2018年09月04日　 総務局

[別紙]

公立大学法人首都大学東京　平成29年度業務実績評価結果

東京都が設立した公立大学法人首都大学東京（以下「法人」という。）の平成29年度業務実績評価について、知事の附属機関である東京都地方独立行政法人評価委員会から知事に報告がありましたので、お知らせいたします。

1　東京都地方独立行政法人評価委員会

矢崎義雄氏^【注】（公益財団法人日本心臓血圧研究振興会理事長）を委員長とし、計17名の外部有識者で構成しています。当法人については、松山優治氏（電気通信大学監事）を中心とした公立大学分科会で評価を実施しました。
【注】崎の正しい表記は、「大」の部分が「立」。

2　評価方針と手順

都が定め法人に指示した6年間の中期目標の達成に向け、法人が作成した中期計画の事業の進行状況を確認すること、法人の業務運営の改善・向上に資することなどを評価の基本方針とし、法人から提出された業務実績等報告書、法人からのヒアリング等により評価を実施しました。

3　評価結果の概要

• 評価は、「項目別評価」と「全体評価」で実施しました。
• 項目別評価は、「教育」「研究」「社会貢献」「グローバル化」「業務運営」「財務内容」など平成29年度計画の計35項目について、事業の進捗状況・成果を5段階で評価し、2項目を最上位の「1」と評定しました。
• 全体評価は、項目別評価を踏まえつつ、法人の中期計画の進行状況全体について評価し、「年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある」と評価しました。

（1）項目別評価（35項目）

• 評定1（年度計画を大幅に上回って実施している）…2項目
  〔首都大学東京〕
  教育の実施体制
  〔都立産業技術高等専門学校〕
  教育内容及び教育の成果
• 評定2（年度計画を上回って実施している）…11項目
  〔首都大学東京〕
  教育内容及び教育の成果、入学者選抜、研究水準及び研究の成果
  〔産業技術大学院大学〕
  教育内容及び教育の成果、教育の実施体制、入学者選抜、社会貢献、グローバル化
  〔都立産業技術高等専門学校〕
  学生への支援、入学者選抜、グローバル化
• 評定3（年度計画を順調に実施している）…21項目
• 評定4（年度計画を十分に実施できていない）…1項目
  〔法人運営・財務内容〕
  その他業務運営
• 評定5（業務の大幅な見直し、改善が必要である）…なし

（2）全体評価

ア　総評

• 年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある。
• 優れた点・特色ある点
  • 【首都大学東京】
    • 教学IR^【注1】推進室における教育改善に貢献できるデータの分析・提供により、教育改革を推進
      【注1】：Institutional Researchの略。大学の計画策定、意思決定等を支援するための情報を提供する目的で、教育・学修に関するデータを対象として調査・分析を行うこと。
  • 【産業技術大学院大学】
    • PBL^【注2】型教育の体系的なノウハウなど教育成果を国内外に効果的に発信
      【注2】：Project Based Learningの略。数名の学生が明確な目標を掲げ、1つのプロジェクトを完成させていくことで、実社会で真に役立つ知識や技術を修得させる教育手法。
  • 【都立産業技術高等専門学校】
    • 産業界のニーズに応える職業教育プログラムの充実を図り、着実に推進
• 改善すべき点
  • 【法人の業務運営】
    • 複数の個人情報漏えい事故を受けての事故防止強化対策への組織的な取組

イ　中期目標の達成に向けた課題、法人への要望など

少子高齢化・18歳人口減少が進む状況において、2大学1高専がそれぞれの強みと特色を更に生かして、プレゼンスの向上に努めることを望む。

※別添　平成29年度公立大学法人首都大学東京業務実績評価書（PDF：5,030KB）