2016年11月29日　 福祉保健局

食中毒の発生について
_{千代田区内の弁当店が調製し提供した弁当で発生した食中毒}

探知

11月19日（土曜）午後7時50分、横浜市から東京都あて、「11月17日（木曜）から同月20日（日曜）までの予定で横浜市内で開催されているスポーツ大会において、スタッフが昼食用に提供された弁当を喫食後、9名が下痢、おう吐等の症状を呈している。この弁当は千代田区内の飲食店から配達されたものである。」旨、連絡があった。

調査結果

千代田区千代田保健所は、感染症と食中毒の両面から調査を実施した。

• 患者は、当該弁当店で調製した弁当を喫食した3グループ44名で、11月17日（木曜）午後11時00分から同月21日（月曜）午前11時00分にかけて、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈していた。
• 患者全員に共通する行動はなく、患者全員に共通する食事は当該弁当店が調製した弁当以外になかった。
• 複数の患者ふん便、調理従事者2名のふん便及び当該弁当店内のふきとり検体から、ノロウイルスを検出した。

決定

11月28日（月曜）、千代田区千代田保健所は、以下の理由により、本件を当該弁当店が調製した弁当を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。

• 患者の共通食は当該弁当店が調製し提供した弁当の他にはない。
• 複数の患者のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状が同ウイルスによるものと一致していた。
• 調理従事者2名のふん便及び当該弁当店内のふきとり検体から、ノロウイルスを検出した。
• 当該弁当店が調製した弁当の提供先において、おう吐があった等の感染症を疑う情報がない。
• 11月28日（月曜）、患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該弁当店は11月21日（月曜）から営業を自粛しており、千代田区は、同月28日（月曜）から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係	発症日時	11月17日午後11時00分から同月21日午前11時00分まで
	症状	下痢、おう吐、発熱等
	発症場所	自宅等
	患者数	患者総数44名 男：28名（24～62歳）、女：16名（24～51歳）（内訳） ・グループ1　患者数15名 男：8名（34～61歳）、女：7名（35～51歳） ・グループ2　患者数28名 男：20名（24～62歳）、女：8名（24～48歳） ・グループ3　患者数1名 女：1名（24歳）
	入院患者数	1名（女、45歳）
	診療医療機関数・受診者数	17か所18名（男7名、女11名）
原因食品	11月17日及び18日に調製した弁当
病因物質	ノロウイルス
原因施設	屋号　　●●●● 業種　　飲食店営業（弁当） 営業者　　●●●● 代表者　　●●●● 営業所所在地　　東京都千代田区●●●● 本社所在地　　営業所所在地に同じ 法人番号　　●●●● 連絡先電話番号　　●●●●

 

[備考] 主なメニュー 【11月17日に提供した弁当】 グループ1：焼肉弁当、和風幕の内弁当、特注の盛合せ弁当 グループ2：牛キャベ丼、から揚弁当、特注の盛合せ弁当 グループ3：親子丼 【11月18日に提供した弁当】 グループ1：和風幕の内弁当、おろしチキン竜田弁当、特注の盛合せ弁当 グループ2：BIGのり弁、鮭幕の内弁当、特注の盛合せ弁当 検査関係 11月28日 現在 検査実施機関：東京都健康安全研究センター等 患者ふん便：22検体 検査中（15検体からノロウイルスを検出） 調理従事者ふん便：9検体 検査中（2検体からノロウイルスを検出） 拭き取り検体：17検体 検査中（1検体からノロウイルスを検出） 食品：6検体 検査中（ノロウイルスは陰性）

 

（参考）東京都における食中毒発生状況（ただし本事件は含まない）   発生件数 患者数 死亡者数 本年1月1日～11月28日まで 117件 1,836名 5名 （昨年同期） (139件) (2,155名) （0名） 本年11月中（28日まで） 7件 35名 0名 （昨年同期） (5件) (98名) （0名）

※別添　ノロウイルスについて（PDF：117KB）

問い合わせ先 福祉保健局健康安全部食品監視課 電話　03-5320-4405