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報道発表資料  2020年03月31日  生活文化局

「年齢の異なる子供のいる家庭での乳幼児の危険」
ヒヤリ・ハット調査を実施しました

都では、日常生活における「ヒヤリ・ハット」を掘り起こすとともに、収集した事例を都民に情報提供して事故の未然・拡大防止を図るため、インターネットアンケート調査を実施しています。
今回は、「年齢の異なる子供のいる家庭での乳幼児の危険」をテーマに、兄や姉を持つ乳幼児(以下、「年下の乳幼児」という。)が兄や姉の製品を使用したことなどによって起こった危害及びヒヤリ・ハット経験について、調査しました。

1 調査概要(報告書P.3~)

  • 調査対象
    就学前の年下の乳幼児を持つ20歳以上の保護者で、都内または近県にお住まいの3,000人
  • 調査時期
    令和2年1月
  • 調査内容
    次の1)~3)の場面における年下の乳幼児の危害及びヒヤリ・ハット経験の有無、程度、具体的な内容、性別・年齢、年下の乳幼児の身の回りの安全のために気をつけていることや工夫
    1)年下の乳幼児が、兄や姉の製品を使用、2)兄や姉が、年下の乳幼児の製品を使用、3)保護者または兄や姉が、1)2)以外の製品を使用(兄や姉との関わりのある経験に限る)

※「危害」とは、実際にけがややけど等を負うこと。「ヒヤリ・ハット」とは、けがには至らないが、ヒヤリとしたり、ハッとしたこと。

2 結果概要(報告書P.8~)

  • 危害及びヒヤリ・ハット経験をした人は1,429人(47.6%)で、2,347件の事例を収集
  • 場面別では、年下の乳幼児が、兄や姉の製品などを使用した事例が最も多く1,156件
  • 収集した事例では、1歳が最も多く825件で、以降年齢が上がるにつれ減少
  • 事例別では、誤飲が579件、転倒が505件、切ったが421件、はさんだが268件、ぶつけたが145件

グラフの画像1

危害及びヒヤリ・ハット経験(全体)

グラフの画像2

危害及びヒヤリ・ハット経験(場面別)

グラフの画像3

危害及びヒヤリ・ハット経験(子供の年齢別)

グラフの画像4

危害及びヒヤリ・ハット経験(程度・事例別)

3 主な事例(報告書P.15~)

年下の乳幼児が、兄や姉の製品を使用して起こった事例

<誤飲事例>玩具類で454件

  • 床に落ちていたブロックを口に入れていた。姉のおもちゃだった。対象年齢6歳以上のおもちゃだった。(1歳・男児)

<切った事例>はさみ・刃物で378件

  • 兄がはさみを使っているときに、下の子が手を出して触ろうとして、指を少しはさみで切ってしまった。(1歳・女児)

兄や姉が、年下の乳幼児の製品を使用して起こった年下の乳幼児の事例

<転倒事例>ベビーカーで254件

  • 上の子がベビーカーを押そうとしていたが、ベビーカーに荷物もかかっていたため後ろに転倒しそうになった。(1歳・女児)

<ぶつけた事例>ベビーカーで31件

  • 散歩中に、上の子供がベビーカーを押したがり押させたら、上手く操作できず自転車にぶつかりそうになった。(2歳・男児)

保護者または兄や姉が、上記以外の製品を使用して起こった年下の乳幼児の事例

<はさんだ事例>ドア・窓類で215件

  • 下の子がドア周辺で遊んでいて、ドアの蝶番に手を置いた状態で上の子がドアを開け、指を軽くはさんだ。(2歳・男児)

<転倒事例>自転車で160件

  • 下の子を自転車の前部の席に座らせたまま、後部の姉を降ろそうとしたとき、自転車のバランスが崩れて転倒し、下の子が軽いけがをした。(2歳・女児)

4 事故防止のための工夫等(報告書P.68~)

保護者が年下の乳幼児の身の回りの安全のために気をつけていることや工夫を聞きました。

<危険なものを置かない・片づける>

  • 下の子供がある程度大きくなるまで、細かな部品のある玩具は使用しないようにしている。
  • 細かいものを床に置きっぱなしにしない。

<危ないものや行動を子供に伝える>

  • あらかじめ触ってはいけないもの、口に入れてはいけないものを教え、もし大事になったらどうなるかを詳細に伝えている。
  • 上の子に、下の子が危険な場面はどういうときなのかを教えるようにしている。

<遊べる時間や場所を決める>

  • 小さな部品を扱うおもちゃが増えてきたので、乳児と遊ぶスペースを物理的に分けて遊ばせている。
  • 下の子が起きているときには、細かいおもちゃは出さないとルールを決めた。

5 今後の取組(報告書P.73~)

  • 事例及び事故防止のポイントをまとめた事故防止ガイドを作成し、東京くらしWEBへ掲載するとともに、印刷物としてもイベント等で配布するなど、消費者への注意喚起に活用する。
  • 国及び関係事業者団体等へ調査結果を情報提供する。
  • 収集した事例等を事故の未然・拡大防止のための調査の基礎データとする。

※別添 令和元年度ヒヤリ・ハット調査「年齢の異なる子供のいる家庭での乳幼児の危険」調査報告書(PDF:2,476KB)

詳しくは「東京くらしWEB」をご覧ください。

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問い合わせ先
生活文化局消費生活部生活安全課
電話 03-5388-3055

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