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令和2年(2020年)12月10日更新

報道発表資料

多摩動物公園 イベント情報

干支のオンライン講演会を開催します!

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では令和3年の干支である丑年にちなみ、ウシに関連するテーマでオンライン講演会を開催します。

ウシの画像

(1) 日時

令和3年1月10日(日曜日) 13時00分~16時15分

(2) 場所

ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートで実施

(3) 対象

どなたでもご参加できます
※中学生以上が理解できる内容です。

(4) 定員

300名 ※事前申込制(先着順)

(5) 参加費

無料 ※通信料は参加者ご自身の負担となります。

(6) 内容

都立動物園・水族園4園の園長による新年のご挨拶と、最近の4園ニュースのご紹介

福田豊(恩賜上野動物園)、渡部浩文(多摩動物公園)、永井清(井の頭自然文化園)、錦織一臣(葛西臨海水族園)

講演1)「乳成分と哺乳類の進化」

浦島匡氏(国立大学法人帯広畜産大学 畜産学部 教授)

要旨

牛乳のようなミルクを出す性質は哺乳類の特徴である。一口に哺乳類といっても、乳首がなくて卵を産む仲間(カモノハシ、ハリモグラ)、小さな子を産んで袋の中で育てる仲間(カンガルー、コアラ、タスマニアデビルなど)、子宮の中で育ててから比較的大きな子を産む仲間(ウシ、ヒト、ウマなど)のように多様である。
哺乳類は祖先の単弓類(たんきゅうるい)からだんだんと進化していって現在の形になったが、ミルクもあるとき突然に出すようになったとは考えにくい。カゼインのようにミルクに含まれるタンパク質も、歯のエナメル質タンパク質などの別のものから変わったと考えられ、そういった変化を謎解くのも科学の役割である。
牛乳が白いのはどうして、と考えたことはあるだろうか?牛乳からつくられるクリームはコーヒーとまざるが、コーヒーにバターを入れると油が浮き上がるのはどうしてだろうか?実はそこにも科学的な謎解きがある。
動物園で生まれた子にやむをえず牛乳を与えたら、よく下痢をするのはどうしてだろうか?たとえばホッキョクグマのお母さんが子におっぱいを与えなかったら、飼育員さんが苦労して牛乳から赤ちゃん用ミルクを調合しなくてはならない。今回の講演では、上のような疑問にひとつひとつお答えします。

浦島氏プロフィール

昭和61年東北大学大学院農学研究科博士後期過程修了後、同年に帯広畜産大学畜産学部助手として奉職。平成3年3月から12月まで文部科学省在外研究員としてシドニー大学に在籍。平成15年帯広畜産大学畜産学部、教授に就任し現在に至る。現在、日本酪農科学会会長を務める。
いろいろな動物のミルクに含まれるオリゴ糖の比較を主な研究テーマとする。著書に『おっぱいの進化史』(共著、技術評論社出版、平成29年)。

講演者の写真1

浦島匡氏/十勝の風景を背景に

講演2)「野生のウシっているんです 熱帯アジアからのフィールドレポート」

松林尚志氏(東京農業大学 農学部 教授)

要旨

みなさん、野生のウシってご存知ですか?ウシといえば、多くの人は白黒模様のホルスタインを、動物好きなら北アメリカやヨーロッパにいるバイソン、アフリカにいるヌーやアフリカスイギュウを思い浮かべるかもしれません。ここで紹介するのは、おそらく知らない人がほとんど。しかし日本との関わりが深い「熱帯アジア」に生息する野生のウシです。
どんな野生ウシが、どんな環境にすんでいるのか?私たちとの関係とは?野生ウシを通して、熱帯アジアの人と自然の魅力、そして意外に身近な熱帯アジアの環境問題について紹介します。

松林氏プロフィール

宮城県石巻市生まれ。東京工業大学大学院生命理工学研究科修了。博士(理学)。マレーシア・サバ大学熱帯生物学保全研究所准教授などを経て、現在、東京農業大学農学部教授(野生動物学研究室)。
平成9年から熱帯アジアの人と自然に関わり、ボルネオ島マレーシア・サバ州を中心に野生哺乳類の生態や生息地保全に関する研究を実施・継続中。著書に『熱帯アジア動物記』(東海大学出版会、平成21年)や『消えゆく熱帯雨林の野生動物』(化学同人、平成27年)などがある。

講演者の写真2

松林尚志氏/ブラインドテントから野生動物を観察中

(7) 応募方法

多摩動物公園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)の以下のページの受付フォームからお申し込みください。
お申込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申込み後に自動返信メールが届かない場合は、多摩動物公園教育普及係までご連絡ください。

受付フォーム(外部サイトへリンク)

問い合わせ先

多摩動物公園 教育普及係 電話 042-591-1611(代表) ※受付時間は9時30分~17時00分

※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

(8) 締切

令和3年1月8日(金曜日)送信分まで有効

※12月10日(木曜日)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※締切前に定員に達した際は、多摩動物公園ホームページでお知らせします。

(9) 注意事項

  1. 応募はひとり1回に限ります。また、1回につきおひとり分のみ応募できます。同じ応募者による複数の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
  2. 本プログラムはウェブ会議サービス「Zoom」を用いて実施します。接続に必要なPC環境はご自身でご用意ください。
  3. このプログラムへの参加は無料ですが、通信料は参加者ご自身の負担となります。
  4. ウェブ会議サービス「Zoom」への接続に必要なURLなどは、参加者にEメールにてお知らせします。お申込時に記入いただいたメールアドレス宛に招待メールをお送りします。@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。

ご案内

多摩動物公園

  • 開園時間
    9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
  • 休園日
    毎週水曜日(祝日のときは、翌日)
    12月29日(火曜日)〜1月1日(金曜日・祝日)は休園
  • 入園料
    一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
    ※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

※開園日については東京ズーネット(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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