2024年11月11日　 生活文化スポーツ局

江戸東京博物館の所蔵品が現代アートに！
工事現場を活用した東京の新たな魅力創出事業

TOKYO CITY CANVAS（トーキョー　シティー　キャンバス）

工事現場の仮囲いなどをキャンバスに見立て、街にアートの景色を広げていく文化プロジェクト「TOKYO CITY CANVAS」では、この度、長期休館中の東京都江戸東京博物館（江戸博）の仮囲いを舞台に、所蔵品を元にデザインした2つのアート作品を公開します。
江戸博に伝わる数々の所蔵品を現代アートを通じて見つめなおす、休館中の今しか見られないアートプロジェクトを是非ご覧ください。

「写楽の眼」

(掲出イメージ)

作品コンセプト

江戸博のロゴマークは写楽作「市川鰕蔵（えびぞう）の竹村定之進」の左目を元にデザインされています。その目に込められた思いを、墨田区立両国中学校、日本大学第一中学・高等学校の生徒が様々な視点で表現した壁画です。制作は、浮世絵（版画）の仕組みをスプレーとステンシル（型紙）で再解釈した手法で行い、絵の中のパーツを自由に組み合わせながらそれぞれの「写楽の眼」を表現しました。

規模

高さ3メートル×幅約30メートル

公開期間

令和6年11月11日から令和7年9月まで（予定）

制作の様子

「未来人の発見」

作品コンセプト

江戸博に伝わる所蔵品。
これらの品々にとって私たちは未来人です。
何のために、誰が、どう使っていたのか。
絵には何が描かれ、どうみるか。
過去から残されてきた不思議な形や時代を表す魅力的な所蔵品から選んだ約30点に、現代を生きる我々が言葉を並べる「未来人の発見」。
鑑賞ワークショップを通じて様々な言葉が所蔵品に寄せられ、写真と言葉を掛け合わせたアート作品が1月に完成します。

規模

高さ3メートル×幅約130メートル

公開期間

令和7年1月から同年3月まで（予定）
※所蔵品写真は11月から掲出開始

参加者募集！「未来人の発見」鑑賞ワークショップ　11月23日（土曜日）に開催

仮囲いに展示した大きな所蔵品写真を、アーティストと共に鑑賞するワークショップを開催します。
参加者からいただく所蔵品への「思い」や「発見」の言葉がアート作品の一部となり展示されます。
詳細は、「TOKYO CITY CANVAS」ホームページよりご確認ください。
参加のお申し込みは11月17日（日曜日）まで。

扇風機？

上に乗っているのはだぁれ？

何かを覗くもの？

アーティストプロフィール

小牟田悠介（こむたゆうすけ）

経歴

• 1983年　大阪府生まれ
• 2009年　東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
  東京藝術大学　特任助教（芸術未来研究場　ケア＆コミュニケーション領域）
• 2024年4月　都庭園美術館「日本ロレックス（株）主催　PERPETUAL　MOMENT - 自然の中の時間」出展

アーティストコメント

現在休館中の江戸東京博物館のリニューアルをみんなで盛り上げながら待ちたいとの思いから、現在、江戸博の内と外の境界線となっている仮囲いに、所蔵品にインスピレーションを受けた2つの壁画を作りました。
一つは、江戸博のロゴデザインの元にもなっている東洲斎写楽作《市川鰕蔵　竹村定之進》をモチーフに、浮世絵（版画）の仕組みを再解釈し、地元中高生と絵の中のパーツを各自が組み合わせて描いた「写楽の眼」。たくさんの視点と解釈で表現された壁画となりました。もう一つは、江戸博に伝わる所蔵品を現代の人たちが“未来人”として鑑賞し、言葉にしたものを並べる「未来人の発見」。1つ1つよく見てみると、過去から残されてきた不思議な形や時代を表す魅力的な所蔵物たちに惹かれます。
それぞれの壁画は、アート・コミュニケータとの協働によって所蔵品と参加者をつなぐワークショップで制作しています。実寸より拡大して印刷された作品をまじまじと眺め、本物との再会を楽しみに待ちましょう。

アート掲出場所

TOKYO CITY CANVASでは、都有施設の工事現場を活用したアートプロジェクトや民間事業者への助成金を通じて、東京にアートの景色を広げています。詳細はホームページをご覧ください。

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略15　文化・エンターテインメント都市戦略

問い合わせ先 生活文化スポーツ局文化振興部企画調整課 電話　03-5000-7227