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報道発表資料  2019年02月22日  総務局

「東京水道サービス株式会社(TSS)に対する特別監察」の結果について

水道局から業務委託を受けている東京水道サービス株式会社(TSS)の業務執行について特別監察を行ったので、その結果についてお知らせします。

1 経緯

都に対し、TSSにおける不適正事案がある等との情報が寄せられていたため、TSSの置かれた状況等も踏まえ、総務局において特別監察を実施

2 不適正事案があるとして寄せられた情報

  1. 関係団体や受注工事会社との不適切な関係
  2. 書類の改ざん
  3. 虚偽報告書の作成指示
  4. 一般都民が依頼する水道工事に対する詐欺的な請求を助長するようなこと

3 結果

  • 1)上記の不適正事案のうち1.から3.までについては、指摘された事案が事実であったことを確認。4.については、指摘された事実は確認されなかった。
    <確認された事例>
    1. 委託先業者と飲食を伴う会合
    2. 未実施の点検を実施したとする虚偽の報告
    3. 工事監督におけるしゅん工写真の改ざん指示
  • 2)TSSの内部統制について調査を行った結果、以下の状況を確認
    • 内部統制に係る体制整備に法令上の不備は見られないが、内部統制やコンプライアンスに関する全社的な基本方針は未策定であるほか、リスク管理行動計画や事業継続計画(BCP)が未策定であるなど、企業としてのリスク管理について不十分な面が認められた。
    • この原因として、TSSにおける内部統制やコンプライアンスに対する意識の低さ、主体性の衰退、水道局のガバナンスの甘さ等が確認された。
  • 3)上記1.から3.までの不適正事案については、既に、TSSにおいて一定の対策が講じられていたが、その対策は、原因の分析が十分ではなく、不適正処理の問題の本質をとらえたものとなっていない。このため、今後の適正な業務執行に向けて、TSSの内部統制体制の改善が必要な状況

4 TSSの今後の運営に対する提言

  • 外部(第三者)目線による監視、内部統制体制の確立
    <例> 「物言う」民間人材の登用等
  • 人材戦略のあり方、人材育成に関する方針の再構築
    <例> 職種にとらわれない柔軟な人事ローテーション等
  • 人手不足解消とコンプライアンス推進に効果を発揮する仕組みの導入
    <例> 各種申請書類等のデジタル化(ペーパーレス化)等

※特別監察結果の詳細については、別紙「東京水道サービス株式会社に対する特別監察 結果報告書」(PDF:425KB)をご覧ください。

    問い合わせ先
    総務局コンプライアンス推進部コンプライアンス推進課
    電話 03-5388-2401

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