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報道発表資料  2021年06月21日  福祉保健局

食中毒の発生について
江東区内の医療機関等で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和3年6月10日(木曜日)午前9時10分、江東区内の医療機関から江東区保健所に、「当施設が給食を提供している入院患者及び隣接する高齢者施設入所者54名並びに職員2名が下痢等の食中毒様症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

江東区保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、医療機関の入院患者22名、高齢者施設の入所者48名及び職員2名の合計72名で、6月9日(水曜日)午前10時00分から同月10日(木曜日)午後3時00分にかけて、腹痛、下痢等を呈していた。
  • 当該医療機関の給食施設では、日に三食提供しており、入院患者及び隣接する高齢者施設入所者が喫食していた。
  • 発症した職員2名は6月9日(水曜日)の朝食を、検食のため喫食していた。
  • 患者全員に共通する食事は、6月9日(水曜日)に当該給食施設が提供した朝食のみであった。
  • 6月9日(水曜日)の朝食は155食提供していた。
  • 患者59名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏期間がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 6月9日(水曜日)に提供された朝食の保存食(エビ野菜スープ煮)からウエルシュ菌を検出した。

決定

本日、江東区保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が6月9日(水曜日)に調理、提供した朝食を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者72名中59名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏期間がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 6月9日(水曜日)に提供された朝食の保存食(エビ野菜スープ煮)からウエルシュ菌を検出した。
  • 患者の共通食が6月9日(水曜日)に提供された朝食に限定された。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、6月11日(金曜日)から食事の提供を自粛しており、江東区は本日から3日間の給食の供給停止の処分を行った。

発症関係
(6月21日午前9時00分現在)
発症日時 6月9日(水曜日)午前10時00分から
6月10日(木曜日)午後3時00分まで
症状 腹痛、下痢等
発症場所 当該医療機関及び高齢者施設内、自宅
患者数 患者数72名
男:21名(18~99歳)、女:51名(43~98歳)
入院患者数 当該医療機関の入院者22名
(食中毒に由来するものではない)
診療医療機関数・受診者数 1か所72名(男21名、女51名)
原因食品 当該給食施設が6月9日(水曜日)に調理、提供した朝食
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 施設名 ●●●●
業種 集団給食(届出)
届出者 ●●●●
施設所在地 ●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 6月9日(水曜日)の朝食
米飯、エビ野菜スープ煮、かぶの梅しそ和え、みそ汁
検査関係
(6月21日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌 71検体中59検体からウエルシュ菌を検出、12検体陰性
ノロウイルス 71検体陰性
従事者ふん便:細菌 21検体陰性
ノロウイルス 21検体陰性
拭き取り検体:細菌 8検体陰性
食品(保存食):細菌 7検体中1検体(エビ野菜スープ煮)からウエルシュ菌を検出、6検体陰性

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~6月20日まで 32件 215名 0名
(昨年同期) (53件) (465名) (0名)
本年6月中(20日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (4件) (5名) (0名)

※参考資料 ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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