2019年08月27日　 総務局

〔別紙〕

公立大学法人首都大学東京　平成30年度業務実績評価結果

東京都が設立した地方独立行政法人である公立大学法人首都大学東京（以下「法人」という。）に係る業務実績評価について、知事の附属機関である東京都地方独立行政法人評価委員会から知事に報告がありましたので、お知らせいたします。

1　東京都地方独立行政法人評価委員会

矢崎^【注】義雄氏（公益財団法人日本心臓血圧研究振興会理事長）を委員長とし、計17名の外部有識者で構成しています。当法人については、松山優治氏（電気通信大学監事）を分科会長とする公立大学分科会で評価を実施しました。
【注】崎の正しい表記は、「大」の部分が「立」。

2　評価方針と手順

知事が定め法人に指示した6年間の中期目標の達成に向け、法人が作成した中期計画の事業の進捗状況を確認すること、法人の業務運営の改善・向上に資することなどを評価の基本方針とし、法人から提出された業務実績等報告書、法人からのヒアリング等により評価を実施しました。

3　評価結果の概要

• 評価は、「項目別評価」と「全体評価」で実施しました。
• 項目別評価は、「教育」「研究」「社会貢献」「グローバル化」「業務運営」など平成30年度計画の計35項目について5段階で評価し、3項目を最上位の「1」と評定しました。
• 全体評価は、項目別評価の結果を踏まえつつ、中期計画達成に向けた進捗状況全体について評価し、「年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある」と評価しました。

（1） 項目別評価（35項目）

• 評定1（年度計画を大幅に上回って実施している）…3項目
  〔首都大学東京〕
  教育の実施体制
  〔産業技術大学院大学〕
  グローバル化
  〔都立産業技術高等専門学校〕
  教育内容及び教育の成果
• 評定2（年度計画を上回って実施している）…10項目
  〔首都大学東京〕
  教育内容及び教育の成果、入学者選抜、研究水準及び研究の成果、社会貢献、グローバル化
  〔産業技術大学院大学〕
  教育内容及び教育の成果、入学者選抜、社会貢献
  〔都立産業技術高等専門学校〕
  学生への支援
  〔法人運営全般〕
  組織運営の改善
• 評定3（年度計画を順調に実施している）…22項目
• 評定4（年度計画を十分に実施できていない）…なし
• 評定5（業務の大幅な見直し、改善が必要である）…なし

（2） 全体評価

ア　総評

• 年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある。
• 優れた点・特色ある点
  【法人運営全般】
  • 令和2年度より大学・法人の名称を変更する方針や、中期計画の変更案を早急に検討・策定
  【首都大学東京】
  • 教学IR^【注1】システムの掲載データを大幅に増加させ、学長の意思決定等に活用
    【注1】Institutional Researchの略。教学IRとは、大学の計画策定、意思決定等を支援するための情報を提供する目的で、教育・学修に関するデータを対象として調査・分析を行うこと
  【産業技術大学院大学】
  • 海外でのPBL^【注2】の実施や外国大学等との連携によるPBL型教育の発信
    【注2】Project Based Learningの略。数名の学生が明確な目標を掲げ、1つのプロジェクトを完成させていくことで、実社会で真に役立つ知識や技術を修得させる教育手法
  【都立産業技術高等専門学校】
  • 社会の人材ニーズを踏まえた新たな職業教育プログラムを着実に実施
• 更なる充実が期待される点
  【法人運営全般】
  • 各校が行う教育研究の質の向上を図る意欲的な取組への一層の支援

イ　中期目標の達成に向けた課題、法人への要望など

• 引き続き、東京都の教育研究機関として、東京都をはじめとする自治体や都内の企業を支える機能が発揮されることを望む。

※別添　平成30年度公立大学法人首都大学東京業務実績評価書（PDF：8,813KB）