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令和5年(2023年)1月13日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年1月13日)

知事記者会見
2023年1月13日(金曜)
14時00分~14時33分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは今日の記者会見、4点お伝えいたします。
まずコロナです。昨日モニタリング会議が開かれまして、そして感染状況、医療提供体制、これまでと変わらず、それぞれオレンジ(色)と赤(色)というふうになっております。専門家によりますと、新規陽性者数が一時減少したんですけれども、再び年末前の水準に近づいている。そして入院患者数が非常に高い水準で推移して、救急搬送なども多い。これについてはまた後でお伝えしますが、厳しい状況が続いているということでした。そして、今週の都内のインフルエンザの患者報告ですが、定点医療機関当たり3.61(人)という数字が上がってきてます。これは先週が2.94人でしたから、更に感染が広がっていることを示しています。都は既にツインデミックに備えた対応を行っておりまして、都民の皆様方には発熱などの症状が出た場合には重症化リスクや症状に応じた診断、診療、検査の方をお願いしております。対応方法は重症化のリスクの高低に応じまして、このような(スライド)連絡先になっております。
先ほどもちょっと申し上げた救急の出動件数の話なんですけれども、こちら非常に増えております。1月に入りまして連日2,500件以上の出動となっておりまして、東京消防庁では、救急隊を増強しまして対応するという状況になっております。医療機関への受診を迷われる方、119(番通報)ですけど、119番を呼ぶ、いやどうしようかっていう時には、相談窓口があります。ご存知かと思いますが、#7119、こちらをご活用ください。それでも、いやこれはもうやばいという緊急性があると思われる場合には、躊躇なさることなく、されることなく、119番通報をお願いいたします。また都におきましては、受診に迷った方、お子さんの急な病気で心配な方などに対しても様々な相談窓口を設けております。今(スライド)ご覧いただいております。いずれも毎日24時間対応にしておりますので、不安に思うことや、分からないことがありましたら、どうぞご利用いただければと思います。そして昨日、専門家のコメントがありましたように、あらゆる年代が重症化するリスクを有しているんですね。若いから大丈夫というわけではありません。ワクチンはご自身と大切な人の健康を守る最大の武器でございますので、オミクロン株対応ワクチン、そしてインフルエンザワクチンとともに、是非速やかに接種をお願いを申し上げます。そして多くの学校で、今週から新学期が始まりました。そして明日からは、大学共通テストも始まるなど、本格的な受験シーズンを迎えております。コロナの影響で中止となっておりましたイベント、3年ぶりに再開をするなど、社会経済活動も本格的に再開をしております。人と人との接触の機会が増える。それでも感染が拡大しないような対策、これをお願いを申し上げます。
そしてポイント、アクティブな冬を過ごすためのポイントは3つ。攻め、守り、備え、この3つでありますので、改めてご確認いただきたいと思います。どうぞコロナとの共存に向けまして、引き続きご協力よろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,524KB)
(「 発熱診療センターの24時間診療(3849報)」は、こちらをご覧ください。)

2 ウクライナ避難民への支援について

【知事】次ですが、ウクライナの戦況も毎日、色々と報道されておりますけれども。避難民の皆さんが日本に来られ、東京に来られていますが、その支援についての最新の状況をご説明しておきます。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴って、都内へ避難される方々増え続けておられます。そして都におきましては、去年の3月から早々に受け入れを決めて、都営住宅で避難民の方々を受け入れ始めておりまして、当初は100組ということを想定していたんですけれども、もう今週で200組を超えました。これまでに入居された方、合計、今の今時点で202組、計344名となっております。こうした避難民の方々、自立して安定した生活が送れますように、就学や就労の支援などを行っております。加えて個別に訪問して、日本語の学習や福祉、子育てなどなど、個々のニーズ、そして状況を把握しまして、地域の窓口や支援団体の支援へと結びつけています。先行きが不透明な中で、今後も避難民の方々が東京で安心して暮らせるように引き続き国、そして区市町村とも連携しまして、きめ細かな支援を行ってまいります。政策企画局で担当しております。

3 スタートアップ支援施策について

【知事】3つ目のテーマでありますがスタートアップ、そして人材等の関係でのイベントです。昨年の11月に策定いたしましたのが、新たなスタートアップ戦略です。題しまして「Global Innovation with STARTUPS」ということで誰もが夢に向かって羽ばたける土壌をつくる、そのことを柱の一つとして、掲げたこの戦略であります。その実現のための取組ですが、学生や若者とスタートアップとの交流を生み出す2つのイベントを実施いたします。
1つ目ですが、今月の27日、そして翌28日、金曜日と土曜日。虎ノ門ヒルズ森タワーの方で開催をいたします。「STARTUP Career Fair 2023」でございます。今(スライド)出ております。このイベントは、スタートアップへの就職に関心のある人と採用を目指すスタートアップが一堂に会しまして、スタートアップの魅力発信をし、就職マッチングにつなげていくというものなんです。当日は、国内最大級となります約150社が参加予定をいたしておられます。ピッチで事業紹介をしたり、またブースで情報交換を行うなどなど。またトークセッションも開催をいたします。宮坂副知事のほか、スタートアップ関連の多くの方々の登壇を予定をいたしております。
もう1つあります。2つ目のイベント、2月10日の金曜日に開催をする、起業、業を起こす方ですね。起業に興味のある学生向けのスタートアップセミナーでございます。このイベントでは、データを活用した事業を展開をしている3人の経営者の方にご自身の起業経験談、そして事業について講演をいただくというものです。また、約30人の会場参加の学生さんからデータを利活用した事業のアイディアなどを発表してもらって、ディスカッションも行います。こちらはオンラインによる視聴が可能となっておりますので、質問もできますし、是非ご興味のある方、学生さんだけではありません、多くの方々にご覧いただければと思います。こちらも政策企画局で進めております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:265KB)
(「Startup Career Fair 2023 の開催」は、こちらをご覧ください。)
(「学生向け TOKYO STARTUP Seminar 開催」は、こちらをご覧ください。)

4 献血への協力のお願いについて

【知事】4つ目のテーマなんですけれども、献血の協力をお願いしたいという件。1月、2月というのは、「はたちの献血」キャンペーンが全国的に行われるシーズンなんですね。都では、成人の日の式典などで、この(スライド)リーフレットを配布したり、また学校にポスターを掲示するなどなど、はたちの方を中心としまして、広く都民の皆さんに献血へのご協力を呼び掛けております。10年前の献血者数と比較しますと、(スライド)ご覧のように、10代20代ともに30%以上減少しているんですね。よって現在、献血を支えている年代は40代、50代となります。かつ、献血には年齢制限があります。ですから若い世代の方々の積極的な協力が必要ということでございますので、是非多くの皆様方の献血、よろしくお願い申し上げます。それから、そもそもコロナの影響がここにも出ていて、献血者の確保がそもそも難しくなっているということもあります。感染した方や濃厚接触者、一定期間を空けないと献血はできませんので、そういったことも影響している。またリモートで仕事や授業に、リモートで行うということで、そもそも企業とか大学で出張献血というのがありますけれども、その機会が減ってしまっている。グループで、集団で、ご協力いただける人数が減っているということもあります。一方で、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患などが冬は増えるんですね。そうすると輸血が必要だという話になるということで。このままの状況が続きますと、血液製剤がひっ迫する恐れがあると。特に今足りないのが、A型とO型の方々というか血液なんですね。是非A型、O型の皆さんをはじめとする若い方々に、この献血ということを始めていただければと思います。都内に12か所、献血ルームがあります。ここで献血ができます。駅に直結しているなどアクセスも抜群なところに設置をしておりまして、かつ、この献血ルームですけれども、ご覧のようにちょっと素敵につくられて、カフェみたいになっているんですね。どなたでも快適にお過ごしいただけるような工夫もしてあります。放課後とか、お買い物の帰りに献血をしてひと休みという、そういうこともできます。その他、ショッピングセンターなど、献血バスによる特設の出張献血会場でもできます。献血ができます。病気、そして怪我などで輸血を必要とする方々が多くいらっしゃいますので、必要な方に確実に血液を届ける。そして大切な命を救うと。1人でも多くの方々に献血についてご協力いただきたいという、このテーマが今日の4つ目でございました。
以上、私からお伝えするところです。
(詳細は、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:553KB)

質疑応答

【記者】(共同通信・安記者)ありがとうございました。それでは幹事社からまとめて3点質問させていただきます。1点目は新型コロナについてです。病床使用率は50%を超え、重症者数も7波のピークを超えるなど医療提供体制がひっ迫、死者の報告者数も最多を更新するなど、多い状況が続いています。一方で、社会経済活動は通常に戻りつつある中、ワクチンの接種率が伸び悩み、伸び悩んでおり、危機感が共有されていない面があるかと思いますが知事のご認識をお願いします。2点目は、少子化子育て対策についてです。昨日の知事査定で、来年度予算案に1兆6,000億円の少子化、子育て予算を配分する考えを表明されました。18歳以下への月5,000円給付、第二子の保育料一律無償化など、国に先んじた施策を盛り込まれましたが、今回の予算案、十分な少子化、子育て対策を盛り込めた、盛り込めているとお考えでしょうか。更に対策が必要な点や方向性、あるいは国への要望などございましたら教えてください。3点目です。査定では大規模災害に備え、防災船を4隻建造すること、木造密集の地域への感震ブレーカー無料配布といった新たな防災対策を示されました。来週17日(火曜日)には阪神・淡路大震災から28年となります。改めて今後の更なる防災対策をどのように進めていくお考えかお聞かせください。以上3点です。

【知事】まずコロナであります。今、コロナが、先ほどもお伝えしましたように、昨日のモニタリング会議でまた感染者数も増えたり、そして医療提供体制、厳しい。さらには、救急車の出動が非常に大きく上昇しているということから増強中などなど、お伝えをいたしました。改めて、オミクロン株感染下においては重症化リスクの高い高齢者への対策を重点的に進めておりますが、一方でこの年齢関係なく、重症化される方は、やはり既往症や、またそもそも自分に既往症があると気が付かなかったような若い方などもおられるかと思います。戦略的に、この高齢者の対策ということで、ワクチンバスで高齢者の施設入所者へのオミクロン株対応ワクチンへの接種を促進をする。そして、これは全国平均を大きく上回る接種状況に既になっておりますけれども、更に進めていく。それから高齢者の医療支援型施設を8施設用意をしておりまして、いわゆる一般の病院でコロナ対応してくださっているところに、高齢者の方々、介護を伴う必要がありますと、その病床を長期間押さえてしまう恐れっていいましょうか、その必要がありますので特別にそうやって戦略的に8つの施設を作っております。それを機能させながら、酸素・医療提供ステーションの環境も整備しながら、高齢者への対応を強化しているところでございます。また色々と治療や抗体カクテル(療法)等々、これまでとは違う投薬、治療ですね。これらの環境整っているところでございますので、いかにそれを早く提供するように工夫するか。タイミングが早い方が投薬などの効果が出ると言われております。そういった工夫をこれからも引き続き重ねていくということが、亡くなる方を抑えることにつながると考えております。そういった工夫をすべく、指示もいたしたところでございます。いずれにしましても、インフルエンザも増えている。そして、コロナも増えているということで、3つのポイントをしっかりとそれぞれ履行していただくことをお願いしたいと思います。それから子育ての関連など少子化対策として(約)1.6兆円ということを昨日発表させていただきました。本来は国家的事業だと、であるべきと考えておりますけれども出生数が、減少が極めて速いと。(2022年の出生数が)80万人を切る予測であるというのは去年のもう秋口ぐらいからずっと言われていたんですね。こういう状況はこれまでも1.57ショック以来、ずっとショックが続いてきて、ゆでガエル的になっていたと言わざるを得ないと思います。かつ、気候変動もそうなんですが、なんていうんですかね、ある一点を超えますと、帰らざるところにヒットする恐れがあります。それをこの辺りはよく研究が必要ですけれども、減少の一途をたどっている危機的な現状ということから、ここは国に先駆けて、というか国を牽引するような形で今回(約)1.6兆円を投じると。2,000億円の、合わせますと2,000億円の増額となります。この予算案をずっと審議をしてまいりましたので、まずこの予算は成立させるということが重要でありまして、是非ともこの国家的な課題ではありますけれども、東京都としてなすべきことをいち早く、また都民の皆さんの共感を得ながら進めていくことが重要だというふうに考えております。そして国の方も取り組むとおっしゃっています。スピード感を持って、そしてやはり国民に刺さる、そういう政策を掲げ、かつ速やかに実行するということが必要だと、このように考えております。それから3番目ですけれども、災害について。今年がちょうど関東大震災から100年ということもありまして、改めて防災対策を、東京の強靭化プログラム(正しくは、TOKYO強靭化プロジェクト)ということでまとめさせていただき、それを予算案として埋め込んだところでございます。1月17日はよく覚えています。阪神(・淡路)大震災の時、その時も、本当に私は無電柱化、無電柱化としょっちゅう言ってるのも、電信柱が倒れると救急車やそれから自衛隊の車など、そもそも通れなくなってしまうんですね。そのために一刻も早くということで進めて、都道につきましてはかなりのスピードで行っているところで、今年度に引き続いて、島の無電柱化を加速して進めていくことによって、また台風などの災害の時に停電してしまいますので、断線によって。それを一日も早く進めていくというのは、正に阪神大震災で私自身が見た光景からくるものでもあります。その他、避難所の細かな部分と、環境を整えるということと日頃の準備をどうするのか。そしてハード面で、そもそもの耐震化、不燃化などを進めていく。これもできるだけスピードアップしていく必要があるというふうに考えております。100年という節目に当たりまして、また自然災害も、よりひどい状況を各地で見る、もう世界各地でも見てきているわけですからしっかりと対応していきたいと考えております。

【記者】ありがとうございました。それでは各社の質問に移ります。挙手の上、知事の指名を受けてから社名と名前を名乗って質問をお願いします。

【記者】すいません、TBSの佐藤です。よろしくお願いします。今、お話にもあった少子化対策や子育て支援の件なんですけれども、結果的に国に先駆けた形になっていますが、国より早くというような狙いはあったのでしょうか。

【知事】そうではなくて、国が遅いだけの話です。さっき申し上げましたように、ポイント・オブ・ノーリターン。こうなってからでは、女性の数が少なくなるとその分、子供さんもなかなか生まれないわけですよね。そういう中でずっと議論ばっかりしているということでは、間に合わないということもあって私、知事になり、かつこれらのこと、待機児童という言葉を死語にすると言って、今、間もなくそれが達成されつつあります。よって、国より、というのではなくて国が遅いと。その一言です。

【記者】ありがとうございます。

【記者】TOKYO MXの白井です。よろしくお願いします。また少子化対策で恐縮なんですけれども、新年度、5,000円の給付でしたり、第二子の無償化でしたり、新たな独自の政策を打たれることですが、政府は異次元の少子化対策と銘打って新たな対策案を出していますが、今回の東京都独自のこの政策について、ずばり名前を付けるとしたら、どのような少子化対策となるんでしょうか。

【知事】少子化は一つの政策だけでは対応できないと思います。既に東京都でこれだけ様々打ち出しておりますけれども、ニーズはその人によって違ってくるわけであります。最近私、直接聞くのは、子育てやこれから結婚するとかそういう世代の方の話もそうなんですけれども、おじいちゃん、おばあちゃんが、次の世代のこと結構考えてくださっているわけで。これでずいぶん助かるよとか、出会いがあればいいねとか、非常にそういう多くの世代の方々に、今回、既に響いているのではないかと思います。この少子化対策の話して、色々と予算案やキャンペーンなどに申し上げると、そこじゃないとか、それだけではなくて実はこっちだって、ずっとその話をぐるぐるぐるぐるやって何十年経ってるんですか、という話ですね。例えば、住宅。今回、都営住宅やJKK含めて、そういうヤングカップルに対しての戸数を一定数確保すると、約300戸、毎年。だからできますと10年経つと2,500(戸)から3,000(戸)ぐらいは若いカップルが入れるようにすると。ですから、結婚してじゃあどうするんですかって言ったら、住む場所がないからと。よって色々な現象がありますので、ただ一言で言うならば東京都の少子化対策だと思いますけれども。ただその意思がしっかりと伝わるようにするっていうのは、今回の予算という数字に表れる我々の意思ということで、それを皆さんと共有していきたいというふうに思っています。

【記者】NHKの中村です。よろしくお願いします。昨日発表された、健康な女性への卵子凍結支援の関係でお伺いします。卵子凍結を支援する際に、調査名目という形になったと思うんですけれども、このようになった理由を教えてください。

【知事】卵子凍結については様々な考え方もあります。また一般的に、社会倫理的な話とか色々なことがあるかと思いますけれども、しかしながら、今回AYA世代のがん患者さん、若い世代のがんを患っておられる方々が、将来の、治療を終えた後に出産する、その選択肢を残しておくという形で(都は支援を)既に行っておりますが、今回は社会的適応というジャンルでの卵子凍結の実施を支援しようというものです。今回、調査といたしましたのは卵子凍結を行う、例えばその理由、その後のライフプランなどを伺うことによって、それに対しての社会的な対応をしっかりとカバーできるような、そういったいくつか知見を重ねておく必要もあろうかと思います。この調査を経まして、また色々な有識者のご意見も伺うタイミングが必要だというふうに考えております。合わせて、その凍結、医療機関に関する要件なども検討して、新たな支援に関係するこのガイドラインも作成していこうという、そういった調査も目的にしております。調査項目、ガイドラインの作成に当たっては今申し上げましたように、学会や有識者などとも意見交換をしていきたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。今ガイドラインというお話ありましたけども、ガイドラインはいつ頃作成したいとかってお考え、スケジュール感ありましたらお願いします。

【知事】来年度、このような形で設けさせていただきましたので、しっかりと色々な方々のお話も伺いながら進めていきたいと考えております。できるだけ早くできればと思っております。

【記者】あと、別件でもう一点。冒頭にございました、明日から本格的な受験シーズンが始まることに関して、一方で当日、受験生の女性たちの中には痴漢被害に遭う。ネットで痴漢を煽るような投稿があって、痴漢被害が増えるんではないかということが懸念されています。痴漢被害にあって、受験にですね実力を発揮できないという学生も過去にはいたそうなんですけども、その辺について、都として対策や明日以降電車を使う人たちに対して呼び掛けなどありましたらお願いします。

【知事】今、そうやってネットで煽るという話があって、嫌な社会だなと一言で思いますね。それと受験生にとっては、この一生を左右する、一番大切な時期の一つだと思いますので、その間、犯罪行為が行われるなどということはあってはならないと。許されるものではないとまず思います。都営地下鉄で11日(水曜日)からは痴漢など迷惑行為の対策強化期間を設けておりまして、駅や車内放送で案内、そしてそれぞれの駅で警備を強化しているところです。警視庁と連携をしまして、キャンペーンを行ったり、誰もが安心してこの受験に臨んで、そしてまた地下鉄ご利用いただけるような、また交通機関に対しても、そのようなことも是非周知もしながら進めたいというふうに思っております。受験生の皆さん、頑張っていただきたいと思います。

【知事】それじゃあ、喜田さん。

【記者】(新宿新聞・喜田記者)はい、聞こえますか。

【知事】はい、聞こえます。

【記者】新宿御苑の、原子力発電所の廃棄土の問題についてお尋ねします。原子力発電所の汚染土、汚染土の問題。今、新宿御苑で汚染土の廃棄するための実証実験が行われるということで、説明会が催されましたけども地元の住民から反対の声が上がっておりまして、十分な説明がされていないので、もっと本当に安全なのかどうかを説明してほしいという声を出ています。東京都の方でも新宿区に任せるのではなくて、何かお考えがあるのか、そこいらのところをお聞きしたいと思います。

【知事】そういう声があるのならば、しっかりと説明をしていただきたいと思います。環境省、新宿御苑は環境省管轄でございます。環境省、しっかりその安全性について、住民の方、真の住民の方に対しての説明をしていただければと、このように思います。

【知事】はい、では。はい、ありがとうございました。はい、よろしいですか。

【記者】新聞報道では、普通の除染土の、農地、20ベクレルと言われているものに対して、今回の廃棄土の、汚染土は8,000ベクレルということで400倍の濃度の放射能があると。それは果たして本当に安全なのかという点の説明が十分されていないように思いますが、その点はいかがでしょう。

【知事】はい、同じ答えでございます。ありがとうございました。よろしいですか。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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