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報道発表資料  2020年04月24日  福祉保健局

有毒植物による食中毒の発生について
スイセンによる食中毒

自宅の庭に植えていたスイセンをニラと誤って採取し、調理して喫食したことにより食中毒が発生しました。
食用として植えた植物以外のものは、食べないでください。
例年、特に春先から夏にかけて、全国的に有毒植物を誤食して食中毒となる事例が発生しています。明らかに食用と鑑定できるもの以外は、絶対に食べないでください。

探知

4月23日(木曜日)、午前9時35分、東大和市内の病院から多摩立川保健所に、『4月22日(水曜日)午後10時00分、立川市内在住の家族3名がおう吐の症状で受診した。患者は、22日(水曜日)の夜に喫食した「ニラスープ」に「ニラ」と誤って「スイセン」を入れてしまったかもしれないと話していた。』旨、連絡があった。

調査結果

  • 多摩立川保健所は直ちに食中毒の調査を実施した。
  • 患者は数年前から自宅の庭でニラを栽培しており、4月22日(水曜日)に庭に生えていた植物をニラと思い味噌汁(スープ)に入れて喫食したところ、喫食した直後から1時間30分後に、家族3名が吐き気、下痢等を呈した。
  • 患者宅では、数年前から庭でニラとスイセンを栽培していた。
  • 4月23日(木曜日)、味噌汁(ニラスープ)の残渣、患者が採取した植物の球根について、東京都健康安全研究センターで検査を実施したところ、本日、患者が喫食した植物はスイセンであることが判明し、スイセンの有毒成分(リコリン、ガランタミン)を検出した。
  • 患者は全員、回復している。

決定

本日、多摩立川保健所は、検査結果並びに患者の症状及び発症までの潜伏時間がスイセンによるものと一致していること、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、本件はスイセンによる食中毒と断定した。

有毒植物による食中毒防止方法

  • 食用植物と観賞用植物は並べて植えず、明確に区分けして植える。
  • 食べられる種類かはっきり分からないものは、安易に判断せず絶対に食べない。
  • 新芽や根だけで種類を見分けることは、難しいことを知る。

※万一、植物等を食べて食中毒症状を呈した場合には、早急に医療機関を受診してください。
その際、食べた植物等が残っていれば、受診の際に持参し、治療の参考にしてもらってください。
※有毒植物の食中毒に関する詳しい情報は、福祉保健局のホームページをご覧ください。

※別紙 スイセンによる食中毒(PDF:352KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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