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令和3年(2021年)10月28日更新

報道発表資料

多摩動物公園

2.アムールトラの「ショウヘイ」を移動します

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、このたびアムールトラの「ショウヘイ」(オス)を神戸市立王子動物園(兵庫県神戸市)に移動することになりましたので、お知らせします。

トラの画像
アムールトラ「ショウヘイ」
(撮影日:2021年9月8日)

(1)移動するアムールトラ

  • 名前
    ショウヘイ
  • 性別
    オス
  • 年齢
    2歳
  • 生年月日
    2019年1月29日 多摩動物公園生まれ

(2)移動予定日

2021年11月17日(水曜日)

(3)経緯

当園では飼育園館同士で相互協力しながら、希少動物であるアムールトラの繁殖を進めています。
今回、公益社団法人日本動物園水族館協会種管理計画「2020年アムールトラ管理計画書」に基づき、新たなペア形成や繁殖をめざすため、ブリーディングローン【注】によりショウヘイを移動することになりました。

【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。

(4)当園での飼育状況(2021年10月28日現在)

4頭(オス2、メス2) ※今回移動するショウヘイを含みます。

(5)日本国内の飼育状況について(2020年12月31日現在)

24施設 55頭(オス 25、メス 30)
資料:アムールトラ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

アムールトラ(食肉目 ネコ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧種)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Panthera tigris altaica
  • 英名
    Amur tiger
  • 分布
    アムール(ロシア)、ウスリー(ロシア)、中国東北部
  • 生息地
    森林性で針葉樹林に生息
  • 生態等
    別名シベリアトラ。ネコ科最大の動物。棲む地域によって9亜種に分類され、アムールトラはその1亜種。アムールトラは森林で単独で生活し、同性個体間でなわばりを守ります。毛皮や漢方薬の材料としての乱獲、森林伐採などによる生息地の減少により生息数は非常に少なくなっています。交尾期は11月~4月ごろ(飼育下では周年繁殖可能)で、妊娠期間は100~108日。通常2~4頭を出産します。子は1歳半頃に親離れし、3~5歳で性成熟に達します。成獣で体長170~230センチメートル、尾長100~120センチメートル、体重100~300キログラム。メスはオスより小型。

3.コアラの赤ちゃん生育中

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、今年5月に生まれたコアラの赤ちゃんが母親の袋の中で生育していますので、お知らせします。

コアラの画像
出産したコアラ「こまち」
(撮影日:2021年10月18日)

(1)生まれたコアラ

  • 誕生日
    2021年5月18日
  • 性別
    不明
  • 両親
    母親:こまち 2017年4月27日 名古屋市東山動植物園生まれ
    父親:コロン 2014年11月22日 鹿児島市平川動物公園生まれ

(2)経緯

当園では飼育園館同士で相互協力しながら、希少動物コアラの繁殖を進めています。2020年11月12日に埼玉県こども動物自然公園からオスの「コロン」を、2020年7月27日に名古屋市東山動植物園からメスの「こまち」を、ブリーディングローン【注】により受け入れました(コロンの所有園は鹿児島市平川動物公園であるため、平川動物公園とのブリーディングローンになります)。
今年4月のペアリングで交尾が見られ、5月18日に出産しました。順調に生育して、現在は母親の袋の口が開いた際にその隙間から赤ちゃんの体の一部が見えることがあります。

【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としています。

(3)コアラの繁殖の仕組みについて

コアラを含めた有袋類は、おなかに育児嚢と呼ばれる袋を持ち、未熟な状態で生まれた嚢児をこの袋の中で育てます。コアラの妊娠から出産までの期間は約1ヶ月です。一般的に、大きさは約1.7センチメートル、体重約0.5グラムと未熟な状態で生まれます。生まれた嚢児はすぐに自力で育児嚢に移動し、嚢内の乳首に吸いつきます。その中で母乳を飲んで成長します。育児嚢に入ってから約6ヶ月で袋から出るようになり、これを出袋といいます。

(4)当園での飼育状況(2021年10月28日現在)

5頭(オス2、メス2、不明1) ※生育中の赤ちゃんを含みます。

(5)国内の飼育状況(2020年12月31日現在)

7園館 54頭(オス17、メス35、不明2)
資料:コアラ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

コアラ(双前歯目 コアラ科)
(IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Phascolarctos cinereus
  • 英名
    Koala
  • 分布
    オーストラリアのクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ヴィクトリア州
  • 生息地
    ユーカリの森や林
  • 生態等
    夜明けまたは日没前後、単独で活発に活動し、ほとんど樹上で生活します。食べ物はユーカリの葉で約600種類あるユーカリのうち30種ほどを採食することが知られています。寿命は12〜13年。

ご案内

【多摩動物公園】

  • 開園時間
    9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
  • 休園日
    毎週水曜日(祝日のときは、翌日)
  • 入園料
    一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
    ※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

※開園日については多摩動物公園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。
※整理券予約システムを導入して1日の入園者数を制限しています。

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