2021年11月25日　 福祉保健局

令和3年夏期　路上生活者概数調査の結果

東京都は、都内における路上生活者数を把握するために、道路・公園・河川敷・駅舎等の路上生活者の概数調査を行いました。
今回、その調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。

1　調査結果（概要）

今回の調査で確認した令和3年8月時点での東京都の路上生活者数は、800人でした。このうち、都・区市町村等の調査による人数は497人（区476人、市町村21人）、国土交通省の調査による国管理河川の人数は303人でした。令和3年1月の調査結果と比べると、合計で62人の減となりました。

（単位：人）

区市町村 国管理河川 合計 令和3年8月 (a) 令和3年1月 (b) 増減 (c)=(a)-(b) 令和3年8月 (d) 令和3年1月 (e) 増減 (f)=(d)-(e) 令和3年8月 (g) 令和3年1月 (h) 増減 (i)=(g)-(h) 23区 476 549 -73 252 251 1 728 800 -72 市町村 21 15 6 51 47 4 72 62 10 都合計 497 564 -67 303 298 5 800 862 -62

※国管理河川分（国土交通省）：多摩川、浅川、荒川、綾瀬川、江戸川など。

区市別では、新宿区の27人減をはじめ、豊島区等で減少し、施設別では、主に区管理公園、都管理道路、区管理河川等で減少しました。
資料1（PDF：113KB）・資料2（PDF：105KB）参照
これには、都と23区が共同で取り組んできた、自立支援センター^【注】の運営をはじめとする、路上生活者対策事業等の効果が、寄与しているものと考えられます。

【注】自立支援センターは、ホームレス及びホームレスとなるおそれのある方を一時的に保護し、就労による自立と早期の社会復帰に向けた支援を行う施設です。

2　最近の都内路上生活者数の推移

（単位：人）

令和3年度 令和2年度 令和元年度 令和3年8月 令和3年1月 令和2年8月 令和2年1月 令和元年8月 夏期 冬期 夏期 冬期 夏期 23区 476 　549 550 　557 570 市町村 21 15 18 18 15 国管理河川 303 298 309 314 452 合計 800 862 877 889 1,037

3　調査方法等

（1）調査実施日

原則として、令和3年8月2日（月曜日）から同月6日（金曜日）までの間の平日のうち1日（調査時間は昼間）

（2）目的及び対象者

都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区市町村別の人数調査を実施

（3）調査方法

各施設管理者の目視による確認調査とし、直接テントやダンボール等の中を確認　したり、路上生活者に対する聴き取りを行ったりはしていない。

4　その他

国からの委託により実施する「ホームレスの実態に関する全国調査（生活実態調査）」において11月に夜間調査を実施することに伴い、令和4年1月に都主体の夜間の概数調査も実施予定。

参考

現在の方式（国管理河川もあわせて調査する方式）での調査を開始した平成14年8月以降で、都内の路上生活者数が最も多かったのは、平成16年8月の6,731人でした。（うち国管理河川の人数1,080人は調査時期が異なるため参考数値）

問い合わせ先 福祉保健局生活福祉部保護課 電話　03-5320-4098