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令和4年(2022年)7月29日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年7月29日)

知事記者会見
2022年7月29日(金曜)
14時00分~14時40分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】今日は2点に絞ってお伝えをいたします。
まず、コロナの関連であります。昨日は、初めて4万人を超えた新規陽性者であります。昨日は新規陽性者数、重症者数それぞれ4万406人と27人。重症者数のところ、これ編集しないでくださいね。一緒に伝えてください。都民の皆様には今一度、気を引き締めて、改めて感染対策の徹底をお願いを申し上げます。感染力が強いBA.5であります。このBA.5から身を守る、そのためのキーワードはワクチン、換気、マスク。この3つでお願いします。そして感染リスクの高い行動を避けるということも重要であります。これからちょうど夏休み、そしてお盆というそういう時期に入っております。活動量の多い時かと思います。ご家族などで過ごされる方も多いと思いますが、8月21日(日曜日)まで、自分、そして大切な人を守る特別期間といたしまして、感染の防止対策を一層徹底していただきたい。そしてイベント、お祭りなど、人が多く集まる場においては、主催者の方々の感染防止策に必ずご協力をお願いします。飲食の際には大声は控えまして、長時間は避けてください。そして、飲食店(正しくは、飲食時)以外についてはマスクの着用を忘れずにお願いをいたします。そして、高齢者や基礎疾患のある方と面会をなさる場合には、事前に検査を受けておくと、お互いに安心かと思います。会話をなさる時にはマスクの着用をお願いをいたします。家の中ですけれども、エアコンの使用中も、こまめに換気をなさってください。そしてまた外出前の検温や帰宅時の手洗い、手指消毒、こちらの徹底も改めて励行していただきたい。次に仕事の場面ですけれども、体調がちょっとおかしいなと感じられましたら無理しないで、出勤をお控えください。そしてテレワーク、時差出勤、テレビ会議などの活用によって、人との接触を減らしていただきたい。この仕事の場は、色々な仕事の中身にもよりましょうけれども、いわゆるBCPを今から徹底もしておくことによって、急に休む場合等々もあるかもしれませんので、その体制がとれるようなことは日々考えておいていただきたいと思います。万が一、感染してしまうかもしれない、その時に備えて、こちらのスライドにあります食料品や日用品を準備しておくと安心かと思います。いくつかは防災用品としても有効かと思いますし、改めてここで備えておく食料品や日用品のこちら(スライド)事例がありますので、この際もう一度確認しておいてください。
そして発熱相談センターや発熱外来への検査、受診の希望、非常に増えております。同時に、その分、医療機関への負荷が高まっているということで、都としまして、こうした状況に対応するために、保健医療提供体制、更に強化をしております。まず、発熱相談体制でありますけれども、こちらの強化について。発熱相談センターの回線数ですけれども、第6波のピーク時が340回線だったんです。それを倍の、最大で700回線に増強をしている途中でございます。それから、検査体制も更に強化をいたします。お盆の期間中に、現在設置している約1,200か所、都内に1,200か所の無料検査会場がありますけれども、これに加えまして、より利用の多いであろう東京駅やバスタ新宿など、こちらに臨時の会場6か所設置をいたします。帰省や旅行を予定されている方、特にご高齢の親戚にこれから会うんだという方など、出発前に、また帰宅後に検査を受けられるとよろしいかと思います。
そして、なんか熱があるなという症状がある方のために、更なる対策を講じてまいります。まずこれまで、濃厚接触者を対象としておりました抗原検査キット、この配布ですけれども、新たに症状のある方にも拡大をいたします。世代別の陽性者数が今、最も多いのが20代です。この20代を対象にしまして、8月1日(月曜日)からWebで受付を開始をする。このWeb(サイト)に午前中までに申し込んでいただければ、翌日にはキットがお届けできるという仕組みを構築しております。加えまして、新たに陽性者登録センターの設置をすると。こちらは自宅などでの自主的な検査で陽性だということが判明した方は、そこから医療機関にいらして対面で受診をすることなく、まずオンラインで申請をしてください。で、センターが確認をして発生届の提出を行います。発生届を提出した後は、「うちさぽ東京」で自宅療養者の方、「うちさぽ東京」が健康観察を支援をいたします。こちらも対象は20代、そして基礎疾患などの重症化リスクのない方といたしまして、そしてその後は順次拡大をしてまいります。で、先ほど検査キットについては、8月1日(月曜日)からということを申し上げました。こちらの登録の方の受付でございますけれども、8月3日(水曜日)からの開始といたします。また検査キットが一時的に不足する診療検査医療機関につきましては、既に先週末に約9万回分は送付しておりますが、これに加えまして、今週末も更に300の診療検査医療機関に対しまして、約17,000回分のキットを配布いたすなど、検査体制の更なる拡充を図ってまいります。これらの取組をいたしますので、都民の皆さんが抱かれる不安を速やかに解消することにつながる。また同時に、医療機関への負担も緩和していくことになろうかと存じます。
先ほど、3つのポイントがありますよと申し上げました。ワクチン、換気、マスクと。この3つで、しっかり対策を施して、そして一丸となってこのBA.5に対して抑えていくということで頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
都は皆様の命を守るために、先手先手で取り組んでおります。そして4回目の接種、ワクチン接種ですけれども、エッセンシャルワーカーを始め、18歳から60歳未満の希望する方も対象とするようにと、これ国へ要望を出しております。医療従事者の方々に対しての4回目の接種も今年の5月ぐらいからずっとお願いをして、ついこないだそれが可能となって、今日も医療従事者の方々、長蛇の列でありますけれども、長蛇かな。そして、それに加えて、エッセンシャルワーカーの方々にも4回目の接種が受けられるようにと、さらに18歳から60歳未満の希望する方も対象とするようにしてくださいということを国に要望しております。昨日、奈良で行われました全国知事会に出席をいたしました。こちらの方においては、国産の経口薬の承認についても、知事会として、国において速やかに実現されるようにということで提案もいたしました。これがコロナに関して、この間、様々な支援策、そして皆さんの不安を取り除くということで取り組んでいることであります。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,604KB)
(「発熱相談センター 電話番号追加(3435報)」は、こちらをご覧ください。)
(「都内主要駅等に臨時無料検査会場(3438報)」は、こちらをご覧ください。)

2 「未来の東京」実現に向けた取組について

【知事】次に、2点目の話ですけれども、「未来の東京」の実現に向けて来年度の強化すべき政策について、このお知らせをいたすものであります。強化すべき政策や予算編成の方針を策定をしたということで、その中身についてです。まずその前に、足元の危機を突破する必要がございます。言うまでもありません、新型コロナ対策ですけれども、急激な感染拡大に直面する中で、医療提供体制や検査相談体制といった面で機動的な対策の強化が必要であります。質と量の両方の面で十分な対策を行いますように、先手先手の発想で万全の備えを講じていかなければならない。一方、ロシア・ウクライナ情勢に伴って、エネルギーの需給ひっ迫、そして円安ということで、結果として物価高騰が起こっている。それが長期化をしている。それによって都民生活、そして事業者の経営環境への影響、これが懸念をされるところであります。こうした状況を踏まえまして、HTT、電力を減らす、創る、蓄めるという取組。それから脱炭素化に向けた対策を更に強化をしてまいります。また都民生活や事業者への支援を充実していくことが重要であります。加えまして、切迫する自然災害のリスクにさらされている東京におきまして、防災対策の前倒しなど、こちらも一刻も早い対策の強化が求められるところであります。そしてこうした観点から、必要な対策の具体化に向けて、今日、補正予算の編成を指示をいたしました。今後、具体的な内容、そして金額などを検討いたしまして、第3回の定例会補正予算案として取りまとめてまいります。
こうした様々な危機を乗り越えたその先に何があるか、人が輝く未来の東京、その実現に向けての取組、これを加速させていくことが、現在生きている我々に課せられた使命だと、この認識で進めてまいります。社会情勢っていうのは、本当に刻一刻と変化をしていくものであります。これまでの延長線上で物事を考えるようでは間に合いません。将来のあるべき姿から、真になすべきことは何だろうかというある意味、バックキャスティングですね。そういった真になすべきことに正面から向かい合って、政策を強化していく、そのことが必要です。具体的に申し上げますと、ますます複雑化、多様化する社会課題に対峙をする。そのために、まず1点には、新たな政策イノベーションを起こすこと。2つ目に、なすべき政策について長期的視点に立った大胆な投資を行うこと。3点目に、組織横断で政策展開を図ると。この3つを基本スタンスとして示したところであります。この基本スタンスのもとで新たに生じた変化、変革を捉えまして、未来を切り拓く子供政策、そして脱炭素社会、安全・安心な都市など、(スライド)ご覧いただいてますように7つの分野を中心にしまして、一人ひとりが輝く未来の東京の実現に向けて政策を練り上げるというものであります。また「未来の東京」戦略としてPDCAサイクルを実施をしていきます。Plan、Do、C、A。PDCA。ぐるぐる回すということなんですけれども、実施をしていくということで、プロジェクトの進捗状況を初めて「政策ダッシュボード」で公開をいたします。政策の実効性を高めるというもので、ちょっとこれ(手元のスマートフォン)また見えないので、また後でそれぞれ確認していただきたいんですけど、今私見てるのは、「人が輝く東京」。で、これ育休、いや育業です。これの取得率なんですけれども、それぞれ年度によって変化が見えて、達成度がわかるようになっています。女性の就業率とか、それから健康寿命がどうなっているのかっていうのが、全部「見える化」するようになっております。それぞれ、人それぞれ興味のあるところ、分野が違うかもしれませんが、できるだけ多くの政策分野で見える化して、進捗状況を確認をしていく。これまでも、例えばFAXレスとか、それからはんこレス、ペーパーレスなど見える化して、非常に分かりやすく、これまでの成果が出ているのを、さらに様々な政策についてのダッシュボードとしての公開ということになります。ぜひ都民の皆様方とどれぐらい進捗しているのかっていうのを共有しながら、もうちょっとだねと、もうちょっと頑張ればこうなるねというような意識が都民の皆さんと共有できればなと思います。このダッシュボードは、PC、そしてこうやってスマホからも閲覧できるようにしておりますので、是非ご覧いただきたいと思います。これらを踏まえまして、年度末に政策の強化を取りまとめてまいります。
重点政策方針の策定と併せまして、子供政策と都市の強靱化についても論点を整理をいたしております。まず子供政策ですけれども、子供は大いなる可能性を秘めたかけがえのない存在だということを改めて言うまでもありません。で、そこで子供の笑顔っていうのは未来への希望そのものであります。そこで論点整理におきましては、子供を主役にして、一貫したサポートで全ての子供たちの可能性を育むということを基本スタンスといたしました。これを基にして、エビデンスに基づいた政策を立案して展開をする。それから誰一人取り残さない視点、その中から子供へのサポートを強化をする。妊娠、出産、子育て、これらをシームレスに全力で応援するなどの観点から、子供目線で政策全般を捉え直すというものであります。政策分野の垣根を越えまして、テーマごとにチームを組成する、そして先進的な取組を実践をしていくというものです。大体、デジタルサービス局をいち早く作り、また子供の連携室をいち早く作って、様々色々なモデルを示してきている東京都ですけれども、しっかりそれを、中身を強化していくということです。
それから、都市の強靭化プロジェクトについてでありますけれども、気候危機に伴って激甚化する風水害が世界各国で猛威を振るっていますし、昨日も皆さんのニュースで伝えられているのは、どこで大雨が降ってっていうような、それがもう日々伝わって報道されるような状況で、休む暇なしっていう感じですよね。さらに桜島の噴火があったり、さらにはまた地震が、昨日、今朝、昨日か、茨城であったとか、いつ首都直下地震が起きてもおかしくないよという状況にあるわけです。そこで、このプロジェクトにつきましては2040年代の東京の姿として、都民の命を最大限守り、被害を最小限に抑えて都市機能が早期に回復する世界一安全・安心な都市っていうことを、これをビジョンに挙げております。その実現に向けて風水害、地震への備え、災害時の電力、通信の確保など、取組の方向性を示したものであります。この2つの論点整理については、今日から都民の皆様方から、また専門の方や皆さんのご意見募集しますので、幅広いご意見をお寄せいただきたいと思います。
こうした施策を実現するためには、都政の構造改革が欠かせないわけであります。改革を更に加速をして、都庁をより活発で、より機動的な組織へと進化させるために「シン・トセイ加速化方針2022」を策定をいたしました。つまりビジョンを掲げている、それを実行するためのこの都庁の組織、都政そのものを、いつも東京大改革と言ってますけれども、これらとセットで進めていかなければいけない。ということで、具体的に申し上げると、まず政策効果を素早く都民に届けるための事業展開のスピードアップですね。今年の予算案の中から、予算案の段階から、「実証実験」という言葉をもうなくしました。もう実装するしかないじゃないかと。ずっと実証実験ばっかりしていると、世界にどんどん取り残されて、阿呆みたいな話になってるわけですね。ということで、スピードアップする。2つ目が、イノベーションを生み出すスタートアップとの協働を推進をしていくと。そして利用者本位のサービスの徹底など5つの方針を示しております。これまでの延長線ではない観点やプロセスで、政策イノベーションを起こしていく。そして都政のQOSと呼んでおりますが、クオリティ・オブ・サービスの更なる向上を図るというものです。こうした取組を着実に進めるために、令和5年度の予算編成方針で都政の諸課題の解決に取り組んでまいります。長期的な視点に立ちながら、大胆な施策を積極的に展開してまいります。また、政策評価や事業評価の一層の強化とか、事業見直しを促進することで、まさに強靭な財政基盤を堅持をしていくということです。
令和5年度の組織定数方針ですけれども、こちらの方は「未来の東京」戦略を実践するために、機動的な体制を強化をする。また、潜在的課題の解決に向けて、スクラップアンドビルドを徹底することで、メリハリのある人員配置を実現をすると。さらに危機への備えや東京の持続的な成長に向けまして、組織を見直していく。以上、全庁一丸となって「未来の東京」への取組を加速をしていくというものであります。これはもう横軸、刺してやらなくちゃいけませんので、政策企画局、こども政策連携室、総務局、財務局。横串を刺してみんなでやっていこうという体制であります。以上、私の方からお伝えするのは、今日は、コロナと「未来の東京」に関してでありました。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:2,232KB)
(「「未来の東京」の実現に向けた重点政策方針」は、こちらをご覧ください。)
(「「未来の東京」戦略 政策ダッシュボード公表」は、こちらをご覧ください。)
(「子供政策の加速に向けた論点整理」意見募集」は、こちらをご覧ください。)
(「「都市強靭化プロジェクト(仮称)」策定の論点」は、こちらをご覧ください。)
(「「シン・トセイ加速化方針2022」を公表」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】では、産経さんどうぞ。

【記者】(産経新聞・力武記者)幹事社から2つお聞きします。1つ目は新型コロナについてです。昨年のこの夏はですね、デルタ株の感染拡大で、都民の移動に際してはですね、都県境をまたぐ移動は控えてくださいというような呼びかけをしている夏休みだったと思います。今年はオミクロン株、感染拡大していますが、今、都民のその旅行や帰省、この移動に対してですね、移動に当たって、どういった心がけが必要なのか、どういった呼びかけをされるのかということですね。2点目はウクライナのティモシェンコ元首相と先ほど会談されました。冒頭、元首相の方からはですね、都の支援に対する謝意が示されたところですけれども、何かこう、ロシアの侵攻が長期化する中でですね、新たな支援の要請があったのか、また知事からはどういったお話をされたのか、お聞かせいただけますでしょうか。

【知事】まずコロナですけれども、まさにお盆を控えて、そしてまた夏休みで帰省をしようか、旅行シーズンですから行こう、どうしようかと、人の活動が活発になる時期であります。昨年を考えてみても、色々な皆さん不安もあったかと思います。そういう中で今お伝えしましたように、この期間8月21日(日曜日)までを、自分、そして大切な人を守る特別期間と命名しまして、感染の防止対策を一層徹底してもらうということでお伝えをいたしました。長く旅行するということだけではなくて、イベントがあったり、お祭りがあったりと、そういうこの催しものもあるところだと思いますけれども、人が多く集まる場においては、主催者の感染防止策には協力してもらうこと。それから、飲食の際には大声を控えてください、長時間を避けてください。また、高齢者や基礎疾患のある方と面会する場合は、事前に検査を受けてください。要はご質問にあったその旅行を、都県境をまたがないでくださいっていうようなことは、今回は申し上げておりません。これまでの様々な経験を行政側も積み、実際に都民や国民の皆さんも色々な経験も積んでこられて、そして様々、ワクチンの接種、そして気を付けること、いつも消毒液持ってシュッシュッとやってる方も周りに結構おられます。本当にそういった方々が、まず自分を守ることと、そして大切な人を守るという、そのことを、マスクや換気、ワクチンを打つといった3つのキーワードとともに、守って、そして抑え込んでいただきたいということであります。これらのことを積み重ねて、この夏は基本的にはこのコロナが増えがちなことは経験してきたわけでありますけれども、まずは自分と、そして大切な人を守ることに心がけてください。これで今年はお願いをしたいと思っております。先ほど申し上げましたように陽性者、このBA.5のこの感染力で非常に増えております。と同時に、このなすべきこととして皆さま方にはワクチン接種を2度より3度、3度よりも4度ということで受けていただければというふうに考えております。それからティモシェンコさんね。ユーリヤ、ユーリヤって言うんですけど、ユーリヤ・ティモシェンコさんは以前から友人でありまして、彼女が2014年だったかな。首相、元首相だったんですけれども、その後、大統領選に立候補する時に日本から応援に行ったことがあります。久しぶりに彼女に会いました。そして、とにかくウクライナの国民、軍はもちろんだけれども、ウクライナの国民の士気は高いと。そして、力でもってウクライナを今、ほぼ北海道の面積と同じぐらいの、東部の地域がロシア側に抑えられていると。これはなんとか取り戻す必要があるんだと。そのために、ウクライナの国民はみんな士気が高い。これからも支援をしてほしいと。さらにその後、今、198名のウクライナ人の家族が都営住宅で過ごしておられます。その中の何人かに今日はお越しになりまして、ユーリヤと色々生活がこうだ、これからの不安がこういうことだ、などなど会話をしていかれました。ウクライナの家族の方々、都営住宅に入って子供さんも学校に行くようになって、そして、生活については安心しているというお話もしておられました。いずれにしましても、ユーリヤという、ユーリヤ・ティモシェンコさんはウクライナを代表する女性政治家であり、これまでもそんなつながりでもって、色々情報交換もしてまいりました。元気であったことは何よりですし、また様々ウクライナにおける彼女の活動も国民を守るためのものでありますので、これからも情報ももらい、交換しながらウクライナをサポートする方策に努めていきたいと私自身は思っております。

【記者】ありがとうございました。それでは各社の質問に移ります。挙手をして、知事の指名を受けてからお願いします。

【知事】はい。

【記者】日経新聞の牛山と申します。新型コロナ関連で都知事のご発言で、国への要望への言及がございました。昨日のモニタリング会議でも少しあったんですけれども、4回目のワクチン接種についての考え方と、あと医療従事者向けが遅れたことで今どうなっていると見られているのか受け止めをお願いしたいのと、あと政府がBA.5対策強化宣言という策を繰り出すという報道が出ています。それについての受け止めをお願いします。

【知事】国に対しては、これまでももう何十回と様々、現場のニーズをお伝えをしてまいりました。やはり医療従事者の方が、感染がまた一時はもう本当に重症者も0っていうのを記録したこともありましたけれども、またじわじわっと増えて、その後BA.5は凄まじいスピードで今拡大をしているところです。そして、現実に病院等でクラスターが生じて、患者さんも、それから患者さんはもう元々陽性で入ってこられるっていうわけですから、そしてそのお世話をされる医師、看護師、関係者などがクラスターを生じさせてしまう。つまり、病床の数もさることながら、それを診る人がいないと回っていきませんのでね。そういう意味で、やはり4回目の接種をすることによって、感染自体を防げないかもしれないけれども、その方々が重症にならないということはやはり大きいと思うわけです。医療はもう目に見えて、ワクチンとコロナっていうのは、日々形を変え、そしてまたスピードを増しという状況がありますので、早くやるべきものは行った方が予防としていいのは、これは別に医療従事者でなくても分かるわけで、そういう意味でお願いをしておりました。さらに医療従事者だけでなく関連するエッセンシャルワーカーの方々もそう。高齢者の施設の方々もそうですよね。それから年齢関係なく既往症のある方々などもそうであります。最初はその医療従事者も自分たちで打てるんだったらどうぞ、みたいな話があったけれども、でもやっていいですよっていう最後のお達しはなかったんですよねっていうようなことを聞いております。いずれにしましても、やっぱりスピード感と現場のニーズっていうのはしっかり受け止めていただきたいと思いますし、また昨日も(全国)知事会の方で提案をさせていただいたのは、国産の経口薬の承認ですね。これについて、また11月まで延びるということらしいんですけれども、その方法もそうですし、感染症の先生とそうでない専門の先生とのやりとりなどを見ていて、もうやはりきっちりと科学的な見地からその知見を踏まえて、国産を持つというのはやっぱり安全保障そのものだということで、申し上げて、昨日の全国知事会での提案にぜひ加えてください、ということでお願いをしたところであります。まちの強靭化も同じことで、やはり備えよ常にで、ある手数が多いければ多いほどいいわけですから、それらのことをお願いしたいというふうに心から思っています。

【記者】BA.2対策強化宣言についてはどう。

【知事】そうだそうだ。これからその(BA.5対策強化宣言の)中身について国からお知らせがあり、かつその後、オンラインでの担当者とのやりとりもあると聞いております。それの効果がどれぐらいなのかということを見極めていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】ありがとうございます、朝日新聞の笠原です。今質問がありましたBA.5対策強化宣言についてなんですけれども、今知事その効果がどれくらいなのかっていうのを見極めていきたいとおっしゃいましたけれども、今時点でこの対策をとるタイミングというのは何かお考えはあるでしょうか。またもう1点、別件なんですけれども、今月の安倍元首相の銃撃事件を受けて、旧統一教会と政治家の方々との関連というのが、様々明らかになってきておりますけれども、小池知事につきましては、例えば選挙協力を受けるなどですね、そういったことがこれまであったかどうかっていうことを、またなかったのか、そのあたりを教えていただければと思います。

【知事】まずBA.5、国の強化宣言でありますけれども、これについては先ほどお答えしたようにこの宣言の制度の詳細を精査した上で、その効果がどれぐらいのものなのかということについて、精査をした上で判断をしたいというふうに思っております。旧統一教会ですけれども、私のこれまでの政治の中で、選挙において、特に東京10区においては対抗馬が、そちらの方のどっぷりの方だったので、全くその関係はないですね、ええ。それぞれ合同結婚式とか、色々な話は巷では飛び交っておりました。それを支える秘書の人とかなんとかかんとか。みんなもう調べておられると思いますけど。そういう事情でございません。はい。よろしいですか。じゃ、はい。

【記者】すいません、フジテレビ小川です。先ほどの国に要望したワクチン接種の件なんですが、60歳から、あ、間違い。18歳から60歳までの方、これまではエッセンシャルワーカーなど人に多く会う職業、例えば飲食店の方ですとか、そういった接客につく人にもワクチン接種を進めてきたと思うんですけれど、今回のこの要望には、そういったエッセンシャルワーカー以外の幅広い職種が入っているというふうに考えてよろしいんでしょうか。

【知事】そうですね。18歳以上60歳未満の接種を希望する方ということで、その方自身の仕事の関係や、また自分自身の既往症の関係とか、まさに希望する方に接種が受けられるようにと要望をいたしております。

【記者】特に職業に関わらず希望すればということで。

【知事】そういうことですね。はい。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいですか。はい。それでは今日はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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