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報道発表資料  2022年02月21日  福祉保健局

食中毒の発生について
八王子市内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和4年2月14日(月曜日)午後0時30分頃、八王子市内の医療機関から八王子市保健所に、「八王子市内の高齢者施設の入所者10名がおう吐、下痢、発熱等を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

八王子市保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、当該高齢者施設の入所者14名で、2月13日(日曜日)午後8時から同月15日(火曜日)午後1時にかけて、おう吐、下痢、発熱等を呈していた。
  • 当該高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食を提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が提供した食事のみであった。
  • 患者5名のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状及び潜伏期間がノロウイルスによるものと一致していた。
  • 調理従事者1名のふん便及び施設の拭き取り2検体からノロウイルスを検出した。
  • ノロウイルスを検出した調理従事者は、2月12日(土曜日)及び同月13日(日曜日)に調理に従事しており、同月12日(土曜日)に下痢等の症状があった。

決定

本日、八王子市保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が調理、提供した食事を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。

  • 患者5名のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状及び潜伏期間がノロウイルスによるものと一致していた。
  • 患者の共通食は、当該給食施設が提供した食事以外にはなかった。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 調理従事者1名のふん便及び施設の拭き取り2検体からノロウイルスを検出した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、2月17日(木曜日)から食事の提供を自粛しており、八王子市は本日から3日間の営業等停止(給食の供給停止)の処分を行った。

発症関係
(2月21日午前9時現在)
発症日時 2月13日(日曜日)午後8時から2月15日(火曜日)午後1時まで
症状 おう吐、下痢、発熱等
発症場所 当該高齢者施設内
患者数 患者数14名
男:4名(50~72歳)、女:10名(75~92歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所10名(男3名、女7名)
原因食品 当該給食施設が調理、提供した食事
病因物質 ノロウイルス
原因施設 施設名 ●●●●
業種 集団給食施設(届出)
届出者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
施設所在地 東京都八王子市●●●●
届出者住所 東京都八王子市●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー <2月12日(土曜日)>
朝食:ご飯、にらの炒め物、パンプキンサラダ、味噌汁、細切り昆布
昼食:焼きそば、たこ焼き、ちくわの炒め煮、もやしのスープ、バナナ
夕食:ご飯、ふろふき大根、コロッケ、煮豆、オレンジゼリー
<2月13日(日曜日)>
朝食:わかめご飯、柔らかきんぴら、チンゲンサイのお浸し、味噌汁
昼食:豆ご飯、黄身焼き、ピーマンのじゃこ煮、酢の物、味噌汁
夕食:ご飯、大根とさつま揚の煮物、鶏肉のトマト煮、春雨の中華和え
検査関係
(2月21日午前9時現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌7検体(7検体陰性)
ノロウイルス 7検体(5検体ノロウイルスG2検出、2検体陰性)
従事者ふん便:細菌5検体(5検体陰性)
ノロウイルス 5検体(1検体ノロウイルスG2検出、4検体陰性)
拭き取り検体:細菌9検体(9検体陰性)
ノロウイルス 4検体(2検体ノロウイルスG2検出、2検体陰性)
食品(検食):ノロウイルス 17検体検査中

※「G2」の数字の正しい表記はローマ数字です。

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~2月20日まで 9件 16名 0名
(昨年同期) (8件) (124名) (0名)
本年2月中(20日まで) 2件 3名 0名
(昨年同期) (4件) (119名) (0名)

※参考資料 ノロウイルスについて(PDF:200KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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