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報道発表資料  2017年11月27日  生活文化局

〔別紙〕

学校・首都大学・私学

都立夜間定時制高校4校存続のお願い

先日、東京都教育委員会が都立夜間定時制高校4校の廃止を決定したと知り、大変驚きました。
夜間定時制は、戦後多くの勤労学生の学業を支え、人材育成に貢献してきた長い歴史があります。私の卒業した高校でも当時は夜間定時制が設置されており、私の叔母もそこで学んだことを誇らしく語ってくれたことを記憶しております。
現在では多くの中学生が全日制の高校に進学する状況があります。しかし、その陰では、人数こそ少なく目立たない存在ではありますが、一定数の勤労学生は存在し、さらに高校中退者の再学習や、不登校経験者など、新たな需要も生まれています。少人数できめ細かい教育を行うことができる夜間定時制の必要性と重要性は、むしろ高まっているのではないでしょうか。
そのような人間教育の場、失敗や挫折から立ち直り再度学ぶことを目指す生徒たちの学習の場を、是非とも今後も存続させ、確保していただくよう、強く望みます。

取組

このたびは、都立夜間定時制高校に対する御意見をいただき、ありがとうございます。
都立高校改革における定時制課程・通信制課程の改善について、都の取組を御説明します。
定時制課程の高校は、従来、昼間に学校に通うことができない勤労青少年の学びの場となってきましたが、今日では、学習習慣や生活習慣等に課題がある生徒や、小・中学校時代に不登校を経験した生徒、外国人の生徒など、多様な生徒が在籍するようになっています。
都教育委員会は、このような生徒や保護者のニーズに応えるため、小・中学校時代に不登校経験がある生徒を主に受け入れているチャレンジスクールや、自分のペースに合わせて学習することができる昼夜間定時制高校を設置してきましたが、これらの学校の入学者選抜の応募倍率は依然高い水準で推移しております。
一方、近年、夜間定時制課程の入学者選抜応募倍率や募集人員に対する在籍生徒数の割合は低下しており、勤労青少年の生徒も社会状況の変化などにより大幅に減少しています。
こうしたことから、都教育委員会は、平成28年2月に策定した「都立高校改革推進計画・新実施計画」において、生徒や保護者のニーズの高いチャレンジスクールの新設や、昼夜間定時制高校とチャレンジスクールの夜間部の規模拡大を行い、その進捗や夜間定時制課程の入学者選抜応募倍率の推移などの状況を考慮しながら、一部の夜間定時制課程を閉課程していくこととしました。また、全ての定時制高校において、教育相談体制の強化等を行い、定時制教育の充実を図っていきます。
今後とも、都の教育行政に御理解と御協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
(教育庁)

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