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報道発表資料  2022年03月14日  建設局, (公財)東京動物園協会

多摩動物公園情報
国内の飼育下において、今期初めてトキが産卵しました

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターから2007年に2ペアを預かって飼育を開始しました。その後、ペアの追加や交代を経て、現在も非公開での飼育繁殖を行っています。
国内の飼育下において、今期最初となるトキの産卵が確認されましたのでお知らせします。

トキの画像
親鳥が営巣している様子
(撮影日:2022年3月8日)

1.産卵の状況

産卵日

2022年3月10日(木曜日)

ペア

ADペア

  • メス:23/B/01(21歳)
    2001年4月24日 佐渡トキ保護センター生まれ
    2007年12月13日 多摩動物公園受入れ
  • オス:89/A/04(18歳)
    2004年7月3日 佐渡トキ保護センター生まれ
    2010年12月18日 多摩動物公園受入れ

産卵場所

多摩動物公園 繁殖ケージA(非公開施設)

2.経緯

このペアは、巣作りを開始しており、2月28日に交尾が確認されました。モニターで確認したところ、3月10日(木曜日)日没後(18時15分以降)に産卵しました。

3.当園での飼育状況(2022年3月14日現在)

6羽(オス3、メス3)

4.日本国内の飼育状況(2022年2月16日現在)

7施設 182羽
資料:佐渡トキ保護センター(新潟県)

参考

トキ(ペリカン目 トキ科)

(環境省レッドリスト:絶滅危惧1A類(CR)、国の特別天然記念物、国際保護鳥、東京都ズーストック種)
※「1A類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Nipponia nippon
  • 英名
    Crested Ibis
  • 分布
    野生のトキは、20世紀初頭には中国、ロシア、朝鮮半島、台湾、日本など、東アジア一帯に広く分布しており、決して珍しい鳥ではありませんでした。江戸時代の日本でも北海道から九州までほぼ全国に生息していました。しかし乱獲と生息環境の悪化により東アジア一帯で減少が進み、中国を除き一旦絶滅しました。その後の保護活動や野生復帰の取組みなどにより、現在では中国陝西省ほか、韓国南東部および新潟県佐渡付近に野生のトキが見られます。
  • 生息地
    水田や湿地、川など
  • 生態等
    一年中ほぼ同じ場所に生息し、非繁殖期には群れをつくって集団で生活します。ドジョウ、サワガニ、カエル、タニシ、昆虫など、もっぱら動物性のエサを食べます。
    1月頃、首から背中がグレーの繁殖羽に変わり、ペアでの交尾が確認されるようになります。大木に小枝を組んだ直径60~80センチメートル程度の巣をつくり、3月頃には産卵を開始します。卵は1日おきに1個ずつ、合計3個から4個を産卵します。有精卵だった場合、孵化までの日数は28日ほど。孵化後約35~45日で巣立ちを迎えます。
問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
多摩動物公園
電話 042-591-1611(代表)17時00分まで
多摩動物公園教育普及課
電話 042-591-1689
建設局公園緑地部計画課
電話 03-5320-5374

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