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令和4年(2022年)3月4日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年3月4日)

知事記者会見
2022年3月4日(金曜)
14時01分~14時37分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、今日の定例記者会見始めさせていただきます。
まずコロナであります。今日は主に3点、私の方からお伝え申し上げます。昨日モニタリング会議を行いました。感染状況、医療提供体制、引き続き赤という最高レベルにとどまっております。そして専門家の先生方から、年度末に向けた人の移動が増えるということ、歓送迎会とか卒業式とか入学式とかそういう、入学式はその後ですけれども、色々人の移動が増えることへの懸念、それからオミクロン株でBA.2の影響、まだこれ色々と研究段階、分析段階ではありますけれども、感染再拡大への警戒など、このような専門家のコメントをいただきました。入院患者さんや、重症の患者さんの数がまだ高い水準での推移になっておりまして、依然として厳しい状況であるということです。現在、国において、今まさにing形ですが、3月6日(日曜日)を期限とする、まん延防止等の重点措置の延長手続が進められているところで、これを受けて、都としての対応など、改めてお示しをすることとなります。また今日この後、色々な手続の後で開かせて詳しくお伝えをいたします。
改めてですが、オミクロン株であろうが、BA.2であろうが、これコロナということで感染症、ウイルスであります。ご自身、感染から守る、ご家族を守るということは、基本的な感染防止対策の徹底が重要で、もう何度も申し上げているので分かっているとおっしゃるかもしれませんけれども、日々の行動も振り返りながら、是非、対策、状況の点検、自分はどうだろうか、家族どうだろうか、手洗いも以前は本当に石鹸を選んだりとか、色々されたと思います。改めてよろしくお願いいたします。
それから武器であるワクチンですけれども、現在の感染状況を大きく改善する効果が期待できるゲームチェンジャーであります。いわゆるブースター接種、3回目の接種を加速しておりまして、都は14か所、今ご覧いただいておりますけれども、14か所の大規模接種会場などでの接種を実施をいたしております。都のホームページ上での予約受付を行っておりますし、また公式Twitterなどでも最新情報を、ご覧のように確認ができるようになっております。是非この接種の方、この機会にご検討いただきたい。それから、長期間にわたってのこのご迷惑、皆さんに負担をおかけしているわけですけど、感染拡大を一層抑制をして、医療提供体制への負荷を軽減をしていくというそのために、引き続き、事業者、行政、都民、気持ちを一つに取組を推し進めていきたいので、ご協力方よろしくお願いを申し上げます。これが1点目であります。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:419KB)
(「ワクチン会場開設・対象者拡大(2952報)」は、こちらをご覧ください。)

2 ロシア・ウクライナ情勢にかかる都の対応について

【知事】2点目は、ウクライナ情勢関連でありますけれども、都の支援策についてであります。言うまでもなくロシア、そしてウクライナというのは大変な資源、小麦などの穀物や天然ガス、原油、アルミなど資源の大きな生産地であるわけで、事態が長引くことによって、市場がこの懸念によって、安定供給への懸念が広がることによって、市場の上振れということ、急上昇ということが危惧されているわけであります。また、ロシアとの取引、そして決済の停止に伴う資金繰りの悪化ということも懸念をされております。こうした重大な影響の発生、いわゆるこれはプーチンショックというべき事態だと思うんですけれども、国と連携しまして、企業経営、そして都民生活、しっかりと守っていく。そのために昨日、国に対して緊急の要望を行ったところでございます。都としても、既存の施策に加えて、新たな支援策を用意をいたします。そして、影響を受けやすい中小企業を守っていくということです。この中小企業の資金繰りを支えるために、新たな融資メニューを作ります。そのほか、農林水産の事業者向けにも貸付制度をスタートいたします。また、製造業で光熱水費を減らす工夫を後押しをする。そしてまた様々な業種で、この際改めて、省エネ対策を進めていただく。そして経営の効率化もできるように、そのための支援をしてまいります。さらにロシアと貿易を行って、取引を行っておられる企業、中小企業もあろうかと思います。非常にロシアとの取引が困難になったという、そういった企業の皆様方には、新たな販売や仕入れのルート作りの支援もしてまいります。あと漁業者ですが、漁業者の燃料費の負担軽減を図ること、そして、農家に対して肥料の価格高騰を踏まえた対策を助言をするなどなど、きめの細かいサポートをスタートいたします。今後の実体経済や都民生活への影響が、これが長期化することも見据えながら、更なる対策についてスピード感を持って、全庁一丸となって取り組んでまいります。ここは、政策企画局と産業労働局が担当をいたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:266KB)
(「原油価格高騰等対応緊急サポート事業」は、こちらをご覧ください。)
(「原油価格高騰等 中小企業への専門家派遣」は、こちらをご覧ください。)
(「団体向け原油価格高騰等対応支援事業」は、こちらをご覧ください。)

3 北京パラリンピックの開幕、東京マラソン2021の開催について

【知事】次に、スポーツに関連して2点お伝えをいたします。1点目ですけれども、今日から北京パラリンピックが開幕ということで、もう開幕のときから大揺れになっていますけれども、この大会には、支援、都が支援してきた東京ゆかりのパラアスリートの皆さん、ご覧いただいてる皆さんです。8名いらっしゃいます。そして選手を支える東京パラスポーツスタッフ、こちらは2名も出場することになっておりまして、この間も一生懸命、鍛錬を積み重ねてこられた選手の皆さん方です。活躍、大いに期待をいたしております。都におきましては、選手のプロフィールや冬季競技の魅力をSNSとかWEBサイトなどを通じて発信をしますので、観戦と応援を呼び掛けてまいります。ちなみに、ちょっと御覧いただきたいんですが、先ほどご紹介した東京ゆかりパラアスリートのお一人で、今大会でも活躍が期待されるアルペンスキーの森井大輝選手、スゴ技ちょっとご覧いただいて、大会への期待を盛り上げていきたいと思います。どうぞ。

(動画放映)

【知事】すごいですよね、このスピード感。こちらの、今ご覧いただいたのは、TEAM BEYONDというサイトがあるんですけれども、TEAM BEYONDで検索していただくと、パラアスリートの皆さんのすごいパワー、魅力をご覧いただけるかと思います。そして北京パラリンピックの方ですけれども、パラ応援大使の村岡桃佳さん、選手です。日本代表の選手団の主将として、アルペンスキーに出場されることになっていますが、本当に見どころ満載になるかと思います。東京2020大会に続いて、冬季大会でも自らの限界に挑戦するパラアスリート、一緒に応援していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それからスポーツの関連で2点目です。明後日の日曜日、6日ですが、東京マラソン2021が開催をされます。ご承知のように、コロナの影響で一昨年はエリートランナーのみで開いて、そして昨年は、そもそも開催出来ずに延期になったということであります。一般ランナーが今回参加されるわけですけれども、その大会としては3年ぶりの開催となります。大会の主催は、東京マラソン財団。3密を回避するために定員を縮小しまして、またスタート時間を4回に分散をします。また、ランナー全員のPCR検査を行うなどなど、専門家の皆様方の知見なども踏まえて、徹底した感染症対策を講じてまいります。ランナーの皆さんは本当に楽しみにされていると思いますけれども、安全な大会実現のためにも、皆様の協力が不可欠でありますので、よろしくお願いいたします。また、少しでも体調に不安のある方は、久しぶりだと力まずに、申し訳ありませんが、大会前、大会中に関わらず、決して無理しないでいただきたい。また、フィニッシュした後は感染リスクを高める行動を避けていただいて、まっすぐ直帰、ご帰宅をお願いをいたします。都民の皆様方は、沿道での観戦、そして応援、こちらの方をお控えいただけるようお願いいたします。是非ご自宅で、テレビなどで観戦をしていただきたいと思います。ランナーの皆様、ボランティアの皆様、応援される全ての皆様方、ご理解、ご協力によってこの東京マラソン、安全に開催をして、東京を元気にしていきたいと考えております。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,422KB)
(「みんなでパラアスリートを応援しよう」は、こちらをご覧ください。)

4 「東京都平和の日」について

【知事】もう1点あります。3月10日(木曜日)です、来週です。3月10日(木曜日)が、「東京都平和の日」となっております。77年前の3月の10日にありました、10万人ともいわれる尊い命が奪われたのが東京大空襲、その日になるわけです。毎年この日に墨田区の都立横網町公園内の東京都慰霊堂で、都内戦災並びに関東大震災の遭難者春季慰霊大法要が行われております。新型コロナウイルス感染拡大の防止のためにも、今年も規模を大幅に縮小して実施をされます。3月10日(木曜日)は大法要に参列いたしまして、尊い生命、奪われた全ての御霊のご冥福をお祈りすることといたしております。
その後、同じ日ですが都庁の第一本庁舎の大会議場にて、第32回の東京都平和の日記念式典を執り行う予定といたしております。多くの都民の尊い犠牲、そして先達たちの懸命の努力の上に築かれた今日の平和であります、繁栄であります。これらをしっかりと次の世代に引き継ぐ誓いを申し上げるという、そういう式典になります。この式典もコロナの観点から、感染拡大防止の観点から規模の縮小、それからライブ配信で行います。都民の皆様方には犠牲となられた方々に哀悼の意をささげると。式典開始の午後2時に合わせまして、1分間の黙祷をお願いをすることとなっております。
以上、合わせまして4点、私の方からお伝えをいたしました。それでは、よろしいですか。
(詳細は、生活文化局、建設局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:73KB)

質疑応答

【記者】ありがとうございました。

【知事】共同通信、伊藤さん、今月の代表ということで、幹事社よろしくお願いいたします。

【記者】(共同通信・伊藤記者)ありがとうございました。それでは、幹事社の方から3点まとめてお伺いします。1点目はまん延防止等重点措置についてです。政府は本日、東京など18都道府県について、まん延防止等重点措置の21日(月曜日)までの延長を正式決定します。知事は、医療提供体制やワクチンの接種状況など、措置を解除するための具体的な基準を明確にするよう政府に求めていますが、今後、都として、どういう状況になれば国に解除を要請するのか、独自の指標を設けるお考えはありますでしょうか。
2点目です。2点目はウクライナ情勢をめぐる核共有の議論についてです。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、アメリカの核兵器を国内に配備して共同運用する核共有政策の議論を始めるべきだという声が一部であります。政府は非核三原則堅持の立場から議論を否定していますが、知事のお考えをお聞かせください。
3点目、参院選についてです。都民ファーストの会の荒木代表が、夏の参院選に東京選挙区からの出馬を表明しました。知事の受け止めと、どのような形で支援されるご意向なのかお聞かせください。以上です。よろしくお願いします。

【知事】それでは最初に、コロナに関連して、まん延防止等重点措置解除の際の基準等でありますけれども、基準についてはまず、国の方にまずは解除基準を明確にしてもらいたいということと、あとワクチンの追加接種、ブースター接種、これの進捗などが直接関連してくるかと思いますので、これが医療逼迫の改善につながるということも期待されておりますので、こういった数値や考え方などを示してもらうように。また都として、今後の感染や医療提供体制の状況やワクチンの追加接種の進捗を踏まえまして、専門家の意見を勘案していく必要があるというふうに考えております。そして、今申し上げたようないくつかのポイントがあろうかと思いますので、それについて総合的な判断も含めて、いくつかのアイテムをよく精査していくということかと思います。
それから、ウクライナ情勢でありますけれども、まず基本的に、今回のロシアによる一方的なウクライナの侵略によって、一方的に力で現状を変えていくということについては強く抗議をする必要があるし、またそれが国際社会の、また民主主義への挑戦であるという観点から、いかに国際社会が連携をしていくか、連帯するかっていうことが、大きなポイントになってくるというふうに考えております。今回、私さきほどプーチンショックと申し上げましたけれども、これはやはり、エネルギー価格の問題や、そもそもエネルギーをどう確保していくのか、そしてまた、それが市場にどういう影響があるのかなど、これ国民生活に直接関わってくる話でございますので、先ほど申し上げましたように、その対応策、特に中小企業に対してのサポートなどは、国の方も支援策などを伝えておられますが、都としてなすべきことっていうのをよく精査していきたいと思っております。臨機応変にきめ細かく支援策を講じてまいるということです。このロシアのウクライナ侵略について、1週間たって今日も原発を攻撃したといったような情報が出ておりますけれども、
これらのことも含めて、ロシアの内部がどうなっているのか、極めて強い関心を私自身も持っております。昔、昔っていうか前に、アラブの春っていうのがありましたけれども、みんなSNSなどを使って燎原の火のように広がったわけなんですが、燎原の火のようなスピード感とはちょっと違うかもしれませんけれども、これまでにないロシア国内の反応ということは極めて興味深いし、国際社会の連帯という点では、金融の世界でSWIFTからロシアを除くということとか、それから格付け機関が、それぞれロシアに関しての格付けを何段も下げていること、そしてそれがまたデフォルトにつながって、ロシアの国民生活に大きな影響を与えることによってのまた反応など、これまでにない様々な影響が出ているのではないだろうかというふうに思います。これらよく注視しながら、またそれによって受ける日本経済への様々な影響、そして都内の各事業者が受ける影響等々、よく精査をしながら支援を進めていきたいと考えております。お尋ねの中に、核の共有する話の議論を始めたらどうかについて、考えはどうかということでありますけれど、まずそもそも日米安保条約があるわけです。その上で、これがベースになっているということが厳然たる事実になっている。そしてまた、色々抑止力というのは表で話すことと、それから準備をすることで違ってきますので、むしろ抑止力をいかに確保するかっていうことについて、表で議論をすることのプラスマイナスもあろうかと思っておりますので、ここはあまり無邪気にやっているのはどうかなというふうに見ております。
それから3番目、ファーストの会から立候補される荒木さんですけれど、彼女はついこの間40歳の誕生日を迎えたその日に出馬の立候補の会見を受けられました。振り返ってみると私も参議院に出たのが、実は出馬を表明したときは39歳だったんです。懐かしい話ですけれども、そこで、最初は荒木さんは元々弁護士を志望して、法科大学院で勉強していて、その後、私の国会事務所のドアをノックして、その後秘書を務めてくれました。もう一人で何人分かの働きもしてくれた大切なメンバーでありました。それからその後、ご承知のように都議会で、ついこの間まで第1会派のトップを女性が務めているってのはあんまり普通、皆さんあんまり取り上げてくれないんですけど、これって東京都の都議会って女性議員も多いし、そういう意味では活躍の牽引役だったということを思います。そういう彼女ですから、東京の大改革から、これから日本の大改革へつなげていきたい、もう何人分もの力持ちであったものですから、私は応援をしていきたいと、心からそのように思っています。ちょっとりんごちゃんに似ているので、りんごちゃんと呼んでいるんですけれども、そういったことで、心からの応援ということでございます。はい、いいですか。

【記者】ありがとうございました。

【知事】じゃ次行きます。

【記者】各社の質問に移ります。質問のある社は挙手ボタンを押した上で、知事の指名を受けた上で、社名と氏名を名乗ってから質問をお願いします。

【知事】それでは、TOKYO MX、白井さん、どうぞ。

【記者】はい。TOKYO MXテレビ、白井と申します。上野公園の花見についてお聞かせください。3月に入ってこれから花見シーズンとなりますが、去年、一昨年と上野公園など、都立公園での花見の宴会を禁止としていましたが、今の感染状況が長期化している中、今年の花見の宴会について、どのような対策を行うおつもりか聞かせてください。

【知事】聞くところによると、今年の桜の満開時期っていうのが、ちょうど今国会で決めておられる3月、まん延防止の重点措置等は3月21日(月曜日)までっていう話ですが、その頃が満開の時期だというふうに聞いております。上野公園のお花見というのは本当に世界にも知られるぐらい美しい、そして都民にとっての、安らぎの場、楽しみの場ではあるかと思いますけれども、都立の公園内っていうことで、色々コロナの状況を見ながら、都立施設における対策ということについては、昨年も同様だったかと思いますけれども、いくつかお控えいただくことを求めるところであります。座って宴会というようなことについては、お控えいただくような形になろうかと思います。でも、1年に一度のこの花見のシーズンでございますので、それまでにみんなでコロナを抑え込んでいくということ、ご協力をいただければと、このように思うところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】日刊工業新聞、神崎さん、どうぞ。

【記者】日刊工業新聞、神崎です。よろしくお願いします。先ほどお話があったウクライナ情勢に伴う企業支援の件ですけれども、これは補正予算を編成しての対応ということでよろしいのでしょうか。で、そうであれば、その場合の予算の規模ですとか、提出時期、今、開会中の議会に提出されている当初予算案と一体で審議されるのかどうかであるとか、おそらく年度末と重なって対策はスピード感が求められると思うんですが、そのあたりのお考えを教えてください。

【知事】まずは、今日お示しをいたしました原油価格の高騰などに対する緊急支援策、これを着実に実施していくことがまさにスピード感として重要だというふうに考えております。その上で東京の経済、暮らしを守るという、そのための実体経済や都民生活への影響の長期化なども見据えながら、必要な対策はスピード感を持って機動的弾力的に対応していくという、そのような考え方でおります。

【記者】補正で対応かどうかはまだ…。

【知事】色々とそれぞれの影響などを見極めていく必要があるかと考えております。

【記者】はい、ありがとうございました。

【知事】はい。では、中村、TBSさん。

【記者】よろしくお願いいたします。TBSの中村です。1点お伺いしたいことでして、感染者が高止まりしている状況の中で、今ワクチン接種が、追加接種急がれていると思いますが、例えば経口治療薬など、他にどういったことが必要になるのでしょうか。

【知事】はい。都としてこれまで、守りとして皆様方にはマスクや手洗い、ソーシャルディスタンス、換気など、これらのことをお願いをし、そして去年と違っているのはやはり武器がいくつかあると、その一つがワクチンである。ましてや3回目ということでございます。都として14か所会場を設けておりますので、これらで皆様方に3回目の接種をご検討いただけるように、ホームページなどで予約ができる、容易にできるような体制をとっているということです。経口薬についてはファイザー社の経口薬、モラヌピラビルもそうでありますけれども、これらの中和抗体薬もございますけれども、これらをそれぞれ医師の診断なども踏まえながら進めていくと。また、塩野義製薬が開発をされ、治験で承認申請を出されておられる、この経口薬についてもやはり、先ほどの原油の話じゃないですけれども、これって結局安全保障の問題にもつながってくるとかと思います。今、これらについての審議をされているということでございますので、経口薬、国産で十分な量を確保していくというのも大きなポイントになってくるかと思います。昨日のアメリカのコロナ対策を見ましても、経口薬が100万ロットというか、それが確保、作っているわけですから、それを有効に活用することによって、普通の日常を取り戻すというようなことを、その対策の中に入っていたかというふうに思います。やはり、十分な量の確保。ワクチンもそうですし、経口薬もそうでございますけれども、このことが日常生活を取り戻す上でも重要な武器になってくるというふうに考えております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】それでは次、最後にしたいと思います。朝日新聞どっち、小林さん。

【記者】朝日新聞の小林と申します。先ほども質問で出たんですが、重点措置の解除基準についてなんですけども、具体的に、例えば病床使用率とかワクチン接種率のような数字を基準として考えていらっしゃるでしょうか。それに合わせて、国に対しても要望は、基準を示すように要望しているんですが、国が決めるのを待たずに、例えば都からですね、具体的に示すようなことはされないんでしょうかという2点お伺いしたいんです。

【知事】数値や考え方については、既に都の方でオミクロン株対応という、重症者や病床の比率なども同時に出させていただいているところであります。これは都の現場、そしてまた、様々な観点から必要な数値で、それも判断に、既にしているところです。また、ワクチンの接種ということについては、昨日のモニタリング会議でお知らせもさせていただいたように、ワクチンの接種、ブースター接種がだいたいこのペースでいくと3月の20日(日曜日)、桜の満開時と全部重なるんですけれども、だいたいそこで全体の40%でいいのかな、を超えるという見立てがあります。よって、ワクチンの接種、ブースター接種を進めていくということが、先ほどのお尋ねの中で、ワクチン接種率がどうなのかっていうのも、都としてよく見ていく。それをどう国としては評価されるのかという点も知りたいところであります。それからもう一つご質問ありましたけども、よろしかったでしょうか。

【記者】国に要望していると思うんですけど、都の方から、こういう数字を例えば基準として示すという姿勢を見せるってことはされないのでしょうか。

【知事】今申し上げたように、ワクチン接種率などというのは、都の方で厚労省に出された資料などをもとにしながら、都として接種の能力っていうか、今の体制、それでどうなるのかっていうことを推計をしたところであります。都民の追加接種率の推移ということで、昨日その数値も出させていただいておりまして、だいたい3月の20日(日曜日)ぐらいに、39. 5%という数値に達するということであります。とにかく、あれをしない、これをしないということもそうですけれども、ワクチンの接種を受けるという、don’tの部分とdoの部分でいうならば、ワクチンの接種率がどこまでいくと、実際に集団免疫ではありませんけれども、だいたいそれは日常生活を取り戻すにふさわしい環境になるのかどうか、このあたりを国の考え方について知りたいところだというふうに考えております。資料については昨日発表させていただいた、「都民の追加(3回目)接種率の推移について」という、その資料をご参考にしていただければというふうに思います。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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