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報道発表資料  2021年08月24日  建設局, (公財)東京動物園協会

恩賜上野動物園情報
マレーグマの「モモコ」が死亡しました

恩賜上野動物園(園長 福田豊)でマレーグマの「モモコ」が死亡しましたので、お知らせします。国内では最高齢の個体でした。

1.死亡したマレーグマ

  • 死亡確認日時
    2021年8月21日(土曜日) 8時30分
  • 名前
    モモコ
  • 性別
    メス
  • 年齢
    30歳
  • 来歴
    1990年9月20日 マラッカ動物園(マレーシア)生まれ
    1995年6月19日 多摩動物公園に受入れ
    2008年2月10日 恩賜上野動物園に受入れ
  • 死因
    調査中

マレーグマの写真
マレーグマ「モモコ」(撮影日:2021年8月13日)

2.経緯

モモコは1990年9月20日にマレーシアで生まれ、当園に2008年2月10日に受け入れました。これまでに8頭の子を産み、3頭は国内の動物園で現在も飼育されています。
2021年8月14日に当園ホームページでお知らせしたように、2021年7月25日に放飼場で突然嘔吐したため室内に収容し、処置をおこないました。症状や検査の結果などから複数の消化器系疾患が疑われ、診断と治療のために、もっぱら室内で飼育しながら観察を続けてきました。
その後、食欲が減退するとともに投薬も困難になってきたため、普段与えないエサを試したり、飲み込みやすいように飼育係が加工したりして、モモコが栄養を取り、薬を摂取できるように工夫を重ねてきました。また、病名を確定し、それに合わせた治療方針を立てるため、詳しい検査をする準備を進めていました。
しかし、8月19日から、さらに状態が悪化し、著しく動きが鈍くなったため、獣医師が治療にあたりましたが回復せず、8月21日の朝、死亡しているのを確認しました。

3.当園での飼育状況(2021年8月24日現在)

1頭(メス1) ※死亡した「モモコ」は含みません。

4.国内の飼育状況(2020年12月31日現在)

12園館 22頭(オス9、メス13) ※死亡した「モモコ」を含みます。
参考資料:2020年マレーグマ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

マレーグマ(食肉目 クマ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」「2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Helarctos malayanus
  • 英名
    Malayan Sun Bear
  • 分布
    東南アジア(インド、ミャンマー、中国南部、ラオス、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、ブルネイ・ダルサラーム)
  • 生態等
    クマ科の中で最小(体長1.0~1.5メートル、体重オス40~70キログラム、メス25~60キログラム)です。夜行性で、体毛は短く艶があります。胸部には白色または橙色の三日月状の模様があり、英名の由来となっています。前肢の爪が長く、木登りが得意で、主に森林に生息しています。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園
電話 03-3828-5171(代表)17時00分まで
恩賜上野動物園教育普及課
電話 03-3822-5811
建設局公園緑地部計画課
電話 03-5320-5374

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