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令和4年(2022年)7月22日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年7月22日)

知事記者会見
2022年7月22日(金曜)
14時00分~14時45分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、本日7月22日(金曜日)の定例記者会見、今日は5点について、私の方からまずお伝えをいたします。
まずコロナです。コロナの昨日の新規陽性者数3万1,878人で、重症者はその前の日よりも3人減りまして15人。新規陽性者が3万1,878人、重症者が15人ということであります。いよいよ夏休みシーズンでございますし、また帰省、行楽などを予定していらっしゃる方も多いかと思います。人の動きが活発になる季節だからこそ、よりしっかりとした対策をお願いを申し上げます。そして感染力の強いBA.5からの、身を守るそのキーワードはワクチン、換気、マスク、この3つ。これらが重要になってまいります。ワクチン、換気、マスクです。ワクチンでウイルスを跳ね返す。そして専門家の報告によりますと、オミクロン株で対抗する高い効果を得る、そのためには2回の接種だけでは不十分だということです。鎧を2つ重ねたつもりが、いつの間にかペラペラのものになってしまっているというふうなイメージも抱かれるとよろしいんではないかなと、私、思います。都の大規模接種会場、ご覧のとおり(スライド)用意があります。これらのところでは、接種がそのまま受けられます。ワクチンバスなどもございますので、3回目の接種、まだ受けておられない方、よろしくお願いいたします。
それから4回目の接種で、医療従事者の皆さんを対象にしての接種について、これはかねがね都から国の方に要請をしていたものでございますが、いよいよこれが進むことになりました。都は、明日の23日(土曜日)から接種の開始をいたします。予約なし、接種券なしで受付OKであります。都の大規模接種会場のうち、今ご覧いただいております3か所の会場で、都庁の南展望室、行幸通りの地下、立川南、これらの会場で実施をいたします。4回目の医療従事者のワクチン接種とあります。
それから、ワクチンの接種と同じように基本的な感染防止対策も重要ということで、特に今暑いです。熱中症に注意しながら、こまめに換気をお願いします。そしてウイルスを追い出す、そのことを念頭によろしくお願いいたします。また、混雑する場所、会話をする際、正しくマスクを着用してウイルスを近づけないようにお願いいたします。改めて申し上げると、ウイルスを跳ね返すワクチン、ウイルスを追い出す換気、ウイルスを近づけないマスク。ワクチン、換気、マスク、この3つでよろしくお願いいたします。
そして東京都は、都民の皆様の命を守ると。そのため、更に医療提供体制を強化してまいります。病床につきましては、医療機関に対しまして確保病床の引き上げを要請をしまして、順次拡大をしているところ。そして宿泊療養の施設、ホテルなどでありますけれども、現在は約1万2,000室を確保。そして感染が今急拡大しておりますので、50歳以上の方、そして重症化リスクの高い基礎疾患のある方を優先に入所していただいております。さらに感染拡大時の療養施設でありますけれども、現在立川市の立飛地区の施設がございますが、それに加えて、同じく立川市の高松に130床を新たに設置をいたします。こちらの方は7月27日(木曜日)からの受入れの開始となります。引き続き、宿泊療養施設の拡大を進めてまいります。
そして、診療検査体制の強化についてでありますが、ちょうどもう明日が土曜、日曜になるわけですが、土日に発熱外来などを開設する医療機関を支援する新たな仕組みを明日の23日(土曜日)から開始をするということであります。また、感染拡大に伴って、医療機関に検査、受診の総合相談が集中しておりますので、一部の医療機関では、一時的に検査キットが不足をする事態というような情報が入っておりますので、まず、明日午前中に200の医療機関に対しまして、都が確保しております検査キットを配布するなどして、しっかりとニーズに応えられるように対応してまいります。
そしてまた無症状の濃厚接触者の方には、都から1日で、全体で5万回分の検査キットをご自宅にお届けを既にしております。これはWebからの申し込みになっておりますので、ご利用をいただければと思います。また、大丈夫かなと、感染に不安を感じる方には無料の検査会場が約1,200か所ございます。こちらの方も活用していただきたいと存じます。
なお、この社会経済活動との両立を図るという観点から、濃厚接触者の待機期間については、国で短縮する方向で検討を進めていると聞いておりますので、都においては、クラスターなどの場合を除いて、今後、保育所、幼稚園、小学校などにおける濃厚接触者の特定は行わないということといたします。国から正式な通知が既にありまして(正しくは、国から正式な通知があり次第)、保健所、そして医療機関にも速やかな通知を行ってまいるということであります。
ワクチン接種や、基本的な感染防止対策、徹底をしてください。そして、暑い夏でなにかと不便なことも、HTTなどもお願いもしておりますので、そういう様々な制約があるかもしれませんけれども、ぜひとも素敵な夏を過ごしていくように、皆さんのご協力をよろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,212KB)
(「医療従事者等へ4回目接種実施(3414報)」は、こちらをご覧ください。)
(「感染拡大時療養施設(高松)開設(3407報)」は、こちらをご覧ください。)

2 Tokyo Cool Home 電力ひっ迫時の蓄電池の使い方編について

【知事】そして続いて、その電力に関係するところでありますけれども、今日は、電力のひっ迫時の対応について、毎週お伝えしておりますけれど、この蓄電の関係でお伝えをしたいと思います。先週と変わって、蒸し暑さが戻ってきたところであります。学校も夏休みに入って家庭での電気、その分お家にいる方、人数が増えるということもありますので、家庭での電気の使用量が増えてくるという時期になります。こまめな換気、そしてエアコンを適切に使うなど、コロナ対策や熱中症にも気をつけながら、節電・省エネに取り組んでいただきたいと思います。蓄電池に関して、今日お伝えいたしますけれども、電力がひっ迫した時の使い方についてお伝えいたします。蓄電池というのは、災害時の備えであったり、そしてまた太陽光発電の有効活用として蓄電池を導入するご家庭も増えております。多くの方は、蓄電池の充電と放電の切替っていうのを自動で運用、もうセットしてある。それによって蓄電池が作動するということが多いんですけれども、その電力がひっ迫が見込まれるときには、その時間帯に合わせて、放電モードに切り替えてほしいと。インとアウトになるわけですけれども、アウトの方に、ですから放電するモードに切り替えていただきたいと。いざという時のため、操作に慣れるように今のうちに、この蓄電池の設定、操作方法、確認をしておいていただきたいと思います。それから3人世帯の戸建て住宅で、例えば8kWhの蓄電池がございますと、貯めた電力だけでだいたい半日は普段どおりに生活ができるという仕組みであります。都では、以前お伝えいたしましたとおり、蓄電池の導入費用の半額を補助する制度がございます。そして先月から早速、申請受付を開始をしておりますけれども、前回同じようにこの補助制度の開始をしたときと、その時点、その前の時と比べると、だいたい倍のペースで申請をいただいているということであります。是非この機会に導入をご検討ください。環境局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:280KB)
(「蓄電池導入経費への助成を追加」は、こちらをご覧ください。)

3 「【わかる!今日からできる!】夏のSDGsの集い」について

【知事】そして、今日の3点目ですけれども、SDGsに関してのイベントの開催のお知らせになります。こちらは、「『未来の東京』戦略」を、東京はまとめておりますけれども、その中の柱でもありますSDGsを推進をしまして、持続可能な都市・東京を実現することを目標に掲げております。この度、SDGsへの理解を深めて取組を始めるきっかけとする、そのために、「【わかる!今日からできる!】夏のSDGsの集い」というタイトルなんですが、8月20日(土曜日)に東京国際フォーラムで開催をいたします。このイベントは小中学生を主な対象としておりまして、親子でSDGsを分かりやすく楽しく学べるというものとなっております。芸人の方の笑いを交えたSDGsの解説があったり、専門家が分かりやすく語るパネルディスカッションなど、SDGsに馴染みがない人でも興味を引く内容となっています。会場では皆さんに、ご家庭で余っている食品を持ち寄ってもらうという、そのような趣向も凝らしておりまして、これらは児童福祉施設などに寄付をするフードドライブという形、そういう名称になっておりますけれども、ぜひ冷蔵庫などを開けてみて、これを寄付したいというそういったものもお持ちいただくということを、よろしくお願いします。これも、今日からできるSDGsに、是非チャレンジをしていただきたいと思います。8月8日(月曜日)まで、参加申込みを受け付けておりますので、奮ってご参加いただきたいと思います。ちょうど夏休みで、ご家族でいかがでしょうか。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:571KB)
(「わかる!今日からできる! 夏のSDGsの集い」は、こちらをご覧ください。)

4 子供のための取組について

【知事】それから、同じく子供のための取組3点、お伝えをいたします。
1つ目ですけれども、「こども編集者」の募集をいたします。こども基本条例を、東京都が既に設けておりますけれども、この中身をより分かりやすく伝える、そのようなハンドブックを子どもたちと一緒に作成をいたしますために、「こども編集者」を募集をするというものです。募集期限ですけれども、9月11日(日曜日)までになっています。都内の在住、そしてまたは在学の小中高生が応募できることとなっています。子供たちに編集会議に参加してもらって、内容、そしてデザイン、一緒に考えていきます。また子どもたち自身によるプレゼンテーションを通じて、活動の内容を広く発信をしてまいります。ぜひ多くの方々、ご応募お待ちをいたしております。
2つ目が、こどもホームページについてです。今年の4月に、ベータ版を公開をいたしました。こんな(スライド)カラフルになっていますけれども、実際に利用した小学生から、デザインとか使い勝手などを、こうしたらとか、ここをこう変えてもらいたいとか、色々な意見をいただいております。それを踏まえまして、新しいコンテンツを追加して、また操作性の方も改善して公開をしております。子供たちの目線で更に磨きをかけていくために、東京の魅力を新聞やマップで表現した作品であったり、コンテンツをより良くするためのワークショップに参加するメンバーの募集なども開始をいたしております。是非皆さんに協力をお願いをしたいと思います。これが2つ目です。
もう1つあります。3つ目、子供たちを笑顔にする夏休みの取組についてであります。都や参画企業や団体、先ほどのSDGsの集いなど様々な取組を、「こどもスマイル大冒険」として展開しているんですが、この集大成となるイベントを8月28日(日曜日)に開催をいたします。当日の観覧者を、来月12日(金曜日)までの募集をいたしますので、こちらの方も奮ってお申し込みいただきたいと思います。当日は、「こどもスマイル大冒険」に参加した子供たちの体験を、映像も交えて発表してもらうことといたします。また、楽しかったイベントなどをホームページ上で投票していただいて、最優秀の取組には、「こどもスマイル大賞」を授与をいたします。きっと夏休みのいい思い出になるんじゃないでしょうかね。これらのイベントですけれども、もちろん感染防止対策を徹底して行います。皆様、是非多くのイベントに参加して、そして投票いただきたいと思います。子供政策連携室が、力入れてやってますので、よろしくお願いします。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:587KB)
(「「こども編集者」を募集します」は、こちらをご覧ください。)
(「「東京都こどもホームページ」更新 参加募集」は、こちらをご覧ください。)
(「こどもスマイル大冒険 集大成イベントの開催」は、こちらをご覧ください。)

5 「TOKYO補助金サーチ 見える化ボード」について

【知事】それから最後に、補助金はもう本当に都として色々な事業の後押し、個人の支えなどを行っているんですけども、本当に色々たくさんあるわけですね。そこで、その補助金情報を見える化しようというお知らせなんです。都は、事業者向け、そして都民向け、様々な補助金があるということ今申し上げたとおりで、その施策を推進をしているんですが、その範囲はもう大変、幅広い。子供家庭分野から経済産業分野など、もう様々であります。もちろん、ニーズが必要な方も様々になるわけですね。そのため、利用する立場からすると、どんな補助金が自分にとって必要で、自分がどんな補助金に申請ができるのか、なかなか分かりづらい、知らない、探しづらい。色々課題がございました。そこで、この補助金、せっかく予算を確保しております。この補助金に関する情報をより分かりやすく、見える化をいたしました。「TOKYO補助金サーチ 見える化ボード」というもので、今私,スマホを持っておりますけれども、この見える化ボードでデータ分析、それから可視化が得意とするソフトウェアを活用して作っております。こういう形で補助金のサーチがすぐできるというのは、都道府県では初めての取組になります。利用者目線で使いやすいということをコンセプトにしておりますので、スマートフォンをメインにしまして、約1,500もあります都の全ての補助金について、誰でも簡単に検索できるようになっています。そして担当部署それぞれ分かれておりますので、その担当の部署へすぐにアクセスできるように、ホームページのリンク先なども掲載をしております。公開後も、情報の更新であるとか、利用者からの皆さんの、ここ、こうした方がもっと使いやすくなるとか、もちろん今後とも、このブラッシュアップを行っていきますので、この「TOKYO補助金サーチ 見える化ボード」色々と試していただきたいと思います。(スマートフォンで「TOKYO補助金サーチ 見える化ボード」を開き、)「個人」。それで、例えば、太陽光。太陽光、サーチ。いっぱい出てきた。いっぱいありますよ。ということで、皆さん自分でやってみてください。例えば、うちの子供に何かないかなとか、それからこの際、(記者会見場にいる)皆さん記者だから急にスタートアップを始めるとは思わないけれども、何か事業始める時にはこうする、どんなものがあるかなとか、ちょっと試してみてください。これからもアジャイルでどんどん良くしていきますので、せっかく予算、思いを込めて、都民の皆様からの税金を有効に活用するというものですから、是非まずどういうものがあって、自分に適したもの、ふさわしいものを、是非ご活用いただくためにこのまず、こちらの方、見える化で活用していただきたいと思います。はい。失礼、分かりました。
(詳細は、財務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:345KB)
(「「TOKYO補助金サーチ見える化ボード」公表」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】はい、ではご質問どうぞ。

【記者】(産経新聞・力武記者)幹事社から二つお聞きします。1つ目が新型コロナについてです。先ほど知事からもお話ありましたけれども、これまで都がですね、求めてきていたその4回目のワクチン接種の医療従事者への対象拡大ですけれども、今日、政府がこれを決定してですね、明日から都としても始めることになると思いますけれども、この間ですね、既に医療従事者の間に感染が広がって、医療現場でも影響が出ています。これに対して、都としてどのように対応していくのかということと、それから2つ目が明日、東京五輪開幕から1年ということになります。この五輪のレガシーをですね、どう残していき、どう活かしていくのか、改めて知事のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

【知事】まず、医療従事者への4回目のワクチン接種がいよいよ始まるということであります。東京都はこの会見の場でも何度も皆さんにお伝えしているかと思いますが、この医療従事者への4回目の接種をもうできるだけ早く始めてくださいと、国へ要望をして参りました。5月始めの頃から何度も要望書を国に提出をして、ようやく明日からできるようになって。医療従事者でも、その年齢によって受けられる方もいらっしゃるけど、もう現場にいる方、若い方々もまだ3回目しか受けてないと言われる方々、結局そこからクラスターが起こると、その医療現場は、その活動がぐんと低下をしてしまうということですと、ダブルの意味で負荷がかかってしまっているっていうのは、今現在起こっていることです。やはり何ですかね、5月の時点からお願いをしているんですが、何を、何が元でこの時点でそれがOKになったのか、よく分かりませんけれども、こういったことは早めにとにかく決断していただければ、結果的にOKになっているということは2か月間その間遅れたということに他なりませんので、かつ、しわ寄せが医療現場にいっているということであります。いずれにしましても、拡大防止策と社会経済活動の両立を図るというためにも国と都道府県、緊密に連携しながら、早期に抑制をするということが重要ですし、オミクロンの特性ということを具体的な方針を明確に示していただきたいと思います。それから今後、保育所・幼稚園・小学校などにおける濃厚接触者の特定を行わないこととするということを先ほど都としてこういう方針だと申し上げました。国から正式な通知があり次第ということになりますので、タイミングとして通知がありましたならば、その旨を保健所、医療機関に速やかに通知をいたしてまいります。2つ目のオリンピックのレガシーであります。あっという間に1年が経ち、かつ、当時1年延期をするということを色々な角度から分析をした上で延期をしようという決断を下し、ともにIOCに掛け合ったその方が今回、凶弾に倒れた安倍元首相であります。そういう意味でも、この1周年を迎えるに当たっては、ともにこの取り組んできた安倍(元)総理がもういらっしゃらないんだなと思うと、それだけで非常に重い気持ちになりますし、また感謝の気持ちもわいてきます。感謝というのも、このところもずっと世界からオリンピック大会を開いてくれてありがとうという声は次々に寄せられるんですね。例えば北京大会が、東京大会が開かれたので北京の冬季オリンピックが開かれたということ、それから、先日UAEの方から感謝の言葉がありました。それは東京大会が開かれて、ドバイでの万博が開けたということをおっしゃってまして、色々な意味で東京大会、厳しい状況で、状況の中で皆さんの、多くの方々のご協力のもとで、開くことができたというそれだけでも非常に重要な大会開催になったと、このように思います。レガシーですけれども、ソフトハード両面のバリアフリーの取組は共生社会への道筋が、あの大会を契機に開けた証左ではないかと思います。また多様性と包摂性に溢れた未来の東京という点をレガシーとして、更にこれからも研ぎ澄ませていきたいというふうに思います。また先日、東京での、2025年、東京での世界陸上の大会の開催が決まりました。再び大規模な国際スポーツイベントが開催をされるということで、都民のスポーツへの関心を一段と喚起をしていきたいと思っております。明日の大会1周年の記念のイベントでございますけれども、大会を思い起こし、皆さんと共有する機会としていきたいと考えています。はい。

【記者】それでは各社の質問に移ります。知事の指名を受けてからお願いいたします。

【記者】TBSテレビの佐藤と申します。よろしくお願いします。自宅療養者数が過去最多を記録している中で、家庭内隔離が難しいという声も上がっています。家庭の中で、家族の中で、陽性の人と陰性の人で隔離するのが難しいという話。これについて宿泊療養施設も稼動していると思いますけれども、都として他に対策や支援など考えておりますでしょうか。

【知事】はい、療養体制については今、体制を更に強化をしているところでございます。そして、それぞれ自宅で部屋の大きさであるとか、色々な条件があるかとは思いますけれども、うちさぽ(東京)を活用していただいて、そしてできるだけ、ご自宅で工夫をしながら過ごしていただければと、このように思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】読売さん。

【記者】読売新聞の増田です。先ほどオリンピックから1年のお話がありましたけれども、組織委員会の理事がスポンサー企業と不適切な金銭の授受があった報道が様々なされてます。これに関する改めての知事の受け止めとですね、あと今後、清算法人の職員の出向者が、まだ残ってますけれども、都としてのご対応について、ご意見を伺えればと思います。

【知事】はい、今、報道については承知をいたしております。組織委員会の方からは、大会スポンサーとの契約の手続きについて、適切に行われてきたと、このように聞いております。

【記者】今後の都としての、他の対応とかで考えてらっしゃることってのはありますでしょうか。

【知事】この後どのような形になっていくのか、都としてこれまでどういう対応をしてきたのか、などについても確認をいたしますが、ただスポンサーとの契約手続き等々について、基本的には組織委員会でございます。そちらの方からは適切に行ってきたというふうに聞いております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】NHK、稲田です。2点お伺いします。1点目、コロナですけれども昨日3万人を超えました。これまでにない感染の爆発のスピードというふうに昨日も言われてましたけれども、これを踏まえてその行動制限だったり、飲食の行動の変容とかですね。そういったものを都から要請をしたりすることはお考えなんでしょうか。また2つ目は、政府は今日の閣議で、安倍元総理大臣の国葬を9月27日(火曜日)に執り行うというふうに決めました、国葬については与野党から若干その疑問の声や反対する声もありますけれども、知事はこれについてどうお考えなのか、また、国葬に参列するために来る各国の人たちに対してですね、知事又は都としてどういうふうに対応していこうとお考えでしょうか。

【知事】最初のコロナのご質問です。これについては今日も過去にない最大の陽性者(数)を出していると。一方で、冒頭お伝えしましたように、昨日の数字ではありますけれども、もう時間で、もうすぐ出るのかな。重症者の数は、これは遅れて出る数字ですので、今後も注視していかなければなりませんけれども、東京都として命を守ると。それを最優先の項目に挙げ、そのために何をしていくかっていうのを順番に重点化して行っている。そのためには重症者を出さない。重症者を抑えていく。重症者については、一昨日は18人だったのが、(昨日は)3人減って15人という数字になっております。亡くなった方は残念ながら昨日、5人出ておりますけれども、それぞれ既往症がある方々が多いという状況で、ずっとモニタリングを、この病床の使用率、それから、特にオミクロン株についての、この対応ということも、ずっとモニタリングをいたしておりますので、今申し上げましたような、プライオリティ付け、これをすることとその対応策についてしっかりと行っていくなどを積み重ねていきたいと思っております。都としては今後もこの感染状況、病床使用率、そして重症病床の使用率などをモニタリングしながら、また国の動向、更には専門家の意見なども踏まえまして必要な対策を先手先手で行っていきたいというふうに考えております。今日、いくつか昨日に加えまして、例えば検査キットについて、足りなくなるということであるならば、都が確保している分を先にその明日も必要なところにお届けをするなど、やっぱり不安になることが一番更なる不安を呼んでくるかと思いますので、それに必要な対策をしっかりと講じていきたいと。はい、このように考えております。それから、元首相の安倍元総理の国葬についての考え方でございますけれども、私は憲政史上最長であり、わが国の舵取りにも力を尽くされ、外交政策についても数々実績残しておられるだけでなく、やはり世界のリーダーから、私のところでさえ多くの弔意を伝えるメールなど、お手紙なども頂戴をしているんですね。先ほど、UAEのドバイでの万博が開かれて良かったというふうにお聞きした際に、例えばアブダビの一番高い建物(正しくは、アブダビ国営石油会社の本社ビル)でプロジェクションマッピングができるところに、安倍(元)総理のお顔がどんとのって、そしてタイミングが変わると日の丸になってというような弔意を、各国色々な形で示していただいてるんですね。それを、送り方にも色々あるということも承知はしておりますけれども、国葬でお見送りをするにふさわしい功績だと思います。そしてまた、それをさらに受け継ぐ方々、また我々には、さらにそれをどう受け継いで、そしてまた、さらに国益のために生かしていくかっていうのは、極めて残された方が重要な責任を負うんだなと、そういうことを感じるわけです。そして色々なところからも、かなりの方々が来られるんじゃないでしょうかね、各国のリーダーの皆さんが。ですから、そういう意味でも最期まで国家やその国にとってプラスのことを考えておられた、総理にふさわしい送り方っていうのを、行うべきではないかと、このように思っております。

【記者】最初の行動制限の方については、まずはその状況を注視すると。やるやらない、今の段階で判断してるわけじゃなくて、しっかりとモニタリングしていくという理解でよろしいでしょうか。

【知事】基本的にそういう形で、しっかりとモニタリングしていくということに尽きるかと思っています。

【記者】ありがとうございます。朝日新聞の笠原です。先ほど、質問もありましたが、五輪組織委の元理事の問題につきまして、知事、先ほど組織委からは、契約の手続きについて適切に行われたと聞いているとおっしゃいましたけれども、これは既に組織委の方から、何かしらのそういった連絡があったっていうことなのでしょうか。また、あとですね、都の対応なんですけれども、今後、開催都市として独自に調査を行うなど、そういったお考えは今のところないということでしょうか。お願いいたします。

【知事】はい、この件につきましては、報道から承知をしたわけでありますけれども、その点について組織委員会の方から聞いた、都が聞いたと。それを報告を受けたということです。その中身として、大会スポンサーとの手続き上の経緯、契約について適切に行われていますよという、そのような報告であったと聞いております。

【記者】すみません、2点目の都の対応として、独自に調査を行うといったお考えはいかがでしょうか。

【知事】そうですね、今、組織委員会の方からも適切に行われたということを聞いております。これから状況として何が必要なのかを、確認をしていきたいと思います。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【知事】お隣の。

【記者】時事通信の山本と申します。よろしくお願いします。都の方でですね、先週「もっとTokyo」のですね、再開時期について、8月22日(月曜日)を目安に検討するというような発表がありまして、それについて、知事ご自身のですね、ご見解というか、どのような意図でそれを決めたのかということ。また第7波について、ピークアウトというかですね、そういう見通しが、その時期ということで、今回の方針が示されているのか、というご見解についてよろしくお願いします。

【知事】まず具体的に8月22日(月曜日)とさせていただいたのは、やはり何らかの、日にちをベースにしながら判断をするというのも実務的には必要だろうということで、申し上げたところであります。一方で感染状況については、極めて波が高い、波の山が高いという中で、一方でこれからの状況が、昨日も西田先生、いつも人流を研究する先生ですけれども、夜のレジャー人口の話なども伝え、それと同時に、他の都市などの状況などについても聞いているところであります。それらの見通しや、またAIの予測など、この指数関数的な分析、これらも参考にしながら、いつの段階でどうするかについては、決めていくことになりますが、それらを判断するにはまだ早いかなというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】ニッポン放送の遠藤と申します。よろしくお願いします。東京オリンピックから1年ということで、先ほど知事、レガシー、ソフトの面もハードの面も、というふうにおっしゃってました。やはり有明アリーナのようにですね、多分コンサートで黒字が当然見込めてくるところ、そうじゃないところ当然あると思うんですが、やはり都民が、気軽に使えていく施設にしていくことこそ、本当のレガシーだというふうに思ってます。知事、東京都の方でも、スケートボードのリンクを、2024年ですかね、整備をされるといったアイディアもございますけども、今後本当の、都民が使いやすくするといった意味でのアイディア等ございますでしょうか。

【知事】今回の2020大会を契機に、様々な都の施設が、そのブランドとレガシーとともに建設をされ、活用されました。ここは正に、都民の健康維持や、癒しなどに使われる、貴重な財産になったかと思います。活用については、より都民の皆様方が活用しやすいような、また末永く多くの都民に利用される施設として工夫をしていくことは必要であります。大会前から既に指定管理者を決定すること、また大会やイベント誘致にいち早く取り組める体制も整えてきております。文化やエンターテイメントなど、様々な活用の仕方。海の森(水上競技場)にしても、そこ最初、2,000億(正しくは、整備費1,038億円)とか言ってましたよね。そこを色々工夫しながら、削りながらも、有効な施設になったかと思いますが、様々な使い方、活用の仕方っていうのは出てくると、このように思います。あと、そうですね、日比谷公園にしろ、井の頭公園にしろ、都立でありますけれども、これらについては、都民の皆様方の癒しや、楽しみの場に使われているわけで、収益事業という形にはなっていないのが多くのところでございます。よって障害者のためのスポーツ大会であったり、色々な、イベントによっては、都民に対しての楽しみや記憶に残るようなイベントなどを設ける際の収益とは別の世界の部分も、パブリックの施設というのは、正にそういったことを行うものでありますが、いずれにしましても、様々工夫をしながら、この存続、活かし方については、工夫を重ねた上で東京大会が行われた会場。今もありますよね、代々木の会場であったり、東京体育館も今回、大会用に改修をしたり、色々な工夫もしてまいりました。そういったことで、これからも長く、都民に愛される、そしてまた是非会場を使って国際大会を行いたいという、そういうPRなども、これからも重ねてやっていきたいと思っております。都民の財産でございますので、有効に活用していきたいと思っております。よろしいですか。それでは終わらせていただきます。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)
 

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