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報道発表資料  2021年04月15日  環境局

「東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)」を改定しました!
『東京都レッドリスト(本土部)2020年版』の公表について

東京都は、本土部に生育、生息する野生生物の個々の種の絶滅のリスクを評価した「東京都レッドリスト(本土部)」を11年ぶりに改定しましたのでお知らせします。

表紙の写真
冊子(表紙)

1.掲載種数:1,845種

  • 2010年版レッドリスト掲載種数(1,579種)に比べ、約17%増加
  • 新たに「藻類」を評価対象に加え、計11分類群を掲載

2.主な内容

(レッドリストの概要等は、別紙1(PDF:1,901KB)参照)

(1)都内の絶滅種

207種(うち、新たに絶滅と判断された種:80種)
例)デンジソウ(植物)、ガムシ(昆虫)等:水田、湿地環境の消失に加え外来種等による影響が減少要因と考えられる。

東京都レッドリスト掲載生物の写真1
デンジソウ

東京都レッドリスト掲載生物の写真2
ガムシ

(2)新たにリストに追加された種

447種
例)ドジョウ(淡水魚):水田、氾濫原環境の消失や異なる地域産の放流等により、近年まで普通に見られた種の絶滅リスクが高まっている。

東京都レッドリスト掲載生物の写真3
(C)中島淳
ドジョウ

(3)自然再生活動等により絶滅種が復活した事例

例)イノカシラフラスコモ(藻類):市民協働で行われた都立井の頭恩賜公園井の頭池のかいぼりやその後の自然再生の取組により、2016年、59年ぶりに地域固有種が野生復活した。

東京都レッドリスト掲載生物の写真4
イノカシラフラスコモ

(4)植物種からみた地域区分毎の経年変化

いずれの地域でも絶滅種が増加し、近い将来における絶滅の危険性が高い絶滅危惧1類【注】が2倍程度に増加。地域区分毎の経年変化は下表参照

  絶滅種 絶滅危惧1類 主な理由
西多摩 24→37 215→405 山地でのニホンジカによる食害 等
南多摩 47→76 154→316 丘陵地での開発による水田・湿地・草地の減少、耕作放棄による里山環境の荒廃 等
北多摩 89→112 79→153 武蔵野台地での宅地化による樹林・草地の減少 等
区部 166→188 41→105 沿岸河口部の干潟・湿地の減少 等

2010年版→2020年版(単位:種数)

※「1類」の数字の正しい表記はローマ数字です。
【注】別紙2「東京都版レッドリストカテゴリー区分(絶滅リスクの評価基準)」(PDF:569KB)参照

3.今後の予定

  • 今後、全掲載種の解説や減少要因等を記した「東京都レッドデータブック(本土部)」を作成、公表予定
  • 「東京都レッドリスト(島しょ部)」作成に向けた調査検討を令和3年度から開始予定

※レッドリストの本文や表については、ホームページからダウンロードすることができます。

問い合わせ先
環境局自然環境部計画課
電話 03-5388-3595

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