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令和4年(2022年)7月15日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年7月15日)

知事記者会見
2022年7月15日(金曜)
14時00分~14時43分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

【知事】突然ですけれども、こちらにあるアジの絵が、2018年にパリで東京都が風呂敷展をやりまして、その際に各界の方々に風呂敷のデザインをお願いしたときに、安倍(元)総理から提供していただいたもので、晋三のハンコが押してあって、とても味のある、アジというのは何かあれですけれども、こういう絵をお描きになったのを思い出しまして、もうあっという間に1週間が経ったんですね。本当に、改めて謹んでのお悔やみを申し上げます。先日、弔問にも伺いました。それから告別式も参列をいたしまして、これまで感謝の念、そしてお別れを申し上げてまいりました。告別式、当日一般の方々も数多くお見送りに訪れておられ、まさしく国民に敬愛されたリーダーだなということを改めて実感をしましたし、それにしてもこの度のご逝去。まさに不条理としか言いようがございません。こうした不条理が故人を失った悲しみ、そして今回の蛮行に対する憤り、より大きなものにしているというように思います。改めまして、衷心からお悔やみを申し上げます。元総理、安らかな眠りにつかれることを心からお祈りを申し上げます。ということで冒頭、風呂敷プロジェクトの際に、こういった本当に、何て言うんですかね、アジなんですけれども、素敵な作品をご提供いただいたこと、改めてご紹介しておきたいと思います。

1 2025年世界陸上の東京開催決定について

【知事】今日、冒頭、私の方からは5件お伝えすることがございます。コロナの関連については、現在のこのような状況を踏まえまして、今日、対策本部会議を開催いたしますので、都としての方針等々、これらについては改めてお示しをさせていただきます。その際、また、ぶら下がり(取材)の場を設けますので、そこでまとめてやりとりもしたいとも思っております。
それではまず1本目です。2025年の世界陸上の東京開催が決定をいたしました。お知らせをいたします。日本陸連が招致を進めてきたものでありまして、今日、東京での開催がワールドアスレティックスによって決定をされたということです。まさに明日から、アメリカのオレゴン州ユージーンで熱戦が繰り広げられるのが、世陸であり、世界陸上。皆さんご存知のとおり、この世界陸上っていうのは200を超える国や地域から、2,000名のトップアスリートが集まる世界最高峰の大会であります。今回、東京ということで決まりまして、2025年の会場には、国立競技場が予定されております。東京での開催ですが、前回は1991年ということで、以来2回目の開催になります。多くの都民の皆さんが、世界最高水準の選手による熱戦を目の前でご覧いただいて、応援していただく。そのための絶好の機会となろうかと思います。またスポーツを通じまして、次の時代、次代を担う子供たちに、夢と希望を与えることができると。都といたしましても、東京2020大会をはじめとして、これまで培ってまいりました国際スポーツ大会の運営ノウハウ、これを活かしまして、大会の成功に向けて、関係者の皆さんと共に積極的に取り組んでいきたいと思います。そして、今日から日本陸連のご協力のもとで、これまで開いてきた(19)91年の東京大会、そしてその後、大阪大会もございました。そこでのメダルなどの展示を行います。都庁の、今オリンピックの、オリパラの展示をしているところ、コーナーがありますが、都庁の第一本庁舎の2階、こちらで実施をいたしますので、ちょうど夏休みの期間にも入ることですし、お立ち寄りいただければと思います。生活文化スポーツ局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:190KB)
(「「世界陸上」東京開催決定 知事コメント」は、こちらをご覧ください。)
(「「世界陸上」日本開催大会 プレイバック展示」は、こちらをご覧ください。)

2 HTTの推進に向けた取組について

【知事】次がHTTの推進に向けた取組についてのお知らせであります。今日も何だか梅雨に逆戻りしたようなお天気ですが、一方で比較的、暑さもしのげているかと思います。そしてまた、これからが夏本番という時点に差しかかってきている。節電、省エネに取り組む一方で、コロナ対策、熱中症予防、もう二重三重に課題が重なっておりますが、そこで是非こまめな換気の心がけをお願いしますし、またエアコンも適切にお使いをいただければと思います。今日は、電力危機にも活用できる具体的な方策についてお伝えをしておきましょう。
まずEV、電気自動車ですね。それとV2Hと呼んでおりますが、これはVehicle、車。トゥは2じゃなくてto、Homeですね、家。走る蓄電池であるEVと、それから家とを結んで、その蓄電が必要な時に車で貯めた電気を家で使えるという、防災にも役に立つというものです。このEVですけれども、HTTの(Tの)蓄める機能を持っているという、今申し上げたように走る蓄電池ですし、それから電力需給に余裕のある時間帯にあらかじめ充電をしておくと、(電力)ひっ迫時にこのV2Hを使ってEVに充電した電気を自宅で利用できると。電力の安定供給にも有効ということであります。このEVの普及を進めていくように様々、都として補助金を用意しておりまして、EVとプラグインハイブリッド自動車、こちらも充電しますからね、EV、PHVについて、それと太陽光発電がセットになりますと、ご覧のとおりの補助金が拡充されて購入ができると。それから、戸建住宅の充電器の設置、こういうコンセントをつけるんですけれども、こういうの、車のためのコンセント、200ボルトが単純に100ボルトよりも倍速になりますので、これを200ボルトの充電器などを付けられるための費用、これについても補助を創設をいたします、いたしましたですね。まずV2Hですけれども、EVと太陽光発電、これがセットになりますと、全額の補助ということになります。これかなり大きいもの、大胆な考えだと思いますので、是非進めてはいかがでしょうか。また再生可能エネルギーをご利用のご家庭、もう既に太陽光パネルつけてるのよというお家などでは、コンセント型の機器の設置、これでそのままつければいいという形になります。これらの充実した補助金ですけれども、今日からの受付でございますので、ぜひご利用いただければと思います。
それから、これはまさに東京電力管内のこのパイが今のところ、火力発電所がときにダウンしたり、でこぼこはありますけれども、しかしながら、だいたい東電管内でやって、中々融通っていうのが難しい。連携っていう形も、ときに困難になりますので、そういうことを考えますと、東電管内での、どうやってパイを増やしていくか。昨日も総理の発言などで原発の話もありましたけれども、しかしながら東電管内においては、こういった方法などで進めていくことが現実的かと思います。これ今お話するのが、この都外、都の他の太陽光発電を設置をされる、そういう導入についての支援をするということです。前にもちょっとお話をしたかとは思いますけれども、要は、東京の会社が所有しておられる都外の工場などに再エネの設備を設置された場合、例えば千葉にある工場、製造工場の屋根に太陽光でもつけようかという話になりますと、そこでその再エネの設備を設置をして、そこで電力を使用する場合、補助を行うというものであります。都外なんですけれども、都外で発電をしてその場所で活用する一方で、結局はCO2の排出がそこで減りますので、それは環境価値を東京の会社に移転するという考え方、仕組みとなります。これによって、東京電力管内での再エネ利用を増やすことになる。そして電力の安定的な確保に貢献ができるということになります。先日も1都8県の会議で各知事にこの取り決めを、説明をさせていただきました。こちらの方は、受付が来週の20日(水曜日)からとなりますので、ご活用いただきたいと思います。
都におきまして、こうやって節電、HTTの動き、これなどを子供さんが主役になって進めてもらいたいということから、節電アクションに取り組む「わが家の環境局長」事業を実施をしております。これから夏休みでありますので、7月20日(水曜日)からホームページ上でTokyo Cool Home BINGOを提供をいたします。クイズに答えながらアクションを実行して、ビンゴになったらポイントが獲得できるという、楽しみながら節電などを学んでもらうというものです。ポイントがたまりますと、上野動物園の入園券などが抽選で当たるというものがついてまいります。是非多くの皆様方に、夏の節電に取り組んでいただきたい。それも、ちょっとお子さんと一緒に、楽しく取り組んでいただければと、このように考えています。
(詳細は、環境局、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:940KB)
(「電気自動車等購入費・V2H等整備費補助拡充」は、こちらをご覧ください。)
(「電気自動車等充電設備設置経費等の助成拡充」は、こちらをご覧ください。)
(「地産地消型再エネ増強へ助成拡充」」は、こちらをご覧ください。)
(「夏休みコンテンツ 東京クールホーム・ビンゴ」は、こちらをご覧ください。)

3 東京2020大会1周年について

【知事】次のお知らせすることは、東京2020大会、最初に世界陸上の話もしましたけど、今度は改めて、東京2020大会が1周年を迎えることになります。それに関連して、2点お知らせをするものです。動画作りましたので、ちょっとご覧いただきましょう。

(動画放映)

【知事】「GO FORWARD」と言っていただいているのが、(東京2020)大会で公式応援団長を務めていただいた松岡修造さん。そしてパラリンピックの開会式に、覚えてらっしゃいますでしょうか、片翼の小さな飛行機を演じてくれて、本当に素敵だったという声が多かった、世界に感動も与えてくれた和合由依さん。そして私ということで、大会の思い出、レガシーについての鼎談を行いました。松岡さんからのメッセージ動画ですけれども、ご覧いただいたところであります。こちらのメッセージや3人の対談、鼎談動画ですけれども、今日から東京動画の方でも放映いたしますので、是非ご覧いただきたいと思います。今月の23日土曜日の東京2020大会1周年記念セレモニー、これを皮切りにしまして、様々なイベントを開催をしてまいりますので、ご参加いただきたいという呼びかけです。また、これらのイベントや鼎談動画を通じまして、大会がもたらした多くの感動、そして様々な分野のレガシー、これを多くの都民の皆さんと共有していきたいと思います。
次に、今ご案内いたしましたイベントの会場で、都内の銭湯の無料入浴券を配布をするというお知らせなんですね。お風呂ですね。銭湯と言いますと、江戸時代から続く日本の伝統的な生活文化です。今後も守って発展させていくべきものと。その銭湯を、より多くの方々にご利用いただきたいということで、浴場組合と連携しまして、無料で入浴ができる「東京1010クーポン」。イチゼロイチゼロで、せんとうと呼んでください。これを発行いたします。先ほどの1周年イベントをはじめ、年内に開催されますスポーツや文化のイベントの会場などで配布をいたしますので、どうぞ文化や歴史を感じる、ちょっと富士山も眺めながら、今は違うんですかね。お風呂屋さんっていうと、富士山とケロリンかなと思ってるんですけど、楽しんでいただきたいと思います。やっぱり、ああいう文化は、私はどうやってうまく残せるかなっていつも考えてるんですよね。でもいずれにしましても、このクーポンですが、イベント会場でスマートフォンを使って、QRコードも読み取ってそれをお風呂屋さんでぱっと提示していただくだけでも利用できるというふうに工夫しております。銭湯未体験の方も、ぜひこの機会にご家族ご友人と一緒に、身近な銭湯文化の味わいを体感をしていただきたい。そして、それぞれのイベント、今回の1周年記念イベントもそうですし、それからお風呂屋さんのイベントもそうですが、感染対策しっかりと行いますので、安心してお楽しみいただきたいと存じます。
(詳細は、政策企画局、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:943KB)
(「東京2020パラ大会1年記念イベント出演者追加」は、こちらをご覧ください。)
(「スポーツイベント等会場で銭湯無料入浴券配布」は、こちらをご覧ください。)

4 学生向けの新たなファッションコンクールについて

【知事】次に、世界で活躍できる学生を発掘するファッションコンクール、こちらの募集がいよいよ始まります。そのお知らせです。名称は「Next Fashion Designer of Tokyo」。このマーク、結構、私気に入っているんですけどね、少し糸が出て。フリー部門と、それからインクルーシブデザイン部門という2つの部分を実行いたします。フリー部門と、フリー部門はデザインですね、ファッションデザイン。それから、障がいのある方にとって着心地がよくファッション性の高い作品を選ぶっていうのが、インクルーシブデザイン部門。参加される方々は、都内にお住まいか通学される学生の方などを対象といたしまして、今日から9月の末まで募集を行います。特にインクルーシブデザイン部門ですけれども、障害のある方から助言を受けて作品をブラッシュアップするワークショップも開催をいたします。また各部門で優れた力を発揮した方に、商品作りなど、ビジネスに役立つ経験を積む機会を提供をいたします。そして審査、作品制作の様子については動画で配信もいたしますので、応募者の皆さんも、自らの努力の過程をSNSで発信していただいて、一緒に盛り上げていただければと思います。
やっぱり東京は、ファッションの発信地なんですね。そして学ぶところでもあるんですね。ただパリコレだけではありません。やはり国内のファッションっていうのは、糸偏の国日本ですから、そこのデザインを、研ぎ澄ました形で世界に発信をしていくということは、色々な意味でプラスだと思います。審査員ですが、特別審査員としてご参画いただきますのが山本耀司さんです。先日、国際的な舞台で、モード界を牽引されていることで有名なこの山本耀司さんのパリコレを、実際に私も目の前で見てまいりました。作品の素晴らしさはもちろんですけれども、演出、舞台装飾にいたるまでショー全体が魅力的で、熱気とパワーに圧倒されていたんですね。こうした経験や知見を、このコンクールにも活かしていただきたいと思っています。都といたしまして、この取組を通じて、世界の舞台で活躍する学生デザイナーを発掘、育成をしていくというものでありまして、ぜひとも奮ってご応募いただければと、このように思います。前に、装苑賞っていうやはりコレクション、なんていうんですかね、学生に賞を与える。そちらの方は、それこそ山本耀司さんとか、世界に名だたる日本のデザイナーが登龍門みたいな形で参加されるんですね。こちらの方もそういう学生さんの、この何でしょうか、もう競い合って素晴らしいデザインを提示をしていただく、そういう舞台を作っていきたいと思っておりますので、どうぞ多くの方、ご参加いただければと思います。
(詳細は、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:364KB)
(「学生等デザインのファッションコンクール」は、こちらをご覧ください。)

5 ウクライナからの避難民への支援について

【知事】次です。ウクライナ。ウクライナからの避難民への支援について、1番最新のところでお伝えしておきます。都では、3月からウクライナの避難民の皆さんの受入れを行ってきたところです。現在、都営住宅には105組187名が入居されています。避難生活が長期化してきております。そういう中で、ウクライナの避難民の方と、居住者の方とのコミュニケーションを図っていこうという新しい取組を設けました。今月の24日(日曜日)に都営住宅で、「東京みんなでサロン」を開催をいたします。交流会では、リズム楽器を使った参加型の「ミュージック・ワークショップ」。それから、職員から寄付されたおもちゃを子供たちにプレゼントする企画。これは都庁の職員も、子供さんたちを抱えて避難して来られている方々に何かできないか、職員の有志の皆さんが色々考えて、おもちゃをプレゼントしようかという流れになったものです。それから学校ですけれども、就学については、公立の小中学校と都立高校に加えまして、新たに都立大学でウクライナから日本に避難してきた学生1名を受け入れております。それから生活の糧になります就労ですけれど、就労についても、避難民の方や、採用を検討している都内の中小企業など対象にしまして、専用の窓口を開設をする、そして相談支援を行っているというところです。引き続きまして、国、そして区市町村とも連携して、避難民の方に寄り添った支援を行ってまいります。
以上、今日は5点についてお伝えをいたしました。
(詳細は、政策企画局、住宅政策本部にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:281KB)

質疑応答

【知事】それでは、どうぞ。

【記者】(産経新聞・力武記者)幹事社から2点お聞きします。1つ目は世界陸上についてです。先ほど知事からもお話ありましたけれども、2025年の大会が東京での開催ということが決まりました。東京都にとってはですね、去年の2020東京大会のレガシーを紡いでいくという意味で、1つの大きなイベントになると思いますけれども、今現在ですね、具体的な大会の成功に向けて、都がどのように関わっていくのか、取組等でですね、具体的なお考えがあればお聞きしたいということと、これもまた先ほど知事からもお話ありましたけれども、安倍総理が亡くなって1週間となりました。今、その容疑者の生い立ちやですね、犯行の経緯、警備の問題等々色々と出てきていますが、改めてこの事件に対する思いを聞かせていただきたい。以上2点、お願いいたします。

【知事】今回、世界陸上の開催地として東京が選ばれたということ、嬉しく思います。で、そのためにも、成功のためにも、東京都は大会の関係者の皆さんとともに、積極的に取り組んでまいります。具体的には、関係者の皆さんとの協議を始めていく。その中で都としてどのような協力をしていくのか詰めていきたいと考えております。ぜひとも国立競技場がまた、世界的なアスリートで競い合う、その舞台になり、そして東京ではそういった方々をもてなすことができればというふうに思っております。世界最高水準のアスリートの熱戦を間近に見るということ、もうやはり目の前で見るというのも、大変感動を与えるものでありますので、ぜひとも世界の注目が集まる中で、東京の多彩な魅力を発信もしていきたいというふうに考えております。それから安倍(元)総理が亡くなって、本当に多くの方が、改めてこの8年8か月でよろしかった。最も長期の総理大臣を務められた安倍(元)総理がいかに世界中からも慕われているかということが痛感するところです。私の元にも世界各国の友人たちから、お悔やみのメールがどんどん届いております。本当に多くの方々に、まずその存在感と、そしてその政策と、国によっては受け止め方が異なるにしましても、しかし、そこでこれほど知られた、そして存在感があり、かつ政策が明確なリーダーはいなかったのではないかと思います。それだけに凶弾に倒れたことは、まさに不条理だと思いますし、こういう形で平和な日本で凶弾によって世界的なリーダーを失うということは理不尽であり、まさに不条理だというふうに考えております。

【記者】それでは各社の質問に移ります。挙手の上、知事の指名を受けてからお願いいたします。

【記者】すいません、毎日新聞の伊藤です。よろしくお願いします。東京2020大会に関連して1点お伺いします。先月、大会組織委員会が解散をしましたけれども、組織委がこれまで保存してきた資料や財務関連の文書などが、行政機関の情報公開制度の対象にならないのではないかということで、散逸してしまうんじゃないかという懸念が市民団体などから寄せられているようなんですけれども、組織委が持っている文書の保存の必要性について知事のお考えをお聞かせください。

【知事】これについては必要な情報公開などを行ってきたと、また(行って)いくということだと思います。様々な組織委員会が、もはや清算人を決めて最後締めくくったということで、その中で、必要、それがまずあって、そして必要な情報公開も、これまでもやってきたし、これから様々なルールに従った上で、従った形でのお示しになるのではないかというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】東京新聞、加藤です。参院選の総括についてお伺いします。投開票日の翌日、知事はですね、知事と荒木さんの関係が十分浸透しなかったっていうことおっしゃってましたけれども、改めて敗因はどこにあるとお考えでしょうか。

【知事】まさに今仰った、ご質問にあったように、なかなかこの荒木さんという候補者の素晴らしさが十分伝えきれないままであったかなというふうに思います。それと私との関係というのも、結び付くところが少なかったのではないかと、伝え方なども工夫が必要だったのかなというふうに思っています。やはり都政の声が、より国政に届くようにということで、荒木さんが手を挙げて、今回の参院選に臨んだわけです。それを応援をして回ったということは、私自身、都が行っていることが、国政に響いてない部分、私は政府の方に色々お願いをしてまいりましたけれども、国政そのものに届くという意味では、存在が必要ではないかということも考えられて、今回の闘いになって、いずれにしましても不十分であったとは思いますが、これからも都政、そして都のニーズについて、私もしっかりと発信をしていきたいとこのように思っています。

【記者】関連でもう1点すみません。都民ファーストの会にとってはですね、国政の分厚い壁を感じる参院選だったと思うんですけれども、都民ファーストの会が再び国政を目指すためにですね、必要なことはどんなことだとお考えでしょうか。

【知事】それはまず、戦い終わって、都民ファーストの皆さんが改めてしっかりとお考えになるべきことではないかなと思います。

【記者】ありがとうございました。

【記者】TBSテレビの佐藤と申します。世界陸上に関して1点質問なんですけれども、東京での開催が決まりまして、決まったと伝えられたときの知事の受け止めをお願いいたします。

【知事】はい、昨日、オレゴン州ユージーンにてIFであるワールドアスレティックスの理事会が開かれて、そこでの決定。真夜中というか、明け方でした。非常に何よりも嬉しく思いましたし、また国立競技場をはじめ、都において世界最高峰の競技が行われるということ、大変嬉しく思っております。また様々、おもてなしということも前もオリンピックのときもキーワードになっておりましたけれど、これができればなというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】やっぱりアスリートにとって良い会場だというふうにお認めいただいたことがベースにあるんじゃないかなと思います。

【記者】NHK稲田です。70歳になられておめでとうございます。2点お伺いしますけれども、安倍さんが亡くなられたことによってですね、日本の今後の方向性というものにどういった影響を与えたというふうに知事認識してらっしゃるのかということを1点。それからもう1点。話題大きく変わりますがファッションの方ですね、改めてその開催の意義とそのあえて今回インクルーシブという部門を設けたことの狙いをお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】はい。安倍元総理が、こういう形でお亡くなりになるなどは、まさに想定外ですし、何度も申し上げますけれども、本当に不条理だというふうに思います。一方で、安倍(元)総理って、すごく選挙は戦いの人なんですよね。その方がマイクを握りながら、最期、散られたというのは、とてももう安倍(元)総理にとってですね、まさに戦いの最中の戦死だったなというふうに思います。しかしあまりにももったいない戦死です。そして、このことによって、安倍(元)総理がいつも地球を、地球儀を俯瞰する外交ということを仰っておられました。今、世界がこれだけ混乱をし、そして分断され、更にはそれによって、食料、エネルギーの供給にひずみが出ているという重要な時期に、安倍(元)総理を失うということは、国益として、その国益を失うことにつながりかねない。それだけに、岸田総理はこれまで培われた外交でのパイプなどを有効に活用していただきたいというふうに思っております。方向性について言えば、国益とは何ぞやということを、そしてその優先順位をいかに決めるかがリーダーの仕事でありますので、これまで、安倍(元)総理が築いてこられた、様々な蓄積、財産を最大限生かしていくというのが、引き継がれておられる方々、そして、そのトップに立っておられる岸田さんの役目だというふうに思っております。やはり国家が安定、そして成長、発展をすることは、すなわち東京という首都の発展、成長につながっていきますので、これらについては今後とも政府の皆さんとも連携しながら進めていければと思っております。2番目のファッションについてのご質問なんですけれども、やっぱり日本のファッションって、これまでも非常に注目されてきたし、先ほどの山本耀司さん、三宅一生さん、高田賢三さんといった大御所の方々から、また次の世代をどう生み出していくかっていうのが今必要なことだろうと思うんですね。やはりファッションっていうのは文化であり、そしてまた発信そのものを、よって、この部分をより強化していくっていうのは産業の意味からも、文化の意味からも必要だと。それに加えてインクルーシブな部門を加えたのは、これはまさしく2020大会のレガシーの流れを汲むといっても良いかと思います。前にご紹介したかと思いますけれども、車椅子にずっと座っておられる方の例えばスカートですけれども、スカートはだいたい前後ろ同じ長さにするのが当たり前なんですが、車椅子用のスカートっていうのは後が短くて、前が長いんです。それによって座りやすく、かつ前を隠してくれるというような機能があるとかですね。それから車いすを押す際には、ここの袖元が汚れたり傷ついたりするというような課題もあるということから、これからの高齢化もそうですし、社会生活を送る中で、そういったことを加味したインクルーシブなファッションというのは1つのジャンルを作るし、またある意味では障害者にとって着心地の良いものっていうのは、普通の、障害がない方にも着心地がいい場合も多いわけですね。ですから、そういう切り口をこのインクルーシブ部門が新しい発信として、東京から2020大会のレガシーとして発信していくという、そこだけでも、もうブランド力は持てると私は思っております。そういった意味で、このファッションという切り口は改めて磨いていくべき部門だなというふうに感じております。多くの方々が、ぜひともチャレンジしていただいて、その中でのデザイナーとして、世界的になればなという夢を見ておりますし、叶えてくれる人はきっといるというふうに思っております。

【記者】すいません。1点追加で、安倍さん、国葬というふうに政府が決めました。戦後2人目ということですけども、このことについて知事どのように評価されますでしょうか。

【知事】色々法律的な、また財政的な課題はあるのでしょうが、でもこれだけ長く務められてきた、そして世界でこれだけrecognize、認識されているという方をどうやってこの日本において弔うかっていうのは、また世界中も見ているというふうに思います。そういう意味で国葬ということが発表されましたが、私はそうやって世界が見る弔い方というのも、安倍さんならではの弔い方というか、弔われ方。色々見ているということも考えた方がいいなと思っております。色々意見の違う方もいらっしゃるかとは思いますけれども、しかしながらそれを超えて、それだけ世界に認識をされてる方っていうのは、残念ながらそうはおられないし、また国葬を受けられるだけの安倍さんには功績があるというふうに思っております。様々、時代の移り変わりによって、成果についてはプラスの部分、そうでない部分、色々な考え方あるでしょうけども。しかし、安倍(元)総理が務められたことについては、大きな日本の1つの歴史を作られる。それをどう発展させていくかが、これからの皆の責務かなというふうに思います。はい。それではよろしいですか。最後、手が挙がりました。

【記者】朝日新聞の関口と申します。ちょっとコロナに関連してなんですけれども、政府は行動制限をしない方向でというお話をしていたかと思うんですけれども、知事としては、その行動制限なしでどうやって感染拡大を止められるというふうに考えているのか。一番有効な考え、対策は何だというふうに考えられているのかということと、時短要請については、するかしないかは別として今後も感染対策としては効果があるっていうふうに考えているのかどうかという点についてお願いします。

【知事】冒頭申し上げましたように、コロナ対策についてはこの後、対策本部会議を設置した上でお伝えをしますと、冒頭で申し上げましたので、そうさせていただきます。

【記者】時短要請が有効かどうかっていうのはどういうふうに考えてらっしゃいますか。

【知事】今、お答えしたとおりです。

【記者】そこは対策本部会議の前にちょっと、お考えが変わるか、変わらないかと思うんですが。

【知事】対策本部でこれから定めてまいります。冒頭からいらっしゃらなかったんですかね。

【記者】冒頭からいました。

【知事】そうですか。以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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