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報道発表資料  2017年04月07日  福祉保健局

食中毒の発生について
1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください。

都内において、はちみつの摂取が原因と推定される乳児ボツリヌス症による死亡事例がありました。
乳児ボツリヌス症は1歳未満の乳児に特有の疾病で、経口的に摂取されたボツリヌス菌の芽胞が乳児の腸管内で発芽・増殖し、その際に産生される毒素により発症します。
乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児に、はちみつを与えるのは避けてください。

※芽胞とは
ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。芽胞は、加熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。
芽胞を死滅させるには120℃4分以上またはこれと同等の加熱殺菌が必要です。100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌できません。

探知

2月22日(水曜)午後3時00分頃、都内の医療機関から最寄りの保健所に、「5か月の男児が入院しており、神経症状が出ている。離乳食としてはちみつを与えられているとのことである。」旨、連絡があった。

調査結果

  • 患者は足立区在住の5か月の男児で、2月16日(木曜)から、せき、鼻水等の症状を呈していた。
  • 同月20日(月曜)、けいれん、呼吸不全等の症状を呈し、医療機関に救急搬送され、翌21日(火曜)に別の医療機関へ転院した。
  • 患者は、発症の約1か月前から離乳食として、市販のジュースにはちみつを混ぜたものを飲んでいた。
  • 検査の結果、患者ふん便及び自宅に保管していたはちみつ(開封品)から、ボツリヌス菌を検出した。
  • 3月15日(水曜)、足立区足立保健所は、「離乳食として与えられたはちみつ(推定)」を原因とする食中毒と断定した。
  • 3月30日(木曜)午前5時34分に当該患者が死亡、当該保健所は、発症から死亡に至る経過等を精査した上で、本日、死亡原因はボツリヌス菌によるものと断定した。

※ボツリヌス菌及び乳児ボツリヌス症に関する詳しい情報は、福祉保健局のホームページをご覧ください。

※別紙 乳児ボツリヌス症とは(PDF:131KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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