに、現在確認できている情報を公表するよう、福祉保健局に指示いたしております。
そして、都民の皆様に改めてのお願いでありますけれども、発熱の症状がある方や、風邪のような症状、まだ長引いておられる方々は、各保健所などの、「帰国者・接触者電話相談センター」にまずご相談いただきたい。また、感染予防など一般的な相談につきましては、電話相談窓口のコールセンターにご連絡いただいて、自ら対策を心がけていただきたいと存じます。こちらにご連絡をいただきたいと存じます。
また、発熱など症状のある方で、要は不要不急の外出を控えるなど、こちらにご連絡いただいて指示を受けると同時に、テレワークなどで仕事をするなどして外にできるだけ行かないような対策をとっていただきたいと思います。
感染症対策については、国、関係自治体間の密接な連携が重要でございます。本日もたまたまですけれども、埼玉県の大野知事が来られまして面会をいたします。また、山梨県もですが、今、色々やりとりをしておりまして、近隣の自治体とも緊密に情報の共有を図りながら、連携をして対応を進めていきたいと考えております。
この後、17時をめどに、記者会見を始めさせていただいて、そこで様々な経路など、皆様の一番心配なところをまとめてご報告をいたします。
詳細は、総務局、福祉保健局、政策企画局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:45KB)

2 東京BRTのプレ運行について

【知事】次に、TOKYO BRTのプレ運行日が5月の24日に決まりましたので、そのお知らせでございます。
こちら、カラフルなポスターになっております。これは都心とベイエリアを結ぶTOKYO BRT、連結や単体のバスですが、これが都心とベイエリアを結ぶバスになります。開発が進みます臨海地域での交通需要に速やかに対応するということで、これまで運行計画などについて、運行事業者をはじめ関係者との調整を進めてきたところであります。
プレ運行は、虎ノ門ヒルズから新橋を経まして、晴海に新たに整備いたしますBRTターミナルに至るルートで開始いたします。朝夕の通勤、通学時間帯あたりに、1時間当たり6便、それ以外の時間帯は1時間当たり4便程度の運行となります。
車両は、走行時にCO2や、また、環境負荷の物質を排出しない燃料電池の単車車両と、それから従来のバスの約1.5倍の輸送力を持ちます国産初のディーゼルハイブリッド連節車両、2連結になっているものですね。こちらを使用いたします。
それから、地域のシンボルとなります新たな停留施設も整備いたします。この停留施設ですけれども、乗り降りの際、雨天でも濡れないように、車道側に屋根を張り出して濡れないようにするという工夫も行っております。車両を含めまして統一的なデザインとなっておりますので、まずはこの新橋の停留施設に、設置いたします。
東京2020大会後は、来年1月以降になりますが、有明方面など3つの運行ルートに拡大していきます。それと、選手村に建設しておりますマンションの入居が始まるころに、交通需要の増加が予想されますので、令和4年度以降に選手村ルートを加えました、4ルートでの本格運行を開始するということであります。
今後ですけれども、段階的に運行を拡大して、ベイエリアが持つポテンシャルを最大限に引き出して、東京の大いなる成長に結びつけてまいります。
詳細は、都市整備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:416KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 「Choju(長寿)」のロゴマークの作成について

【知事】続きまして、私がいつも国際語にしますと言っているChoju【注】であります。昨年末、「未来の東京」戦略ビジョンを策定したわけでありますけれども、その戦略の核、コアとして備えているのが「3つのC」であります。「Community」「Children」、そして「Choju」ということで、特に高齢者が人生100年時代において元気に活躍して、心豊かに暮らす東京をつくり上げるというビジョンについて発表させていただきました。
それをさらに広く知っていただくために、ロゴマークをつくったということであります。下は筆書きで「長寿」と示してあります。日本語の長寿を世界共通語にしよう、日本語が誇ることはやはり長寿であるということでございます。外国の方の関心の高い漢字も併せまして表記しております。
今後、世界に誇る長寿社会の実現に向けまして、介護予防やフレイル予防対策、高齢者が活躍できる地域づくりのイベントなど、様々な機会でこのロゴを活用してまいります。
詳細は、福祉保健局にお聞きください。
【注】「Choju」の正しい表記は「o」の上にバー

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:53KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 パラスポーツの盛り上げに向けた取組について

【知事】パラリンピック開会まで、いよいよあと半年という時期になりました。パラスポーツの盛り上げに向けた2つの取組についてのお知らせであります。
まず、パラスポーツ競技の観戦体験などを通じまして、その魅力を体感できるイベントとして「BEYOND STADIUM 2020」、こちらを2月24日(月曜日)の休日に、駒沢オリンピック公園総合運動場で開催いたしますというお知らせです。
会場におきましては、バドミントン、車いすバスケの2種類を、ゲストと一緒に観戦、応援をして、パラリンピック本番さながらの盛り上がりを体感していただくというものでございます。
ほかにも、初めての方同士のチームでも参加でき、また、タレントチームとの対戦のチャンスもありますボッチャ、「BOCCIA BEYOND CUP」を開催いたします。
さらに、パラスポーツ競技についての知識が深まるような、一種のクイズラリーも行ってまいります。多くの方に楽しめる内容で、皆様をお待ちいたしております。私もオープニングのステージに登壇して、そしてパラ応援大使の皆さんとともにボッチャのエキシビジョンマッチに参加いたします。
それから、TEAM BEYONDのメンバーは130万人を超える規模に育っておりますが、そのメンバーでもありますタレントの武井壮さん、こちらもメンバーの、アイドルグループでAKB48のチーム8など、多くのゲストに会場を盛り上げていただきたいと思います。
今月2日(日曜日)に、視覚障害者マラソンの世界新記録を出されました道下美里選手など、多数のパラアスリートの方にもお越しいただく予定になっておりまして、ぜひ多くの皆様方に会場にお越しいただきたいと思います。
あわせまして、パラリンピックの盛り上げに向けて、今日からパラスポーツ競技の迫力たっぷりの映像、競技会場での観戦を呼びかけるための映像を配信していきますので、まずはご覧いただきたいと思います。

(映像上映)

 迫力のある映像になっております。これは、先月、「NO LIMITS SPECIAL 2020」というイベントを開催いたしまして、当日、アーチェリーのロンドン大会での銀メダリストのマット・スタッツマン選手、そして、陸上競技の兎澤朋美選手ほか、6競技10名の選手の方がこの映像に出ていただいております。
それから、国際パラリンピック委員会特別親善大使の稲垣吾郎さん、香取慎吾さん、草なぎ剛さん【注】の3人にもご出演いただいています。
今日から、このNO LIMITS SPECIALのウェブサイト、それから、ユーチューブやLINEなどのSNSで発信いたしますし、イベントなどでも放映するということであります。
ただいまご紹介いたしましたイベントやこの映像を通じて、多くの都民の皆様や国民の皆様に選手、競技の迫力を知ってもらいたい、競技会場でその魅力を体感していただきたいと思います。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。
【注】草なぎ氏の「なぎ」は弓へんに剪です。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:364KB)
(「「BEYOND STADIUM 2020」を開催」は、こちらをご覧ください。)
(「「NO LIMITS SPECIAL 2020」映像を制作」は、こちらをご覧ください。)
(動画はこちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)

5 Tokyo Tokyo FEFSTIVAL プロモーションイベントの開催について

【知事】次が、TTF、文化の祭典であります。2020年の東京を盛り上げる文化の祭典「Tokyo Tokyo FESTIVAL」であります。「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の目玉事業で公募をいたしました。世界中から2,436件という多くのアイデアを頂戴いたしまして、その中から13に絞って、13の企画ということで、スペシャル13、この春からいよいよ本格的に、実施の時期を迎えておりますので、順次チケットの販売や観覧の受付を始めております。ぜひご参加いただきたいと思います。
去年11月に、芝の増上寺で開催いたしまして、とても幻想的で素晴らしかった「Coded Field」、みんなで風船のようなものを持って、LEDの電気が色々とカラフルに輝いて、消えたり灯ったり、そして、芝の増上寺の風景と微妙に、ニュー・アンド・オールドというか、オールド・アンド・ニューというか、それが相まって、とても神秘的な、また幻想的な会場になりました。
これは、「Coded Field」でありますけれど、このように、2020年の東京の文化シーンを彩ります革新的で独創的な企画が13、揃っておりますので、お楽しみにしていただきたいと存じます。
これらスペシャル13を中心に、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の魅力をご紹介するプロモーションイベントを、3月4日(水曜日)17時00分から東京駅前のKITTEで、「東京だからできる文化の祭典」と題しまして開催いたします。このイベントですけれども、アナウンサーでスペシャル13の選考委員もお務めいただいた中井美穂さん、それから、競泳の元日本代表でオリンピックメダリストでもある松田丈志さんに司会をしていただいて、スペシャル13のプログラムの魅力をその場でご紹介するというものであります。
ゲストですけれども、ご自身もアートや文化に造詣が深くて、そして、マルチタレントとしても活躍されている、しょこたんこと、中川翔子さんをお迎えいたしまして、このスペシャル13の各プログラムの魅力に独自の視点で切り込んでいただきたいと思っています。
この13の企画のうち1つは、シークレット企画になっておりまして、これまで内々に準備をしてまいりましたけれど、いよいよ皆さんにお披露目をするときが参りました。イベント当日、13個目のこのプログラムを発表いたしますので、お楽しみにしていただきたいと存じます。
スペシャル13をはじめとする「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の魅力を感じていただければと思います。ぜひ多くの皆様方にお越しいただきたいと存じます。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:110KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】産経新聞の高久です。知事、ありがとうございます。幹事社からお伺いします。
1点目は、新型コロナウイルスに関してなんですけれども、知事は感染防止対策などの補正予算を組むことを表明されておりますけれども、現時点で具体的な施策の内容ですとか規模感など、お話しいただけることがあれば教えてください。

【知事】今ご質問にもありましたように、今回のこの補正予算でありますけれども、現在、日々深刻さを増している新型コロナウイルス感染症でありますけれども、なかなか終息の時期が見通せない中において、都民の皆様、そして、都を訪れる皆様の安全・安心を確保するということと、経済活動への影響を最小限にすると、主にこの2つでありますが、これらを最優先にして、直ちに行うべき対策、それから、その後、追加で行うべき対策などを改めて整理いたしまして、先週末、その整理を行うと同時に補正予算の編成を各局に指示したということであります。
現在は、感染防止対策の強化と、今後想定されます経済面の打撃を最小限に抑える取組、この2つの視点を中心といたしまして、対策を検討している真っ最中でありまして、第1回定例会の開会に間に合わせるようなスピード感で取りまとめを進めておるところであります。

【記者】ありがとうございます。
2点目ですけれども、17時までに発表されるということではあったと思うんですけれども、現在までの調査で、都内で感染された方の感染経路ですとか判明していることがあれば教えてください。

【知事】今、様々な情報が交錯もしているところですが、これまでの感染経路と思われるものを整理し、皆様方にしっかりとお伝えすべく、17時までに、取りまとめをしていきたいと考えております。
例えば、地域の個人タクシーの運転手さんが感染したということでございますけれども、そこに至るまで、何があって、どういう人と接触してなどの整理をしているところであります。時期的に、新年会が行われていたのではないかとか、色々な情報が出ているところですけれども、整理し、17時にはお伝えできるようにしておきたいと思います。
どういう経路で、ということをご報告するということは、みんな感染するなどという恐怖にならないためにも、それまでの経緯というのをできるだけ明らかにすべきだと考えております。

【記者】ありがとうございます。3点目なんですけれども、東京BRTの運行開始ということで、臨海部は交通利便性が課題となっていたと思うんですけれども、改めてですね、地域にもたらす効果というものをどのようにお考えか、お聞かせください。

【知事】今回、プレ運行になります。鉄道の利用が不便な地域をはじめ、開発が進む臨海地域で、これからも交通需要は増すことが見通せるわけでありまして、今回はプレ運行で東京2020大会までに虎ノ門と晴海の間の1ルートでまず開始いたしまして、大会後に有明、そして豊洲方面、また3つのルートに段階的に拡大していくということであります。まさしくベイエリアと都心とを結ぶ都民の皆様の足になることだと思います。
車体もとてもおしゃれになっておりますので、そういう意味でも、1つ目を引く足であり、皆様の目を引くものになるということを期待しています。

【記者】新宿新聞の喜田です。コロナ対策についてお伺いします。現在、厚生労働省がいわゆる検査の基準として持っている肺炎としての症状と、それから武漢との接点という基準でない患者が日本でも散見されるようになったという事態を踏まえて、改めて東京都の対策として、国の基準よりも広い範囲で間口を広げて検査をするような態勢をとるお考えはあるのか、ないのか、お聞かせください。

【知事】それについては、既に行っております。それによって、保健所の判断ということで進めておりますので、何か疑わしいなと思ったときには、中国も行ったことないのに変だなというような方々にはぜひこちらにご連絡をいただいて、ご相談をしていただきたいと。そこで検査のところを相談していただきたいということで、検査態勢ということについても東京都として整えているところです。

【記者】あえて厚労省の基準にこだわらないということですか。

【知事】いえ、厚労省はそれぞれの地域で進めるようなことをおっしゃっておられますので、速やかにそのような形に。もう既に保健所とも連携をとらせていただいているところです。

【記者】朝日新聞の長野です。先日なんですが、東京オリパラの組織委員会に対して、作成した文書を適切に保管するようにという条例案がですね、1定のほうで出されるということになりましたが、知事、その内容をごらんになられてですね、その受け止めであったりとかですね、また、どういった意義があるのかとかですね、目的、どのように思われたかというのをお教えいただけますか。

【知事】はい。オリンピックの文書を保管しておく、そのための条例案をということで、議会の側でこの案が練られていると考えております。条例案が提案されている予定ということと、それから、重要な課題になると思いますので、議会側で審議をされることになろうかと思います。
組織委員会の文書でございますけれども、大会後、ある時点で役目を終えるということになりますと、解散となって、その後の書類の確保というのを今のうちにしっかりとルールづくりをしておくということは必要だと都としては考えております。
貴重なレガシーなので、適切に管理・保存されるように、都としてもこれまでこの点についても働きかけてきたところでございますので、これからの議会での議論を見守っていきたいと思っています。

【知事】日本経済新聞の亀です。新型ウイルスの感染拡大対策で2点お伺いします。1つは、検査態勢の拡充の件なんですけれども、健康安全研究センターのほうで今1日120件検査態勢ができるということですけれども、今後拡充される予定ですとか、あるいは一般のクリニックでもできそうな簡易検査みたいなものの普及のめどというのはあるのか、それをまず1点お伺いできたらと思います。

【知事】今ご質問にありましたように、健康安全研究センターでのキャパシティとすれば、1日当たり最大120件の検査に対応できる態勢となっております。一方で、国で支援をしていくと聞いておりますけれども、いわゆる迅速な検査キットでございますけれども、実際には使用可能となるまでには色々な工程を経る必要があると言われております。研究機関やメーカーが可能な限り、早期に開発できるようにということで、国で支援をすると聞いております。
やはり検査態勢を整えるというのは必要なことだと思いますので、今120件でありますけれども、将来的にも見ましても、この部分を強化することは必要だと、そういったことを反映した形でこれからも進めていきたいと考えています。

【記者】あと、実際に重症化した方が入院となるときの態勢に関することなんですが、厚労省のほうが、今は感染症病床で療養されていると思うんですけれども、一般病床にも拡大をしてほしいというような通知をされてます。それで、都立病院ですとか公社病院のほうでも、そういった一般病床についての対応をどうされるのか、あるいは、都内の大学病院ですとか民間病院にもですね、協力してほしいと都として呼びかけるご予定はあるのか、それをお願いします。

【知事】例えば、横浜港に停泊中の例のクルーズ船でありますけれども、また、そこからの方々や都の内外で患者さんが発生する件が相次いで報告されております。こうした中で、感染症医療を担う都立・公社病院において、患者の発生動向であるとか、それから国の通知の趣旨も踏まえながら、現在も全力を挙げて対応しているところでございまして、今後もしっかりと対応していきたいと考えております。
部屋の病室の種類につきましても、そのニーズに応えられるような対応をしっかりやっていきたいと考えています。

【記者】NHKの成澤です。すいません。東京オリンピック・パラリンピックの観戦チケットの販売方法について伺いたいと思います。窓口での販売が4月下旬以降に始まることになりまして、混乱を避けるために、最初は事前にはがきで申し込んで、当選した人が購入できるというシステムを導入採用されることになりました。この事前にはがきという、この時代にですね、やり方について、知事どのように受けとめていらっしゃるか、お聞かせください。

【知事】私も同じ質問を担当者に聞いたのですけれども、これまでネットでの申し込みが多かったので、ネットの操作等に不慣れな方々にはがきという伝統的な申込方法をあえて活用するということではないのかなと、このように思います。落選された方々も、ぜひ今回の申し込みを、またトライをお願いしたいと思っております。

【記者】中島南事務所の中島です。よろしくお願いいたします。新型コロナウイルスの件なんですけれども、貸切バスに続いてタクシーの運転手さんが感染しました。公共交通を担う担い手がですね、こういうようなことになっておりますが、知事としての受けとめと、それと、安全対策、厚生労働省は手洗いとマスクということを言っておりますが、一般とそんなに変わらない状況なわけですけれども、この点について対策何かあればと思いますが。

【知事】今回、個人タクシーの運転手さんが感染されました。この方も日常的にマスクをしておられたということでございます。また、感染といいましょうか、調子が悪くなってからは、実際にお客さんを載せての運転はされていないと聞いております。やはりそれぞれタクシー会社や公共交通を担う方々には、基本的なこととして、マスクの着用等々を徹底していただきたいと考えております。
これからも、公共交通でありますから、今どのような状況なのかということも業界の皆様にも改めてヒアリングもしたいと思っておりますし、また、そこで徹底をしていただくようなお願いもしたい思っています。

【記者】東京新聞の原です。コロナの関係でまた伺います。冒頭、幹事社さんからも質問があったんですが、補正対応の対策なんですけれども、直ちに行うもの、追加で行うもの、感染防止というふうなご発言もありましたけれども、もう少し具体的にですね、どういうものをイメージされているのかということと、それから、今回のなぜ補正を選んだのかという手法についてもお伺いしたいんですが、迅速に対応するんであれば、政府のほうでも予備費というような対応をされてます。メニューによってですね、補正を待つよりも予備費で対応したほうが、原型予算の中でやりくりしたほうがふさわしいものもあると思うんですが、なぜ補正になるか。
最後にもう1つだけ。たしか予備費は50億程度の規模があると思うんですけども、補正を組むとなると当然、このぐらいのボリューム感を超えるようなレベルのことをお考えになられているのか。以上、お願いします。

【知事】これはやり方だとは思いますけれども、できるだけ一体感を持って13カ月予算になるような、それによって全体としてのセーフティネットというメッセージが伝わることが必要と考えております。また、ちょうど第1回の定例議会がこれから開かれるというところで、補正予算の提案とすることについても、時期的にも何とか間にあうということでございます。
予備費もという考え方もあろうかと思いますけれども、都といたしましてはそのような形でしっかりとした補正予算を組んでいくということが1つはメッセージにつながっていくということも重要な経済的な影響ということになろうかと思っております。

【記者】規模感として、50億という金額的なレベルについては、特に50億はないという判断はお持ちでいらっしゃらないと。

【知事】規模についてはまとめているところですが、要は基本的には資金調達に関連してくることが予想されるわけで、それに対しての規模、そこから融資の、国の今回の予備費を使っての対策もありますし、そこを見ながら、全体としてどのような安全策がとれるかということを編み出していきたいとに考えております。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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