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報道発表資料  2019年10月16日  福祉保健局

デング熱の国内感染症例について

令和元年10月10日、都内の医療機関から海外渡航歴がないデング熱患者2名の発生届が提出されました。調査の結果、都外で感染したと推定されています。
患者の概要等について、以下のとおりお知らせします。

1 患者の概要(2名は、同じ学校の生徒です)

ア 患者A

  • 年齢・性別
    10代 男性
  • 患者の状況
    発熱、頭痛、骨関節痛、白血球減少、血小板減少で都内医療機関に入院
    既に症状は消失し、退院
  • 経過
    9月18日から20日 奈良・京都へ修学旅行
    9月27日 発症(発熱)都内医療機関A受診
    9月28日 医療機関A再診
    9月29日 都内医療機関B受診
    10月1日 医療機関B再診、都内医療機関Cを紹介され入院
    10月10日 退院、検査により陽性と判明、発生届提出

イ 患者B

  • 年齢・性別
    10代 女性
  • 患者の状況
    発熱、発疹、白血球減少、血小板減少で都内医療機関に入院
    既に症状は消失し、退院
  • 経過
    9月18日から20日 奈良・京都へ修学旅行
    9月26日 発症(発熱)都内医療機関D受診
    9月30日 都内医療機関E受診
    10月1日 医療機関E再診、都内医療機関Cを紹介され入院
    10月6日 退院
    10月10日 検査により陽性と判明、発生届提出

※患者・御家族の人権尊重・個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします。

2 推定感染地域

疫学調査により、以下のことが判明しています。
デング熱の国内感染は極めてまれなことから、修学旅行で訪れた奈良市内又は京都市内でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が疑われます。

  • 発症日から、両名の感染は同時期と考えられるが、感染したとみられる期間(発症前14日から発症前2日)に両名が行動を共にした場所は、学校と修学旅行のみ
  • 修学旅行では、同じ班で行動
  • 学校の関係者で他にデング熱患者は確認されていない

これらについては、既に、関係自治体に対し情報提供を行っており、現在、各自治体において、対策を進めています。

都民の皆様へ

デング熱とは

デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症です。
ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することで感染します(蚊媒介性)。ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。
主な症状は、発熱、発疹、頭痛、筋肉痛などです。まれに重症化することがありますが、通常は、発症後2~7日で解熱します。

予防策

屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
なお、蚊に刺されて発熱等の症状がある場合は、かかりつけの医療機関を受診してください。

※厚生労働省 デング熱について(厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)

問い合わせ先
(患者発生状況に関すること)
福祉保健局健康安全部感染症対策課
電話 03-5320-4482
(一般的な蚊の対策に関すること)
福祉保健局健康安全部環境保健衛生課
電話 03-5320-4391

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