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報道発表資料  2017年03月30日  生活文化局

ドアに挟まれて指を切断!?
ドアの安全性に関する調査を実施しました

東京消防庁管内では平成23年から27年の5年間において、手動ドアに挟まれて救急搬送された子供は932人おり、そのうち45人が指を切断しています。子供の挟まれ事故の要因として、ドアによる事故が最も多く発生していることから、東京都は、ドアによる危害危険経験等について、インターネットアンケート等による調査を実施しました。

調査結果

アンケート

※ 調査対象:小学校1、2年生の子供と同居する保護者 1,030人

ドアに「挟まれた」又は「挟まれそうになった」経験

⇒ 約3人に1人は、「挟まれた」経験あり。中には、骨折した子供も!
⇒ 経験時の年齢は、2歳が最多。
⇒ 経験時の約6割は、自宅の室内ドアで発生。
⇒ 経験時のドアの種類の約8割が「開き戸」。

【事例1】 子供と朝、出掛けるときに、慌てていて、靴を履きながら丁番に子供が手をかけているのに気づかず、閉めてしまったときに指を挟んでしまった。
【事例2】 下の子供が1歳の頃、リビングのドア(開き戸)を触って遊んでいて、それを知らずに上の子がドアを勢いよく開け入ってきたら、指を挟んだ。

図
挟まれによる危害危険経験

試験

※ 危害危険経験の多かった「開き戸」で実施

隙間測定

90度に開放したドアの吊元側(丁番側)の隙間
⇒ 指挟み防止仕様のドア…隙間なし
⇒ 通常ドア(指挟み防止仕様なし)…33ミリメートル
⇒ 指挟み防止グッズ(吊元側用)を取り付けても、子供の手の届く高さに隙間が発生。

破断試験

ドアの隙間に木製の棒(直径7ミリメートル)を挟み込み、破断・変形量を確認
⇒ 破断・変形量は、戸先側よりも吊元側の方が大きい。
⇒ ドアクローザがないドアの吊元側では、木製棒が破断。

アドバイス

  • 指挟み防止対策をしましょう。
    • 指挟み防止グッズは、必要に応じて複数使用するなど、子供の手の届く高さを考慮して取り付けましょう。
    • 住宅購入時など、指挟み防止仕様のドアの設置等も考慮しましょう。
  • ドアを開閉するときは、子供がどこにいるのか良く確認しましょう。
    • 小さな子供は、気づかないうちに後からついてきたり、ドアの隙間に手をかけたりしているので、注意が必要です。
  • 子供をドアで遊ばせないようにしましょう。また、ドアに挟まれてケガをする危険があることを教えておきましょう。
  • 室内用のドアにも、ドアの開閉を緩やかにするドアクローザ等の設置を考慮しましょう。

国・事業者団体への要望

国及び事業者団体に対し、次のとおりドアの安全対策の推進を要望します。

  • 国及びドアに係る事業者団体に対し、指挟み防止等に配慮した安全な製品の開発・普及等の取組強化等を要望。
  • 建築業界団体に対し、指挟み事故や安全な製品の普及啓発等についての協力を要望。

※別添 平成28年度 ドアの安全性に関する調査報告書(PDF:839KB)
※詳しい内容は、東京くらしWEBをご覧ください。

問い合わせ先

消費生活部生活安全課
電話 03-5388-3082

 

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