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報道発表資料  2018年12月12日  福祉保健局

食中毒の発生について
小学校の餅つき大会でついた餅で発生した食中毒

探知

12月3日(月曜日)午前10時30分頃、大田区保健所に、大田区内の区立小学校から、「12月3日(月曜日)に児童90名程がおう吐、腹痛等を呈し欠席した。12月1日(土曜日)に行った餅つき大会の餅を喫食した者から発症者が多数出ているようである。」旨、連絡があった。

調査結果

大田区保健所は、探知後ただちに感染症と食中毒の両面から調査を開始した。

  • 患者は、当該小学校の児童67名及び餅つき大会に参加した保護者4名の計71名で、12月1日(土曜日)午後8時00分から同月3日(月曜日)午前8時00分にかけて、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈していた。
  • 当該小学校では、12月1日(土曜日)午前10時20分から午後0時10分まで、校庭において餅つき大会が開催され、同小学校の児童、保護者等が当該餅つき大会でついた餅を食べていた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該餅つき大会でついた餅以外になかった。
  • 患者20名のふん便からノロウイルスを検出した。

決定

大田区保健所は、本日、以下の理由により、本件について餅つき大会でついた餅(いそべ、きなこ)を原因とするノロウイルスによる食中毒と断定した。

  • 患者は全員、12月1日(土曜日)の餅つき大会でついた餅を食べていた。
  • 複数の患者ふん便からノロウイルスを検出し、症状及び発症までの潜伏期間が同ウイルスによるものと一致していた。
  • 当日、会場にておう吐があった等の感染症を疑う情報はない。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

概要

発症関係
12月10日現在
発症日時 12月1日午後8時00分から同月3日午前8時00分まで
症状 下痢、おう吐、発熱等
発症場所 自宅、学校等
患者数

患者総数71名
男:35名(6~36歳)
女:36名(6~48歳)

(内訳)

  • 児童67名
    男:34名(6~12歳)
    女:33名(6~12歳)
  • 保護者4名
    男:1名(36歳)
    女:3名(45~48歳)
入院患者数 1名
診療医療機関数・受診者数 19か所49名(男:29名、女:20名)
原因食品 餅つき大会でついた餅(いそべ、きなこ)
病因物質 ノロウイルス

備考

喫食食品 餅(いそべ、きなこ)
検査関係
12月11日午後5時00分現在
  • 検査実施機関
    東京都健康安全研究センター
  • 参加者等ふん便
    117検体(発症者65名を含む)
    20検体ノロウイルス検出、9検体陰性、88検体検査中
  • 拭き取り検体
    13検体陰性
  • 食品
    2検体陰性

参考 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~12月11日まで 167件 1,424名 0名
(昨年同期) (126件) (2,503名) (1名)
本年12月中(11日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (3件) (82名) (0名)

※参考資料 ノロウィルスについて(PDF:146KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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