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令和3年(2021年)7月9日更新
知事記者会見
2021年7月9日(金曜)
14時02分~14時48分
【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。
【知事】今日は座ったままで失礼いたします。3点お伝えしてまいります。まず、ちょっとごめん。まず、コロナであります。昨日、国は東京都に対しまして、7月12日(月曜日)から8月22日(日曜日)まで、緊急事態宣言の発出を決定をしたわけであります。昨日、記者会見を行わせていただきました。これを受けまして、都内全域を対象に、特措法に基づいて都の緊急事態措置を決定をし、お知らせをしたところであります。昨日のモニタリング会議についてもお伝えしたとおりでありますが、感染が再拡大しているということ、それから若年・中年層の入院患者が増加をしている点、そして重症患者も増えていて、特に50代が顕著だという分析をいただいております。それから人流ですが、東京都医学総合研究所の西田先生から、都内の繁華街のハイリスクな深夜帯の滞留人口が、引き続き高い水準で推移しているという報告がございました。このところちょっと下がっているのは、これむしろ雨の影響ということでもあります。東京iCDC専門家ボード座長の賀来先生の方からは、例のデルタ株、これについて感染力が強いデルタ株が増えていて、流行の主体の急速な置き換わりが懸念されますよというコメントをいただいております。結果として、事態はより切迫をしていると。そしてまた、これ以上の感染の拡大を食い止めていく。そして都民の命、健康を守る。そのために3つの柱、お示しをいたしております。第1に飲食店対策の強化、そして「50代問題」とさせていただいておりますが、この50代の方々への重点的な対応。そして3番目がワクチン接種の推進の徹底的に行うこと、加速することであります。そして、改めまして事業者の皆様には、再度お酒を提供する飲食店等の休業など、本当に恐縮でございますが、大変厳しいお願いを改めてさせていただきます。
そして今月7日(水曜日)に開催された国のアドバイザリーボードでありますが、これは尾身先生との会話の中でも教えてもいただいたんですが、一定期間内に複数回会食があった人は感染の確率が高くなること。そしてそれに飲酒を伴いますと、その傾向はさらに高まるということで、こちらに数字が出ておりますように、これは会食などによる感染リスクの研究によるこの割り出しで、病院でコロナの検査を受けた方を対象にして、過去2週間どういう行動をとられましたか、ということをお聞きして、そして、それらをまとめたものと伺っております。報告によりますと、3人以上の会食に1回参加した、または参加していない人を1としますと、お酒のある、なしに関わらず、会食に2回以上参加した方は、こちらにありますように2.49倍、約2.5倍。それから、お酒のある会食に2回以上参加した方っていうのは約5倍に感染リスクが跳ね上がるということであります。こうした点を踏まえますと、飲食店などの皆様には、改めてこの緊急事態宣言の中において、お酒というところの、よく急所というふうにいいますけれども、ここのところを改めて強化していく必要がございます。どうかご協力のほどお願いを申し上げます。また、尾身先生との意見交換の中でも、やはり大人数で長時間の、この会食という、例えばホームパーティであっても感染のリスクが高まる可能性があるということであります。都民の皆様方には、こうしたことも留意した上で行動をとっていただきたい。そして今まで以上に、不要不急の外出、この緊急事態宣言へとまたレベルが上がった、上がることになるわけでございますので、人流を抑制すること、特に夜間の人流を抑えていく必要がございます。この意識、皆さんと共有させてください。昨日、夜遅い時間まで皆様方には記者会見で、皆様方に対しましての記者会見を行わせていただいて、その後、私も都庁出た後も繁華街などを見て回りましたけれども、雨がそぼ降るにも関わらず、かなり多くの方々が、マスクをしている方も、している方、そうでない方色々でありますけれども、かなり多くの方が出ておられると。路上でバーを開いてるような方などもある。色々な工夫をしながらということなんでしょうけれども、今何のためにこれをやっているのか、そしてコロナ対策をしっかり行うことによって、またワクチンの接種もそうでありますけれども、より平穏な日常が戻ってくる。もしくは新しいサステナブル・リカバリーとしての日常が作られていく。ここは、ぜひとも皆様方のご協力をお願いしたいと思います。
それからワクチンです。現在、高齢者の方への、ワクチンというよりは50代の方のお話なんですが、高齢者の皆様方のワクチン接種、順調に進んでおります。7月目途にということで進めているわけですが、そのこともあってか、入院患者数、重症患者数、高齢者というよりは今50代の方が一番多くなっている。そして50代の方っていうのは、管理職、企業などでも社会的責任のある立場の方が多いと推察されるわけであります。よってご自身の健康というのは、会社の経営者であったり管理職としての立場ということを考えますと、そこは健康を守っていただきたい。そして50代の方々を考えますと、感染経路、家庭内、今ポーションとすれば家庭内が一番多いんですけれども、家庭内でゼロから発生することはないわけで、どこかからか持ち込まれる。それは職場、また飲食で感染した中で持ち込まれている可能性は高いとされています。それから国の方も、テレワーク改めて徹底しましょうという声をかけておられますけれども、職場においてこのテレワーク、これも徹底をしていただきたい。部下、そして後輩の皆さんにも感染防止対策の徹底を、企業の経営者として、また管理職として、それを徹底していただきたいと思います。これ50代の方々に的を絞り、またワクチンについても、50代の方々できるだけ積極的に受けていただくことが、ご自分の日々の活動などに支障がきたされないためにも必要なことだというふうに思いますので、職域などでもワクチン接種が進んでおりますので、そういった方々、年代の方、特に受けていただくようにお願いをいたします。そのワクチン接種でありますが、都内では現在1日当たり約10万回のスピードで接種が進んでおります。医療従事者の方々、これ約50万人ですけども、ほぼこの方々は接種を終えておられます。高齢者についても先ほど申し上げましたように、7月中には希望する全ての方々の接種は完了するという予定であります。今後、高齢者以外の若者、そして中高年の接種が本格的になるわけでありますけれども、先ほどの50代問題もそうですけれども、特にこの社会、企業などの中核を担う50歳代の重症者の発生が、ここでご覧、これ(スライド)はワクチンの方ですね。重症者の発生が急速に増加していることが、世代ごとの数字で分かるわけですから、改めて50歳代に対してのワクチンの接種を集中的に進めていく。都としてもこの点について、国に対しても働きかけ、要望をしたところでございます。
そして、すみません。そして、若い、今度逆に若い方々でありますけれども、ワクチンに対する正しい知識の普及。これもSNSなどで色々と、色々な情報、正しき情報、そうじゃない情報、色々なのが紛れて、色々な情報が渦巻いているようではございますけれども、ぜひとも正しい知識の普及を図って、接種を一層加速していかなければならないと考えております。引き続き、区市町村そして職域とも連携しながら、この効果的な接種を進めていくということです。ご承知のように、この都が行っておりますワクチン接種センターも、今日もこの南と北の都庁における接種センターも大変多くの方々が来ておられます。これまで都が行いました接種の状況でありますけれども、これまでに約14万回の接種を行ったことになります。都庁展望台、それから築地会場、こちらの方は今週の火曜日から、今度は代々木の方にライブサイト会場を活用をしてのワクチン接種センターの運営、既に開始をしているところです。今後、さらに大規模接種センターの設置の方も進めてまいります。そのときに必要なのがこのワクチン接種の担い手、打ち手の方でありますけれども、こちらの育成も進めてまいりました。筋肉内注射の実技研修も行って、東京都看護協会、それから東京都歯科医師会、東京歯科保険医協会、それぞれご協力いただくほか、都としても今週月曜日から歯科医師の皆さんに対して、水曜日からは東京消防庁の救急救命士に対して、この筋肉注射についての研修も開始をいたしております。7月5日(月曜日)から30日(金曜日)にかけてこの研修を行いますと、約1,000名の担い手の育成に繋がってまいりますので、都の大規模接種センターなどでの活動をお願いをしたいと考えております。いずれにしましても、打つものが必要でございますので、国におかれては、ワクチンの確実な確保、よろしくお願いを申し上げます。そしてこのワクチンの接種のスピードでありますが、このままいきますと8月下旬には1回目の接種率が約4割に達するということを見込んでおります。ワクチンが4割に、この皆さん、ワクチンが皆さんに行き渡るまでの間というのは、これまでどおりの基本的な感染防止対策の徹底、それから人流の抑制ということが大事になっていくわけでございます。この間の微妙な、何ていうんでしょうか、隙間といいましょうか。ここを埋めていくことが、今、この連日120%を超える感染者を出しているわけでありますけれども、この間をどう凌いでいくか、そしてまた一方でワクチンの接種のスピードを上げていくかと、この両方でいくしかないといえばないんです。そしてまた今回、恐縮でございますが、緊急事態宣言に繋がっているということでありますけど、何としてでもこれ最後の、最後の緊急事態宣言にしていく。そのためにも、皆さん一人ひとりの行動、これが鍵になってそして未来を作っていくんだということ。これ改めて申し上げまして、コロナ対策についてのまず皆様へのご報告、そしてお願いにさせていただきます。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,613KB)
【知事】次に2つ目のテーマでありますが、先ほど午前中、駒沢の方にまいりました。都内のオリンピック聖火リレーが今日から始まったわけでございます。全国46の道府県を巡った聖火がいよいよ東京に到着をいたしました。改めて考えますと、東京大会の原点、復興オリンピック・パラリンピック、そして平和の祭典だということでございます。コロナ禍の中で、懸命に努力を重ねてこられたアスリートの皆さん、その方々が一堂に会して競い合う。そのようなスポーツの力で、世界に向けて勇気や団結、連帯を示す。そのような大会になることを期待をいたしております。そしてまた、今日から始まりました東京における聖火リレーですが、オリンピックのシンボルであるこの聖火を掲げることで、平和、団結、そして友愛といったオリンピックの理想の体現、さらには開催国の全体に来たるオリンピックを広めるということでございます。聖火でありますけれど、もう皆さんご承知のとおり、昨年の3月の時点でギリシャで採火をされたもの。それが日本に運ばれて1年間大切に保管されてきた。そして3月25日(木曜日)に、福島県のJヴィレッジで聖火リレーが、グランドスタートしました。その時私も立ち会わせていただいた。ずっと日本、国内を回る長い旅をしていき、今朝、駒沢オリンピック公園陸上競技場でのお披露目式、そしてその聖火を聖火リレーアンバサダーで、大阪府で聖火ランナーを務められた、田口亜希さん。今日車いすで参加していただきました。田口さんから私がその火を受け取った。コロナ禍の厳しい状況、全国の皆様の強い想いと、そして様々な工夫で乗り越えて、聖火が繋がれて東京に到着した。その聖火ですけれども、東京2020公式応援団長が松岡修造さんです。松岡修造さんに託しまして、本日のセレモニー会場であります町田シバヒロの方に運んでいただきました。先ほども、聖火リレーのこのサイトがありますから、町田におけるトーチキスの場面をライブで私も確認をさせていただきました。そしてこの聖火リレーですけれども、今日から、オリンピックの開会式が行われるのが7月23日です、金曜日になります。この15日間開催されるわけでありますけれども、都内の第一ランナーはランタンを運んでくださった松岡修造さん。松岡さんをはじめ、聖火ランナーの皆さんが、年齢も、それから性別も、職業も、障害のある、なしも、そしてまた国籍も超えて、実に様々な方々が担ってくださいます。それぞれの想い、聖火に込めてオリンピックスタジアムに向けて、しっかりと繋いでいただきたいと思います。このランナーの皆様によるトーチキスなどによって聖火を繋いでまいります。申し上げましたように、インターネットでもライブで中継しておりますのでご覧いただいて、またアーカイブになりますので何度でもご覧いただければと。ぜひご自宅でお楽しみをいただきたいと存じます。今日の聖火リレーでありました。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)
【知事】3つ目、全く違うテーマになります。パンダです。上野動物園のジャイアントパンダについて、お知らせをいたします。先日もお伝えしました上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンの双子の赤ちゃん、現在の状況をお伝えします。だいぶパンダらしくなってきましたよね。赤ちゃんの性別なんですけれども、これまでもなかなか分からなかったということでありましたが、1頭がオスでした。もう1頭がメスでした、ということで、体重の方はそれぞれ331gと319 g、状態は良好でございます。2頭ともだんだんこの体の黒い模様なところが、濃くはっきりとしてきてます。そして名前ですけれども、赤ちゃんの状態が安定した時期に、募集を行いたいと考えております。皆さんと一緒にぜひ親しみやすい名前を決めていきたいと思います。赤ちゃんがすくすくと成長して、皆さんにお披露目ができること楽しみにいたしております。こちらがオス、こちらがメスということで、お子さんと一緒にどんな名前がいいかなあ、ということなどもお考えいただき、また公募の形になると思いますので、ぜひかわいいお名前考えていただきたいと思います。ということでコロナ、オリンピック、そしてパンダと今日は3つのテーマでお伝えさせていただきました。
(詳細は、建設局にお聞きください。)
【記者】(朝日新聞・岡戸記者)知事ありがとうございました。幹事社の朝日新聞から2点ほど質問があります。まず、緊急事態宣言が発出に伴って、来週から再びアルコール提供を伴う飲食店などへの休業要請が出されます。一方でですね、今も出てる時短要請とか、アルコールの提供時間を守らない店が各地で見受けられます。一部の飲食店が要請を守らない理由として挙げているのが、協力金の支給が滞っていることです。再度の休業要請に当たって、最大の課題となるのが実効性の担保だと思いますが、そのためにどう、協力金支給をスピードアップしていくおつもりか、お考えをお聞かせください。
【知事】ではまず、その点につきましてでありますが、今回も誠に恐縮でございますけれども、お酒を提供される飲食店の皆様方には、さらに解禁したばかりで、また出戻りという話になります。ご負担をおかけすることになります。ただ一言、解禁といっても二人で、そして90分で午後7時までという、そういう制約ではありましたが、一旦ちょっとほっとされたところにまた戻っていただくということ、極めて恐縮ではございますが、今の感染状況、そしてまた先ほどの国の方の研究などを見ましても、やはりここが決め手ということになろうかと考えております。そしてこの点につきまして、協力金の支給が遅いということを、かねがね言われていたわけでございますけれども、しかしながら、これにつきましては、例えば4月分の協力金については約9割処理済になっておりますし、はっきり申し上げまして、他の都市よりもよりスピード感を持って対応してきたかと思います。ただ、やはりお店の方々にとっては死活問題ということもございます。それで審査の完了までの日数をできるだけ早くしようということから、審査のスピードアップを図りまして、現在では4日で審査を行っているということであります。それから今日も西村担当大臣が、いかにして早く協力金がお手元に届くように、先払いのような形はできないかと、昨日おっしゃってたことだと思いますけれども、それらも今、国の方でまとめておられるということで、やはりこの段階は極めて重要ですから、協力いただける体制を、できるだけ速やかに作っていきたい。そのことを国の方ともしっかり連携しながら、実効性ある協力金の体制作りを進めていきたいと思います。
【記者】ありがとうございます。もう1点がですね、4日(日曜日)に投開票のあった東京都議選についてです。結果なんですけども、自民、公明が過半数に届かず、知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が自民党に迫る30以上の議席を獲得しました。こうした都議選の結果をどう受け止めてらっしゃるかとですね、関連で、知事は選挙戦最終日の3日(土曜日)、都民ファーストの会の候補者を激励に回りました。最終日にこの都民ファーストの会の応援に入った理由を教えてください。
【知事】はい。その前に体調崩しまして、入院をしている間も皆様方からご心配のお声をかけていただきまして、お励ましもいただきました。この場をお借りして、その間休んだことに対してお詫びを申し上げると同時に、お心遣いいただいたことに心から感謝を申し上げたいと存じます。そういう中で最終日になりましたけれども、その日はまず溜まっておりました公務もございまして、それを行った後に、要望のあった、要請のあった候補者の元へ、何人か激励に回らせていただいたということでございます。結果は都民の皆様がお決めになることでございますけれども、これまでも受動喫煙の防止など、また様々な条例を作ったりということで活動されてきた方々が、当選を果たされて来られて、また、都政で活躍されることを期待をいたしております。
【記者】幹事社からは以上です。質疑応答に移ります。知事から指名を受けた方はですね、社名と氏名を名乗った上で質問してください。お願いします。
【記者】時事通信の斉藤です。オリンピックについてお聞きします。昨日の五者協議で発表された共同ステートメントですけれども、感染状況などに大きな変化が生じた場合には、速やかに五者協議を開催し、観客についての対応を検討すると書かれています。この点、観客のみ触れておりますけれども、感染状況や医療提供体制がさらに悪化したとしても、大会の開催自体はあくまでも続けるということなのでしょうか。今後の大会中止の判断ということは、あり得ないということなんでしょうか。お考えをお願いします。
【知事】安全・安心な大会を開催をするということは極めて重要であります。そして先ほども申し上げましたように、スポーツの力で、そしてコロナ禍で世界中がうつむいてきた、この中でスポーツの力をもって、また報道されます、それらの競い合い、これらを見ることによって世界中40億人の方が、毎回ご覧になるということでございます。そういう意味で安全・安心な大会を進めていくということについては、IOCも、またその後のパラリンピックのIPCも、国、組織委員会、そして当然私どもも同じ思いでございます。しっかりと安全・安心な大会をすべく進めてまいります。項目の中にそういう、この数行があるということで、状況を見ながら観客について、この五者協議を開催することもあるという、そのような内容だというふうに理解しておりますけれども、より好転をするということも期待をしながら、それらによって観客の扱いをどうしていくのかという点について議論をすると、そのように私は理解をいたしております。
【記者】大会の開催形式もっと規模を縮小するとか、そういうことも検討をこの五者協議の中ではされないのでしょうか。
【知事】観客についてのどういう対応するかということ、その点に絞って協議をするという、そのように私は理解しております。
【記者】わかりました。
【記者】(フジテレビ・小川記者)すいません。フジテレビです。またコロナ関連なんですが、西村大臣が酒の提供を続ける飲食店の情報を取引先の金融機関と共有して、金融機関から働きかけるよう関係省庁と調整しているような旨の発言があったんですが、この発言について、小池知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
【知事】今回、緊急事態宣言を政府が決定されるに当たりまして、西村担当大臣ともよく連絡をとっております。先ほどの50代問題なども、それらのことを取り入れて、今回の基本的対処方針の方にも盛り込んでいただいているということであります。やはり法律的にそういった政令などにお書き込みいただくことは、やはり現場を担う者といたしましては、やはり動きやすくなってくる。また説得をしていただきやすくなる、ご理解をしていただきやすくなるというふうに考えます。また西村担当大臣、やはりこの緊急事態宣言は極めて重要な、そしてまた効果を上げていくという思いは、私も同じでございます。どういう形で進めていくのかについて語られたものかと思いますけれども、その思いは、やはりこの急所である飲食の部分をどう締めていくのか、絞っていくのか、この点について言及されたものだというふうに思います。そういった色々な形で皆様方ご協力いただけるようにすべく、また赤澤副大臣も、この飲食店について認証制度も含めて、また情報のそれぞれ、利用者の方々からの情報も募るなどなど工夫もしておられ、やはりポイントを絞りながら、このワクチンの加速と、それからこのコロナ、デルタ株の広がりと、このせめぎ合いの中で、どう効果を出していくか、そういう思いでおっしゃっているのだというふうに理解しております。
【記者】東京新聞の小倉です、よろしくお願いします。都議選中の無免許の人身事故が発覚しました都民ファーストの会の木下議員なんですけれども、いまだに都民に対してきちんとした説明がされていません。今日も都庁に電話などの抗議が来ているそうです。知事は都民ファーストの会の特別顧問でありまして、選挙戦最終日に先ほど話出ましたけれど、木下議員の激励にも行かれました。顧問として、またあの都民ファーストの元代表として、木下議員がどう身を処するべきか、議員辞職をするべきかどうかなど、改めてお伺いします。
【知事】今回、無免許で、かつ事故を起こされていたという、そういう報道を聞いて私も大変驚きました。候補者として、また選ばれる者として、その行為はどうであったのか、より客観的に自らをしっかりと見つめていただかなければ、それは有権者に対して、極めて失礼だというふうに思います。そして、報告が遅れていたことに対しても、非常にそのことを一つとりましても、いかがなものかと思います。やはり自らをいかに律するかっていうことを問われておりますし、またこのような事例が、例えば政治に対しての、この信頼を欠くものに繋がっていくということは極めて残念でございます。出処進退は自らが決めるということですけれども、新しい会派を作るという出処進退という、そういう選択肢があることに私は大変驚いたところでございます。自らを律することが重要だというふうに考えております。
【記者】有権者の負託を裏切ったっていう部分があると思うんですけれども、そこは議員辞職も含めて考える必要があるんではないかという。
【知事】まず自らを客観的に見つめ直して、どうすべきか、その判断をすることが、今1番重要ではないかと思っております。
【記者】ありがとうございました。
【記者】産経新聞の大森です。よろしくお願いします。知事はかねて東京大会について、東京だから開催できたんだということを世界に示したい、ということをおっしゃってきました。今回残念ながら無観客ということになってしまったわけですが、こういう中で、知事としてはどういう、東京ならではの大会というのは、どんな形に作っていけるというふうにお考えでしょうか。
【知事】はい。この無観客というのはこの間、東京においても、また他の都市においても、さらには世界においても、このところ無観客という競技が、いくつか国際的な大会でも、開かれてきたことは事実であります。アスリートにとりましては観客も、その大会の大きな役割を担っているものだと思いますので、その意味では無観客ということについては、この間、それで行われた国際競技などもあったとはいえ、それは極めて異例なことになろうかと思います。コロナがそもそも異例であって、この世界のこの様相はコロナによって大きく変わった。そういう中でオリンピックという大会を、国際的な大会を行っていくということは、色々前例の無いことばかりになろうかと思います。一方で、私自身、小学校だったですけれども、関西の方でテレビでアベベ選手が走り抜けるシーンをいまだに覚えているところでございます。今の放送技術などによって、色々な見せ方、色々な楽しみ方、それを工夫しながら、ある意味、東京だからできたんだよねというような技術も工夫しながら作っていく。そういうある意味チャレンジだというふうにも考えております。それが世界に、また今回は時差がある中で同時に配信をするということもございますので、テレビを通じて繋がっていくということが、世界の連帯感、一体感、そういったことを醸し出す、それらの意味で初めての大会になるのではないかということであります。色々な工夫をしていく必要があろうと思います。それはIOCもそういった方向で色々準備もされておられますし、日本の組織委員会も、そういった新しい形のオリンピックということの提唱ということも考えておられる。ぜひとも無観客を越えて、この世界70億人が観客だという、そのような大会に繋がっていければというふうに考えております。
【記者】ニッポン放送の宮崎です。よろしくお願いします。今のオリンピックの観客数についてなんですけれども、パラリンピックに関しては、オリンピック閉会後に決めていくということなんですが、知事の想いとしてはですね、パラリンピックの観客を入れる、入れない、お聞かせいただきたいのと、先ほどワクチンの接種率が東京都内8月下旬には4割に達してくるということもですね、感染状況におそらく影響してくるかなと思うんですが、パラリンピックの開催期間中の、パラリンピックの観客数に対する知事の想いをお聞かせください。
【知事】はい、ありがとうございます。かねてより、パラリンピックの成功なくして、東京大会の成功はない、ということを何度も申し上げてまいりました。そして多様性と調和というのも大きなテーマでございます。障害のある方もない方も競い合って、そしてまた私自身、リオでパラリンピックの種目を拝見させていただいたときの、あの感動、いまだに忘れることができません。そういう意味ではパラリンピックを、それこそ安全・安心に開いていくと、開催をするという、そのことは2回目のオリンピックとパラリンピックの開催をする、世界で初めての都市という意味では、オリンピックの成功もさることながら、パラリンピックを多くの皆様方とともに進めることができたならば、それは大きな東京としてのレガシー作りになるというふうに考えております。パラリンピックの開催と、そしてまたパラリンピックの観客をどうするのかということは、まだ決まっておりません。それだけに、この8月20日(金曜日)ぐらいにはワクチンが4割行き渡るであろうという話、それらのことをパラリンピックに結びつけて言うならば、できるだけワクチンの加速をする、そして拡大をすることによって、安全・安心を確かなものにし、そしてまた、昨日もイスラエルやイギリスの例もご紹介をしておりますけれども、やはりワクチンの行き渡ることによって、感染者数が増えたとしても、亡くなる方が抑えられる、重症者が抑えられるといったようなことによって、医療提供体制が確保できるなど、これまでの数値だけではないこの見方もございますので、そういう意味では今回、昨日のモニタリング会議から、それぞれの病床の確保数や新規の陽性者数の欄だけでなく、1番下のところにワクチンの接種率も今回から加えているということでございます。ワクチンだけではありませんけれども、それらを総合的な力として、パラリンピックをぜひとも成功に導いていきたい。ましてやパラリンピックに参加される方々は、そもそもが脆弱な課題を抱えておられる方が多いわけでございますので、そういう中でも世界からのパラリンピアンが集まっていただける、そういう体制作りというのも大きなポイントになろうかと思います。それはすなわち、都民の皆様方も安心で安全な東京になる、そのことが必要だというふうに考えております。
【記者】観客を入れる、入れないについての知事の想いを。
【知事】はい。まだその決定の時期は少し遅らせるということが、昨日の五者協議の中で確認をされたところでございますけれども。それだけに。そこに至るまで皆さんのご協力とともに、このコロナの感染を抑えていくということ。これはパラリンピックのためというよりも、東京が安全な、また皆様方自身がコロナを増やさないと、そして抑えていくというそのことは何よりも重要なことでございますので、そちらの方に向かって、コロナを抑えるという目的のためにも、しっかりと進めていきたいと考えております。
【知事】違う。はい、女性です。
【記者】共同通信の清と申します。都議選に関連してお尋ねします。自民党の二階幹事長がテレビ番組で国会に戻るなら大歓迎だというふうに、知事の国政復帰を待望するかのような発言をされました。その受け止めと国政復帰への意思の有無についてお聞かせください。
【知事】そうやって二階先生からはいつもご指導いただいていることに対しては、感謝申し上げたいと思います。ただその国政に戻るっていうのも、私は国政からこの都政の方に出てきているわけでございまして、現在、知事職にあってコロナ対策、オリンピック・パラリンピックの真っ只中にあって、国政うんぬんについては、先日発言したことは無いって言ったら、考えたことがあるんじゃないかとか。まあ、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うで、皆さん色々ネタにしていただいてるようでございますが、頭の片隅にもありません。以上です。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)
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