2018年09月18日　 建設局, (公財)東京動物園協会

恩賜上野動物園情報　マレーグマの「アズマ」が死亡しました

上野動物園（園長　福田豊）では、このたびマレーグマの「アズマ」が死亡しましたので、お知らせします。

【マレーグマ「アズマ」】 （撮影日：平成29年2月22日）

1.死亡したマレーグマ

• 名前
  アズマ
• 性別
  オス
• 年齢
  26歳
• 生年月日
  1992年7月25日　東山動植物園生まれ
• 死亡日
  2018年9月15日（土曜日）
• 死因
  くも膜下出血

2.経緯

アズマは平成10年6月22日に来園しました。当園で2頭のメスとの間に6頭の子をなし、3頭は死亡しましたが、他の3頭は国内の動物園で現在も飼育されています。
9月15日の朝、運動場に出たときには普段と変わらない様子でエサも食べていましたが、午前中に体調を崩して倒れ、獣医師が治療にあたりましたが回復せず、心停止を確認しました。

3.当園での飼育状況（平成30年9月18日現在）

2頭（メス2）※死亡した「アズマ」は含みません。

4.国内の飼育状況（平成30年9月18日現在）　※当園調べ

11園館　23頭（オス10、メス13）※死亡した「アズマ」は含みません。
参考資料：マレーグマ国内血統登録台帳【（公社）日本動物園水族館協会】

参考

マレーグマ（食肉目　クマ科）
（ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト：VU（絶滅危惧2類）、東京都ズーストック種）

• 学名
  Helarctos malayanus
• 英名
  Sun Bear
• 分布
  雲南省南部を北限とした東南アジア（ミャンマー北部、アッサム、インドシナ、マレー半島、スマトラ、ボルネオ）
• 生態等
  クマ科の中で最小（頭胴長1.1～1.4メートル、体高70センチメートル、体重50～65キログラム）で、毛もいちばん短いです。長く曲がった爪を持ち、足裏には毛が生えていないため、木登りが上手です。体毛は濃い褐色～黒で、多くは白あるいはオレンジがかった胸のマークを持っています。森林地帯に生息し、夜行性、雑食性で、果実・シロアリ・小型哺乳類などを食べます。冬眠はしません。現在の国内最高齢の個体は、徳山動物園の「ツヨシ」（オス）で31歳です。

※ワシントン条約附属書1、絶滅危惧2類の正しい表記はローマ数字です。

問い合わせ先 （公財）東京動物園協会恩賜上野動物園 電話　03-3828-5171　17時00分まで （公財）東京動物園協会恩賜上野動物園教育普及課 電話　03-3822-5811 建設局公園緑地部管理課 電話　03-5320-5365