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令和3年(2021年)10月8日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年10月8日)

知事記者会見
2021年10月8日(金曜)
14時00分~14時40分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 千葉県北西部を震源とする地震について

【知事】今日は3点お伝えをいたします。まず、昨日の地震でありますが、昨日の夜の10時41分頃、発生した最大の震度が5強、この地震で、都内で、例えば水道が漏水をした、日暮里・舎人ライナーの脱輪、それからターミナル駅での滞留などが発生をいたしました。現在まで、これ以外の被害などについての報告はありません。この地震によって怪我をされた方々に、心からお見舞いを申し上げます。
水道の漏水ですけれども、昨日、発生後、都の職員など迅速に対応して、既に復旧をしております。それから、駅前の滞留者については、地元の区の方に一時滞在施設がありますけれども、そちらの方、開設も依頼をし、速やかに対応をされたということであります。
それから、日暮里・舎人ライナーですけれども、日暮里駅から見沼代親水公園という駅がありますが、そちらに向かう1編成の先頭の3両が脱輪をしたというものであります。現在、脱輪した車両の収容、そして地上設備の点検補修を進めているところであります。その損傷の状況を確認することによって、どれぐらい復旧に時間を要するのかという確認をしますが、現時点では数日要するということも想定されながら、その間の代替輸送の確保に努めているところであります。
今日も会議で、気象庁の方来ていただきました。その際、これから1週間程度の間に、同等の地震が発生する恐れがあるという情報でありました。都民の皆様方には引き続きご注意をいただくこと、それからご自宅での備蓄の状況や、また改めて、何ていうんですか、つっかえ棒ていう、本棚とか、そういった家具などが倒れてこないような、そういう防災用品、手軽に手に入ると思いますので、改めてご自宅も確認をしていただきたい。これは、地震の場合はいつ何どき起こるか分かりませんので、例えば職場などもよく点検していただきたい。それから避難所までの経路、それから家族間で連絡をどうとるのかといったことも、改めてこの機会に確認をしていただきたいと思います。いつも申し上げているように、「備えよ、常に」ということであります。
(詳細は、総務局、交通局、水道局にお聞きください。)

2 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】続いて、コロナに関係しての私からの報告であります。まず、リバウンド、10月1日(金曜日)からリバウンド防止措置期間に入りました。それから1週間がたっております。感染状況、医療提供体制については、先週から1段階下がって、それぞれ黄色とオレンジ色となったわけであります。昨日のモニタリング会議でもありましたが、先生方から、通常の医療の制限を段階的に解除しながら、コロナ医療と通常医療の両立を図る必要があるというコメントをいただいております。こうした状況やご指摘も踏まえて、医療提供体制については、コロナ以外の通常医療を確保しながら、感染状況に応じて機動的に対応できる体制を確保することといたしております。今幸い、現在のような感染収束フェーズにあるわけですけれども、こちらのスライドに示しておりますように、新規の陽性者数であったり、増加比に沿って医療提供体制のレベルを、また段階的に引き下げることもあります。今回、レベル3、確保病床は6,651床ですけれども、レベル1、確保病床4,000床に引き下げるということにいたしました。そして、各地に設けております酸素・医療提供ステーションなどですけれども、これらも地域バランスや、その機能などを踏まえた規模としてまいります。それから、逆に、また感染が再拡大をするといった際には、それらの拡大の動向をしっかりととらまえながら、先手先手で必要な病床数を確保していくことが重要です。そのために、新規陽性者数、増加比の指標、その他入院病床や重症者用の病床の使用状況がどうなっているのか、また専門家の意見も必要です。これらを踏まえまして、感染状況に応じた病床数の確保に万全を期してまいります。
それからワクチンですが、10月6日(水曜日)時点のワクチン接種状況は、12歳以上の都民で1回目の接種を終えた方が76.0%になりました。2回目の接種を終えた方も、67.0%ということであります。都が設けております大規模接種会場、あちこちありますけれども、今回、予約なしでのワクチン接種を実施をすることといたしました。渋谷のNHKフレンドシップシアターのワクチン接種会場、それから東京駅の地下でありますけれども、行幸地下(ワクチン接種)センターにおいて、予約なしでワクチンが受けられます。これは明日以降、午後2時、14時から(午後)7時、19時の時間帯に予約なしでも接種が受けられる、ワクチンが受けられるようになりますので、ご利用いただきたいと存じます。また、現在、後楽園、東京ドームで5区合同のワクチン接種会場が設けられておりますが、その一部を活用しまして、10月18日(月曜日)からワクチン接種を行うことといたしました。接種対象ですけれども、12歳以上の都内に在住、在勤、在学しておられる方であります。引き続き、このワクチンの接種をさらに推進をしてまいります。
それから、保健所の支援強化についてであります。今後の感染の再拡大に備えまして、保健所の体制の強化のために積極的疫学調査などを担うトレーサー班の増員をいたします。今回新たに助産師を募集するもので、保健所における妊産婦への支援の強化になります。保健師、看護師をはじめとした会計年度任用職員、現在は114名配置をいたしておりますけれども、今回この保健師や看護師さんなど20名程度増員するほか、新たに助産師さんを5名程度採用をいたします。今日から早速、募集を開始いたしますので、それによって11月1日(月曜日)付の採用を予定をいたしております。資格を持ちの方は、ぜひお力をお貸しいただきたいと思います。よろしくお願いします。
さて、現在の新規陽性者数でありますけれども、減少傾向にあります。これもそれぞれの皆さん、ワクチンを打ったり、それから基本的なこの感染防止対策を進めていただいたり、事業者の皆さんもそれらに気を付けていただいたりということでございますが、一方で、感染症が流行しやすい冬に備えなければなりません。よって、ここで手を緩めることなく、さらにコロナを抑え込むということが重要になると。「感染しない、感染させない」というための行動については、ああ、今日も減ったねっていうことじゃなくて、引き続き、ここは抑えどころでありますから継続をお願いを申し上げます。その一助となるのが、前回からずっとお知らせしているこの「青いステッカー」であります。都が飲食店などを訪問を実際にしまして、感染防止対策を徹底しているということを確認した証と言えます。今回、この方、大食いアイドルのもえのあずきさんっていう方なんですが、この彼女のご出演でステッカーを紹介する動画を作成いたしました。ちょっとご覧いただきます。

(動画放映)

【知事】ということで、元気なアシストをいただきました。この動画の方は、今日から東京動画に掲載をいたしますし、またSNS、テレビのコマーシャルなどでも、今後、発信をしてまいります。お店を利用される際は、大声での会話とか長時間の飲酒などお控えいただいて、お食事中以外はマスクの着用を、徹底をお願いを申し上げます。コロナ対策リーダーそれぞれのお店に一人ひとり、また複数おられますので、その方がお声掛けをします。お客様ご協力くださいっていったような形で。安心な空間づくりのためにも、1番ポイントは、利用者の皆さんのご協力ということになります。よろしくお願いをいたします。
また、今はリバウンドを防ぐための重要な期間であります。感染防止のためには、いつも言っておりますけれども、手洗い、手指消毒、こまめな換気、基本的な対策、これを継続することであります。改めて日々の行動を振り返りながら、この基本を抑えた取組の徹底を、改めてお願いを申し上げます。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,989KB)
(「都大規模接種会場 運営方法変更(2553報)」はこちらをご覧ください。)
(「東京ドーム接種会場 ワクチン接種(2554報)」はこちらをご覧ください。)
(「保健所支援拠点の体制を拡充(2555報)」はこちらをご覧ください。)

3 高齢者向けスマホ利用普及啓発事業について

【知事】3点目ですが、高齢者向けのスマホの利用普及啓発事業、こちらの方を開始をいたします。いまやデジタルサービスを、スマホ、スマートフォンで利用するっていうのはもう当たり前になっております。都におきましても、イベント情報や防災情報の発信など、様々な行政サービスのデジタル化を加速させているところです。そのために、いやスマートフォンはよく分からないとか、触ったこともないとか、スマートフォンに不慣れな方、このシニアの方々を対象にしまして、日常の困りごとを解決する相談会など、都内の各所で実施をいたします。この事業のキックオフですけれども、政府の方で「デジタルの日」っていうのを定めているんです。10月10日(日曜日)そして11日(月曜日)、イチゼロイチゼロ、イチゼロとイチイチです、10月10日、そして11日。日、月になります。この2日間、この相談会を行うというものです。商店街やショッピングモールなど身近な場所を会場としまして、延べ34か所。そして、こちらの方はもちろんコロナ対策も徹底して開催をいたします。一斉相談会は、通信事業者やスマホのメーカーの方や、また日頃からシニアの方々にスマホを教えてらっしゃるNPO団体があるんです。そういった方々に相談員として参加いただくなど、まさに官民連携しての実施ということになります。これ予約いりません。地元の広報紙などで、どこでやっているかっていうのが確認できるかと思いますので、ぜひ気軽に立ち寄っていただきたい。このイベントを皮切りにしまして、今年度中にこの相談会、約200回実施をいたします。また、楽しみながら体験をして学ぶ教室形式の体験会については約750回、都内各所で実施をいたします。また参加した方で、ご希望があればスマホの貸出しも行うということで、こうした機会を通じて、ぜひスマホの便利さも知っていただきたいということであります。
(詳細は、デジタルサービス局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:387KB)
(「スマートフォン相談会&体験会」はこちらをご覧ください。)

4 上野動物園のジャイアントパンダの名前について

【知事】それから今日は、もう一つ、特別な情報っていうかお知らせがありますので、3項目プラス1ということで、パンダの名前です。6月23日(水曜日)に生まれたんです。上野動物園の双子のパンダ。生後107日を迎えました。元気にすくすく可愛く育っています。まずはちょっと最近の様子を動画で御覧いただきたいと思います。どうぞ。

(動画放映)

【知事】かわいいですよね、本当に。2頭とも体重は、あっという間に6キログラムを超えているんです。それから少しずつ、もう1回ぐらい流したらどうですかね、少しずつ、この歯も生えてきているんです。この双子ちゃんの名前を募集しました。8月7日(土曜日)から20日(金曜日)まで募集をしまして、合計で19万件を超える応募をいただきました。皆さんの思いのこもった名前を考えていただいて、感謝申し上げます。応募件数の多かった上位の名前の候補から、外部の有識者を含みます名前候補選考委員会。この審議を経た上でこの度、名前が決定をいたしました。それでは皆様お待ちかねの名前を発表します。まず、オスの名前の方からですが、シャオシャオ(暁暁)。暁、シャオシャオ。この名前は、夜明けの光が差して、明るくなっていくということを表しています。メスの方は、レイレイ(蕾蕾)であります。この名前の方は、蕾から美しい花が咲いて未来へとつながっていくということを表していると。シャオシャオとレイレイの組み合わせというのは、明るい夜明けから未来へつながるといったような意味もありまして、とても、何ていうんでしょうか、明るい名前になるのではないかと、とてもいい名前ではないかと思います。今もう、およそ生後6か月となる、ごめんなさい、およそ生後6か月になるのが来年の1月です。その頃には、お母さん、シンシンです、と一緒に上野恩賜動物園の西園の「パンダのもり」という新しいところがありますけれども、こちらの方で皆さんにお披露目できればと考えております。具体的な時期については、改めてお知らせをいたします。シャオシャオとレイレイ。このかわいい双子のパンダに会える日、もうしばらくの間お待ちいただければと思います。この詳しいことにつきましては、この後、上野動物園の方からもお伝えをいたします。ということで、今日は3プラス1でお伝えをいたしました。
(詳細は、建設局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:373KB)
(「ジャイアントパンダ 双子の名前決定」はこちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。10月幹事社のTOKYO MXの白井と申します。知事に3問質問あります。まず1点目が、こちらのパンダのお話なんですけども、昨今のコロナ禍の中、久しぶりの明るいニュースかなというところもあるんですけども、この2頭の名前について、小池知事が最初に聞いて受けた印象はいかがだったでしょうか。

【知事】そうですね、漢字で見れば余計、何か明るさっていいましょうか、それから蕾という言葉が二つ重なって、名前「レイレイ(蕾蕾)」という、やはり漢字で見ると余計、何ていうんでしょうか、明るさっていうのが伝わってくるんじゃないかなというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。2問目なんですけども、地震について伺わせてください。今回の地震で日暮里・舎人ライナーの運転の見合わせでしたり、水道管の漏水の被害などありましたが、知事は今回の地震を受けて、東京都の地震の災害に対するこのウィークポイントであったり、課題をどのようなものがあるとお考えでしょうか。

【知事】東日本大震災以来の震度5を超える地震ではありましたが、水道の漏水、日暮里・舎人ライナーの脱輪、それからターミナル駅で帰宅できない方の滞留というような、実際に課題っていいましょうか、問題が生じました。ただ、幸いにして大きな被害には至らなかったということかと思います。水道なども、いち早く空気弁の調節などで問題解決ということでありましたし、現場を支える力っていうのは、また改めてすごいものがあると、強靭なものがあるというふうに逆に感じたところです。社会生活支えるインフラに甚大な被害が出た場合には、非常に多くの方々に長期間にわたって大きな影響を及ぼすことになるわけでございますが、そういった場合も、自助、共助、公助と、それらを組み合わせて、そしてお互いにしっかり対応するということは、改めて必要だなということを感じたところであります。改めて、先ほども申し上げましたように、家具が倒れないようにとか、それから水の確保であるとか、それから地域住民や帰宅困難者などへの支援など、改めて見直しをお願いをしたいと思います。昨日のていうか、今は季節が穏やかであるということから、これが冬の寒い季節だったら、皆さんタクシー待ちなども大変だったと思いますし、また、ある意味、現在もリバウンド防止(措置)期間ということで、飲食店も時短をお願いしているということで、時間的にも、微妙にその辺の帰宅困難者を抑えている部分もあるのではないかと思います。それから朝も、交通機関の運行の関係で大変な行列ができて、皆さんソーシャルディスタンスを取りながら、列を作ってらしたわけですけど、改めてBCP、どういったときに、早出の人と午後出の人と、それらは逆に分散をさせるということを、それぞれの組織、企業など、そういったところで改めて確認しておくことが、結果として、皆さんのエネルギーを大切に守るということにつながるのではないかなと、改めて今回の地震で確認ができればと思います。また、気象庁の方がおっしゃっているように、これがまた1週間程度の間にまた起こりかねないということをおっしゃっていました。よって、この間に改めてそういった点検をしていただければというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。では最後の質問です。リバウンド防止期間についてお伺いします。昨日、モニタリング会議で感染状況と医療提供体制、どちらも警戒レベルが引き下げられましたが、リバウンド防止措置期間の発表の際にですね、感染状況によっては期間の終了の前であっても、措置の緩和をすることがあるとしていましたが、現時点で措置を緩和するお考えがあるか聞かせてください。

【知事】はい、昨日のモニタリング会議でもいくつかの専門家の方々から、先生方からも、またこれまでも色々なアドバイスいただいております。ポイントは今のうちにコロナをさらに抑え込んで、新規陽性者数を減らすことが一つ。それから、重症の患者数ですけれども、徐々に下がっております、ちょっとまた戻ったりしますが。それから現状は、重症になった方が、例えば人工呼吸からの離脱など少し時間がかかっているんです。ということは、その分、医療現場の負担が長期化しているということになります。それらのことも勘案しての判断が必要になってくるかと思います。ただ、ワクチンの接種が、このところの数字を見ましても、大変、東京都で64歳以下の接種率については非常に進んできて、今日も、予約無しのワクチン接種についてお伝えをしました。希望される方も各所、この都のホームページなどでワクチン接種会場などお知らせをしておりますし、それぞれお住まいの自治体でも引き続きワクチン接種を行っておられますので、ぜひ希望される方はお早めに打っていただければと、このように思います。これらのことを総合的に進めることが、リバウンド防止(措置)期間の実効性を、この間の措置の実効性を高めることになるかと思います。基本的には総合的な判断ということになるかと思います。

【記者】ありがとうございます。では代表からの質問は以上です。知事から指名のあった方は、会社名と名前をおっしゃってからご質問ください。

【記者】ニッポン放送の宮崎です、よろしくお願いします。先ほどの幹事社の質問にも関連するんですけれども、昨日の地震についての帰宅困難者の対策なんですが、私たちの取材でもですね、駅構内で大勢の方が滞留したり、また一夜を駅構内で明かしたり、それから、路上飲みをしてたむろしている人たちなんていうのもたくさん見受けられました。今回、東京都の方の総合防災部のツイッターなどでも、一時滞在施設についての情報発信などされてはいたんですが、こういった施設があったのを知らなかったという人も多くてですね、こういった必要な人に必要な情報を届けるといった対策というのが、今後、検証の余地もあるのかなというふうに思うんですが、その辺り知事はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

【知事】はい、様々な方法で発信もしているかと思いますが、より到達する発信方法についても考えていきたいと思います。一方で、東京都帰宅困難者対策条例というのも作られております。無理をして帰らないとか、おうちに帰らないとか、帰宅を、むしろ帰ることが全てではなくて、そこをちょっと待って、会社に戻るとか、そういった抑制策なども、この条例で既に定めているところですので、改めて、それぞれの組織の方々もそういう体制についての見直しや、また、それぞれの、例えば会社でもって、食料とかそういった備品、防災の備品なども備えることにもなっておりますので、それらをこの際確認をしていただければ。また、そういうことになっているんだということを、改めて皆さん確認をしていただきたいと思います。BCPということは、もう何度も申し上げているわけでありますので、これを機に私どもの発信の強化と、それから実際にそれぞれの行動、こういう時にはどうするのかということを、良くお互いに理解をしていくということが必要なんだと、そのように考えております。

【記者】読売新聞社の菅原です、よろしくお願いします。先ほど知事からもですね、感染症が流行しやすい冬にかけてコロナを抑え込むことが重要だとのお話もありましたけれども、専門家からは、これから冬にかけて新型コロナだけではなく、インフルエンザとの同時流行を懸念する声もあがっています。知事のお考えや、今後の対策などがあれば伺わせてください。

【知事】はい、そろそろインフルエンザの接種、ワクチンの接種も始まっているかと思います。インフルエンザ、去年はっていうか、前のシーズンは、インフルエンザがいつもの1,000分の1に減ったんです。驚くべき状況になったと思います。確か60何件ぐらいで、感染者数が。毎年6万人とか10万人とかの単位で出るんですが、定点観測ですけれども、これは。それが、去年っていうか、昨シーズンは60何人っていう、本当に目を疑うようなそういう数字でありました。逆にかからなかった分、今度かかりやすいんじゃないかとかっていう専門家の声もあります。そういった意味で、ワクチンそのものは例年並みの量は確保されていると聞いておりますので、こちらの方も備えていただきたいと思います。罹患した場合に重症化するリスクが高いのは、やはりこれも高齢者ですので、積極的に接種を受けていただければ。ワクチンとワクチンの、コロナのワクチンとの合間みたいなことになるのではないかと思います。よって、備えていただきたいと思っております、両方。

【記者】(フジテレビ・小川記者)二つ教えてください。一つ目が、今の防災の件なんですが、東京都は「東京防災」という本以外に、女性向けの「東京防災」というのを作っていて。

【知事】そうです。

【記者】今回の、特に夜中のこういう遅い時間帯に大きい地震が発生した場合に、女性向け東京防災で特にこういうところを活用した方がいいんじゃないかっていうところをお伺いしたいのと、もう1点が、連合の会長に初めて女性が選出されました。なかなか、女性があまり会長になる組織というイメージがない組織だったと思うんですが、改めまして、そういった女性の会長が生まれたっていうことについての受け止めもお願いします。

【知事】はい、いいご指摘です。黄色い表紙の「東京防災」は様々、防災対策が盛られている、ブックレットになっております。ぜひ改めて、この際、確認していただければと思いますし、ピンクの表紙の方は女性や子供さん向けになっています。改めて、ピンクの女性を中心にした防災対策、これを改めて確認していただければと思います。乳児用の液体ミルクなども防災用品にもう加わっておりますので、これらについても、ご自宅での備えや、また備品としての備えをしっかりとしていく必要があると思っております。
それから連合ですけれども、先ほどの、先日の定期大会で初めて、芳野さんという女性が会長になったということ、私はまず大変嬉しく思っています。働く女性の思いを、やはり組合の方、全体の組織ですから、全国組織ですから、そこにトップとして届けられるっていうのは非常に大きな意味があると思います。これから女性が働くということに対しての働き方改革から、それから様々な賃金の格差であったり、そういったことを、とにかくトップになられたわけですから、そういう意味で女性全体のガラスの天井を破っていただければというふうに思って、大変期待をいたしております。

【知事】帰宅困難者。

【記者】新宿新聞の喜田です。先ほど知事の方でも、いみじくもね、これが冬の寒い時だったらどうなんだろうかなということがね、提起されましたけれども、まさに気候のいいときばっかりではないです、地震が来ますが。そのときにですね、駅に向かって皆さんが歩いていくわけですけれども、駅の周辺のですね、超高層ビルなり、高層ビルなりにですね、広いロビー階ってのがあるんですよね、玄関口ですね、そういう場所をですね、避難場所として、一時避難場所として活用できないかということを考えていらっしゃらないのかどうか、私はいつも疑問に思っております。ぜひその辺の活用の案をですね、具体的にお見せしていただければなと思いますけれども、そういうことについてはどうお感じになってますでしょうか。

【知事】はい、これは以前から一時滞在施設の確保ということで、課題として様々取り組んできております。今回は一時滞在場所として、足立とか港区が3か所ほど小学校などを開放して(正しくは、港区、荒川区及び足立区が開設)、そこに留まられて夜を過ごされたと思います。そして、都立の施設につきましても、これも有効に活用するということで、それぞれの自治体との連携ということも必要になってきます。それから、今ありましたように民間の施設につきましても、公的な施設だけでなく、民間事業者に一時滞在施設の確保の協力も求めているところであります。それぞれ企業によって、その建物によってご協力をいただいている、その輪が広がっているというふうに考えております。

【記者】92万人という東京都の予測で、帰宅困難者が溢れるということが予測されているわけですけれども、今現在ですね、聞くところによりますと、東京都の方では44万5,000人分の備蓄が用意されているというふうな話を聞いております。この対策がですね、なかなか進まない。オリンピックの前からもこれ言われていたんですが、なかなか進んでいないように思うんですが、何が原因だっていうふうに思いましたでしょうか。

【知事】こういう防災対策というのは、まさしく自助、共助、公助といった連携が必要だというふうに思います。ご指摘のように一時滞在施設については、約45万人分の施設等が確保されているところです。さらなる確保を進めていくために、さっきの民間事業者の協力、それから備蓄品の購入費用に対する補助、そして、一時滞在施設運営の懸念の払拭のためのアドバイザーの派遣などを行っているところであります。それぞれの施設の確保を進めると同時に、さっき申し上げたように、うちに帰らなくちゃ、家族は大丈夫かしらという気持ちは分かりますけれども、無理無理帰ることが、これによる交通、大体そういうときは交通機関も止まる可能性もあるわけですから、むしろ、時と場によりますけれども、そういうふうに企業、会社に戻るとか、職場に戻るというような判断をされるというのも、一つ案だと思います。様々な施設を有効利用、活用をしていくことで、都民の皆さんの安全と安心の確保につながるというふうに考えております。

【記者】お答えありがとうございます。一つだけ、もう一つだけですね、民間の超高層ビルのロビー階というものについて、避難施設として考えられないものなんでしょうか。

【知事】いや、今だからお答えしたとおりであります。民間の方々のご協力を得やすくするための様々な工夫もしておりますし、それぞれ企業についても、社会的な存在としてのご協力を得られればというふうに考えております。以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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