2020年11月04日　 建設局, （公財）東京動物園協会

多摩動物公園情報
アカカンガルーの園内脱出と捕獲について

多摩動物公園（園長　渡部浩文）において、人工保育中のアカカンガルー1頭が園路に脱出しましたが、園内で捕獲しましたのでお知らせします。

1．脱出した動物

• 種類
  アカカンガルー
• 性別
  メス
• 生年月日
  2020年7月22日　多摩動物公園生まれ
  ※母親の腹部の袋から成育途中の子の全身が出た日
• 体重
  4.2キログラム
• 体高
  約50センチメートル

脱出したアカカンガルー
（撮影日：令和2年11月4日）

2．脱出日時

令和2年11月3日（火曜日・祝日）　14時15分ごろ

3．捕獲日時

令和2年11月3日（火曜日・祝日）　14時19分ごろ

4．経緯

コアラ館の室内で人工保育中のアカカンガルーの健康管理を目的として、隣接する非公開エリアにおいて飼育担当者の前で日光浴をさせていたところ、突然跳躍して走り出し、園路に出てしまいました。脱出から約4分後に、コアラ屋外舎近くで担当者が捕獲し、室内の飼育室に収容しました。来園者への被害はなく、当該個体にも怪我はありませんでした。
多摩動物公園では、同様の脱出事故を繰り返すことがないよう、飼育管理の基本的な対応について一層の確認と徹底を図ります。

参考

アカカンガルー（双前歯目　カンガルー科）

• 学名
  Macropus rufus
• 英名
  Red kangaroo
• 分布
  オーストラリア大陸ほぼ全域
• 生態等
  乾燥した草原や林、砂漠などに多数の個体からなる群れでくらしています。日中は直射日光を避けて休息し、薄暮の時間帯や夜間に活動します。草食性。繁殖は周年行なわれます。妊娠期間は約30日。子は体長約2センチメートルの未熟な状態で生まれ、その後母親のお腹の袋の中で約6か月を過ごし、やがて袋から出てきます。多摩動物公園では子の全身が袋から出た日を誕生日と記録しています。後肢をそろえて跳躍し、おとなの個体は瞬間時速50キロメートルに近いスピードを出すことができます。

問い合わせ先 （公財）東京動物園協会 多摩動物公園 電話　042-591-1611（代表）17時00分まで 多摩動物公園教育普及課 電話　042-591-1689 建設局公園緑地部管理課 電話　03-5320-5365