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報道発表資料  2022年05月13日  福祉保健局

食中毒の発生について
港区内の弁当調製施設が調理した弁当で発生した食中毒

探知

令和4年4月24日(日曜日)午前10時00分に、新宿区内の宿泊療養施設から、新宿区保健所に「4月23日(土曜日)夜から、入所者約130名及び看護師・スタッフ約10名のうち、約30名が下痢の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

  • 患者は、当該宿泊療養施設の入所者25名及び看護師・スタッフ4名の計29名で、4月23日午後3時30分から下痢、腹痛等の症状を呈していた。
  • 当該宿泊療養施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食を、食事毎に別の弁当調製施設から調達し、提供していた。
  • 看護師・スタッフも、入所者と同じ弁当を喫食していた。
  • 4月23日昼食の弁当残品4検体から耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166を検出した。
  • 患者29名のふん便から耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166を検出した。患者の症状は酷似し、発症時間が集中していた。
  • 弁当残品及び患者ふん便から検出した耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166の遺伝子解析を実施したところ一致し、同一由来と考えられた。

決定

本日、港区は、以下の理由により、本件を同区内の弁当調製施設が4月23日に調理し、提供された弁当を原因とする、耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166による食中毒と断定した。

  • 患者は4月23日昼食に提供された弁当を共通して喫食していた。
  • 4月23日昼食の弁当残品及び患者全員のふん便から耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166を検出した。患者の症状は酷似しており、発症時間が集中していた。
  • 弁当残品及び患者ふん便から検出した耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166の遺伝子解析により、4月23日昼食に提供された弁当が原因として考えられた。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

港区は、弁当調製施設に対し、本日から7日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(5月13日午前9時00分現在)
発症日時 4月23日(土曜日)午後3時30分から
4月24日(日曜日)午前7時00分まで
症状 下痢、腹痛等
発症場所 当該宿泊療養施設内、自宅等
患者数 患者数29名
男:18名(17~67歳)、女:11名(24~60歳)
入院患者数 1名(既に回復し、退院済み)
診療医療機関数・受診者数 2か所1名(女1名)
原因食品 4月23日昼食に提供された弁当
病因物質 耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都港区●●●●
営業者住所 東京都大田区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

[備考]

メニュー ガパオライス、カリフラワーのピクルス、パクチーサラダ、豚バラ肉と大根の炒め煮、ゆばときくらげの和え物
検査関係
(5月13日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
【患者等】
患者等ふん便:
細菌33検体(32検体耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166 検出、1検体陰性)
ウイルス33検体(33検体陰性)
【原因施設】
調理従事者ふん便:細菌3検体(3検体陰性)
拭き取り検体:細菌10検体(10検体陰性)
食品(検食):細菌8検体(8検体陰性)
【その他】
食品(宿泊療養施設で保管していた弁当残品):
細菌9検体(4検体耐熱性毒素様毒素遺伝子(astA)保有大腸菌O166検出、2検体黄色 ブドウ球菌検出、5検体陰性)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~5月12日まで 38件 111名 0名
(昨年同期) (31件) (209名) (0名)
本年5月中(12日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (0件) (0名) (0名)

※別紙 下痢原性大腸菌について(PDF:136KB)

問い合わせ先
(食中毒に関すること)
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405
(宿泊療養施設に関すること)
福祉保健局感染症対策部事業推進課
電話 03-5320-4409

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