ここから本文です。

報道発表資料  2021年08月06日  環境局, 港区, 学校法人早稲田大学

【大学研究者による事業提案制度採択事業】
燃料電池ごみ収集車の試験運用を港区で開始

東京都、港区及び学校法人早稲田大学(研究代表者:理工学術院教授・紙屋雄史、共同提案者:客員主任研究員(研究院客員准教授)・井原雄人)は、水素社会の実現を目指すとともに、温室効果ガス削減に寄与するため、都市の特性に適した燃料電池ごみ収集車(水素燃料)の開発・試験運用に向けて取り組んできました。
このたび、令和3年8月16日から港区内において燃料電池ごみ収集車の試験運用を開始しますのでお知らせします。

1 目的

本事業は、CO2削減、静音性の向上、ごみ収集時の作業環境改善等に貢献する燃料電池ごみ収集車の開発・試験運用に向けた取組を行い、将来的な普及を目指すものです。
本試験運用では、燃料電池ごみ収集車が港区内のごみ収集ルートにおいて、実際に走行・ごみ収集を行い、エネルギー消費量の評価や収集職員へのヒアリング等を実施することで、導入効果の検証等を行います。

燃料電池ごみ収集車の写真
試験運用車両
車両には、水素のイメージを想起させる曲線をベースに東京都、港区、学校法人早稲田大学のロゴマーク、水素キャラクターのスイソン等のラッピングを施しました。

2 今回試験運用する車両について【1台】

  1. 車両サイズ
    全長:7,085ミリメートル、全幅:2,190ミリメートル、全高:2,560ミリメートル
  2. 航続距離
    70~80キロメートル
  3. ごみ積載量
    1,750キログラム
  4. ごみ積載容積
    7.8立方メートル
  5. 水素搭載重量
    4.2キログラム
  6. 水素充填時間
    3~5分

※2.~6.は開発時の想定値

試験運用車両紹介動画(外部サイトへリンク)

3 試験運用実施期間等

令和3年8月16日から令和4年2月末まで
港区内の実際のごみ収集ルートで使用します。

  • 月曜日・木曜日
    1)六本木2・5丁目 2)高輪1・3丁目 3)高輪2丁目
  • 火曜日・金曜日
    1)芝浦2丁目、海岸2丁目 2)芝大門1・2丁目、芝2丁目 3)浜松町1丁目、芝1・4丁目 4)三田2丁目
  • 水曜日・土曜日
    1)南麻布3・4丁目 2)三田2・3丁目 3)三田1丁目 4)芝3丁目、三田3・4丁目

4 今後の予定

  • 本事業のPR動画を作成し、ホームページ・SNS等で発信
  • 本事業を活用した環境学習の実施

燃料電池ごみ収集車運用事業について(令和元年度から令和3年度まで)

本事業は、東京都の「大学研究者による事業提案制度【注】」に基づき、学校法人早稲田大学から燃料電池ごみ収集車の開発・運用に関する事業提案を受け、令和元年度から、東京都及び早稲田大学で事業を開始しました。令和2年度には、東京都・早稲田大学及び港区との間で協定を締結し、三者が連携して事業を行っています。
走行距離が長く、動力としても多くのエネルギーを必要とする業務用車両における水素利用は、運輸部門の脱炭素化や水素利用の拡大のために非常に重要となります。また、燃料電池自動車は、走行時にCO2を一切排出せず、走行及び作業時も静かなことから、ごみ収集時の作業環境や生活環境の向上にも貢献します。低速かつ頻繁な発停車を繰り返すごみ収集ルートにおいては、特に導入効果が期待できます。
本事業では、燃料電池ごみ収集車が将来的に普及することを目指し、都内における運用形態に適した燃料電池ごみ収集車の開発及び試験運用を実施します。

【注】大学研究者による事業提案制度:都内大学研究者から、研究成果・研究課題等を踏まえた事業提案を募集し、研究者・大学と連携・協働して事業を創出する制度。

本件は、「『未来の東京』戦略」に係る事業です。
戦略14 ゼロエミッション東京戦略 「ゼロエミッションモビリティプロジェクト」

問い合わせ先
環境局地球環境エネルギー部次世代エネルギー推進課
電話 03-5388-3570

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.